唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
不要不急の外出?
昨秋に度々あった超大型台風襲来時や、今般の新型コロナウイルス感染拡大阻止のために「不要不急の外出は控えるように」と云う言葉を見聞きするが、考えてもみれば「不要不急の外出」とはまったく不可思議な言葉だ。
不急の外出は確かにある。何も台風の最中に出かけて行かなくても、台風が過ぎ去ってから出かけても間に合う用事は多分、少なく無い。今でなくても来週で良い要件はいくらでもあるのだ。でもだ、不要な外出などこの世には存在しない、はずだ。
だってそうだろう、出かける目的が散歩であろうがパチンコであろうがウインドウショッピングであろうと、それはその人にとって必要な用件だから出かけるのである。要・不要は本人が判断するべきものであり、他人に「不要な外出」などととやかく云われる筋合いではないのだ。
「不要不急」と云う四文字熟語は太平洋戦争末期に、軍事輸送上の重要度の低い鉄道路線のレールを引きはがして武器生産に必要な金属として供出するために定められた「不要不急線」が語源だと書かれたWebpageがあったけれど本当か知らん。郷秋<Gauche>の地元、福島県の白棚(はくほう)線がこれで廃線、戦後は日本におけるBRTの先駆けになって、子供時代に良く利用もしたので実は身近な存在。
閑話休題。今日の言葉のお遊びのお題は「不要不急」。すでに書いた通り不急の要件はあったとしても、不要なお出かけ要件などないのです。不要か必要かを判断出来るのは本人だけ。他人がとやかく云うことではないのだ。
と云うわけで本日の結論。「不要不急」と云う言葉は意味をなさない。今後は「『不急』な外出は控えてください」と云う表現にあらためるべきである。
蛇足:不要不急の反対語はないかと考え、探してみましたが、国語辞書的には無いようですので郷秋<Gauche>は考えてみました。それは「必要火急」です。超大型台風襲来中であっても、新型コロナウイルス蔓延中であっても、自ら思うところによれば必要である、火急であると判断される要件がある場合には、躊躇なくお出かけください。当然自己責任覚悟の上でと云うことですが。
と云うわけで、少々毒を含んだ言葉のお遊びの今日の一枚は、濃紫八重のクリスマスローズ。お口直しになれば幸いです。
blog「恩田の森Now」 https://blog.goo.ne.jp/ondanomori には2月21日に撮った写真を6点掲載いたしております。浅春の森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
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#言葉のお遊び #日本語 #不要不急 #必要火急 #白棚線 #BRT
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子供じゃないんだから、定義されなきゃわからないのかね・・・。出かける目的は
生活必需品必需品と運動のための近距離散歩でしょ!
世界から見たらあほすぎて笑われるよ。
ネット上にあってもリアルな社会であっても、守らなければならない最低限のマナーというものがあるはずです。それができなければあるべき人間関係(信頼関係)は成立せず、いかに素晴らしい考えを述べたとしても相手に伝わることはありません。
それともう一つ、Unknownさんの憤りがblogの作者である私に向けられたものなのか社会全般に向けられたものなのか判然とはいたしませんが、私がblog本文に書きましたことは、二カ月近い2020年2月27日現在のコロナ禍に対する日本の社会全般でのごく普通の受け止め方、見方の中で私が思ったことであり、日毎どころか時間ごとにその状況の悪化と政府の対応の変化が伝えられる今(2020年4月20日)、書いたものではありません。そのことも含めてのご批判であれば、あるいはその受け取り方も少しは変わったのかもしれませんが、その点についてはご確認いただけないまま厳しいご意見を頂戴したように思えます。
十人十色と申します。人はそれぞれにもつバックグラウンドに従いそれぞれの意見を持ちますが、受け手の方も同じであることを記しておきたいと思います。
いろいろ考えるきっかけをくださった「Unknownさん」には感謝申し上げます。