今日11月7日はスティーヴ・マックィーンの33回目の命日です。毎年この日になると思いますが"生きてたら83歳(C・イーストウッドと同い年)かぁ..."と一人浸っています。
過去にもマックィーンの誕生日や命日の度に出演作品のベストを選ぶ...みたいなコトしてきましたが、新作がない今(当たり前ですが)そうそう順位に変わりはありません。
勿論本人に会ったこともないし、ファンレター書く前にあの世に行ってしまったし、純粋に30年以上続く僕の一方的な"片想い"です
なので今回は趣向を変えて、僕のマックィーン・コレクションから思い出の一品を...
「栄光のル・マン」のサウンド・トラック(日本盤)です。中学生の頃探しに探して買ったレコードです。
当時(昭和50年代後半)は映画ソフトのビデオも軒並み高価(しかも少なかった)。衛星放送もなかった時代、今でいう地上波で放送される洋画は殆ど吹き替え(宮部昭夫さんと内海賢二さんどっちが好きですか?僕は宮部さん派)でした。かろうじてNHKは字幕で放送してたかな。古い映画とか。
ウチのテレビがステレオじゃなかったので二か国語放送も観れず、役者の"ナマ声"を聞くためには映画館に行くか、輸入版のビデオソフト(画質最悪でした)を探して買うしか方法はありませんでした。あの当時「スター・ウォーズ」のソフト(勿論字幕なし)が3万円以上してたと記憶しています。映画館にしても仙台には二番館が一館しかなかったので、東京のように気軽に昔の映画が観れる環境はなかったんです。
その数年後ビデオ・レンタルの普及で家でのんびり映画鑑賞ができるようにはなりましたけど。
とにかく当時の僕は好きな役者さんの"ナマ声"に飢えていたので、マックィーンのナマ声が聞けるこのサントラはメチャクチャ嬉しかったですね
今でこそ殆どの主演作品がソフト化され、気軽に"ナマ声"に触れることの出来るマックィーンですが、地方都市の少年は30数年前にはこんな涙ぐましい努力が必要だったのでした。
「栄光のル・マン」...映画としては正直そんなに魅力的じゃないけど、こういった理由でとても思い入れのある映画です。