GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

遠藤ミチロウの遺言書

2020-04-25 22:50:24 | MUSIC/TV/MOVIE

月日の流れは早いなぁ。もう一年かぁ。

遠藤ミチロウが亡くなってからもう1年経っちまったい。

 

新型コロナのせいでライブハウスやコンサートは自粛。したがって予定されてた追悼記念ライブ『遠藤ミチロウ一周忌〜ボクは元気で暮らしているよ』は行われない。延期だそうだ。

 

「パンクなのにウイルスが怖いのか」「ロックじゃねぇよな」なんて言われても結構だ。別に自分は感染しても構わないとか、高熱が出ようが死にかけようがいいんだ!なんて思ってるロッカーやオーディエンスはいるだろうけどさ。みんな我慢してるんだよ。

強がって「俺は別に生に執着ないし」って70年代ロッカーのように荒んだ生活こそロックなんて奴もいるかもしれない。でも、ウイルスはドラッグじゃないんだ。自分がどうなるこうなるって問題じゃなくて、そいつはウイルスの運び屋になるんだ。そんな爆裂頭の奴はゴメンだ。徹底的に潰してやる。それ、みんな思ってるからさ、わかってるからさ。アザラシみたいにみんな我慢してるんだよ。

 

新型コロナの影響で仰げば尊しを歌わなまま卒業したり新学年を迎えた学生。非常事態宣言が出て休校にまたなったり会社や商店も営業自粛要請に。間もなくGWという最後の正念場を迎えるがまだパチンコ屋に行ったり、公園で複数で遊ばせたり、家族総出で買い物がてらに出かけたりするアレルギー起こしそうなバカどもがいる。自分がサイレントキラーという名のウイルス運搬人になるなんて考えていない、頭の中が玉ねぎ畑みたいになってるやつね。

自分はうつらない。伝染っても自分は大丈夫。なんの根拠もない自信と過信。他の人間にうつすことになろうが他人のことなど知ったことかってか?今まで我慢というものをしないでここまでやってきたせいで、人に強制されたり抑制させられたりするのが耐えきれないのか。屈辱なのか。退廃的思想のパンクよりタチが悪いな一般人。

 

この状況だと、hide(1998,5/2没)の追悼ライブも、忌野清志郎(2009,5/2没)の追悼ライブも行われないだろう。

それどころかこのまま自粛が続くとライブハウスやスタジオの存続や、ミュージシャンから音響やPAなどエンジニア達まで音楽関係の仕事を生業としてる奴らの生活はたちゆかなくなっていくだろう。

所得が急減した世帯を対象に30万円支給するって最初の案でも、フリーランスにも補償するって言われてたけどさ、よほどの大手事務所やレーベルじゃないと契約書なんてしてないし、収入証明って言ったってどこの何を用意すりゃ?って感じ。それに毎月浮き沈みあるだろうしさ。一律10万円の特別定額給付になってよかったって思ってる音楽関係者も多いのではないかね。

 

でも、10万円じゃぁ一月も保たないね。

ライブハウスやスタジオなんかで働いてる奴らは【休業手当】や【失業給付】、そして【緊急小口資金】を申請してとりあえずしのいで持ちこたえてくれ。ミュージシャンでまだ音楽だけでは食えない奴らもバイト先なんかの状況に応じて申請してくれ。Moneyを得て生きてくれ。

 

ライブハウスやスタジオ経営者は【雇用調整助成金】や【持続化給付金】とか、【セーフティネット保証】(4号/5号)や【無利子・無担保融資】などを申請してくれ。クラウドファウンティングで集めたりするのもいいかもしれない。コロナって嵐がおさまったら、またみんな集まるよ。ロマンチストじゃないけどさ。

 

なんかテレビとかでは特別定額給付金を「もらわなくてもいい人(余裕のある人)はもらうな」「国家公務員は辞退しろ」「公務員は給与が減ってないはずだ」「生活保護者には渡すな」・・・云々うるさいこと言う下水道のペテン師のような奴がのさばってる。

お前の金か?まだ麻生さんの「手を挙げた人に」の方がマシだよ。元はみんなが納めた税金なんだからさ。先天性労働者階級でも誰でもみんなもらえる権利あるだろ?

 

で、そのもらった給付金を、余裕のある人は自治体に寄付するのもいいだろう。コロナがおさまってからライブに行くのもいいだろう。演劇や趣味に使ってもいいし、欲しかったモノを買ってもいい。旅行に行ってもいいし、うまいもん食ってもいい。音楽産業だけでなく、娯楽、旅行、飲食・・・あらゆる産業・業種がコロナダメージ受けてるんだからさ。

 

ミチロウは80年代の過激なパンク時代を経て、アコギ一本で日本じゅう回ってた。地元福島の原発問題のメッセージを伝えたり、ドキュメンタリー撮ったり、ライブで全国回ってた。

 

死後1年経った今、オフィスより、ミチロウの最後のメッセージ(遺言書の一部)が公開された。

そこにはミチロウの自筆で、いろんな土地の人々の支援と優しさで歌ってこれたと綴ってある。お客様や、ライブハウス、スタッフ、共演者、バンドメンバー、関係者に感謝するとと同時に、まだまだ歌いたかった無念が書かれてる。どうしようもない運命だと。残念だと。

 

負けるなライブハウス。

負けるなミュージシャン。

負けるな音楽。

ミチロウもあっちで見てるはずだ。

 

昨年の2019年10月に渋谷CLUB・QUATTROで行われた『死霊の盆踊り〜追悼 遠藤ミチロウ〜』のライブ映像が48時間限定でYouTubeで公開されてるよ。

 

 

 

 

 

 

ミチロウ あなたのことはまだまだ忘れません