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死亡フラグ立ちまくり 特捜9 Season4第三話

2021-04-22 03:53:54 | MUSIC/TV/MOVIE

死亡フラグという言葉がある。

いつからそう呼ばれだしたのかわからないが、ドラマでも映画でも漫画でも「あぁ、もうこいつ死ぬな」って感じるあれだ。

パニックもので「もう嫌だ〜」と小屋から飛び出る女。戦争もので同僚に「この戦いが終わったら故郷に帰ってあの子にプロポーズするのさ」とか言ったりするアレだ。アクションものなら窮地で仲間に「ここは俺が食い止めるから」『無理だ』「いいから行け!」『でも・・・』「大丈夫だ、後で必ず追いつく」『絶対だぞ』の三連チャン定番コースってのもある。

これらのパターン(フラグ)が出てきたら、間違いなくそいつは死ぬ。

そう、それが死亡フラグ。

 

まさか特捜9で死亡フラグが出てくるとは。

しかも最終話とかでなく途中話で。この4月に始まったseason4のまだ第三話目だ・・・。

 

知らない人のためにちょこっと書いておくが、「特捜9」は渡瀬恒彦主演で始まった「警視庁捜査一課9係」を継承する刑事ドラマ。渡瀬さんがお亡くなりになられた後(ドラマ内ではテロ対策室アドバイザーに転任)、2018年からV6の井ノ原快彦くんが特捜班リーダーとなり、個性派な刑事たちと共に事件を解決していく人気ドラマだ。

基本的に一話完結型で、特捜班刑事は「警視庁捜査一課9係」時代からの吹越満と田口浩正、羽田美智子と津田寛治、そしてseason1から登場の山田裕貴が井ノ原快彦とバディを組んで捜査する。

 

今回死亡フラグが立っていたのは津田寛治。役名は村瀬健吾。

season4に入る前、いやSeason3の時から「津田はもう特捜9を降りたがってる」なんて情報が飛び交っていた。勿論いつものように出所不明の“関係者の話”によるとだ。週刊誌のいつもの手なのでスルーしてたが・・・。

俺はこの津田寛治という役者が好きだ。そして吹越満も好きな役者の一人で、羽田美智子も昔から好きだ。だから誰一人欠けて欲しくない。

でも、今回の第三話。出だしからいきなり「最近昔のことをよく思い出す」と津田寛治が語るシーンから始まる。いきなり不穏だ。嫌な気しかしない。

 

今回は刑事ドラマなのに事件は発生せず、津田寛治の回想がメイン。

8年前によく仕事で着ていたスーツからブドウの形をしたイヤリングが出てきたのだが、誰のものなのか、なんで入っていたのか、全く思い出せない。記憶を辿っていきながら特捜班のメンバーとの出会いや衝突、葛藤、絆などを津田が思い出していく。

普段衝突(張り合って)ばかりで、周りからは犬猿の仲と思われてる吹越満。その相方で特捜班のムードメーカーでもある田口浩正。今日はなぜか珍しく昼飯を一緒に食う。やばいな。

最初は頼りなかったが、そのまっすぐな人柄で人を惹きつける、主任の井ノ原快彦。若手刑事として登場して4年、成長著しい山田裕貴。

もうこれだけでも死亡フラグが何本も立っているのだが、鑑識課の宮近海斗くんにブドウのイヤリングを証拠品では?と鑑定してもらうシーンで登場させたり、Season1,2の班長・寺尾聰やseason3から登場しラストでようやく心開いてくれたの中村梅雀、さらには渡瀬恒彦さんの想い出まで、2006年から2017年の「警視庁捜査一課9係」、2018年からの「特捜9」の映像をふんだんに使いメイン登場人物総出演。

まるで初心者用ガイドのよう。いや、この回想シーン全部が死亡フラグ。この先いなくなっても記憶には残りますよってか。

 

今日は何も事件が起こらないまま平穏無事に退社。

このまま終わって欲しいと願っているのに、やはり津田寛治は帰り道で羽田美智子と遭遇。15年以上のバディで友達、同僚、恋人の曖昧な関係の羽田美智子との思い出に浸りながら夜道を歩く。そうなるよね。

ブドウのイヤリングを見せると「あれ?これって」と羽田美智子はわかった様子。そして「じゃぁここで」と別れるのだが、津田は橋の向こうから「小宮山君(羽田美智子の役名)」と呼び、引き留める。

羽田のところまで走ってきた津田は、もどかしそうに何かを言いたそう。羽田美智子も何か期待してる。このまま恋フラグに移行か。それならそれでいいぞ。

 

しかしその期待はあっさり裏切られる。

 

津田の口から出てきた言葉は「飯を食いに行かないか?」

『ごめん、さっき真澄先生(原沙知絵演じる監察医)とご飯食べたとこ』「そうか」『じゃぁ明日行かない?』「明日か・・・」『明日も会えるじゃない』

これはヤバイ。死亡フラグのストーレートだ。

死亡フラグが立ってしまった奴に明日は来ない。それがセオリー・定番だ。今風に言えばデフォルトだ。

 

そこで別れ、それぞれ帰路につく二人。

ふと見上げると月が綺麗。そんなこといいからサッサと家に帰ってくれ。頼む。

津田寛治の背後から何者か忍び寄る気配。衝撃を感じ、背中に手をやる。真っ赤に染まる手のひら。倒れる津田。大丈夫か津田。頑張れ津田。

薄れゆく意識の中で階段を駆け上げって逃げていく犯人が見える。

つかもうと伸ばした手は、月をつかもうとしたのか、それとも妹の思い出のブドウか。

 

次週へ続く・・・。

 

 

そのあとの次週予告が下手くそな作りで、ネタバレやこの先の展開がわかったりするような場面が使われてたりして、興ざめしてしまう場合がある。「なんだぁ生きてるやん」とかね。

だが特捜9の次週予告は、この先の展開が全くわからんように作られてた。津田は生きてるのか?死んだのか?

したがって次週必ず見る。いや、見なければいけない。

早く1週間過ぎてくれ。

新型コロナウイルス第3波のせいで、間もなく緊急事態宣言が出る大阪だが、巣ごもりの楽しみが一つ増えた。

このコロナが収まったら美味しいもの食べに行こうっと。

いけない、これ、死亡フラグかもしれない・・・。

北斗七星の横に死兆星が見えませんように。