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ステップ7の続きです。公式設定資料図にて、劇中車のパーツD10および左右フェンダー上のライトボックスの状態を確認しました。パーツD10は長すぎますので、4ミリほどカットして短縮し、取り付け位置も若干ずらします。
左右ライトボックスは、キットのパーツは左側のD22すら小ぶりで、右側のD23は劇中車の半分ぐらいのサイズなので、いずれも作り直します。
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続いて、車体前面における工作ポイントをワンシーンの劇中車にてチェックしました。まず右側フェンダー前端につくミラーは、取り付け位置が1ミリ後ろになります。ミラーの基部のハンドル状のモールドも大雑把なので形状を劇中車に合わせます。
操縦席前面の各パーツのうち、パーツD18の下に追加装甲とみられる方形の板を追加します。パーツD19の形状も劇中車に合わせます。左右フェンダー上にある予備履帯は、劇中車では装備されていませんので、その固定具のみを再現します。
前部の牽引ホールドは、キットのパーツD11は形が異なります。劇中車に合う形状のパーツを他から調達する必要があります。また前部の円形ライトの下の装甲板の端は、キットのパーツでは切れていますので、劇中車に合わせて延長します。
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パーツD10の修正後の状態です。4ミリほど縮めると劇中車の状態になります。取り付け位置は、脇のハンドルなどの位置が目安になります。
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パーツD18の下に追加装甲とみられる方形の板を追加し、前部の牽引ホールドはジャンクパーツより調達しました。前部の円形ライトの下の装甲板の端はプラ板で延長しました。
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パーツD19の形状は、御覧のように前が尖っていますが、劇中車では尖っていないので、後で削って修正しました。
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左右フェンダー上のライトボックスです。上図左が右側のD23、右が左側のD22です。D23は劇中車の半分ぐらいのサイズしかなく、左側のD22もやや小さいです。劇中車の同部品はもう少し大きく、左右とも同じ大きさなので、プラ板などでサイズを変更します。
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修正工作後のライトボックスです。キットパーツの円形の凹部モールドが偏っているので、これが真ん中にくるようにプラ板を貼り付け、長さも7ミリに延長しました。
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車体に取り付けた後、左右の帯金具の部分も劇中車に合わせてプラ板で再現しました。
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さらに、帯金具の部分に2個のリベットを追加しました。ウェーブのボルトセットから一番小さいサイズのパーツを選びました。
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工作途中の状態です。あちこちで修正していますので、ストレート組みの状態とはかなり印象が異なっている筈です。
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左右フェンダー上にある予備履帯のパーツD9です。予備履帯と固定具が一体成型されています。劇中車では予備履帯が装備されていませんので、その固定具のみを再現します。
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固定具は、パーツD9のモールドの寸法を測ったうえでプラ板で作り直しました。長さ15ミリ、幅1ミリ、高さ2ミリのサイズで再現しました。エッチングパーツの切れ端を利用するという選択肢もありましたが、薄すぎて違和感があるので、プラ板の使用に落ち着きました。
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自作した予備履帯固定具4本を車体に取り付けました。これに先立ち、パーツD9の取り付け穴をパテで埋めておきました。
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ミラーの基部のハンドル状の部分は、赤円内に示すように、モールドが大雑把で形も微妙に違います。ミラーのパーツC46の取り付け穴も上についていますが、劇中車では1ミリほど後ろにミラーがつきます。これらを劇中車の形状に合わせます。
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修正後の状態です。モールドの大部分は削り取り、プラ材で作り直して横棒もきちんと浮かせました。ミラーのパーツC46の取り付け穴も1ミリ後ろに開け直しました。
以上で、ステップ7の全工程が終わりました。組み立ての段取りを入れ替えてステップ9や10の作業も追加したため、予想以上に手間がかかりました。逆に言えば、この段階までくると、あとは楽になるわけです。 (続く)