楽しい見学を終えて、豊郷小学校旧校舎群を後にしました。今後、何度かは訪れることになりそうです。周辺スポット巡りと合わせるコースも魅力的ですので、一度は車で行きたいと思います。
帰路の途中で見た「飛び出し坊や」看板です。町の各所にあって、一部を「飛び出しハイスクールガール」に替えてあるわけですが、時々破損したりするので、作り直したりのメンテナンスが欠かせないそうです。けいおん巡礼者は放送10周年になろうとする今でも少なくないため、こうした看板も「現役」で頑張っているという形です。
往路とは別コースで駅まで戻るべく、役場の角を曲がって郵便局の前を過ぎました。また一つ、「飛び出しハイスクールガール」看板が見えてきました。
これは、どう見ても立花姫子ですね。「けいおん」シリーズは、モブキャラも全員名前があり、何人かはファンの間で熱烈な支持を受けているそうですが、そのトップスターが立花姫子だそうです。平沢唯たちと同じ3年2組で、席も唯と隣同士であるため、よく劇中に登場しています。
そういうモブキャラクターもしっかり看板に取り上げているあたり、豊郷町当局は大変によく分かってらっしゃるようです。が、残念なことに片足が欠けてしまっていました。いずれ新調されることでしょう。
この看板で面白いのは、表情が表と裏とで異なる点です。こちらの面では口元が笑みになっています。反対側ではへの字になっています。多くの看板がそうなっています。
他にも見てみたい看板は多かったのですが、時間が迫ってきたので次の楽しみにとっておき、豊郷駅に戻りました。
列車の時刻まで数分でした。無人駅で券売機も無く、乗車賃はバスのように降車時に運賃箱に入れる仕組みですが、八日市や近江八幡のような主要駅では改札口での支払いも可です。
ホームで待機していた数人の客は、全員が豊郷小学校のけいおんコーナーで見かけた人でした。みんな巡礼者なのでしょう。
線路の向こうに、近づいてくる列車が見えました。それを撮ろうとデジカメのズームを利かせたら、伊吹山の白い姿が大きく見えました。
豊郷から近江鉄道で移動、八日市で乗り換えて近江八幡まで行きました。近江八幡駅でJR線に乗り換えて山科駅で降り、京都市営地下鉄に乗り換えて蹴上駅で降りました。
駅から地上に上がると蹴上インクラインのすぐ脇に出ます。通称「ねじりまんぽ」のトンネルをくぐって南禅寺へ向かいました。
南禅寺塔頭筆頭の金地院の門前を進みました。一般にはよく知られた観光地で見所も文化財も多いので、時間に余裕があれば見学してゆくところですが、既に15時台に近づいているため、のんびり見物は次の機会に回しました。
なので、江戸初期の遺構である金地院東照宮の門も一瞥して撮ったのみで過ぎました。
南禅寺山門てす。十七世紀前半の建築遺構にして国重要文化財です。久しぶりに見上げました。
南禅寺法堂です。これも古建築、といいたいところですが、元の建物は明治28年(1895)に炬燵の火の不始末で焼失してしまいました。現在の建物は明治42年(1909)の再建です。
臨済宗南禅寺派大本山南禅寺の公式サイトはこちら。 (続く)