MAKE-UP/DEATH GAME/THE SEDUCERS
1977年
アメリカ
86分
サスペンス/ホラー
劇場公開(1979/10/06)


監督:
ピーター・トレイナー
製作:
ピーター・トレイナー
出演:
ソンドラ・ロック
コリーン・キャンプ
シーモア・カッセル
ベス・ブリッケル

<ストーリー>
妻の留守中に、ジョージは道に迷ったふたりの美女を自宅に連れ込み、3人で官能的な情事に耽る。その日以降、彼女らは家に居座るようになり、行動はだんだん異常で凶暴なものへと変化していく。
-感想-
1977年
アメリカ
86分
サスペンス/ホラー
劇場公開(1979/10/06)


監督:
ピーター・トレイナー
製作:
ピーター・トレイナー
出演:
ソンドラ・ロック
コリーン・キャンプ
シーモア・カッセル
ベス・ブリッケル

<ストーリー>
妻の留守中に、ジョージは道に迷ったふたりの美女を自宅に連れ込み、3人で官能的な情事に耽る。その日以降、彼女らは家に居座るようになり、行動はだんだん異常で凶暴なものへと変化していく。


てな訳でオリジナル作品であるこちらを鑑賞。
どの辺が変更されているのか確認の意味も込めて観ていたのだが、根本的に1本の映画として全く面白くない。
留守番する事になった家庭持ちの40男宅に大雨の晩、見知らぬ女2人が訪ねて来て室内に上がり込み、男を誘惑して風呂場でセックスした翌日から彼を縛り上げ目の前で遣りたい放題を繰り返すという基本設定は同じなのだが、展開にメリハリが無くて凄く退屈。

邦題から期待するエロスシーンは上画像位なもの。
3P場面はカットバック多用している為に何を映しているのか把握不可能。
これ以外でも被写体に対しての接写がやたらと多く、又室内が暗いのもあってか状況判断がし辛い。
カメラマン下手糞か。
仮に大爆笑したブラックユーモアなオチが無かったとしても、それまでの描写に「不快」の2文字を猛烈に与え、気持ちの浮き沈みというものをきっちりと提供させたイーライ・ロスが有能と言い得ざるよりほかはない。
そう考えると、こんなにもつまらない映画を良くもまああれだけの「不快」と「滑稽」を存分に凝縮させた「傑作」へと生まれ返させれたものだと、退屈な本作を見つめつつ頭の中ではイーライ・ロスの手腕に感心ばかりしていた。
イーライ版では少女達の目的がそれとなく理解出来る様に描かれていたのに対して、こちらは一切の説明が無いまま。
これだけ観ると、感情をコントロール出来ないヒステリックな女2人がただ好き勝手に部屋を破壊しながら大暴れして、暇潰しにはなったからそのまま家から出て行ったキチガイ物語としか目に映らず、加えて自分達の手で人殺しまでしているので、彼女等が最後口する「ただのゲームよ」が通用していない。
ケラケラ笑いながら配達人の青年を水槽に沈め、飼い猫をガラス窓に叩き付けて殺害しておいて、主人は何故か殺さず「冗談よ」で済まされるはずもなく例え一夜限りの過ちとは云え男性側が一方的に悪いとはならんでしょ。
ラストカットにて起きる唐突な事故死は彼女等にとって予測不可ではあった神から下りし天罰なのかもしれないが、カタルシスを大きく味わえるという意味ではイーライ版には到底敵わないものだった。
身動き取れない男の前で乱痴気騒ぎしているだけの内容の薄い作品。
不快感も緊張感も男が受ける恐怖の後の不運から生まれる愉快さもなーんもない。
けど話の軸となる部分には魅力はあるので、俺ならこうすると脚色して作り直したイーライ監督の目の付け所の良さは流石。
評価:★☆

16/10/23DVD鑑賞(旧作)



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レンタル開始日:2013-02-22
メーカー:フォワード
関連作:
『ノック・ノック(2015)』