GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

天才力士・輪島

2018-10-09 23:32:46 | Talk is Cheap
強い者に憧れたボクらの少年時代。
タイガーマスク、空手バカ一代、キックの鬼。巨人の星や侍ジャイアンツなど野球スポ根と同じく、格闘技の漫画やアニメの世界に憧れた。
ブルース・リーがスクリーンの中でヌンチャク振り回してた頃だ。

リアルの世界では二人の輪島が活躍してた。
プロボクシングスーパーウェルター級世界王者の輪島功一と、大相撲第54代横綱の輪島大士。

輪島功一さんは努力の人。“カエル跳び”で世界スーパーウェルター級王座を3度獲得(1度目と2度目はWBA・WBC統一王座。3度目はWBAのみ)。ボクシング漫画のけっさく「リングにかけろ」でも登場してた。
輪島大士さんは天才だろう。学生時代にタイトル総なめして角界入り。寒冷である部屋住みとか雑用とか一切せずに、マンションから部屋に通ったり、巡業ではホテルから直行したり。スポーツカーで場所入りしたり、地道な股裂やてっぽうなどの稽古はほとんどせずにランニングをしてたりする。それで強いんだからね。困ったもんだ。

相撲の輪島の時代は巨人・大鵬・卵焼きと言われた次の黄金期だと思う。
輪湖時代と言われた第55代横綱北の湖。大関には人気の高かった貴ノ花(先代)をはじめ、若三杉(後の第56代横綱・二代目若乃花)、増位山、魅傑、朝潮、若嶋津、三重ノ海(後の第57代横綱)がいたな。関脇には蔵間やジェシーのニックネームの高見山、麒麟児なんかがいた。第58代横綱になる千代の富士や第59代横綱になる隆の里もこのころに頭角を現してたな。

このころ相撲の中継をなぜか見てた。この時間帯に他に見るものがないからといえばそれまでなんだけど、結構面白かったのよ。
マラソンとかテニスとか野球とか、自分でも(やろうと思えば)できるスポーツではない筆頭、相撲は絶対無理な世界だ。
だから観てたのかもしれない。
その中でも輪島の土俵は毎回楽しみだった。

第55代横綱北の湖(通算24場所優勝)とは千秋楽の結び対戦連続回数15回。両横綱の対戦成績は調べてみると輪島23勝北の湖21勝でほぼ互角だったんだね。
幕内優勝回数は14回。北の湖24回、貴ノ花は2回。圧倒的に輪島と北の湖の両横綱が強かった時代だね。(因みに幕内優勝回数は第65代横綱・貴乃花は22回、第58代横綱・千代の富士は31回、第69代横綱・白鵬41回、第68代横綱朝青龍25回)

力士というのは体型維持とかの関係からか、ちゃんこなどの大食いのイメージがある。焼肉屋で関取と同席したことがあるのだが、「大食い決定戦かよ」っていうほどパクパク食べてた。
普段でも朝にハードな稽古をして、ちゃんこを食ったら昼寝って感じらしいのだが、体には悪そうだ。でもそうしなきゃあの体型は維持できないんだろうね。
力士は酒も結構飲まれるようだ。これまたスナックで某関取と同席した時、アイスペール(ウイスキーの水割りを作る際に使う氷を入れたやつ)に直接ウイスキーをドバドバ入れて飲んでた。体が大きいから酔いがまわるのも遅いのかな。でも体には悪いわな。

北の湖は2015年に63歳でお亡くなりになられてる。
貴ノ花は2005年に55歳で亡くなられてる。
千代の富士は2016年に61歳で亡くなられてる。
隆の里は2011年に59歳で亡くなられてる。
蔵間は42歳で亡くなられてる。
力士というのは早逝なのか。
上記の食生活や生活パターンが原因か。
そう考えると輪島大士さんの享年70歳は天寿なのかもしれない。

今年は昭和を彩ったいろんな方々がお亡くなりになられてる。

大杉漣さん
西城秀樹さん
星野仙一さん
津川雅彦さん
菅井きんさん
さくらももこさん
樹木希林さん
そして輪島大士さん。

テレビの中で見てた人が、また一人逝かれた。
ご冥福をお祈りします。



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