
宿の外に出たついでに、付近を散歩してみました。向かいの「茨城県信用組合」には小山柚子の新旧のパネルがあります。

新しいパネルには、声優さんのサインが書き込まれています。「お金がいっぱいたまりますように」とありますが、ガルパンファンは皆、お金がいっぱい逃げていくのです・・・。グッズもプラモデルも刊行物も、この夏ぐらいまでは新発売の品が並んでいますから。

黒森峰ペアのお店です。「かま家」の逸見エリカは見えますが、西住まほは見えません。

「飯岡屋水産」に行きました。ケイの新パネルを撮影していると、背後から英語の挨拶がかかりました。振り向くと、フェリーで一緒だったアメリカの方の笑顔がありました。
「Good morning, it here is the best place for me. because there are our Key.」(おはよう。ここは最高の場所だね。われらのケイがいるんだからな。)

やっぱりアメリカの方はサンダース贔屓になりますね。いかにも朝一番にまっすぐここにやってきたという雰囲気でした。ケイのパネルを何度も撮影しては、いいね、いいね、と喜んでいました。私もそれに合わせました。
「That's right. Key It looks like the Americans.」(そうですね。ケイはアメリカ人みたいですから。)
「That's strange words. Key would be American?」(妙な言い方だね。ケイはアメリカ人なんだろ?)
「No, it supposed to be Japanese.」(いいえ、設定では日本人ということになっています。)
「Really? would joke?」(本当か?ジョークだろ?)
「Unfortunately.」(残念ながら。)
「Is no evidence that it is Japanese?」(日本人だという証拠はあるのか?)
「Key is talking in Japanese.」(ケイは日本語で話しております。)
「I also have to see how, tanks is something of the States.」(どう見ても、乗ってる戦車は合衆国のものなんだが。)
そう言って、訳が分からないよ、というふうに両手を大きく広げて首をしきりに振るのでした。聞けば、それまでサンダース付属高校チームはアメリカのチームだと思い込んでいたそうです。まあ、無理もありませんね・・・。

「Look.Key is wearing a Japanese kimono.」(見ろ、ケイが着物を着ているぞ。)
「Because it's Japanese.」(日本人だからです。)
「However, hair is a blonde.」(しかし、金髪だぞ。)
「Only it is dyed.」(金色に染めているだけです。)
これまたジョークと受け取られたようで、アッハッハと陽気に笑っていました。
「There is no thing this Japanese saw.」(こんな日本人は見たこと無いよ。)
確かに、こんな日本人はリアルでは存在しないでしょうね。どこから見てもアメリカンなキャラクターなので、本場のアメリカ人が自国人だと思ってしまうのは当然です。

「This tank is the States of tanks definitely.」(この戦車は、間違いなく合衆国のだよ。)
「That's right. M4 Sherman.」(おっしゃる通りです。M4シャーマンです。)
「That's it. It Sherman. Not a tank for the Japanese ride.」(そうだ。シャーマンだ。日本人が乗るための戦車ではない。)
「However, it had also use the Self-Defense Forces.」(しかし、自衛隊も使っていました。)
「Is it so. Is a donation from the US Army.」(そうなのか。米陸軍からの供与だね。)
そして、横にずらりと並んでいる戦車の形のパッケージを指差して聞いてくるので、お土産の一種で中に日本風の食べ物が入っている、と説明しました。それはいい、と二つ買っていました。
ついでにケイのイラストも買おう、と言って一番くじの色紙に手を延ばそうとしたので、それは展示品です、と説明しました。
しかし、色紙がどうしても欲しそうなので、彼が泊まっている宿がテラスガーデン水戸であるのを確認し、その近くのデパート「マルイ」のアニメグッズ中古品専門店で買えます、と教えました。すると大喜びで、今日の夕方に買いに行く、と答えて来ました。そこで、念のためにその店「らしんぱん水戸店」に電話して在庫があることを確かめ、予約しておきました。少々値が張りますが、と断っておきましたが、問題無い、との返事でした。握手を交わしてそれぞれの道中安全を約し合いました。

お姉ちゃんの居る宿に戻りました。荷物をまとめ、あらかじめ決めてあった時刻にロビーに降りてNさんと合流し、支払い手続きを済ませて出発しました。

店先の曲り松が、青空にあおあおと松葉を豊かに伸ばしていました。江戸期から残るそうなので、既に相当な樹齢のようですが、まだまだ樹勢は衰えていません。かくのごとく、元気に頑張ろう、という気持にさせてくれます。 (続く)