東野圭吾氏の作品を初めて読んだのは、今から24年程前だったと思う。彼の処女作「放課後」がそうで、彼が文壇デビューしてから4年近く経っていた頃。今でこそ超有名作家な彼だが、当時はそんなに知られた存在では無かった。
海外出張の為、成田空港で搭乗を待つ間、「向こうで休みの日、読むのに良さそうな小説はないかなあ。」と思って店を覗いていたら、「第31回(1985年)江戸川乱歩賞受賞作品」と . . . 本文を読む
先日読了した小説「童石をめぐる奇妙な物語」の中に、或る高校の実験準備室に関する記述が在った。
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はじめて入った「ナオミの部屋」は、当たり前だが実験用の器具や薬品がいたるところに置かれていて、いたって普通の実験準備室だった。お約束の人体模型も透明なビニール袋をかぶせられてちゃんとある。でも中学校のときの理科準備室で . . . 本文を読む
1958年から1977年迄、音楽番組「ロッテ 歌のアルバム」の司会を務めていた人物は、番組の冒頭に「1週間の御無沙汰でした。玉置で御座います。」というフレーズを口にし続け、此の「1週間の御無沙汰でした。」は当時の流行語にもなった。
其の人物とは、3年前に亡くなられた玉置宏氏。イケメン俳優の玉木宏氏の場合は「たまき ひろし」と読むが、玉置宏氏の場合は「たまおき ひろし」と読む。玉置 . . . 本文を読む
先日、タイガース・ファンの後輩から質問を受けた。「ウラディミール・バレンティン選手が、プロ野球シーズン最多本塁打記録『55本』を更新しそうですが、どう思われますか?“ノムさん”が此の件に関し『王の記録が破られそうじゃん。俺は面白く無い。アメリカのメジャーの御払い箱が・・・。日本の恥だよ。破られるなら、日本人に破って欲しかった。』と言っていた様ですが、『そんなに迄して、王さん . . . 本文を読む
1970年代にタツノコプロが制作し、人気を博したアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」【動画】。放送開始から43年経った今でも熱狂的なファン*1が多数居り、其れが故に同作品をパロったアニメ「おはよう忍者隊ガッチャマン」【動画】なんていうのが制作されたりするのだろう。
先月末、「科学忍者隊ガッチャマン」を実写化した映画「ガッチャマン」が公開されたが、観客動員数が芳しく無い様だ。ネット上で . . . 本文を読む
「王様のブランチ」内の「ブック・コーナー」を始めとして、多くのメディアで推奨されていた小説「教場」(著者:長岡弘樹氏)。「教場」は「きょうじょう」と読み、「教室」を意味する用語だが、此の小説では警察官を養成する「警察学校」を指している。
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君には、警察学校を辞めて貰う。
此の教官に睨まれたら、終 . . . 本文を読む
2020年夏季オリンピックの開催地が東京に決定した。2016年夏季オリンピックの開催地がリオデジャネイロに決まった4年前、記事「奮起せよ!!」で開催地に名乗りを上げていた東京が落選した事を「良かった。」と自分は記したが、今回も「東京が選ばれない方が良い。」と考えていた。(「自民党政権下での出来事は、全て反対。」というスタンスでは無い事を判って戴く為、敢えて此の一文を記させて貰った。妙な勘繰りをされ . . . 本文を読む
一昨日からの「タイガースvs.ジャイアンツ」の3連戦、ジャイアンツ・ファンの自分としては勝ち負け以前に、先発して来るで在ろうタイガースの3投手、即ち「能見篤史投手」、「藤浪晋太郎投手」、そして「榎田大樹投手」を、ジャイアンツ打線が攻略出来るかどうかに注目していた。タイガースの投手陣は素晴らしく、CSを見据えた場合、先ずは此の3投手を攻略しておかないと、勝ち進むのは困難と考えているから。
&nbs . . . 本文を読む
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「自分が死んだら遺体の口に石を入れ、火葬後に其れを回収し、或る人物に届けて欲しい。」。祖母の遺言を引き受けた高校生の木島耕平(きじま こうへい)は、届け先で風変わりな老人・林徳三郎(はやし とくさぶろう)に出会う。
奇異なる石のコレクターで在る彼は、耕平が作った“死人石(しびといし)”に . . . 本文を読む
1995年の法改正で削除される迄、刑法には「第200条」が存在していた。「祖父母や両親、伯父(叔父)、伯母(叔母)等、親等上、父母と同列以上に在る血族(尊属)を殺害。」、即ち「尊属殺」に関する条文が「第200条」。
第199条は“他の人”を殺害した場合の条文で、「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。」とする一方、第200条を別に設け . . . 本文を読む
先月、「余程ダンピングしない限り、買い手が付かないのでは?」という記事の中で、スペインで建設中の“間抜けな”高層住宅を取り上げた。高さ約200m、47階建ての「In Tempo」なる高層住宅が、完成間近になって「21階より上は、エレヴェーターが未設置で、新たに設置するのも無理。」と言うのだ。元々は「20階建て」で計画されたものの、後に「47階建て」に変更となり、其の際、設計 . . . 本文を読む
最後に「総合評価」を記すのが常だが、今回読了した小説に関しては例外的に、冒頭で記す事にする。総合評価は、星4.5個。
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時は1942年、日本が第二次世界大戦に参戦した翌年、脚本家志望の若者・朝比奈英一(あさひな えいいち)は、制約だらけの日本を離れ、満州国に渡る。満州映画協会、通称“満映” . . . 本文を読む
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「小島よしお、水漏れで自宅の天井落ちる 直後の写真も掲載」(9月2日、ORICON STYLE)
ピン芸人・小島よしおが、1日付けの自身のブログで、水漏れにより自宅の天井が崩れた事を写真付きで明かしている。
御笑いコンビ・東京ダイナマイトの松田大輔と自宅でテレヴィを見ていたという小島は「天井か . . . 本文を読む
昨日行われた「ジャイアンツvs.ドラゴンズ」戦。自分は日テレG+で中継を見ていたのだが、意外なシーンを目撃してしまった。
「2対2」の同点で迎えた9回裏、ジャイアンツは2死満塁で、打席に入ったのは高橋由伸選手。6回裏に同点ホームランを放った彼だけに、「サヨナラゲームにしてくれる筈。」と大いに期待したのだが、結果はセンター・フライに終わってしまった。
「3ボール- . . . 本文を読む
9月に突入。ザックリ言えば、2013年も3分の2が終了した事になる。暑さがぶり返し、「夏」の雰囲気が未だ未だ漂っているけれど、季節は確実に「秋」へと移行しているのだ。
【“夏”から“あき”へと移行】
9月の異称が「長月」というのを、学生時代に古典の授業で習った。正確に言えば「旧暦の9月」が「長月」で、新暦に置 . . . 本文を読む