宮台真司「大人のイジメ」を加速させる現代社会の闇を解説。
社会学者の宮台真司氏が「大人のイジメ」について述べられています。
他人の尊厳を奪って自尊心を保つ現代人の闇が、
「大人のイジメ」を加速させていると解説されています。
この他人の尊厳を奪い、自尊心を保つ「大人のイジメ」の見本が、
小泉純一郎が衆議院選挙で刺客を立候補させたことです。
そして多くの国民が刺客を支持しました。
この時から、他人の尊厳を奪って自尊心を保つ「大人のイジメ」が始まったのです。
小泉改革以後、庶民同士のイジメを促し、富裕層の実態を隠し、
富裕層だけが成長するための政治が始まったのです。
累進税率を破壊し、富の集中を図り、富の世襲を実現させたのです。
富の世襲は政治家の世襲を生み、富裕層、貧困層の世襲化を実現させました。
この国をダメにした ”小泉改革” の罪をマスコミは報道するべきです。
富裕層の実態、上級国民の実態を報道し、累進税率を復活させるべきです。
富裕層、貧困層の世襲化により、少子化に加速度がつきました。
毎年、毎年、産まれる人間の数倍の人間が亡くなっています。
下記に、宮台真司氏の “大人のイジメ” の解説をコピペしました。
【社会学者・宮台真司氏】 首都大学東京都市教養学部人文・社会系教授。評論家。
“大人のイジメ” は今、改めて大きな社会問題となっている。
その背景と実態に潜む人間の闇に迫った!
現代特有の無力感や劣等感を埋めようといじめは残虐化する。
他人の尊厳を奪って自尊心を保つ現代人の闇。
急速に劣化した日本社会で進行したのが “個人のクズ化” と “社会のクソ化” だ。
個人のクズ化の最たる例が、よく耳にする「反日バッシング」や「不倫バッシング」。
よく考えもせずに言葉に反射的に飛びつき、自動機械のように反応してしまう。
こうした行為こそが、“大人のイジメ” の温床を生むのだという。
いったいどういうことなのか?
「個人のクズ化、つまり自動機械化は、“個”が剝き出しになった不安の埋め合わせです。
彼らは、自分ではどうしようもない無力感や劣等感を抱えています。
こうした不安は必ず同調圧力を強めます。
その結果、集団内で異分子となる標的を見つけ、
尊厳を奪うことで得られる“コントロール感”で、 脆弱な自尊心を保ちたがるのです」。
組織の中で浮いた人や生意気な人を集団でいじめるのは、自尊心を取り戻すため。
本来なら、ここで大人になればなるほど、陰湿な行為にストップがかかるものだ。
しかし、逆に昨今の“大人のイジメ”は、暴走が加速しているように思える。
そこにあるのが第二の要素である“社会のクソ化”だ。
「先に述べたように、日本では地域社会の崩壊と、家族の空洞化で、
共同身体性(幼年期の外遊びなどで同じ身体的な営みをすることで得られる人と繫がっている感覚)
が失われました。
その結果、いじめられたらどんな感情や痛みが伴うのかという共通感覚がマヒして、
共通感覚に支えられた言葉の共通前提も持てなくなりました。
つまり、いじめの暴走に歯止めをかける役割を担う社会的メカニズムが、
急速に崩壊しつつあるわけです」。
暴力性や残忍性がエスカレートし、もはや歯止めの利かなくなった“大人のイジメ”。
集団で無感情にターゲットを追い込む点では、パワハラよりも陰湿だ。
“大人のイジメ”は現代人が抱えた大きな底の見えない闇なのかもしれない。
<大人のイジメを生む背景>
1.不安を埋めようと同調圧力が強まる
2.集団で異分子に狙いを定め尊厳を奪う
3.感覚がマヒした大人が集団内で暴走
【社会学者・宮台真司氏】 首都大学東京都市教養学部人文・社会系教授。評論家。