私が声楽を師事しているソプラノ歌手、飯田みち代先生の連続コンサートがあった。
今回はベルグとマーラーによるオーストリア歌曲を集めたコンサートで、オーストリアのワインやハーブティ、食事も出された。
昨年美術館で見たクリムトを思い出すような先生の姿。歌が始まると、クリムトが描いた生身の人間が動き出したような錯覚が止まらない。
切ない表情。深い哲学を思わせる一瞬。音楽に彩られながら、人間そのものを見続けるような思いがした。
連続コンサートはほとんど行っていて、毎回素晴らしいのだけど、私の中では今回がNo. 1だった。
お客さんもイブニングドレスで、と毎回チケットには書いてあるので、私もいつもおしゃれをして行く。今夜は寒かったので、それに因んで北欧のものを身につけてみた。
最後に先生お手製のザッハトルテをいただいた。
次回はロシアものとのこと。楽しみだ。