ステップ2では、車体下部を組み立てます。パーツは三つだけですので楽に組めますが、背面部のパーツF10においてはガルパン仕様への工作が必要です。
三つのパーツです。上図の右下が背面部のパーツF10です。
パーツには、御覧のように劇中車には無いナンバープレートの取り付けダボが2つあります。これらは不要ですので削り取ります。
削り取りました。サンドペーパーでヤスって表面を整えた後、流し込み接着剤を薄くひきました。そうすることで、ヤスった際の細かい傷が少し溶けて目立たなくなります。
ファインモールドの製品は、底面のモールドに関しても完璧を期しているようです。エンジンの下にあたる範囲に多くの円板が並びます。
ステップ3では、車体左側のサスペンションなどを組み付けます。
日本軍戦車のうち、九七式中戦車からはじまるチハ系列の中戦車の車台はほぼ同じものが使われ、戦争末期の三式中戦車に至るまで足回りの基本的な構造は同じでした。キットでは、それらが忠実に再現されています。
組み立てガイドにしたがい、二段階で取り付け作業を進めました。一段階目は取り付けも楽です。
ですが、二段階目のパーツの組み付けがちょっと難しいかもしれません。交流サークル仲間のモケジョさん達もかなり苦戦したようですが、要するにチハ系列の中戦車の独特のサスペンション構造をプラモデルで再現してありますので、パーツを一つ一つ取り付けるのではなく、同時に3つのパーツを繋いでズレないように組み付けないといけません。
具体的に言うと、ステップ1で作っておいた懸架バネのパーツの両端をサスアームのB27およびB36に繋ぐように位置を決めておいて、三つのパーツが連動した状態で真ん中の懸架バネのパーツをダボ穴に組み付けて固定します。
その際に、懸架バネのパーツを丁寧に扱わないと、バネの両端が折れる危険があります。力を入れずにゆっくりとサスアームのB27およびB36に繋ぎます。繋ぎがうまくいけば、それによって両側のサスアームB27およびB36が定位置におさまります。これがうまくおさまらないと、転輪の並びに乱れが生じます。
全てのパーツが組み上がった状態です。懸架バネとサスアームの繋ぎがうまくいったかを確かめるべく、後で転輪を仮組みしてみましたが、問題はありませんでした。 (続く)