GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

初代007 ショーン・コネリー死す

2020-10-31 22:55:53 | MUSIC/TV/MOVIE

ショーン・コネリーが死んだ。

ゼロゼロナンバーの英国諜報員として世界各国でドンパチやっても、聖杯を探しに来た息子と共に捕まっても、深海でソ連の原潜でアメリカの原潜と戦っても、禁酒法時代にマフィアの首領を検挙しようとする捜査官と共に捜査しても、刑務所島に立てこもったテロリスト集団とFBI捜査官と共に戦っても、どんな危機に陥っても絶対死なないってイメージがあるから、訃報はちょっとショック。

そりゃもういいお歳だもの。仕方ない。

 

ジェームス・ボンド。

世界で最も有名なイギリスのスパイ、007。スパイだから有名になったら迷惑のはずだが、ご存知の通りショーン・コネリーはその初代ジェームス・ボンド、初代007だ。

日本では石森章太郎のサイボーグ009の影響で「ゼロゼロセブン」とつい呼んでしまうが、正式には「ダブルーオーセブン」。まぁそれはどうでもいい。

 

007シリーズは初回から全部観てる。さすがに最初の方のは公開時に劇場で見たってわけじゃない。第1作目の『ドクター・ノォ」が1963年公開だから生まれていません。

劇場で初めて見た007は『私を愛したスパイ』。ってことはショーンコネリー版ジェームスボンドは劇場では『Never Say Never Again』以外は見たことがなく、その他は全部TVでの吹き替え版やビデオで見たってことだな。

 

 

007は音楽がいいよね。メインテーマ曲が流れてくるとワクワクしちゃう。

毎回、著名なアーティストが歌うテーマ曲も楽しみ。

ポール・マッカートニーが作った「Live and Let Die」(死ぬのは奴らだ)の007はショーン・コネリーじゃなくロジャー・ムーアなのだが、彼の007も悪くない(『私を愛したスパイ』もロジャー・ムーアだ)。

シーナ・イーストンの「For Youe Eyes Only」、Duran Duranの「A View To A Kill」(美しき獲物たち)、ティナ・ターナー「GoldenEye」、シェリル・クロウ「 Tomorrow Never Dies」、a-haの「The Living Daylights」、マドンナの「Die Another Day」・・・まさに名曲ぞろい、豪華アーティスト。

コロナ禍で公開延期になっている最新作「No Time To Die」のテーマ曲はビリー・アイリッシュだ。

 

007シリーズ以降のショーン・コネリーも好きだ。

 

『アンタッチャブル』

禁酒法時代、アメリカ・シカゴでマフィアの首領として君臨するアル・カポネを脱税の罪で検挙しようとする捜査官に協力する老警官役。

映画は捜査官エリオット・ネス役のケビン・コスナーが主役なのだが、サポート役のショーン・コネリーに完全に食われてしまってた。

まぁこの映画ではアル・カポネを演じたロバート・デ・ニーロの狂気の演技もすごい。カポネになりきるために体重は増やすわ、歯を抜くわ、その後「デニーロ・アプローチ」と演劇界で呼ばれる徹底した役作りをしてる。

そして、階段落ちといえば日本映画だと「蒲田行進曲」だが、この映画で当時まだ無名だったアンディ・ガルシアが見せた、赤ん坊が乗った乳母車を追いかける大階段でのアクションは見どころの一つだ。

マフィアの殺し屋を演じたビリー・ドラゴが着てた白スーツがカッコよすぎ。エンドロールのクレジットで衣装提供「Armarni」とあったので、早速河原町の映画館を出てすぐに当時北山にあったショップに初めて行ってみたのだが、その値段にビックリ&がっくりした記憶が蘇ってきた。

 

『インディジョーンズ/最後の聖戦』

ハリソン・フォード主演の人気作の第三弾。行方不明になった父親役がショーン・コネリー。聖杯と父を探しにきたハリソン・フォードと一緒に捕まった時の演技・掛け合いはサイコーだ。

実はシリーズ1作目の『レイダース/失われたアーク』は観てるのだが、2作目の『魔宮の伝説』は観た記憶が無い。それでも3の『最後の聖戦』は面白く観れたから、まだ観てない人は是非。

 

『レッド・オクトーバーを追え!』

まだソ連と呼ばれてた頃のロシアの原潜・レッドオクトーバーの船長。

生粋のスコットランド人のショーン・コネリーが、なんでまたロシア人役をしたのかは不明。

深海にてアメリカの原潜・ダラスと戦うシーンは息が詰まりそうになりますが(別にこっちは地上にいるのにね)めっちゃ迫力あります。

 

『ザ・ロック』

サンフランシスコにある有名な刑務所島・アルカトラズ。

かつては脱獄不可能ゆえ「ザ・ロック」と呼ばれ犯罪者に恐れられたアルカトラズ島も、今は閉鎖され観光名所になっている。

そのアルカトラズに観光客を人質に立てこもった元海兵隊准将のエド・ハリス率いるテロリスト。制圧に挑むFBI捜査官ニコラス・ケイジは、堅牢なこの島に入るため、このアルカトラズ島から唯一脱獄したことのあるショーン・コネリーに協力を求め、共に戦うって内容。

アルカトラズを舞台にしたアメリカ映画はいくつかあるけど、その中でも傑作のひとつです。

 

他にも2000年問題(コンピューターや時計が誤作動するって噂が蔓延った)をテーマにした『エントラップメント』など、ショーンコネリー出演の傑作映画は多い。

でも考えたら2000年以降、ショーンコネリーの映画って観てないや。なんかあったっけ?

もう隠居生活してたのかなぁ。

90歳でお亡くなりになられたそうだから寿命かね。

 

これまた新型コロナの影響で、新作の公開が延期また延期になっている、新感覚スパイムービー『キングスマン』。

その第1作目で主人公が犬に名前を「J.B.」と付ける。『ジェームス・ボンド?』と聞かれ「No(違う)」、『ジェイソン・ボーナム?』「No」、『じゃぁなんだ?』「ジャック・バウアー」って答えるシーンで爆笑してしまったよ。今どきの若者はジョンブル魂って何?って感じなんだね。

 

初代ジェームス・ボンド、ショーン・コネリー。

ご冥福をお祈りします。


伊藤健太郎の事故 報道のひどさ

2020-10-30 19:12:11 | MUSIC/TV/MOVIE

伊藤健太郎が事故を起こした。

今、一番売れっ子と言っても過言でないくらい引っ張りだこの若手俳優の突然のスキャンダルに、マスコミ各社が飛びついた。まぁいつものことだ。

でも、これがひどすぎる。

相変わらずのマスコミの報道。

事故原因や詳細などが全然わかってない状態なのに、「伊藤健太郎ひき逃げで逮捕!」。すでに重大犯罪者扱いだ。

 

いやいや、俺だって事故の内容くらいは知ってるよ。

Uターンしようとした伊藤健太郎の車。二人乗りのバイクが転倒。伊藤健太郎はそのまま行こうとしたが後続のタクシー追いかけ、次の信号で戻るように諭され戻った。バイクの男女は左腕打撲と、左足骨折の重傷。自動車運転処罰法違反(過失傷害)と救護義務違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕された。ってことはね。

 

でもさ、この事故、なんで起こったのかはどこも報道していないのよ。

事故のあった場所は見通しの悪い道路ではない。Uターン禁止の場所でもない(ちょっと先は右折禁止)。したがってこの道交法違反はない。

伊藤健太郎はバイクが近づいてきてるのわかってて強引にUターンしたんか?

バイクはUターンしてる車があるのに気付くのが遅かった、または気付いてブレーキかけたが間に合わなかったのか。

当たったん?ぶつかったん?避けようとして転んだん?それさえわかってない。

避けれんかったん?そんないきなり目の前でターンかまされたん?後ろに女の子乗せてる250ccのバイクやろ、普通は「あぁUターンしてんな」って減速セェヘンかね?

 

って、こんなこと書くと「被害者は怪我してるのに」って騒ぐ人いるけど、そもそも、その原因がはっきりわかっていない時点で騒いでるのがちょっとね。

100%伊藤が悪い(過失)であっても、それは事故検分の報告が上がってからやん。

伊藤健太郎の車がUターンした時、バイクとの車間距離はどれくらい離れていたのだ?とか、双方がどれくらいのスピードだったのか、どういう風にぶつかったのかも、伊藤健太郎の車のドライブレコーダーの解析や供述で分かるだろう。

それのわかっていない、今の時点で伊藤を責めてもなぁ。

 

ワイドショーは「なぜ現場から逃げ去ろうとしたのか」って。そりゃそうだ。そこはあかん。この逃げたっ行為のせいで、事故は事件になってしまった。

でも、パニクってたんやろ。ごまかそうとしたとかより、うわうわうわって感じじゃないか。どうしようって。事故を起こして冷静なやつなんかいないよ。

留守だと思って空き巣に入ったが家の人がいて見つかって、逃げようとナイフ振り回してたら抵抗されて刺しちゃって、どないしようってなってるうちに家ごと燃やして証拠隠滅しようとしちゃったってのもあるくらいだ。冷静さが微塵もない状態のパニック時、はたから見たらその心理は理解不可能だ。

 

伊藤健太郎が現場から逃走しようとしたこと(およびその報道)は庇うつもりもない。でも、責めるのもどうなのかな。

本人はぶつかっていない(または勝手に当たってきた)としか思ってなかった、なんてことは無いだろうけど、まさかそんな重傷を負ってるとかは全く思ってなかったんだろう。夕暮れ時(走馬時)でバックミラーでも見えてなかったのか?

唯一の救いは、タクシーが追いかけてくれてきて、「今戻れば間に合う」と諭してくれたことだな。感謝しなければいけない。もしこれで完全に現場から逃走してたらそれこそ重大事件だ。

 

ちなみにバイクは簡単にコケる。

よく映画やドラマで悪い奴らが主人公をバイクで取り囲み、ウイリーかして襲ってくるシーンあるけど、あれではちょっと避けてチョイとついたら簡単にコケるぞ(本当)。

まだ健太郎だった頃『相棒』で、バイクに乗って逃走したりする役で出演してた。ってことは伊藤健太郎はこんなバイク、および転倒時のライダーのことは分かるはずなんだけどなぁ。

 

マスコミ各社はいつものパターンで事故の内容より、出演作の公開はどうなるとか、CMの降板とか差し替えとか、違約金がいくらとかばっかり。

自分たちが払うわけでもないのに違約金がいくらになるとか勝手に計算して騒いでるけど、違約金のためのクラウドファンディングでも立ち上げてあげるつもりなのかな?デッケェお世話だ。

あげくには事務所移籍は元マネージャーとの仲がどうのこうのなんてのを書いているメディアもある。事故には関係ないが今がチャンスだ、以前から温めてたネタ記事ついでに出しちゃえって。詳細に書いてるのは例によって新潮と文春だ。

 

出演作がどうなるか、それは制作会社と配給会社が決めればいい。「作品に罪はない」とするか「作品は公開できない」とするか。そして観に行く人見る人が「作品に罪はない」と思うか「この人が出てる作品は見たくない」となるか。

 

主演作では黒木瞳が監督した映画『十二単を着た悪魔』(11月6日公開予定)や、舞台『両国花錦闘士』(12月より東京大阪福岡巡業予定)

 

北村匠海主演映画「とんかつDJアゲ太郎」の公開は本日(10月30日)からだが、この映画には伊藤健太郎のほか、先日大麻で捕まった伊勢谷友介や、九州被災地ボランティア不倫で騒がれたブラザー・トムなどが出てる。こうなると映画の良し悪しより変な話題性ばかりが先行しちゃうな。

 

木村拓哉主演の『教場2』にも出演している。前作で「キムタクの新境地」と絶賛された作品の続編だから、制作陣もかなり気合入ってるみたいだ。2021年初春に2夜連続放送の予定だからまだ時間があるといえばあるが、今から撮り直すかそれともこのままGoするか。

 

っていうか売れすぎ。

『今日から俺は!!』で一気にブレイクし、映画『弱虫ペダル』やリメイク版『東京ラブストーリー』、『アシガール』、NHK連ドラ『スカーレット』と立て続けに出演。

横浜流星が新型コロナにかかった影響で舞台『巌流島』は流れたが、他にも単発でゲスト出演したりしてる。

さらに最近の悪い風潮として、TVでも映画でも出演作の公開が近づくと、バラエティ番組へ番宣を兼ねて出演させられる。

本来役者が宣伝するってどうなの?そりゃ、沢尻エリカみたいに「別に・・・」とか言いたくもなるよ。

 

そんな忙しい状態だったからなんて言い訳にはならないけど、そんな忙しいタレントに自分で車を運転させるってのも考えもんだ。

そりゃ気分転換のドライブとか、車を運転することでストレス解消ってのもあるかもしれないが、やっぱり危険だよ。

これだけ売れっ子だと睡眠時間は減ってるだろうし、セリフは覚えなきゃいけないし、さらに番宣でバラエティ番組に出て、ちょっとは面白いことも言わなきゃいけない。結構なストレスよ。

そんな状態で車運転して事故。そりゃパニック状態に陥るわね。

 

今回は酒を飲んでたわけでもなく、大麻や変な薬をキメてたわけでもない。同乗者(訳ありの恋人とか)が居たわけでもない。語弊があるが、それらは該当してなくてよかった。

怪我をされたバイクのお二人は早く快方に向かうことを祈っている。

 

メディア・マスコミは、事実だけを、主観や偏向などいれず報道してほしい。

そろそろ、変わってくれよ。

 


極主夫道実写版がいまいち面白くない

2020-10-27 19:25:56 | MUSIC/TV/MOVIE

極主夫道実写版。観ないつもりだったのだがつい観てしまった。

しかし、やっぱりいまいち面白くない。

結論から先に言っておく、これは脚本とか演出などが悪すぎるのだ。俳優陣は悪くない。

 

漫画の実写化って賛否両論ある。あって当たり前だ。

原作ファンの「キャストのイメージが違う」とか、「あの話を何故使わないのだ」とかの声は至極まっとうだ。どう作ってもそれは避けられない。でもそれで面白いんだったら、ある程度の弄りは許容範囲。許される。原作者も「コミックとアニメやテレビは別物と考えてる」なんてコメントするくらいだからね。

 

今回の極主夫道。

タイトルからわかるように、原作は元裏社会で最強と恐れられた「不死身の龍」が一転主夫道を極めるシリアスな絵柄のギャグ漫画だ。

主人公・龍の玉木宏の再現性は見事だ。漫画のイメージそのままで、サングラスのズレ、極道ファッション、メンチや仁義の切り方、そして家事をテキパキこなす姿、全てにおいて悪くない。

しかしこのドラマ、いたるところで「あれ?」とか「なんでやねん」とかあるのだ。いや、多いいのだ。

なぜここの設定を変えたの?ってのが随所に出てくる違和感と、コミックスの各話を無理やり繋げたのはいいがツギバギ感が丸出しのテンポの悪さ。ギャグとかもイマイチノリが悪いのだよ。

 

裏社会の雰囲気丸出しの男が家事をし、買い物をし、キャラ弁を作る。随所に裏社会隠語が出てくるがそれはどこの家庭にもある生活用品や食材だったり、真面目にやればやるほどそのギャップに周囲は戸惑うってところがこの話のミソなのだが、それが全然描けてない。かなり下手くそだ。素人か?まさかな。

原作未見の人には違和感ないだろうが、原作ファンからすりゃ、漫画の世界観・イメージがめちゃくちゃになってしまってるのだよ。

 

原作では龍(玉木宏)と妻の美久(川口春奈)が暮らしてるのはボロアパートの2階の部屋なんだが、なぜか今回のドラマでは一軒家だ。安アパートの狭い部屋に美久が大事にしてるポリキュア(プリキュアのもじり)のフィギュアが所狭しと飾られてたりするからいいのであって、綺麗な一軒家ってなんかなぁって。大人の事情ってやつか?

 

さらに原作にはいない娘・向日葵(白鳥玉季)が登場。しかもなぜか美久(川口春奈)の連れ子って設定だ。一体なんのためにこんな子供を登場させたのかがわからない。変に家族愛とか描かんどいてほしいのだがなぁ。そんなん求めてないし(案の定第3話でそんなノリだった)ね。

 

まぁ、心配してた川口春奈の演技はまぁこんなもんって感じ。料理させたら台所をぐちゃぐちゃにし、洗濯物たたませたら丸めただけという、龍の神経を逆なでするイラつかせかたは原作通りで合ってる。娘役の白鳥玉季も可愛いいしうまいから、これはこれで良しだ。

 

龍が元所属してて今は斜陽の暴力団・天雀会・会長を演じる竹中直人はさすがだ。セリフやアクションは多分ほぼアドリブが入ってるのだろう。

しかし当然、元・龍の舎弟・雅(志尊淳)はそのノリについていけていない。

この雅は原作でもツッコミ役として重要な役なんだが、やっぱり志尊淳では無理だった。玉木宏や竹中直人のボケに対してツッコむタイミングがちょっと(どころか完全に)ずれてる。っていうか彼では無理だろうって最初からわかってたけど、やっぱりで残念だ。

 

そしてこの天雀会や会長の設定も原作と違う。ドラマでは2話目にして早くも潰れてしまったが、原作では弱小ながらも健在だ。竹中直人が演じてる会長・菊次郎も原作ではまだまだ睨みが効き、組員を従え犬の散歩をする。今は主夫になってる龍に助けを求めたりはしない。

 

天雀会会長夫人(竹中直人の妻ね)を稲森いずみが演じてるのだが、これまた原作と違う。「あれ?これって酒井組の姉さんじゃぁ」って戸惑ったよ。今は解散した酒井組の姐さんは妖艶で頭脳明白だけどちょっと天然、そんな粋な姐さんなんだが、天雀会会長夫人はそんな人ではない。なぜこの二人をゴッチャにしたのだ。

まぁ、稲森いずみ独特の不思議な空気(この人はデビュー時から不思議ちゃんだった)は健在のまま、黒のお着物と極妻仕様に結った髪がよく似合うこと。これはこれで悪くはないのよ。

 

龍のライバル「剛拳の虎」こと虎二郎を演じる滝藤賢一の再現度は素晴らしい。

第2話目で滝藤賢一が登場するという番宣スチールを見た途端、原作の「剛拳の虎・虎二郎」が滝藤賢一にしか思えなくなったくらいだ。

滝藤賢一演じる剛拳の虎は、刑務所から出所してクレープ屋をやっているが、未だに何かと龍と張り合う。

傑作だったのは第2話でフィットネスクラブ体験入会でヨガをしてる時、いちいちポーズに裏社会ネームを二人してつけてたこと。

「組長に木刀でどつかれた時のポーズ」とか『腹に綺麗にドスが入った時のポーズ』とか交互に競っていた。傑作は「車のキーを渡されて『車ごと処分してきて』って言われた時のポーズ」と虎二郎が言ったセリフ。

ビニールシートにくるまった荷物がトランクに入ってる車ごと、雨の中人気のない山から落とす(または海に沈める)ことを上のもんから指示されたとこを想像してしまったよ。

 

第1話では天雀会と敵対する組の組長に橋本じゅん、第3話ではひまわりが通う学校のPTA会長に鈴木浩介(妻役は鈴木亜美だった)と豪華なゲスト。レギュラーでは古川雄大・安井順平(警察官役)MEGUMI(婦人会会長役)と脇も十分。

原作にない喫茶店ウエイトレス役で玉城ティナが出てるが、これは志尊淳のサポート要員か?よくわからん。

 

これだけキャスト揃えて、それぞれが悪くない演技をしている。なのになんでイマイチ面白くないのだろう。なんでイマイチ盛り上がらないのか、不思議だ。

テンポが悪すぎる、つなぎが悪い、詰め込みすぎ。そしてなんか狙いすぎ。

第1話のラストで天雀会の組員が警察官に捕まる際、中島みゆきの「世情」がBGMが流れた。多分「3年B組金八先生」の加藤が警察に捕まり連行されるシーンをイメージして作ったんだろうけど、見事に外してた。こんなとこが狙いすぎのとこだ。

オープニングでキャストがラジオ体操をするシーンもちょっとなぁ。小栗旬、山田孝之、桐谷美玲ら豪華メンバーで実写化された「荒川アンダー ザ ブリッジ」のゆるゆる(グダグダ)体操をイメージしたか?これもちょっとはずしてしまってる。

龍が家事をするときのちょっとしたコツを説明するシーン。これも「家政婦のミタゾノ」のパクリっぽい演出に見えて仕方がない。

原作ファンからするといろんなところが違和感満載で戸惑うのよ。

 

でもね何度も言うけど俳優は悪くないよ。ダメなのは監督と脚本と演出など制作陣だ。ディレクターとかもダメなのかな。もっと弾けたらいいのになんか中途半端。

パロディ入れるなら「仁義なき戦い」とか「ごくせん」とか「アウトレイジ」とか「極道の妻たち」とか、わかる人にだけ分かるって感じでバンバン入れたらいいのに。

金が無いと嘆く会長・竹中直人に「ティッシュ詰めするくらいならモ●ットで借りるか」と言わせたり、同じく滝藤賢一に「クレープ屋の開業資金はレ●クで調達した」とか言わせたらどうだ。(二人とも信販会社のCMしてるぞ)

「レンコン」(回転式拳銃の隠語)とかの使い方も原作通りなんだが、説明なしだと一般人の知らない人は知らないって。小麦粉を「上物の白い粉」とか、クエン酸を「元気が出る魔法の粉」とか誤解を招くシーンの作り方、描き方も雑だし。

もっと弾けちゃっていいと思うのだけどねぇ。

 

次週は美久の両親が遊びに来る話。両親はYOUと正名僕蔵が演じるらしい。

っていうか、美久役の川口春奈と向日葵役の白鳥玉季、そして剛拳の虎役の滝藤賢一はNHK大河ドラマ「麒麟がくる」でも濃姫とお岸(光秀の長女)、足利義昭を演じてる。

滝藤賢一は「ヴィレヴァン! 2」にも店長役で出てる(映画化もされる)。大忙しだね。そりゃ半沢直樹は出演できないわね。

ちなみに稲森いずみがパートしてるスーパーの店長の本多力と、玉城ティナがバイトしてる喫茶店のマスター水橋研二も「ヴィレヴァン!」に出てた。

「ヴィレヴァン!」は名古屋のメ〜テレ制作の深夜放送だったがめっちゃ面白かった。なのになぜ読売テレビ(日本テレビ)制作の「極主夫道」はこれほどまでに面白くないのだろうか。

不思議だ。

 

あ、極主夫道は2021年にNetflixでアニメ版が制作され全世界配信されるらしい。

龍役は津田健次郎だそうだ。

実写PVで見事に龍を演じてた津田さん。「じゃぁテレビ実写版も津田さんでよかったんちゃうん?」って思っては・・・ダメか・・・。

 

大ゴケの予感 竜の道 極主夫道


ルパンの娘 橋本環奈の京都弁

2020-10-18 17:52:07 | MUSIC/TV/MOVIE

ルパンの娘が始まった。

昨年7月に放送された前作の続編。season2とか記載がないから今後続くかはわからない。っていうより前作そんなに視聴率高くなかったはずなのに続編製作されるってちょっと不思議。

 

前作に引き続きキャストは主演の深田恭子をはじめ、渡部篤郎、小沢真珠、栗原類、どんぐり、麿赤児らLの一族メンバーに変わりない。深田恭子の旦那役として、実生活でも新婚ホヤホヤの瀬戸康史(代々警察一家の息子)も引き続き出演。

メンバーが安定してると前作を見てた人は安心して観れる。「相棒」でも「科捜研の女」でもそうだもんね。おきまりのメンバーが毎回おきまりのパターン。これが安心して観続けられるコツだ。

でも不動だと飽きられてしまう可能性もあるから、回数重ねると旧メンバーから誰かいなくなったり、新メンバーが登場したりしたりする。

今回は番宣のビジュアルにも登場してたが、赤ちゃんが登場するみたいだ。瀬戸康史と深田恭子の子供だろう。まさか生まれたての赤ちゃんが盗みをしたり、超能力を使って栗原類と一緒に逃走経路を解析したりはしないだろう(それしたらサイボーグ009のイワンだ)から、マスコット的存在かな。

 

 

もう一人新メンバーが登場する。

橋本環奈ちゃんだ。

京都で代々続く名探偵一家の娘、北条美雲。「昭和のホームズ」と呼ばれた祖父・伊吹吾郎の元で日々推理力の鍛錬を積んでいるって役。セーラー服が似合うね。っていつまで着させるねん。

 

第1話で伊吹吾郎が「儂に何かあったらこれを託す」と、死亡フラグ立てまくりながら秘密部屋を開き橋本環奈にLの一族の資料を見せる。お約束通り第1話ラストで伊吹吾郎は突然の屋敷の火事、そしてなぜか切腹して死んじゃう。

祖父が死を賭して残した資料は、Lの一族の資料。じゃぁなんであの部屋見せたんだってツッコミは別にして、橋本環奈は祖父の仇(?)Lの一族を捕まえることに燃える。ところで橋本環奈のお父さんとお母さんはどこへ行った?

 

そんな橋本環奈。京都のお嬢ということで京都弁を喋ってる。

しかし、大阪弁以上に難しいのが京都弁。そりゃ、津軽弁とかに比べりゃまだマシだろうが、イントネーションがね。京言葉は難しいのよ。

以前もこのブログで書いたが、関西弁エリアの大阪・京都・神戸でさえ微妙に違う。「あの人来ないね」でも大阪弁なら「あのボケけぇへんなぁ」、神戸弁なら「あいつこーへんなぁ」、そして京都弁なら「あん人きやしまへんなぁ」だ。これを関西弁カ行変格活用と呼ぶ(嘘)。

冗談はさておき、この難しい京都弁を橋本環奈はドラマで喋ってるよ。

ちょっと早口で「見えましたえ」とか「つまり銃の扱いに慣れたプロの犯行どす」とかね。

いかにも京都弁って感じで、他の地方の方はあんまり気にならへんかもしれへんけど、多分、京都人にはめっちゃ評判悪いだろう。

「そんなん普段使わへんわ」「無理あるわ」「無理せんと標準語でえぇやんか」・・・。

この橋本環奈が使ってる京言葉は花街(祇園などお茶屋・お座敷)で舞妓はんや芸妓はん、女将さんなんかが使う言葉だもん。今時「〜どすえ」なんて一般の京都市民(特に洛中)は使わないからな。

でもね、いかにもってくらいオーバーな方がわかりやすくていいかもしれない。

「半沢直樹」で南野陽子が使ってたオーバーな大阪弁や、「MIU404」で菅田将暉が使ってたちょっと変な大阪弁とかの方が視聴者はわかりやすいんだろうな。ちなみにこの二人どちらも大阪出身であるのにだ。

 

木村拓哉主演の「グランメゾン東京」で、手塚とおるが使う大阪弁は全然ダメだったけど、途中で沢村一樹により「あの関西弁はエセですけどね」となった。多分「ひどすぎる」とクレームが多かったから設定を変えたんだろうけどさ、エセだと明かされると今度はなんとなく、それっぽく聞けるから不思議よね。

特に「ウニでとるやないかい」の台詞は傑作だ(見てない人ごめん)。その後のレシピパクリ事件の試食で「単なる焼き魚じゃないか!」は残念。なんで「これやったら単なる焼き魚やないかぃ!」にしなかったのか不思議。

この木村拓哉と鈴木京香の考えた「サワラのロースト水晶文旦ソース」のレシピを、見習いの寛一郎(佐藤浩一の息子ね)に盗ませ、それを調理したのが「ルパンの娘」で一人ミュージカルテイストで歌い踊る円城寺さんを演じてる大貫勇輔だ。今回のルパンの娘にも出てるぞ。

 

この「グランメゾン東京」では石丸幹二に静岡弁喋らせてたな。

「同期のサクラ」では高畑充希に新潟弁を喋らせてたな。

「ドクターX」でユースケ・サンタマリアの母で患者役の倍賞美津子さんに群馬弁喋らせてたね。

それぞれまったく違和感なかったけど、地元民が聞いたらどうなんだろう。やっぱりイントネーションとかどこかおかしいのかな。

同じく「ドクタ−X」では今田美桜が津軽弁を喋らされてた。今田美桜は「親バカ青春日記」では広島弁を喋らさせられてた。女優は大変だ。

 

福岡県出身の今田美桜と同じ福岡出身の橋本環奈に、今回なぜベタな京都弁を喋らせようとしたのだろうかわからない。

原作がそうなのか?

方言喋る女の子って、あざとかわいいでしょって狙いか。

 

第1話では、吉田沙保里が劇中の再現ドラマで深田恭子の役を演じてた。

いやぁ相変わらずキレのいいタックル、パワー。低空からの膝取り、背面投げ、本物だけに迫力あるなぁ。深田恭子が着るとセクシーな泥棒スーツも、吉田沙保里だとレスリングタイツにしか見えないから不思議。

もっと吉田沙保里はドラマでたらいいんじゃないかなって思う。演技力とか台詞とかは元アスリートで演技経験ないんだから求めちゃダメだけど、それを逆手にとって無口でぶっきらぼうな機動隊員や警察官とかならいけるんじゃない?アクションができる女優はいるけど、格闘技ができる女優は少ないんだからさ。

 

ドラマの内容?

前作と同じくラブロマンスとミュージカルとアクションとごちゃ混ぜにしてとりとめもない娯楽ドラマです。

恋愛部分をもう少し控えめにして、盗みのテクニックとアクションシーンをもっとメインにしたら、もっと高視聴率になると思うんだけどね。

まぁ、いいか。

 

橋本環奈。可愛いなぁ。

 

福田組常連になっちゃったね。新解釈三国志も楽しみだ。

 

次回から橋本環奈は東京に住まいを移してLの一族を探り出すみたいだ。


筒美京平の楽曲

2020-10-14 23:18:16 | MUSIC/TV/MOVIE

昭和のレジェントが次々と亡くなられる。

今度は筒美京平さん。

顔や声は知らなくても、この人の作った歌はタイトルを聞けば35歳以上の方は誰もが知っているだろう。ティーンエイジャーや20代の方でも「お母さんがカラオケで唄ってたから」と知ってる人も多い。

 

70年代80年代の昭和を彩った歌謡曲は、筒美京平さん、阿久悠さん、都倉俊一さん、松本隆さんでほとんどできている。これになかにし礼さん、平尾昌晃さん、秋元康さん、売野雅勇さん、織田哲郎さんを加えたらほぼ昭和歌謡曲は完璧網羅だ。大げさかもしれないが、それほどこの曲もあの曲もってな感じである。

自分で作詞作曲して歌うシンガーソングライター、いわゆるニューミュージックと呼ばれるジャンルの人が出てくるまでは、職業作詞家と職業作曲家の作品をフルバンド(オーケストラやビッグバンド)の演奏をバックに歌うのが当たり前だったのよ。だから歌手も音痴であろうと生で唄うし、ましてや口パクなんかできず、バックの演奏に負けないくらいの声量が求められてた。

 

筒美京平さんのすごいところは、作った楽曲の多さ(約2400〜3000曲らしい)もそうだが、そのバリエーションの広さだ。

サザエさんのオープニング曲からアイドル(男女問わず)、中堅歌手からベテランまで楽曲提供してる。

よくもまぁこれだけいろいろと作れたもんだ。

 

南沙織「17才」(後に森高千里もカバーしてる)

麻丘めぐみ「わたしの彼は左きき」、浅田美代子「赤い風船」

リンリンランラン「恋のインディアン人形」「恋のパッコンNo,1」(すごいタイトルだなぁ)。インディアン(ネイティヴアメリカン)でもないのになぜインディアンなのかは気にしちゃダメだ。

岩崎宏美「ロマンス」「シンデレラ・ハネムーン」、アルバム「パンドラの箱」は全曲筒美京平さん作曲だ。

そしてジャニーズ。

郷ひろみ「男の子女の子」「花とみつばち」

近藤真彦「スニーカーぶる〜す」「ギンギラギンにさりげなく」

沖田浩之「E気持」「はみだしチャンピオン」

田原俊彦「夏ざかりほの字組」「抱きしめてTONIGHT」

少年隊「仮面舞踏会」「君だけに」

SMAP、KinKi kidsやJ-FRIENDS、TOKIOなどにも楽曲提供してる。

 

すごいのは、郷ひろみに曲を提供していながら、当時“新御三家”と呼ばれた野口五郎、西城秀樹にも曲を提供してるところだ。

まぁ、この頃はそんなにうるさくなかったのかもしれない。

“花の82年組”と呼ばれるアイドルにもこぞって筒美京平さんは曲を提供してるもの。

早見優「夏色のナンシー」。松本伊代「センチメンタル・ジャーニー」。

そして小泉今日子。「まっ赤な女の子」「ヤマトナデシコ七変化」「なんてったってアイドル」。

 

キョンキョンのもそうだが、秋元康さんのこの頃のネーミングセンスはちょっとラリってるかのようだ。

本田美奈子「1986年のマリリン」、少年隊「デカメロン伝説」・・・。まぁレコード会社がつけたのか誰がつけたのかは知らんけど。

 

稲垣潤一の「ドラマチック・レイン」が秋元康さんの作詞家デビュー作だ。この曲はカバー&デュエットアルバム「男と女-TWO HERAT TWO VOICES-」で中森明菜と歌っているぞ。声質が一緒だ。必聴!

このアルバムでは「木綿のハンカチーフ」を、本家の太田裕美と歌っているぞ。

 

太田裕美の「木綿のハンカチーフ」

何度かこのブログでこの曲のことは書いたが、日本昭和歌謡史に残る名曲だ。大げさではない。ほんますごい曲だ。松本隆さんの描く都会に出た男側と、故郷に残った女側との往復書簡の歌詞もすごいが、それに乗せてるこの筒美京平さんのメロディラインがめちゃくちゃかっこいいのだ。

そのせいでこの曲が、故郷を出て都会に出た男が実は何の目的もなく、ただ都会に呑まれてブランド服や仲間と遊んでて「俺イケてるだろ!?」と、どんどん勘違いしていく様を女がやんわりとダメ出し続けてる歌だと気づいてる人は少ない。田舎に残された純情な女の子がふられる歌だと思われてる。

 

尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」

この曲は元々電化製品のCMソングで作られた曲だ。作詞はやなせたかし(アンパンマンの作者ね)だがボツを食らう。でも、あまりにも出来がいいので阿久悠さんに頼んでまた新たに詩をつけてもらってズーニーブーってグループに歌わせた。「一人の悲しみ」は'70年安保闘争(学園紛争ね)に挫折した若者の孤独を歌ったが、全くヒットしなかったみたいだ。

それでも曲のメロディの良さが捨てきれず、諦めきれなかったのかまたもや阿久悠さんに新たに歌詞を書いてもらって、尾崎紀世彦が歌って大ヒットしたという珍しいパターンだな。

 

いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」

この曲を聴いて、横浜という町は明かりがとても綺麗なんだろうなぁと子供ながらに思った。

大橋純子「たそがれマイラブ」や、中原理恵「東京ララバイ」などと同じく大人の歌だね。

 

ジュディオングの「魅せられて」

シルクロードをイメージした久保田早紀の「異邦人」(これは筒美さん作曲ではないが制作陣は一緒)と同じく、異国の情緒が漂う名曲だ。

ギリシャとトルコの間にあるエーゲ海をイメージした楽曲は、その後の庄野真代さんの「飛んでイスタンブール」(トルコ)「モンテカルロで乾杯」(モナコ公国)と続く。中東(東ヨーロッパ)の避暑地は死ぬまでに是非行ってみたいもんだ。ちなみに「魅せられて」の歌詞は阿木耀子さんだ。

 

阿木曜子さんといえば宇崎竜童さんとのコンビで山口百恵の一連のヒット曲を連発した人だ。

筒美京平さんはいろんなアイドルに曲を提供しているが、不思議なことに山口百恵や松田聖子、中森明菜には曲を提供していない。この3人に共通しているのは、先述の職業作詞家作曲家の作品だけではなく、アーティストの作品を歌ったことかな。

山口百恵は谷村新司やさだまさし、

松田聖子は松本隆さんの歌詞は多いが、作曲にはユーミン(呉田軽穂名儀)、細野晴臣、財津和夫、大瀧詠一など。

中森明菜は来生たかお、高中正義、井上陽水、玉置浩二などだもの。

 

斉藤由貴「卒業」

斉藤由貴が歌ってヒットした、今や卒業式の定番ソング。だが発売時は菊池桃子の「卒業」尾崎豊の「卒業」と、それぞれ別の曲だがタイトルが一緒ってややこしい状態だった。

「初戀」「情熱」も筒美京平さんだ。斉藤由貴が大ブレークしたTV「スケバン刑事」の主題歌「白い炎」は玉置浩二作曲。ちなみにアニメ・めぞん一刻の主題歌「悲しみよこんにちは」も玉置浩二だ。

スケバンといえば元祖スケバン、現国会議員「恥を知りなさい!」の三原順子(現:三原じゅん子)に「真っすぐララバイ」、そして中山美穂に「C」「ツイてるねノッてるね」などを提供してる。

 

桑名正博「セクシャルバイオレットNo.1」が筒美京平さんだとは知らなかった(作詞は松本隆)。この曲のアレンジがKISSの「I was Made for Lovin' You」のギターリフと一緒なのは気にしちゃいけない。そんなこと言い出したらPINK LADYの「渚のシンドバッド」なんてもろラモーンズじゃね?とか気にしなきゃいけなくなる。

演奏もティアドロップスではない。このころはロック?なんじゃそりゃ。自分で作った歌を自分たちのバンド演奏で歌いたい?ろくに編曲(オーケストラアレンジ)もできないくせに何言ってるんだって感じだったんだろう。

アイドルとして売られたLAZY(のちのLOUDNESS)、チャーなんかも苦労したんだろうな。

Charと“ロック御三家”(笑)と呼ばれた、世良公則(&ツイスト)や原田真二もTVの歌番組出演の際はだいぶ揉めたらしい。沢田研二もバックに井上尭之バンドを使うのをTV局側から拒否されてたらしい。ダン池田となんちゃらってお抱えのオケを使えよと。

この頃、フォークやニューミュージックのシンガーソングライターがテレビに出なかったのは、そんな裏事情のせいなのかな。

 

オフコース「忘れな雪」

今では考えられないが、あのオフコースにも筒美京平ソングがある。小田和正も鈴木康博も「なんで他人の曲を?」と嫌だっただろうな。しかももろフォーク、下手すりゃ演歌っぽいタイトルだし。

まだ小田と鈴木、2人の頃のオフコースなのでバックバンドにはギターが矢島賢と高中正義、ベースが後藤次利、ドラムが村上‘ポンタ’秀一という豪華メンツである。ちなみにCAROLの日比谷野音解散コンサートのバック(裏)は、サディスティックすのメンバーだ。

 

元REBECCAのNOKKOの「人魚」や、仲間由紀恵がauのCMで作ったユニット、仲間由紀恵withダウンローズの「恋のダウンロード」も筒美京平作品とは知らなんだ。

 

ラジオ全盛で、テレビの歌番組をかじりつくように見てた時代、レコードは貴重品だった。小遣いで買える枚数は限られてる。従って貸したり借りたり、テレビやラジヲからダイレクト録音してたな。

まずザーッと一通り聞いて、カセットテープの選択(46分/90分)、入れる順番(A面にどれくらい入るか/何を入れるか)を検討する。レコードに記載されてる時間表示を計算し、綿密なプランであとはレコードの溝とテープの残りとのにらめっこだ。ちゃんと入るか。ギリギリか、って毎回緊迫ね。

テープに録音してる作業中、ライナーノーツ読んだり、歌詞カードを見たり。従ってレコード時代は、LP(アルバム)収録曲全曲タイトル覚えたし、歌詞も覚えたし、誰が作詞で誰が作曲したかも(ついでに言えば編曲・アレンジも)ちゃんと把握してたんだけどな。

CDになって、レコードの回転数を機にすることもなく、針を落とす緊張感もなく、綺麗な音で聴けるようになった。次の曲へジャンプするのも簡単だし、もう一度聞いたり、サビの部分だけ巻き戻したりってのも簡単だ。裏面へひっくり返す手間もない。

レコードからCDに変わって、歌詞カードやライナーノーツをほとんど見なくなった、読まなくなった。

さらにCDからMD、そしてiPod。ダウンロードは当たり前、サブスクとかも当たり前。タイトルさえ覚えてない、知らない曲も多い。

便利で手軽になった分、愛着が薄れたのかな。

「昔に比べて、今は残る名曲が少ない」と言われるのは、時代のせいかね。

 

まぁ、1曲ヒットすればもうけもの、2曲ヒットすりゃ万々歳、3曲あれば悠々自適と言われる音楽界で、これだけ誰もが知ってるヒット曲を出してこられたんだ。80歳、大往生だろう。

 

エドワード・ヴァン・ヘイレンが亡くなってから、ハードロックとヘヴィメタルがヘビーローテーションしてた俺のiPodは今、昭和の懐かし歌謡曲が流れてる。たまには悪くない。


DIVER 福士蒼汰と菅田将暉の差

2020-10-08 21:45:10 | MUSIC/TV/MOVIE

くそおもしろくないドラマだ。

DIVERー特殊潜入捜査班ー。

兵庫県を舞台にした福士蒼汰主演のドラマだが、これがまた全然面白くないんだ。

「ひょっとしたら」なんて期待してたんだが、やっぱりダメだった。

 

原作は漫画だということだが、原作がダメなのか、脚本がダメなのか、それとも監督や演出のせいなのかはわからん。とにかく面白くない。

ストーリーがまず全然おもんない(面白くない)。

暗い。設定も話の展開もどこか二番煎じ、いや使い古されたものばかり。目新しさも驚きもなければ、かといって安心感もない。どう楽しんだらいいのかわからんドラマだ。

 

福士蒼汰が演じるのは、過去にいろんな悪事に手を染めていたが、今は兵庫県県警が秘密裏に設置した潜入捜査班(通称D班)のメンバー。

まぁ、普通に考えたら、この過去を持つダークヒーローが通常では検挙できない悪の組織に潜入捜査で入り込み、溶け込み、そして罪を公にする痛快ドラマって感じになるんだろう。

しかし、この福士蒼汰が全然ダメ。

セリフが棒読み、演技が下手、表現ができない・・・、過去に散々色々言われてきてたが、今回の役はいろんな人を演じ組織に入り込むクールな潜入捜査官。だからまだ何とかなるかなって思ってたがやっぱりの棒演技。

クールで目的のためには平気で嘘をつき、人を信じさせ、取り込み、そして裏切る。何が悪で、どこからが善なのか。

福士蒼汰が演じる潜入捜査官は本来こんな奴なんだろうけど、彼にはちょっと荷が重かったのか。

 

それとも、こんな難しい役を見事に演じた俳優を、つい最近目の当たりにしてしまってたせいかな。「MIU404」ってドラマで菅田将暉が演じた「クズミ」だ。

菅田将暉が演じたのは、人の弱い部分につけ込み、共感や同調し安心さえ、相手を信じさせ薬をばら撒き金を集める謎の男・クズミ。

金を与えて甘い言葉で懐柔し、困った時にすがってきたら「それ、俺に何の得があるん?」と平気で裏切り切り捨てる非常さ。「お前らみたいなクズをミステル(見捨てる)からクズミって言うねん」と平気で言うような奴だ。

名前を複数持ち、言ってることもどれが正しいかわからん、誰も正体を知らんしどこに住んでるのかどんな過去があるのかもわからない。人を操り、組織を操り、警察さえをも翻弄する、警察に追われても冷静沈着、手なずけた部下を平気で利用し裏切りクールに逃げとおす。

残念ながら、今回の福士蒼汰ではそんなダークヒーローが演じきれない。

同じ元仮面ライダー出身でも差は歴然だ。

 

しかも、物語の設定は兵庫県なのだが、登場人物のほとんどが標準語で話す。ドラマ(セリフ)を視聴者分かりやすくするため仕方がないのだろうが、これでは兵庫県を舞台にした意味がない。

まぁそれを言うなら『科捜研の女』は京都が舞台だが、ゲスト(犯人や参考人)以外沢口靖子も内藤剛志も主要人物誰一人京都弁喋らないけどさ。

『DIVER』で関西弁を話すのは兵庫県警の組織犯罪対策課の課長を演じる正名僕蔵さんだけ。同じ組織犯罪対策課の安藤政信もその兵庫県警本部長で特殊捜査班を極秘に結集させたりょうも使わない。

正名僕蔵さんはさすがにベテランだけあって、それなりの関西弁を使うのだがいかんせん関西以外の人には関西弁は難しいのだ。イントネーションも微妙に違うし。

っていうか関西弁だけでも、大阪弁、京都弁、そして兵庫弁では違う。大阪弁が和泉の泉州弁と一番荒い河内弁とまだマシな摂津弁に分かれるように、兵庫県も神戸(摂津)弁をはじめいろいろある。なんてったって元は播磨・丹波・但馬・淡路・摂津の五国だからね。ちなみにKinki-Kidsや明石家さんまの関西弁は奈良弁だ。

 

関西弁でも京都と大阪と兵庫では微妙に違う。

「誰々さんが来ない」という言葉でも大阪なら「けぇへん」、京都なら「きぃひん」、神戸なら「こぉへん」という風に違う。これを関西弁カ行三段活用と言う(嘘)。

「何々をしない」という言葉でも大阪なら「せぇへん」、京都なら「しぃひん」、神戸なら「やらへん」という風に違う。これを関西弁・・・嘘は止やめとこう・・・。

大阪京都神戸の使い分けは本当だが、さらに年代によっては「うちら使わない」とか「それは違うとこのやん」とか言われるだろう。

「帰りにマクドナルドへ行こうよ」も、本来の関西弁なら「帰りマクド寄らへん?」が正しいが、若い世代は「帰りにマック行かへん?」と使う人もいる。

LINEやSNSの普及によってか、関西弁はどんどん衰退している。関西弁(通常の話言葉)だと他の地方の人に通じないとか以前に、変換ちゃんとされへんかったり違ったりするし、そもそもうつのが面倒だったりするからな。

関西弁は話し言葉だと極力「へ」「と」「に」など接続詞を抜く。SNSなどでは文字数は減っていいのだが、読解力がない奴は勘違いしたりするし、わからんようになるから危険だ。

上記のマクドの件でも「行かへん」なら行くかい?と疑問文だが「行かへん」なら行かないよと否定語だ。だから語尾に上矢印「↑」入れたり絵文字を入れないといけない。友達同士ならいいが、会社とかの連絡では危険だ。

初期のダウンタウンに「ちゃうちゃうそれちゃうちゃうとちゃうねん」ていう、関西人以外は全くわからんであろう漫才ネタがあるが、句読点や変換を間違えるとナンノコッチャわからん様になってしまうのが関西弁だ。

だからドラマで使われる関西弁は、日本全国の人が分かりやすいようにアレンジされ、関西人からは「なんか変」とツッコまれる。『半沢直樹』の南野陽子とか『MIU404』の菅田将暉とかも、大阪出身なのにわざと変な関西弁を喋らされてたよね。

 

話がだいぶそれてしまったが、そんな関西弁だらけの神戸で潜入捜査して、標準語をかみ砕くように話す福士蒼汰。すぐバレるわ、怪しまれるわ。

多分メロンパンを間違えバレるだろうな。『MIU404』でも出てきたあのメロンパンは神戸ではサンライズと呼ばれるのだ。

神戸のメロンパンはラグビーボール(アーモンド?)を縦に半分に切った形だ。神戸に行ったらパン屋で買ってみてくれ。

 

カレーのライス(ご飯)もこんな形で型押しされて出てくる店がある。

 

第1話は福士蒼汰が杉本哲太率いる特殊詐欺集団に潜入し、さらに老人から巻き上げたお金をロンダリングする上の組織にも潜入する話だった。

杉本哲太の悪徳金融社長の悪ぶりは「さすが」って感じだったけど、やっぱり標準語。日本最大の組織暴力団のお膝元である兵庫県が舞台で、出てくる悪党みんな標準語。うーん。

 

組織や登場人物の紹介や相関など、説明的なセリフや描写が少ないのはいい。そんなものは想像力を書き立てればいいだけだ。

 

浜野謙太がハッカー役。

彼も一般からの潜入捜査班登用ということだから過去に悪事(多分ハッキング関係)をしてて捕まって、取引されてD班に参加した(させられた)って設定なんだろう。

しかし、彼がいるアジトの設備がちゃちいのよ。

そりゃ今時ノートパソコンひとつあればどこからでもネットに繋げるし、ハッキングもできる。でもさ、テレビ(ドラマ)なんだからもう少し大袈裟に(演出)してよ。でかいサーバーとか複数のPCや大画面モニター置くとかね。

『相棒』の青木(浅利陽介)や『科捜研の女』の亜美ちゃん(山本ひかる)の方がよっぽどできるPC使いだし、『ST 赤と白の捜査ファイル』の青山(志田未来)のように画面からヒシヒシと伝わってくる映像の解読や分析の緊張感もないし、『絶対零度』の南(柄本時生)や加賀美(柄本明)の方がよっぽど元ハッカーっぽい。

演出の人が全くPCやネットの世界を理解していないのだろうか、遠隔操作とかの描写もチャチイ。浜野謙太は悪くないのでちょっと残念だ。

 

片瀬那奈は闇医者ということらしいが、今のところ(第3話)まだ過去とかよくわからん。セクシー要員か?とも思ったが、もう結構な年齢だからそれも無いよね。

 

安藤政信。このドラマをダメにしてる原因の一人。

彼はD班で唯一の警察組織の人間だが、なんかうるさいだけ。やたらと福士蒼汰に突っ掛かり、怒鳴り、殴る。ワイルドさをアピールしてるのかどうかわからんが、空回り感が痛々しい。

原作がそうなのかもしれないが、好きになれないキャラ。さらにそれを安藤政信が『コードブルー』や『テセウスの船』と全く同じ演技でやってるのでちょっとツライ。

 

野村周平。このドラマをダメにしてる原因の一人。

安藤政信がどこからか連れてきたってことで2話目にいきなり登場。元自衛官でなんか目的があってD班に参加したそうだけど、これがまたやたらと福士蒼汰に突っ掛かり、張り合う。

自衛隊上がりのワイルドさとタフさをアピールしてるのかどうかわからんが、自衛隊上がりはすでに斎藤工が『B.G.』ってドラマで演じてる。それに比べて・・・痛々しい。

 

りょう。このドラマをダメにしてる原因の一人。

兵庫県警本部長で特殊捜査班を極秘に結集させた人ということで、一体何を考えてるのかわからないミステリアスな雰囲気を出してるところはOK。はまさに‘りょう’って感じでいい。

だが、この人の欠点は声が聞き取りにくいことだ。滑舌が悪いのか口を開かないのか声量がないのかわからないが、毎回どんな役でも聞きとりづらい。

今回は特にクールで感情を出さない役だからボソボソしゃべるので、全く聞き取れない。『コードブルー ドクターヘリ緊急救命』のドクター役は良かったんだどなぁ。産婦人科のドクターは大声出さないもんね。

『NIU404』のコスプレ好きの男装の弁護士ってぶっ飛んだ役も見事だったが、あれは果たして演技と言えるのかどうか・・・。

 

 

うーん、いろいろ突っ込みどころ満載でダラダラ書いてしまったが、『DIVER』、もう次週からは見ないかなぁ。

兵庫県らしい場所も、南京町(中華街)が使われてるくらいで、他あんまり出てこないし。

西宮の白鹿の看板も、ツートンの阪神電車も、JRの新快速もでてこない。芦屋の高級住宅地で事件もないし、メリケンパークや摩耶でヤクの取引もない。

 

あっ!あと、福士蒼汰の過去の記憶の場面がフラッシュバックでたまに挿入されるのだが、ガキの頃を演じてる子役が「何がどうして誰が選んだ?」ってくらい違和感ある子供。まぁつまんないことだけど。

 

(もう外されたのかな・・・)


エドワード・ヴァン・ヘイレン死す

2020-10-07 17:33:13 | MUSIC/TV/MOVIE

エドワード・ヴァン・ヘイレンの訃報が届いた。

また一人ロックレジェントがいなくなった。

 

エドワード・ヴァン・ヘイレンといえば、フランケンシュタイン。

N.Y.のメトロポリタン美術館で、ロックギター展【PLAY IT LOUD】を開催するという話を聞き、いいなぁって憧れてたら、N.Y.に住む友達が行ってきてくれた。(パンフなどありがとう)

しっかり飾ってありますよ。エリック・クラプトンの「ブラッキー」やジェフ・ベックのFender、ジミ・ヘンドリックスのラブドロップスなんかと共に、エディの赤いフランケンシュタインが。

このギターのデザインを真似してテープ貼ったりペイントしたりしたギター小僧は多いだろうな。後に布袋のゴルチェ柄も同じような現象があったはずね。

 

 

ちなみにこの【PLAY IT LOUD】にはチャックベリーのギター、ジミーペイジのGibsonのWネック、キースリチャーズがクラプトンから誕生日に贈られたテレキャス「ミカウバー」、プリンスのシンボルギター、ジョンレノンのリッケンバッカーなど。ギターキッズにはたまらないラインナップ。

ギター以外にも、ポール・マッカートニーのバイオリンベース、ブルーススプリングスティーンの相棒とも言えるClemonsのテナーSAX、キース・エマーソンの鍵盤にナイフが突き刺さったままのハモンドオルガン、メタリカのドラムセットなんかも展示してあったらしい。

いいなぁ日本でも巡回展して欲しかったなぁ。

 

ヴァン・ヘイレンといえば、デビューアルバム『炎の導火線』(原題:Ven Halen)だな。

当時の洋楽と言われるジャンルには邦題が付いていたのよ。

とりあえずハードロックには「漆黒」とか「暗闇」とか「悪魔」とかつけときゃ雰囲気出るだろうって投げやりに近いところが、当時の音楽界がいかに洋楽の新人バンドにいい加減な対応だったかよくわかる。

KISSとか「地獄の接吻」「地獄の狂獣」「地獄の軍団」・・・出るアルバム全部地獄。ブラックサバスは「黒い安息日」「血まみれの安息日」だったのに途中から「悪魔の掟」「悪魔の落とし子」になった。エアロスミスのデビュー作は「野獣生誕」二枚目は「飛べ!エアロスミス」と何のひねりもない投げやりさで3枚目でようやく「闇夜のヘヴィ・ロック」とこれまたよくわからん邦題がついている。

毎月嫌ほど届く試聴盤をまともに聞いてなかったの丸わかり。

歌・演奏って書いてあるところも泣けるぜ・・・。

 

しかし、このヴァン・ヘイレンのデビューアルバムは傑作なのである。

当時パンクロックに傾倒し始めてたのに、友達の家で聴いてびっくりした。

「You Really Got Me』という曲が入っている。これがKinksのカバー曲だということは後で知ったが、なんてかっこいい曲なんだろうと思ったよ。ちなみにヴァン・ヘイレンはロイ・オービソンの「(Oh)Pretty Woman』もカバーしてる。

そしてこのアルバムの邦題(炎の導火線)が付けられた『Erupition』というギターのみのインスト曲。この曲がエドワード・ヴァン・ヘイレン及びヴァン・ヘイレンというバンドの名前を世に知らしめたと言っても過言ではない。(ちょっとイキって音楽評論家風に書いてみました)

 

後にエディの代名詞とも呼ばれるライトハンド奏法。

左手のハンマリングオンとオフ、そして右手も使ったタッピング奏法、いわゆるライトハンド奏法と、高速ハミングバード・ピッキングやバイオリン奏法などが、このアルバムいたるところで駆使されメロディアスに弾いてるのだが、特にこのギターインストソロ曲は、途中からライトハンド奏法のみで弾かれている。

これがまた、いやいやなんなのこれ???って感じ。笑えてきちゃうくらいかっこいいのだ。メロディアスで幻想的で。

 

そして大事なところ。実はこの曲、このソロ、誰でも簡単にコピー(弾くこと)ができるのだ。前半部分は無理よ、無茶よ。後半のライトハンドのみの部分ね。指を押さえるところと弾くリズムさえ合わせられれば、誰でもこのメロディアスでかっこいいギターが奏でられるのだ。

後にいっぱい早弾きギタリストは出てくるんだけど、ジョー・サトリアーニやイングウェイ・マルムスティーンなんかは真似しようと思わないもの。やっぱりギター小僧にとって楽しみは、レコードやテープに合わせて一緒に弾けることなのよ。あまり高度なテクニックだと最初から諦めちゃうのよ。

DEEP PURPLEの『Smoke on The Water』が広く愛されたのも、リッチー・ブラックモアの弾くリフとソロが、「誰でも弾くことができる(できそう)」で、且つ「上手そうに聞こえる」だからだ。

これは大事だ。

BOOWYの布袋のソロは「弾けそう」と思いコピーするギター小僧が多く、Judy&MarryのTAKUYAのギターは「こりゃ難しい」と諦めてしまったアマチュアバンドのギター(ほぼ初心者と一緒)が多かった。決めつけて悪いけど。多分そうだ。

ギター上級者のみカバーしまうというパターンはヒットにはつながらないのよ。(同じようなことはRCのチャボやマーシー(ブルーハーツ/ハイロウズ)のギターが人気があることにも言えるんじゃないかな。

ちなみにこのアルバムに収録されてる「I'm The One」の高速3連リフ(シャッフル?)は、とてもじゃないけど真似できません。

 

マイケルジャクソンの『Beat It』(邦題:今夜はビートイット)のギターソロがエディだということで話題になった(リフの部分はスティーブ・ルカサー/TOTOとポール・ジャクソンJr.)。

当時、白人のギタリストが黒人のアルバムに参加することはタブーだったみたいだが、そんなの御構い無しにチャラっと弾いている。

隣のスタジオにたまたまいたとか、マイケルから電話がかかってきて行ったら弾いてよって言われたとか、クインシージョーンズが依頼してきて最初は断ったとか色々逸話があるけど、どうでもいいよね。とにかくこのギターはかっこいいのだ。

 

それと同時期に出したアルバム『1984』は大ヒットした。

『JUMP』や『Panama』などヒット曲が多く入ってる。キーボード(シンセ?)が多用されてて聴きやすいからかな。とにかく売れた。

で、それまでのデヴィッド・リー・ロスが抜けて、次のアルバム『5150』ではサミー・ヘイガーがボーカルに変わるのだが、これまた大ヒット。

日本のバンドでボーカルが変わったり、メンバーチェンジすると途端に売れなくなったりするんだけど、海外はあんまり関係ないのかね。結構メンバーチェンジしてるもんね。

ここら辺はモー娘。やAKBグループなどアイドルグループに近いところがあるのかな。

 

その後は・・・。ごめん、まともに聴いてないや。

もともとハードロッカーじゃないしね。

最近のアルバムはおろか、ライブ活動とかも知らなかった。で、この訃報だ。

 

最近の曲はほとんど知らないが、Van Halenをはじめ、Led ZeppelinやDeep Purple、RAINBOW、White Snake、AEROSMITH、Black Sabbath、SCORPIONS、AC/DC、Def Leppatd、Ozzy Osbourne、Iron Maiden、Guns And Roses・・・往年のハードロック、メタルの名曲は俺のiPod及びiPhoneにかなり入ってる。

昨夜からずーっとハードロックが部屋で流れてる。

ちょっとギター少年に戻った。

 


浜崎あゆみ第二子妊娠とアンチ対策

2020-10-06 02:21:19 | MUSIC/TV/MOVIE

浜崎あゆみが第二子を妊娠してると発表した。

もちろん今回も文春や新潮のスクープなんかではなく、自身のホームページでの発表だ。

石原さとみの「お相手は一般人」どころか、こちらは相手が誰かすらもわからない。

普通の会社員なのか、ミュージシャンやスタッフ関係か、それとも訳ありの人なのか。最初の子と今度の子の父親は一緒なのか別の人なのか、全くわからん。

まぁわからんでいい。誰でもいいのだ。

 

従って扱いが小さい。取材ができないから記事にならないんだろう。毎回同じようなことをダラダラと書いてとりあえず紙面埋めている。

そのうちお得意の「〜らしい」「〜という噂」という、実在する人からちゃんと取材したのか、それともライターのファンタジーが生んだ妄想なのかわからん記事が書かれるのだろう。

「〜ですよ」(業界に詳しい関係者)とかね。

 

2018年の10月から開催してきたデビュ−20周年ツアー「TROUBLE TOUR」の最終章、「サイゴノトラブル」ツアーが今年2月からスタートした。

でも初日2公演で、新型コロナ騒動で中止。その後、無観客ライブ配信などをしてくれてた。つい最近もツアー内容を再現し、ヒット曲を惜しみなく歌う渾身のライブをしたばかりだ。

二人目の子供を宿しているとわかってライブしたのか、知らずにしたのかはわからない。っていうかそんなこと俺たちが心配することでもない。

昨年末、第一子出産後すぐハードなライブをしてたのを、誰も気づかなかったくらいだ。

 

なのに、どこの誰だか知らないが、いつものごとく、アンチによるネットでの誹謗中傷が入っているみたいだ。

それに対してのアユの返答(?)が面白い。

「今回の私の妊娠について、お会いしたこともありませんが、ご丁寧にオリジナルな意見をくださったり、生まれてくる子供のことを心配してくださったり、ありがとうございました」

 

(^◇^)「どこの誰だかわからんやつに何を言われても気にもしない」ってスタンスである。見事である。

っていうか、世の中には他人の世話を焼きたがる、勝手に心配したがる輩がいるもんだ。

暇を持て余した人なのかな。

「何々をしないほうがいいですよ」「何々で可哀想」「何々の気持ちを考えるべきでは」

書き込んだ人は、助言したいのか、ただ言わずにおれないのか、言わないと死んじゃう病なのかわからんが、本人にとっては「デッケェお世話」である。

少なくともこの書き込むやつより浜崎あゆみはお金も地位もある。

心配ご無用である。

子育てに必要なものは用意できるし、旦那の世話にならずとも生きて行ける財産も地位も居住空間もある。

ベビッシッターも雇えるし、家政婦やハウスキーパー、メイドどころではなく、その気になれば執事も雇えるだろう。

お金さえあればいいのかとか言う奴がいるけど、お金がなければできないことはお金があればできるってことだ。どっちがいいか誰だってわかるだろ?

お金が全てじゃないとか、もっと子供のために時間をとるべきだとか、親としての行動の自覚とか、気持ちとか・・・。

そんな肉親や家族、親族、友人にさえ言われたら鬱陶しいことを、赤の他人(しかも見ず知らずの他人)に言われる筋合いもない。もちろん聞く必要もない。

 

ネットにくだらん書き込み入れる者は、そろそろ気づけよ。

お前らの言葉はほぼ相手に届かないと。相手にされないと。

寂しいのか、妬ましいのかよくわからんが、何がしたいんだ?

上から目線で説教がしたいのか?知識をひけらかしたいのか?ただ単に文句が言いたいのか?やっかみでケチつけたいのか?

それでメンタルが弱い人が自殺に追い込まれたりしたら「やったー!」と喜ぶのか?猟奇的だな。

謝罪でもしたら「屈服させてやったぜ」と征服欲が満たされるのか?歪んでるな。

 

アユ曰く「私は自分の物差しで生きている」。

うん、歌の歌詞にもあったが、それでいい。自分がどう思うかでいい。自分の判断基準で決めればいい。

他人がどう思うかどうかなんてのは、評価をされる側の人間の言うことで、何かを生み出す側(アーティスト)はそんなのいちいち考えちゃいないからな。

自分の物差しでもスケール(計量器)でもいい。物事について、自分が決める基準があればいい。

どうせ、責任取るのも自分だし。後悔するのも自分だしね。

それがないのに「自分らしく生きたい」とか「ありのままに生きてる」とかいう人の方がよっぽど怖い。まぁ、人それぞれだけどさ。

 

俺のこんなブログにもどこの誰かわからない人から、「こういうことをあなたは書いてるが、それを読んで悲しむ人もいること考えないのか」と、これまた俺の知らないどこかの人の考えまで推測して説教してくれる人がいる。はっきり言って大きなお世話でしかない。

俺がまだガキの頃、ご飯を残すとオカンが「世の中にはご飯を食べれない人もいるんだ」と見ず知らずの全世界の貧困者のために言ってたが、それと俺がもう腹一杯なのに食わなきゃいけないとは、なにがどこでどう繋がるのかさっぱりわからんかった。

それと一緒。(それくらいくだらないってことだ)

どこの誰かわからん人のことを、意味なく気遣ってもしかたがない。

 

まぁこんな「何々がどう思うか」って類は、ほとんどは無視するに限るが、どうも人は自分の意見を他人に押し付けたい時、弱者を利用するみたいだ。

尾木なんとかって教育評論家もどきがよく「子供たちはどう思うでしょうか」とか「子供達の絶望感はいかほどか」と、勝手に子供達の代弁者になってるのもこれと一緒だな。

 

自分の物差しで自分を信じ、時代を彩る名曲を生んだ浜崎あゆみ。

元気なお子さんを産んでくださいね。

でも、42歳って言ったら、以前なら高齢出産と言われてた年齢よね。まぁ、あゆを見て、おばさんとは思わないし、間違っても高齢者などとも思わないからさ、心配しちゃぁいないけど。

 

 

これでまた、飲み屋でママや見知らぬ客からよくされる「何してる人?」と、平気で個人情報聞き出そうとする質問に対する返答ネタが増えた。

今までは「GREEENのメンバー」「きゃりーぱみゅぱみゅの後ろで踊ってるダンサーの一人」「EXILEのパフォーマーの一人」など、その都度、希望に沿う怪しい答えをしてきた。(だって、勝手に音楽関係でしょ?とか芸能関係でしょ?って決めつけて言われるんだもん)

これから当分

「石原さとみの旦那の一般人です」と「浜崎あゆみの子供の父親です」が使える。

もちろん言った後、すぐ「当然嘘です」とすぐ言うよ。あくまでもネタだからね。笑いが取れればいいのよ。場が和めばいいのよ。本当の職業言っても仕方ないし、面倒くさいし。

「もしそれを信じた人がいたらどうするんですか」って的外れなマウント意見言わないでね。返答は「そんなん真に受ける奴がいたら馬鹿」としか言いようがないからね。

それくらいの物差しは持っておけって。


石原さとみの結婚 一般人の線引き

2020-10-01 22:35:08 | MUSIC/TV/MOVIE

石原さとみが結婚したというニュースが流れてきた。

新型コロナウイルスの影響なのか、何かと暗いニュースばかりだからこういった明るいニュースは嬉しい。

 

マスコミ・メディアは完全に出し抜けれたね。

青天の霹靂とはまさにこのことだろう。

まぁ、よく隠せてたな。特に文春や新潮からね。

 

さてそんな中、気になるのは彼女が結婚した相手。

各メディアがこぞって「石原さとみ結婚!一般男性と」というスタンスで報道してる。

これがすごく気になる。

早速SNSでは「石原さとみと結婚できる時点で一般男性ではなく特別男性だ」って盛り上がってるけど、俺が言いたいのはそこではない。

 

事務所(ホリプロ)を通じて送られたFAXで、「かねてよりお付き合いさせていただいてます一般の方と結婚する運びとなりました」と、直筆メッセージで記載されてある。

まだマスコミが報道する際に「一般人と結婚」と見出しつけたり、書いたりするのは仕方がないとして、本人が「一般お方と」というのはどうなのかなぁ。

女優は一般人じゃないと自負してるのか。

この場合の一般人というのは「業界人じゃないよ」って意味なんだろうけど、穿った把え方をすれば「芸能界や演劇界の人は特殊人?選ばれた人ってことなのか?

 

じゃぁ、どこからが業界人なんだ?

俳優、タレント、コメディアン、ミュージシャンなんかは俗に言われる業界人だね。文春も新潮もこれらの人に対しては遠慮もなしにプライベートを平気で暴く。

だから「お相手は一般人です」ってのは、取材すんなよ、写真撮るなよ、周りの人にも聞いたりすんなよっ釘を刺してるんだろうけどさ。

 

でもさ、一般人って何?業界人って何?

アナウンサーやプロデューサー、ディレクター、テレビ局勤務者、どこまで入る?監督やカメラ、大道具、映画やテレビの制作関係者は?

撮影所やスタジオに出入りしてれば衣装(スタイリスト)やヘア・メイクまで入るのか?

それともテレビに出てれば業界人なのか?

TVにしょっちゅう出てるが林さんは某有名予備校の講師だぞ。関西では知らない人がいない探偵ナイトスクープ常連の料理人・林さんは辻調理師専門学校の先生だ(共に役職知らないのでごめん)。ちなみにキダタローは作曲家だ。

西川史子さんは女医で、蛭子能収さんは漫画家、ホリエモンは実業家で、尾木ママとやらは教育評論家だだ。パティシエの鎧塚さんは、川島なお美さんと結婚した時点で業界人か?

線引きを教えてくれよ。

どこまでが業界人で、どこからが一般人だ。

 

そもそも俺は石原さとみのファンではない。だから誰と結婚しようがあまり興味がない。一般人と結婚しようが俳優やミュージシャンと結婚しようがどうでもいい。それほど騒ぐことでもない。

若い頃(デビュー後すぐ)の演技はほとんど記憶に残っていない。

ドラマ『リッチマン・プアウーマン』までほとんど見ていない。

そもそも彼女の演技が苦手なのだ。いや、はっきり言おう、下手なのだ。

それでもホリプロがプッシュしてるのかいい役をもらっている。しかし、今年のホリプロとグリコがタイアップした企画「じゃんけんグリコ」には出ていない。

綾瀬はるか、深田恭子、高畑充希、妻夫木聡、藤原竜也、松山ケンイチなどそうそうたるメンバーが参加してるのだが・・・。

 

『リッチマン〜』では小栗旬と井浦新の演技の間で「何やってるんだ?」ってくらいイラつく演技だった。いや、そういう役だからでしょって言われそうだけど、とても東大を卒業した女に見えないのだよ。

数年後、映画『シン・ゴジラ』でアメリカ合衆国大統領特使、日系三世バイリンガルのカヨコ・アン・パタースンという役を演じる人と同一人物とは思えない。この映画での石原さとみは良かった。

 

『失恋ショコラティエ』では、主人公のショコラティエ松本潤が昔から惚れてる女性を演じてた。結婚してるが訳ありっぽく色っぽい、しょっちゅうお店に買いにきて褒めてくれる人って役だったが、これがまたイラッとするんだ。全然艶っぽくないんだ。

相棒の水川あさみにしときなよって毎回思い、妹役の有村架純が可愛いなぁと毎回思ってたくらいだ。石原さとみの印象は薄い。

 

映画『幕末高校生』では、修学旅行引率中に幕末にタイムスリップした教師役。江戸で最終決戦をするか開城か、西郷隆盛・佐藤浩市との会談を前に悩む勝海舟・玉木宏と出会う役。

これがまぁ、ひどいんだ。演技もそうだけどそもそも脚本がね。タイムスリップものはよくあるけれど、綾瀬はるか主演の『本能寺ホテル』と同じくクソおもんない映画。時代考証も無茶苦茶だしね。

 

しかし映画『風に立つライオン』は良かった。

実在するケニアの医師をモデルにさだまさしが書いた原作を実写化。ケニアの壮大な自然とそこで奮闘する医師・大沢たかお。石原さとみは赤十字病院の看護師(当時は看護婦って言ってた)役。

これは見事に演じきってたな。初めて彼女の演技を「おぉ〜」っと思った映画だ。ぜひ機会があれば観てくれ。

 

この映画の後、石原さとみが何かのインタビューで「看護師の資格がとりたいんですよね」と発言したら、アンチから「看護師の仕事ナメんな」とか「女優が片手間にできる仕事じゃない」とか責め立てられてた。

評判の良かった『アンナチュラル』では「法医学者に見えない」とか言われなかったのに、つい最近のTVドラマ『アンサング・シンデレラ』で薬剤師を演じた際は「薬剤師に見えない」と叩かれてた。

「実際の薬剤師の仕事ではない」とか「そんな薬剤師世の中にいない」とかもネットで飛び交ってたけれど、それは脚本家や演出家に言えよ。石原さとみのせいじゃない。

つい最近華原朋美がYouTubeで「Uber Eatsやろうかな」「レジ打ちしようかな」って言った際も、同じように「レジ打ちなめんな」とか非難されてた。

けど、これってどうなの?

 

職業に貴賎はない。

そんなことは誰もがわかってるだろう。

しかし、その職業を経験したことなくてもその役を演じなきゃいけないのが俳優だ。どれだけリアルに演じれるか。それは役者の才能(観察力や表現力)に左右されるところでもある。

だから東大卒も演じるし校閲部員にもなるし、チョコレートも美味しそうに食べるしレストランのオーナーにもなる。結婚してないのに忍者の妻を演じ、結婚当日に婚約者に二股されてた事実を告げられ破談にされる華道家を演じる。

そう、役者は演劇業界以外の職業に従事する人を演じなければいけないのだ。もちろん『Wの悲劇」のように演劇の世界を演じたり、『バイプレイヤーズ』や『捨ててよ、安達さん。』のように本人が本人役を演じるってこともあるが、基本は普通の職業を演じる。

飲食店の店員、銀行員、警察官、会社員・・・日常、身の回りにいる人を演じる。彼女は根本的にそんないろんな人を演じることがめちゃくちゃ下手である。お嬢様育ちなのかどうかは知らないが。

だから、今回「一般人の方と」と線引きしたのか。

 

レジ打ちや出前を「誰でもできる仕事だと思うな」って騒ぐ人は、逆に女優を「俳優の(演技しかできない)くせに」と、歌手を「歌しか歌えないくせに」と見下してないか?

女優という職業は限られた人しかなれない職業ではない。誰でもなれる。しかし、売れるとか、使われるかというとまた別の話だ。

一般人が「私も女優にでもなろうかな」なんていうと、可愛い子なら周りの友達は「●●ちゃんならなれるよ」と無責任に言うかもしれない。業界に入った途端に埋もれてしまうだろう。

親とか身内なら「アホなこと言わんとき、あんたじゃ無理」とこれまた根拠のない断言するかもしれない。ひょっとすると化ける(売れる)かもしれない。

 

でも「女優を誰でもできる仕事だと思うな」と反論を書き込む俳優はいないと思う。芸能関係者やプロダクションの人なら言うかもしれないがね。

そう、ほとんどその手の批判ってその業界の人が言うのではなく、よくわかってない人が先入観とか思い込みや悪意で書いてるだけだろう。

 

俺からしたら、どの職業だってどの部署で働いてる人だってそれぞれスペシャリストだと思うよ。

会社勤務でも工場勤務でも接客業でも。営業でも総務でも経理でも企画でもね。

コンビニで働いてる人だってすごいよ。あれほどの種類の業務をこなして、各種商品を覚えて陳列、さらに接客までしてる。しかもそれが海外からの実習生だったりするから驚きだ。俺が外国で、片言のその国の言葉しか喋れないのにデリで働けるかっていったら絶対無理だもの。

他業種の人からはその凄さが見えなかったりするのだ。

だから女優業、俳優業は特殊職業で、会社員やOLは一般人という区別はよくわからんのだよ。

 

しかし、石原さとみは今回わざわざ書いた。

「一般の方と結婚します」と。

国やみんなの税金から給料でもらってる公務員の人と、納税者を分けるのならまだわかる。国会議員や官僚は実名報道される。市役所や税務署の職員は余程の犯罪を起こさない限り実名は晒されない。

警察や自衛隊とか海上保安庁とか特別な仕事と認識されてる組織に所属してる人を分けるのもわかる。不倫したくらいで文春が記事にしたりしない。長官クラスとかなら別だがね。

日本で数人しか残っていない宮大工とか、藁葺き屋根の職人とか、もっと広げて人間国宝クラスの職人さんを特別扱いするのはわかる。いや、特別視してくれ。

でも、女優と一般人。その違いがよくわからん。

 

引退宣言したら女優も次の日からは一般人だ。(まぁ復帰の基準も曖昧だが)

実際、成宮や島田紳助なんかは一般人だ。だから誰の取材も受けないし、写真も撮らせない。身内にインタビューするなよって予防線張ってる。木下優樹菜のように、自分から発信してる人もいるが・・・。

引退宣言してなくても、俳優なんてテレビや舞台に出てなきゃ引退同然だし、ミュージシャンだってCD出してなかったりライブ活動してなければ引退同然だ。

だから引退宣言をわざわざするのか?

渡辺麻友は一般人だよね。

安室奈美恵も引退宣言してやめたから一般人。

引退宣言をしたら一般人になるのか。なれるのか。誰が決めたんだ?

沢尻エリカなんかはどうなるのだ?今は、暫定一般人か。

 

芸能人同士のカップルや夫婦は取材OK対象だが、一般人だと取材NGってのもよくわからん。

これが業界ルールか。

高橋みなみや篠田麻里子のとこはダメで、前田敦子のところはいいと。じゃぁ辻希美と杉浦太陽は?

工藤静香なんてどうなんだ?山口(三浦)百恵さんのとこはタブーだろ?

 

石原さとみ、なぜわざわざ自ら「お相手は一般人です」なんて言ったのだ。

君もも俳優業という職業をなりわいしている人でしかない、つまり一般納税者=一般人だと思うのだがね。

本名、石神国子さん、違うかなぁ。


竹内結子まで ゴールデンスランバー

2020-09-28 19:16:21 | MUSIC/TV/MOVIE

一体芸能界、何が起こってるんだ。

竹内結子が自殺したらしい。

例によって有名人の自死については、WHOのガイドラインや厚生労働省のなどのマニュアルに沿って曖昧にしか報道しないから、イマイチどんな状況でどうやって亡くなられたのかがよくわからない。

かえって推測がSNSで飛び交ったり、「らしい」とか「関係者の話によると」とか出所不明の記事が出回ってしまうからこれはこれで問題のような気がするけどなぁ。

 

1月に第二子を出産されたばかりで、「産後うつ」だったのではとか言われてる。

ちょうどその頃から猛威を奮い始めた新型コロナの影響で、芸能・演劇・映画界は舞台も撮影もことごとくスケジュールぶっ飛んでしまった。

いろんな俳優さんが「スケジュールが真っ白になった」とか「売れてない頃を思い出して不安になった」とか嘆いてた。あの今、引っ張りだこの菅田将暉君でさえ「やることなくてヒゲ伸ばしてみたりボーっとしてました」って言ってたもんね。

そういうのも原因にあったのかなぁ。

 

前夫、中村獅童が酒気帯び運転で捕まったり不倫が発覚したりした際、速攻で親権もぎとって離婚し、そのあと中林大樹と結婚して子供も授かって・・・。端から見りゃ仕事も順調で家庭も円満でって感じなんだけど、本人の中には何かあったんだろうね。

三浦春馬くんの時も、芦名星さんの時も、それが何かはわからない。

 

そもそも俺は竹内結子という女優をあまりよくわかってない。

演技が上手いと思ったこともそれほどないし、この人が出てるから観ようと思うこともない。(なかった)

木村佳乃さんとなぜか俺の中でごっちゃになっていて、時々間違えるくらいだ。NHK大河ドラマ真田丸の時もどっちがどっちだって感じ。(木村佳乃は信繁の姉の松、竹内結子は茶々〜淀君)

 

映画『黄泉がえり』はすごくいい映画だが、草なぎくんの演技とRUI(柴咲コウ)の歌の方に気を取られて、竹内結子の演技はよく覚えていない。印象に残ってるのは最後抱きしめたら消えてしまったシーンくらいだ。

あと、やたらジャニーズタレントと共演してる女優ってイメージ。(以前もこれ書いたな)

『ムコ殿』(長瀬智也)/『白い影』(中居正広)/『ガッコの先生』(堂本剛)/『プライド』『A LIFE〜愛しき人〜』(木村拓哉)/『薔薇のない花屋』(香取慎吾)/『夏の恋は虹色に輝く』(松本潤・・・。

香里奈や広末涼子と同じく、ジャニーズと共演が多い。安全と判断されてたのかな。

 

TV『かもしれない女優たち』は面白かったな。

竹内結子、真木よう子、水川あさみの3人の女優が本人役で登場し、自分自身のターニングポイントで「もし違う道を選んでいたら?」果たしてどんな人生を送っていたのかを演じた。バカリズム脚本のいいドラマだった。

TV『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』。
以前にこのブログでボロカス書いた記憶があるが、めっちゃおもんないドラマだった。上記と同じく水川あさみも出てたのだけどね。バカリズムも出てたけど、この人は脚本だけでいいな。役者には向かんな。

TV『ストロベリーナイト』

これは竹内結子のヒット作と言っていいのではないかな。続編の二階堂ふみが主演した『ストロベリーナイト・サーガ』はなんじゃそりゃって出来だったけど。(2話目以降見ていない)中谷美紀『ケイゾク』、篠原涼子『アンフェア』と並ぶサスペンスドラマだ。

 

竹内結子の訃報が流れてから、どの報道番組もタブロイド紙もネットニュースも、やたら『黄泉がえり』とか『いま、会いにゆきます』ばかりを褒めちぎってる。

っていうか他の見てないんじゃないの?って邪推してしまう。なんかネットで検索して適当に拾い集めて記事にしてない?って感じ。

 

以前、某有名女優さんが「せっかくのインタビューなのにみなさん当たり障りのないことや同じことばかり聞かれる」「インタビュアーの方が予備知識なさすぎて困る時がある」とおっしゃられてた。

インタビューする相手のことを知らなすぎ。勉強不足ってのは毎回思う。

今までの活動、作品、言動などの予備知識が全然ないから、誰も彼も同じような質問と同じような内容。

そりゃ、沢尻エリカも「別に・・・」って答えるわ。

 

竹内結子の直近の映画出演作、映画『コンフィデンスマンJP』のことなんかは報道しにくいのだろう。

前回のロマンス編に続きプリンセス編もヒットしたけどさ、これには三浦春馬くんも出てるし、不倫問題で騒がれた東出昌大や小出伸也も出てるからね。扱いづらいのかもしれない。

 

でもさ、どこも映画『ゴールデンスランバー』のことを取り上げてないのが不思議。

『半沢直樹』の続編がまたも大ヒットしたのだから、映画『ゴールデンスランバー』のこと絡めて報道したらいいのにって思うのだがなんでだろ。

 

『ゴールデンスランバー』は伊坂幸太郎の原作を実写化した、堺雅人主演の秀逸なサスペンス映画だ。

マスコミの印象操作によって首相暗殺の犯人に仕立てられた堺雅人が、逃げながら真実を追う、宮城県仙台を舞台に繰り広げられるサスペンスだ。

元恋人役で竹内結子は出てる。今は違う人と結婚して子供もいる設定。

そしてこの映画には他に、香川照之、柄本明、滝藤賢一が出てる。そう「半沢直樹」の大和田常務、箕部幹事長、そして今回はインドネシア出張ということで出てこなかったが同期の近道直弼だ。

これだけ出てれば話題性としては十分のはずなんだが、なぜか話題に全然上がらない。

記者やライターが観てないのかな。

BEATLESの楽曲「GoldenSlumber」をタイトルにし、ケネディ大統領の暗殺犯とされてるオズワルドを絡めて作られたこの作品、音楽は斉藤和義が担当してる。

伊坂幸太郎と斉藤和義といえば、『アイネクライネナハトムジーク』でもコンビを組んでる。この映画の主演は三浦春馬だ。だからタブーなのか。

 

ちなみにこの『ゴールデンスランバー』には劇団ひとりも出てる。彼も竹内結子と長らくサッポロ一番のCMをやってきた。

色々盛りだくさんなんだが、全然話題に上っていない・・・。不思議だ。

 

まぁそんなことはどうでもいい。

マスコミよ、竹内結子さんの死の原因や、状況など、根掘り葉掘りほじくり返すなよ。

メディアよ、あれこれ推測で書くなよ。家族、近所の人、関係者、コメント取ろうとするなよ。実在する人しない人ひっくるめて色々書くなよ。

世の中には知らなくていいこともあるのだ。

SNSや個人の発信、こればかりは止めれないけど、中村獅童のブログとかに誹謗コメント入れるのはどうなのよって思う。人として恥ずかしいよ。

 

ウェルテル効果(Werther)とパパゲーノ効果(Papageno)。

どうか連鎖などありませんように。

 

左利きの寺田心を何故使う?サッポロ一番新CM

選択肢テーマのバカリズムドラマと広瀬すず発言

ジャニーズ共演女優はどうやって決まる?

芸能人の死 ウェルテルとパパゲーノ

 

 


ヒステリックブルーのギターと華原朋美

2020-09-26 21:59:47 | MUSIC/TV/MOVIE

ヒステリックブルーのギタリストが捕まった。

ナオキ。

2004年に強制わいせつ罪で逮捕され、懲役14年の実刑。執行猶予なしの14年の実刑ってのはかなりの重い刑だが、つい最近(2016年)まで彼は刑務所で刑期を務めていた。

そしてこの9月、また強制わいせつ致死傷害で逮捕された。

懲りないやつ。と一言で言い切るのは簡単だが、彼もまた依存症なんだろう。

 

出所後、厚生施設にいたらしいが、性犯罪者のほとんどは再犯をするとまで言われてる。

偏見じゃないよ。実際海外では性犯罪者にはGPSをつけたり、なんか身体に埋め込んで行動を監視しようとする動きもあるくらいだ。(人権問題が絡んでさらにややこしくなるのだが)それくらい再犯率が高いのだ。

元TOKIO山口の飲酒運転での逮捕の報道では「他のメンバーに申し訳ないと思わなかったのか」とか「メンバーの声は届いてなかったのか」などと言われてるのだが、不思議なことに彼に対してはそんなことを誰も言わない。

 

っていうか報道も小さい。

もう最近の若者からしたら「誰それ?」ってなくらいだから仕方ないと言えば仕方ないけどね。

 

90年台後半、雨後のタケノコのごとく日本音楽界を席巻したグループブーム。

バンドブームの後でてきたJ-POPと呼ばれるその人たちのほとんどは、バンドなのかユニットなのかよくわからない構成だった。ボーカルとギターだけだったり、三人編成だったりバラバラ。

Do As Infinity、Every Little Thing、GARNET CROW、ZARD、mihimaru GT、day after Tomorrow・・・。ポルノグラフィティやB'z、Dreams Come Trueもそうだな。

ヒステリック・ブルーもドラム、ボーカル、ギターの変則構成のバンド(ユニット)。

サポートメンバーとしてあのBOOWYやブルーハーツのプロデューサーの佐久間さんがベーシストとして付いていた。(佐久間さんはギターやストリングスもこなすマルチプレーヤーでもある/元PLASTICS )

 

シングルCDを一枚だけ持ってる。

「なぜ...」

KInKi Kidsの堂本光一主演のテレビドラマ『P.S.元気です俊平』の主題歌だった。

柴門ふみさんの漫画は好きだが、『同・級・生』『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』など、実写化されトレンディドラマと世間で騒がれても見なかった俺が、なんでこのドラマだけは見てたかというと仲間由紀恵が出てたから。

まだ売れてない頃で、役は堂本光一が学生時代に憧れてた初恋の人。現在は書店の店員だが店長と不倫してる(って噂)という役。『TRICK』や『ごくせん』とは全然違う暗い役。

ドラマの内容はともかく、毎週クライマックスで流れるこのHysteric Blueの「なぜ...」がハマってねぇ。

まぁあの頃売れたドラマタイアップCDは、ほとんどこのケースだけどさ。

 

ナオキはこのHysteric Blueのギターだ。

これがJUDY AND MARRYのTAKUYAや、PERSONZの本田毅のようにすげぇかっこいいギターを弾くとか、B'zの松本孝弘のようにバカテクだとか、布袋やシャケ(木暮武彦/REDS)のようについ弾きたくなるようなフレーズを奏でてるとかなら良いのだけどね。

彼のギターは普通だ。

いや、下手とかではないよ。プロだし。良くも悪くも普通なのだ。

だいたい上手い下手で言ったらマーシー(ブルーハーツ〜クロマニヨンズ)なんかどうなる。でも彼のギターはかっこいい。

この普通の腕では、出所後にスタジオミュージシャンやれるほどでもないだろう。

印税も数曲のスマッシュヒットでは、それほど余裕のある生活はできないだろう。

かといって芸能界、音楽界に復帰するには歳をとりすぎてる。

ずーとバンドやセッション、音楽活動をやり続けて歳を重ねているならいざしらず、長い間、塀の中での生活からようやく解放された状態では、誰も呼んではくれないし、声もかけてくれないだろう。

 

クスリに走った芸能人やミュージシャンが、ほとぼりが冷めた頃にまた手を出してしまうのも、この、孤独感からの逃避だろう。

彼の場合はそれが女性相手に、強制わいせつという行為で出てしまったのだろうか。

心理カウンセラーとか、支援センターの人じゃないからよくわからん。(分かりたくもないけど)

それこそ「なぜ...」だ。(うまいこと言ったつもり)

 

世の中で一番怖いこと。

それは誰からも相手にされない、必要とされないこと。

自暴自棄になったり、絶望したり、逃避したり。

ミュージシャン、芸能人に限らず、世の中で嫌な事件が起こるたびにそう思う。

 

話はいきなり変わるが、華原朋美を誰か救ってあげてくれないか。

YouTubeが話題になってから見たけど、かなりやばい状態だぞ。

 

彼女も事務所(プロダクション尾木)の契約終了し、現在フリーランスで活動してる。

と言っても、彼女を呼ぶテレビ局もステージもない。

そもそも音楽活動してるのかさえ怪しい。そんな状態だからか、彼女はYouTubeチャンネルを開設した。

 

見てびっくり。

かなりヤバいぞ。

芸能人やミュージシャンが、人前にすっぴん(化粧してない状態)で出てくるなんてこと自体がかなりやばいのだが、言動、ろれつ、仕草、全てが危険信号点滅してる。

「どんどんどんどん口座から自分のお金が減っていく」(そりゃ事務所辞めて、歌手活動してなきゃそうなるわね)

で、「レジ打ちでもしようかな」「UberEATSやろうかな」とつぶやいたら、けしからん厨から「レジ打ちナメんな」とか「バカにしてんのか」って総攻撃される。

弱ってる人に鞭打つ行為を平気で今の人はできるんだね。(その意見が正しいかどうかは別問題)

彼女は健気に反省して「信頼取り戻せるように」とか鑑みてる。だけどそれが余計不安。これが本心から思ってたらかなりヤバいぞ。そう思い込もうとしてたらもっとヤバいのだ。洗脳とか自己催眠と一緒だ。大丈夫か。

 

そうかと思えば、ちょっと前の家政婦さんによる虐待がどーたらこーたらの問題のことを、いきなり泣きじゃくりながら高嶋ちさ子に謝罪する動画をUP。

もう壊れ始めてるよ。

誰か彼女を助けてあげてくれ。なるべく早く。

って俺が心配してもどうしようもないことだが・・・。

 

誰からも相手にされなくなる・・・。

ステージで脚光や歓声を浴びてた人ほど、その不安に苦しむのだろう。

このコロナ禍で、ますますそれが加速していくような気がする。


バンプのベース直井の不倫

2020-09-19 17:15:04 | MUSIC/TV/MOVIE

ロックミュージシャンが不倫してた?

だからどうした。

 

BUMP OF CHICKENのベーシスト、直井由文が過去に不倫してたことが週刊文春によって暴かれた。

このニュースで、何を騒いでるのだ。

そりゃ、そいつのファンはショックだろう。

「ちくしょう」「騙された」「がっかりだ」・・・好きなこと言えばいい。

でもさ、アイドルだとかなら別だが、紛れもなく彼は日本を代表するロックバンドのベーシストだ。

彼は既婚者である。すでに誰かのものである。それが違う女とも愛し合ってたからと言って、今更それほど騒ぐことじゃないだろ?

 

えっ?まさか「不倫は道徳違反だ」とか言い出すんじゃないだろうね。

ロックミュージシャンに道徳とか求めるのかい?

「俺はみんなのものだ、誰のものにもならない」とか「みんな愛してるぜ、この愛を一人の人に捧げるより俺はファンに捧げる」なんて歯の浮くようなセリフを言っていたのか?

まぁ言ってたとしてもそれはリップサーヴィスってやつで、間に受けてる方がアホやん。

ファンが「ちくしょう、私と出会ってれば・・・」とか思ったというのなら別だが、不倫ごときでやいのやいの騒いでるのか?

「奥さんがかわいそう」とか「奥様がいるのに」とか思うのかね?そんな上から目線は大きなお世話だろう。

 

毎回書いてるが、だいたい不倫なんて当事者と親族、関係者、そしてファン以外はほぼ関係ない世界だ。

奥さんが「私というものがありながら・・・」と憤り、「許せん、慰謝料がっぽりもらって別れてやる」と怒ってるというのならまだわかる。

「売れない頃に私が食わしてやったのに、恩をあだで返すっちゃぁこのことだな」なんてなら、そりゃ怒って当然だ。激怒してくれ。殴ってもいい。家から追い出すなりしてもいい。

 

今回の文春の記事もそうだと思うが、どうせ昔の女が金欲しさに情報を売っただけのことだろ?

最低な女だな。

「奥さんとは別れると言ったのに」とかあったとしても、痴話喧嘩をオープンにしてどうする。

そして文春も人のプライベートをさらけ出して、重箱の隅をつついて、得意がってるのもそろそろやめにしたほうがいい。

政治家の悪事や、行政・国家機関職員の不正や捏造ならどんどん暴いてくれ。世間の目にさらしてくれ。

芸能人やミュージシャン、アーティストのプライベートには興味がねぇょ。

 

だいたいロッカーなんて、私生活をばらしたらダメだ。

神秘性がなくなるし、なんかリアルすぎてね。

昔の映画俳優がスターだったのは、週刊誌や新聞などのメディアもそこらへんをちゃんとわきまえて報道してたからじゃないのか?

ましてや自分でバラすバカが最近多いのでびっくりする。

今日、こんなことした。あんなことした。

ファンとの交流とか、メッセージをダイレクトにとかで使いたいのは分かる。ファンも嬉しいだろう。

だけど、この領界線を間違えると危険である。

 

以前も書いたが、ダイアモンド☆ユカイ氏がブログで「奥様に『あんたドラッグとかやっってないだろうね』『もししたら即・離婚だよ』って言われちった。」とか言ったのを見てがっかりした。

いや、奥様が言ってることも正論、夫婦のたわいない会話で、微笑ましいなぁと思う人もいるだろう。

でも俺は「元RED WARRIORSもここまで普通の人になってしまったか」とがっかりしたのよ。

「SEX,DRUG,ROCK'N ROLL」って、イカしたロックをしてたバンドのボーカリストが、「世界の女は俺のもの」って歌ってたやつが、こうなっちゃうのか。テレビに出てタレントまがいなことばっかりやってるからだな。って。

まぁそれより、最近めっちゃ入れてる女優・杉咲花が、シャケの娘だと知った時はめっちゃ驚いたけどね。

 

市川海老蔵が歌舞伎俳優として世間では認知されないのも、あのブログのせいだと思う。

もっと身近に歌舞伎を考えてもらいたいとかの願いからやってるんだろうけど、どう好意的に見てもプラベートの切り売り。全然「歌舞伎を観に行きたい」なんて気持ちにはならない。まぁ、人気あるんだからいいけどさ。

モデルでもタレントでも、そこらへんの領域を間違えた人は、そこらの一般人と変わらなくなってしまう。炎上も誹謗も全部ひっくるめて、リスキーな代物でもある。

 

いやいや、ロックミュージシャンでも、普段は普通にご飯も食べるし、休日は趣味のことをしてるだろう。してていいよ。

マリファナ決めて、毎晩別の女と愛し合い、アルコール漬の退廃的な生活をしているわけじゃないからな。そんなバカなこと言ってるわけじゃないよ。

それにそんなことしたらすぐに捕まるよ。

酒飲んで、綺麗な女を横に乗せて、派手な車で夜の街を駆け抜けて・・・捕まるよ。

実際にやってたらアホやがな。ましてやその女が未成年だったとか、訴えたとかだったら目も当てられん。

 

だけどさ、そんな生活してるように見せてよ。

演出でも、印象操作でもいいからさ。

コンサート終わりの打ち上げのことをSNSであげるにしても、いかにもハチャメチャで盛り上がって朝まで呑んだくれてたんだろなって、勝手に勘違いするようにせめてしてよね。

実は下戸でアルコール一切飲めなくてもいいのよ。それで「今日もバーボングラス片手に」とか歌ってても「嘘つき」とか誰も言わんからね。

間違ってもブログやSNSで「健康を気にして最近炭水化物なんちゃらダイエット」とか「早寝早起き心がけてまーす」なんてやられた日にゃがっかり×20くらいだ。

「風呂上がりにハーゲンダッツのアイス、美味なり」などと、微妙にガッカリするようなプライベートエピはやめてほしいのだ。

まぁ、知りたくから、わざわざ見ないように(見に行かないように)してるけどね。

 

それと一緒で、バンプのベースが不倫してた?

ロックしてるねぇってなもんだ。

つい先月、ボーカルの藤原基央が一般女性と結婚したばっかりだ。彼が不倫してたってのならちょっと話は別だが、ベースの直井のことをなぜ今取り上げる。

 

フジロックにて、出演前の取材で「何か一言」と言われ『頑張るぞ〜、オォー』と、とてもやる気のあるようには見えない投げやりな掛け声をしていたバンド。

レスポール・スペシャルをかき鳴らし歌う藤原、寡黙にスタンダードのレスポール(Gibson)を奏でる増川、正確なリズムでパワフルなドラムを叩く升、そしてその中で観客を煽り、ノセ、躍動させるのがベースの直井だ。

そりゃ、かっこいいよ。モテるよ。女もほっとかんよ。

今更、愛人がいたとか、二股かけてたとか、隠し子がいたとかでも、別に驚かん。不倫してた?だからどうした。

 

何度も言う。

不倫なんて所詮当事者と家族、関係者以外は関係ない。

長年のファンならそれくらいわかってる。

ロックファンならわかってる。

 

最近世の中ちょっと狂ってる。

人のプライベートに土足でずかずか入り込んで粗探し。

それを公表して「反響が」とか喜んでる。

文春よ、もはや承認欲求に陥ってないか?

くだらん。


沙悟浄 岸部シロー亡くなる

2020-09-15 22:22:52 | MUSIC/TV/MOVIE

訃報が続く。

今日、岸部シローさんが亡くなられたニュースが入ってきた。

伊勢谷友介の大麻逮捕に続き、芦名星さんの訃報、そして岸部シローさんの訃報。

ワイドショーは大忙しだね。

今回もさも深刻そうな顔で、こんな方でしたとか生前を偲んで語ったりするんだろうな。

菅新総裁誕生も、立憲民主党や国民民主の申請スタートも、Go Toなんちゃらも新型コロナの感染者数も全部霞んでる。どっちが大事なのかな。

 

岸部シローさんといっても今の若い世代は知らないだろうな。

『ルックルックこんにちは』を見てた世代ならなんとかってとこだろううけど、多分ドクターXや相棒の岸部一徳さんと勘違いした人が多いかもしれない。まぁ、兄弟だし、同じタイガースのメンバーだしね。

俺もザ・タイガースの頃の岸部シローは知らない。

俺が知った頃にはもう沢田研二はソロになってたし、ガンガンヒット曲出してた。

 

ただ、タイガースというバンドは唯一の例外を成し遂げたグループである。

解散したバンドが数年後に再結成しても以前のように売れたり、ヒットすることはない。

解散した時がピーク(絶頂)であり、それなりの理由で解散したんだろうからね。

「久しぶりに集まろうかとか」「このメンバーならではの音を演ろうか」なんてもったいつけて再結成しても、往年のファンが駆けつけるだけだ。コンサートはそこそこ客入るだろうけど、新曲のレコード(CD)が売れることはまぁ無い。

しかしこのタイガースというバンドは、人気絶頂期に解散したのにもかかわらず、10年後の再結成時(同窓会だそうだけど)に出した新曲「色つきの女でいてくれよ」がヒットするという快挙を成し遂げている。

復活1枚目のシングル「10年ロマンス」はそれほど売れてないのに、不思議だ。

2013年の再再結成はあんまりよく知らないのだが、それでもコンサートはどこも満員だったそうだ。恐るべしタイガースファン。

 

岸部シローといえば『西遊記』だな。

香取慎吾のほうじゃいないよ。堺正章が孫悟空やってたやつね。

西田敏行が猪八戒で、沙悟浄が岸部シローね。

夏目雅子の三蔵法師、綺麗だったなぁ。

 

最近、『太陽にほえろ』の“ボン”こと宮内淳さんも亡くなられた。

 

“マカロニ”萩原健一も、“ジーパン”松田優作も、“スコッチ”沖雅也も、すでにこの世にはいない。

“ボス”の石原裕次郎もいないし、“長さん”下川辰平、“トシさん”地井武男、そして“ブルース”又野誠治もいない。

皆さんそれぞれよいお年なんだから、仕方が無いといえばそうなんだがね。

最近若い世代が自ら命を絶ってるのはちょっと残念だ。

 

どうでも良いけどマスコミよ。

遺族や所属事務所が

「家族・親族などへの取材はお控えください」

「近隣の住民の方のご迷惑になりますので、撮影や取材はお控えください」

って言ってるのに、なぜ、平気でぶち破る。

某スポーツ紙なんて「向かいに住む主婦は『ベランダで洗濯物干す時になんちゃらかんちゃら』と驚いてた」ってな記事を載せてる。

日本語がわからないのかな?

「近隣への取材は控えて」って言ってるのに平気で向かいに住む人に聞いてる。バカなの?理解力ないの?俺様ルールなの?

まぁ、答える方もどうかしてるがね。

一般人には、報道やマスコミのカメラや取材に浮かれちゃう人いるもんね。それは仕方がない。

あるタブロイド紙には「訃報を聞きつけ、芦名さんのマンションには約五十人の報道陣が詰めかけ」ってかいてある。

50人もバカがいるってこと?いや、50社か。マスコミ各社はバカばっかりってことだな。

 

伊勢谷友介のマンションの前で、本人もいないのにカメラ立ててるバカ。

三密を守る気など全くない、湾岸署の前で道路を占拠してるバカ。

そして、適当に集めた声を拾って適当に記事にしてるバカ。

 

「〜だったそうだ」(関係者の話)とか「〜という話」(なになにに詳しいライター)にはじまり、「〜との声がある」「〜ではないかと言われてる」と、もはや推測か空想か捏造なのか妄想なのか、真贋わからん記事のオンパレードだ。

 

何をそんなに騒ぎ立てるのだ。嬉しいのか?楽しいのか?

 

せめて人の死くらいは静かに見守ろうよ。

それくらいの常識は持ち合わせてるだろ?

1年後くらいでいいよ。生前実はこんなことがあったとか、こんな人でしたと個人を偲ぶ話は。

 

まぁ、どうせ守らんやろうけど。

ネット状に渦巻く誹謗中傷、推測思惑を、メディアと言われるマスコミ自体が率先してやってどうする。

 

恥を知りなさい。(三原じゅん子議員風に言ってみました)

 

 

 


伊勢谷友介が大麻で逮捕

2020-09-08 22:05:24 | MUSIC/TV/MOVIE

伊勢谷友介が捕まった。

自宅に大麻を所持してたとして大麻取締法違反で逮捕された。

現行犯逮捕ということだから、かなり内偵は進んでたんだろう。

 

あまりビックリしてない。

以前から「彼は絶対キメてるだろう」とか思ってたわけじゃないよ。

彼の鬼気迫る演技は好きだったから、「あぁやってたのね」くらいなのだよ。

 

初めて彼を見たのは映画「キャシャーン」だった気がする。あんまり内容覚えていないプーみたいな映画だったが、彼の存在感は伝わった。

草刈正雄、加藤雅也に続く端正な顔立ちの俳優が出てきたなぁと思った。

 

イチオシは「龍馬伝」の高杉晋作だな。NHK大河ドラマ、福山雅治の坂本龍馬はともかく、このドラマの出演者は皆「やるなぁ」って演技しまくってた。

香川照之が全国区になったのは、この龍馬伝での岩崎弥太郎(後の三菱創始者ね)を演じたのとナレーションしたおかげだ。(もちろん知る人はその前から知っている)

大森南朋の武市半平太、近藤正臣の山内容堂、大泉洋の近藤長次郎、青木崇高の後藤象二郎などなど、いい役者さんが怪演をしてくれてるのだがその中でも、谷原章介の桂小五郎と伊勢谷友介の高杉晋作はどハマりだったな。

今まで見た誰よりもイメージ通りの高杉晋作がそこにいたのだよ。「面白き無き世を面白く」しゃみせん片手に豪放磊落。浮世を嘆きつつ大衆を率いて奇兵隊を作り、蟄居させられてもまた復活したり、短い人生波乱万丈に生きた高杉晋作が、伊勢谷友介によってそこに存在したのだよ。

 

そういやこの龍馬伝では、佐藤健が岡田以蔵を演じていたなぁ。

佐藤健主演の「るろうに剣心」にはこの龍馬伝に出てる人がいっぱい出てる。

「るろうに剣心」では西洋マシンガンをぶっ放す金の亡者武田観柳が香川照之で、剣心の相棒ともいえる喧嘩屋相楽左之助は青木崇高。

「るろうに剣心・京都大火編」では、隠密御庭番衆の御頭・四乃森蒼紫を伊勢谷友介が演じてる。

「るろうに剣心・伝説の最後編」では、剣心の師匠・比古清十郎を福山雅治が演じてる。ラストの藤原竜也演じる志々雄真実との戦いではまた、四乃森蒼紫・伊勢谷友介が登場する。かっこいい。

 

漫画原作を実写化にして見事にこけるのが多い中、絶対的成功例ともいえる「るろうに剣心」。

待ちに待った「最終章 The Final」と「The Biginning」が、もう撮影も終わっていよいよ公開間近!ってところで新型コロナ。

おかげで2020年夏に公開される予定だったのが、来年2021年のゴールデンウィークまで延びちゃった。

まぁ楽しみは先延ばしでもいいのだが、これ、公開されるよね。

お蔵入りとかしないよね。

 

出演者に不祥事があったりすると、すご公開延期だったり、差し替えたりするけど、悪い風潮だ。

作品に罪はないだろうさ。

そりゃ、殺人犯役の役者が実際に殺人犯したりってのなら、ちょっと問題だが、たかが大麻。大騒ぎすることでもない。

 

いやいや、そんなことを書くと「あなたは大麻を認めてるのですか」とか「薬物は法律でなんちゃら」とか言う馬鹿が出てくるから先に断っておくが、別に大麻を合法にすべきだとか、犯罪者をかばうつもりはない。

ただ、大麻って覚せい剤のように幻覚症状が出て、自分以外の誰かを傷つけたりしないからね。ちょっとヤッハーってハイになるか、うーんと落ち込むかだけだからね。

それに大麻を吸ったからって作品はお蔵入りっていうのなら、ビートルズ、ジミヘン、ジャニスジョップリン、ローリングストーンズ、レイチャールズ、レッドツェッペリン、・・・ありとあらゆる60-70'sの洋楽は皆アウトだぞ。

馬鹿馬鹿しい。

犯罪歴があるとかないとか、観る人が判断すりゃいいだけやん。

「こいつが出てるなら俺は見ないぞ」でも、「私はまだこの人を許してないからパス」でもいいよ。勝手に見る人の心情を慮って自主規制配慮するのはやめてくれない?

他の役者もスタッフもえらい迷惑だ。

 

千葉県(森田健作知事)が「うーん」と唸ってしまうのならまだわかるよ。映画「翔んで埼玉!!」で伊勢谷友介は東京都知事の秘書でありながら、実は千葉の解放戦線のリーダーだったからな。

だからと言っても全然関係ないだろ?所詮映画だ。

伊勢谷友介が大麻で捕まったからと言って、千葉県が大麻を密造してるわけでも、アメリカのように千葉は合法と認められた(州)県というわけでもない。

 

韓国ドラマのリメイクだったか忘れたが、唐沢寿明と真木よう子が主演の「ヴォイス」ってドラマで、事件の黒幕、真犯人が伊勢谷友介だった。

かなりイカれてた(役だけど)な。

あれに比べりゃMIU404の菅田将暉の悪役はまだ可愛いもんだ。

 

役者ってのは大変だと思う。

非現実のことをさも現実のように演じなければいけない。

経験したことないこと、体験する予定のないことでも演じる。

そりゃ、マリファナ、大麻に手を出す人もいるだろう。

自ら命を絶ってしまう人もいるだろう。

役者も大変だ。

さっさと更生してまたいい演技を見せてくれ。

 

 

 

 


荒井由実時代にまだ生まれてない講師の戯言

2020-09-03 04:17:28 | MUSIC/TV/MOVIE

「ユーミンは死んでおくべきだった」

まぁすごいことを言う奴がいたもんだ。

 

ネットでの誹謗中傷が問題になっている今、

「荒井由実のまま夭折すべきだったね。本当に、醜態をさらすより、早く死んだほうがいい」

こんな暴言を平気で吐けるバカが世の中にまだいたとは。

しかもこの白井聡という男、京都精華大学の講師(政治学・思想史)だというから尚更驚きだ。

 

松任谷由実が自身のラジオ番組「オールナイトニッポン」で、懇意にしてた安倍総理の辞任会見を見て「テレビで見てて泣いちゃった。切なくて」と言ったことへ対して、白井が自身のファイスブックに書き込んだのが上記の内容だ。

辞任会見を見て笑おうが、泣こうが、それは個人の勝手だろう。

だけど、いくら普段安倍政権を批判や揶揄することを生きがいとしてる人であっても、「あのアベなんかを応援してたなんてユーミンは最低な思想の女だな。こうなる前に荒井由実の時点で死んでおけばよかったのにと思う」などと、たかが大学講師風情が言っていいのか悪いのか。

 

「荒井由実のまま引退さすべきだった」

松任谷正隆さんがなんかの音楽雑誌や番組のインタビューでこう答えててたら「なんでだ?」って興味津々になってしまうかもしれない。あとは小林麻美か松本隆くらいだね。許されるのは。まぁ誰も言わんやろうけど。

 

売れたアーティストはファンや一般人によってピークみたいなのを勝手に決められたりする。それ以前とそれ以降とかにね。

ある時を境に全く売れなくなったりメディアから消えたり。

松田聖子や中森明菜などのアイドル、沢田研二、浜崎あゆみ・・・。

人は勝手に「あそこがピークだったとか「ここまでは良かったけどこれ以降はねぇ」などと勝手に線引きする。

ユーミンもそうだ。

学生時代付き合った女の子の家に行くと、そこには必ずユーミンのアルバムがあった。おかげでユーミンファンじゃなかったのだが、自然と曲は覚えた(カセットテープは偉大だ)よ。

アルバム出すたび、コンスタンスに売れてたね。ユーミンのすごいところはファンの好きな曲がシングル曲ではなくてアルバム収録曲なのよね。それぞれがそれぞれに思い入れがあったりするのよ。ユーミン聞かない女子が中島みゆき派ってのもちょっとあったな。

で、あれだけ女子のバイブル、カーステBGMだったユーミンは、ある時を境に陰りが見える。

時代が変わったのか、先を行き過ぎたのか、ファンがついていけなくなったのか。

 

だからユーミンの場合、「NO SIDE」までとそれ以降とか、

「ダイアモンドダストが消えぬ間に」が分かれ目だとか、「DOWN PURPLE」までとか色々いるだろう。シングルで言えば「真夏の夜の夢」とか「春よ来い」とかね。

もちろん「えっ?今も変わらず聞いてますけど?」ってファンも大多数いるだろう。

でもさ、「Delight Slight Light Kiss」「LOVE WARS」「天国のドア」・・・このバカほど売れたアルバムより、それ以前のアルバムの曲の方が思い入れが強いって人は多いね。

だってさ、みんなその時代をユーミンと共に生きてきたんだもの。

 

ある人は「流線型'80」がバイブルかもしれない。

ある人は「昨晩お会いしましょう」

「時のないホテル」

「SURF & SNOW」

「PEARL PIERCE」

「VOYAGER」

「REINCARNATION」

・・・

それぞれのアルバムに思い入れがある人がそれぞれいるのだ。

 

その恋愛のお供、いや神のようなユーミンに対して、「老いとは残酷なもんだ」などと宣い、「戦後の日本の劣化とともに劣化していったということかも」とまでいうこの白井。はっきり言ってバカを通り越して救いようのないアホである。

冒頭で「ネットでの誹謗中傷が問題になってるこのご時世に」と書きながらここまで個人をアホ扱いしていいのかどうかは知らん。知らんが、書く。アホにつける薬はないから。

 

この男はネットで騒がれ、大学からも注意受けたからかフェイスブックを更新し

「松任谷由実氏についての私の発言が物議を醸しているということですが、削除しました」「私は、ユーミン、特に荒井由美時代の音楽はかなり好きです(あるいは、でした)。それだけのいがっかりしたのですよ。」

 

まぁ往生際悪いこと。

全然反省なんかしていないのまるわかりの文章だ。こんな文章力でも大学の講師ってできるんだね。

 

だいたい考えてみろよ。

この白井聡、現在42歳である。

荒井由実が結婚して、松任谷由実に名義を変えたのは1976年だ。

この男は生まれてもいない。

生まれる2年も前の楽曲をこいつはどこで聞いて好きになったのか。

嘘はいかんよ。

そのうち「ジョン・レノンはあのときダコタハウスの前で殺されてて正解だった。ビートルズは好きだったのですよ(あるいは、でした)。」とか言い出すかもしれん。

どうせ後からジブリ映画で「やさしさに包まれたなら」を聞いたか、「卒業写真」あたりを聞いたくらいだろう(しかもハイファイセットVer.か浜崎あゆみVer.)。

多分こいつに「この卒業写真て曲は誰のことを歌ってる歌?」って聞いたら卒業した同級生ってすぐ答えるだろう。よく聞け。皮の表紙のアルバムに写ってるあの人は、人ごみに流されていく私を遠くで叱ってほしいあなたは、先生のことだ。(諸説・解釈あり)

多分「ベルベットイースター」も「翳りゆく部屋」も、歌詞の意味よくわかってないかもしれない。

 

ユーミンの楽曲で、世の女子たちがどれだけ勇気づけられ、憧れ、そして泣いたか。

観音崎の歩道橋に立ってドアのへこんだセリカを探したかもしれない。

ただの中央自動車道もユーミンにかかると夜空へと続く道になり、カンナが咲いてるだけで環状8号線はカンナ8号線と呼ばれる。

ちょっとコンビニっていう時でも安物のサンダルを履くのは躊躇してしまったりする。

ベッドの下に真珠のピアスを掘り投げておいたり、窓ガラスにルージュの伝言書いたりしたかもしれない。

ユーミンのせいで世の男たちは、クリスマスにサンタクロースにならなくてはいけない羽目になってしまったのだよ。

 

とてもこんなアホな男がちょっと聞きかじったくらいで、ユーミンワールドは語れるようなものではない。

 

だいたいユーミンは

「ひこうき雲」

「12階の恋人」(流線型'80)

「ツベメのように」(OLIVE」

「コンパートメント」(時のないホテル)

といった、死に関する歌を多数歌っている。

「翳りゆく部屋」でも、出て行った男を「たとえ私が今死んでも」と嘆いてる。

今回のことを歌にされたらこいつ笑いもんだな。

 

だいたい政治が如何の斯うのいうがユーミンは別に今まで政治色の強い発言はしていない。

バンバンに提供した「『いちご白書』をもう一度」では、70年安保闘争でゲバ棒持って暴れてたくせに大学卒業すると同時に髪を切って普通に就職する奴のことを歌っているがね。

「MISS LONELY」(時のないホテル)では、未だに戦場から帰ってこない男を待ちわびる女の悲愴を歌ってるけど、別に「戦争反対」「NO MORE WAR」とか声高に叫ばない。

 

ただプライベートで交流のある安倍総理の退陣会見を見てて悲しくなった、ただそれだけのことだ。

本来なら、ラグビーの試合を見て名曲「NO SIDE」が生まれたように、この経験で素晴らしい曲が生まれたかもしれない。

「未来は霧の中に」(OLIVE)のように1964年東京オリンピックやアポロの月面着陸のことを歌ったような叙情曲ができたかもしれない。

こいつのせいでパーだ。

 

人のピークを勝手に押し付けるな。

そして自分の考えだけで人の生き死にを指図するな。

この白井ってアホに言いたいのは、そこだ。

 

京都精華大学、大丈夫かこんな講師を雇ってて。

俺なら即刻解雇する。

言論の自由とはいえ、なんでも自由じゃないからな。