沈黙-サイレンス-
気になって、気になって仕方ないから観てきました。
原作は、沈黙(遠藤周作・著)です。
遠藤周作氏は、「ぐうたらシリーズ」ぐらいしか読んでいません。
映画館に行く前に「沈黙」を読んでみました。
文庫本の裏表紙に書かれている文章です。
(下記)
島原の乱が鎮圧されて間もないころ、
キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、
日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と
悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、
ついに背教の淵に立たされる……。
神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、
キリスト信仰の根源的な問題を衝き、
〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。
新潮文庫(沈黙)
図書館に行っても借り出されていました。
古本屋さんにもありません。 しゃぁないから、買いました。
沈黙・・デウスの沈黙?
キリスト教禁止令が出されている日本になぜ、
二人の司祭(パードレ)がやって来たのか?
小説はここから始まっています。
小説を読む前に、信長が許したキリスト教を、
秀吉、家康がなぜ禁止したのか? 知っていますか?
(原作にも書いてありません。教科書にも書いてありません)
豊臣秀吉が「伴天連(ばてれん)追放令」を発したのは、
1587年7月24日(天正15年6月19目)でした。
これが最初のキリスト教禁止令です。
信長の政策を受け継いだ秀吉が、なぜキリスト教禁止令を出したのか?
禁止令を出した理由は・・・・・・・・・。
キリシタンの宣教は、西欧諸国の植民地政策と結びついていました。
初めに宣教師を送ってその国をキリスト教化し、
次に軍隊を送って征服し植民地化するという政策です。
キリスト教の教えにより、キリシタン大名は藩内の神社、仏閣を破壊しています。
また、数千万人の黒人奴隷をアメリカ大陸に運んだように、
数十万人の日本娘が世界中に売られたのです。
日本人娘の奴隷は、天正遣欧少年使節の旅行記に書かれています。
少年使節はヨーロッパで、数十万人の売られた日本娘達を目撃しています。
秀吉は、この植民地政策、日本人奴隷売買を知ったのです。
後年、秀吉自らも、朝鮮、中国を侵略し、植民地にしようとしました。
さてさて、
沈黙・遠藤周作・著 (新潮文庫)。
原作は、フェレイラ教父が長崎で「穴吊り」の拷問を受け、
棄教を誓ったとの報告が、ローマ教会に届くところから始まります。
フェレイラ教父は、日本にいること20数年、地区長の重職にいたクリスチャンです。
フェレイラ教父の教え子・ロドリゴ、ガルペ、マルタの3人は、
あのフェレイラ教父が棄教したなど、どうしても信じられず、
密入国を企て、捕まれば死刑と知りながらフェレイラ教父に会いに行くのです。
新潮文庫・沈黙(遠藤周作・著)
サイトより無断拝借。
また、後日。