ポツンと一軒家という番組が始まった。
グーグルアースで探した、人里離れたところにポツンとある一軒家を訪ねる番組。
所ジョージさんと林修先生がMC、毎回ゲストが2名参加でVTRを見ながら語る。
今まで単発で何回か放映されてたのだが、この秋からレギュラー番組化が決まった。
この番組が面白い。
BSで放送されてた「空から日本を見てみよう+」という番組が好きだったのだが、残念ながら9月で終了してしまった。日本各地を空から見て、ナレーションの伊武雅刀と柳原可奈子が気になるところをクローズアップして訪ねたりする番組だったのだが、いやはや、日本というのは広いんだなぁと毎回感心してたのだ。
ある時は都会だったり、ある時は山の中の集落だったりするのだけど、日本という国は山間にも多々人が住んでいるのだね。かなり昔から住んでたりするのだが、過疎化が進んで自治体としての機能が危ぶられる限界集落も中にはある。
今回のポツンと一軒家はそんな山間の、さらに集落や人里から離れたところにポツンとある一軒家をクローズアップ。
レギュラー第一回目は2時間半スペシャルで、ゲストは米倉涼子と三浦翔平。米倉涼子は虫が嫌いだから山間の一軒家にはとてもじゃないけど住めないって言ってた。都会に住んでるとコンビニはあるし飲食店はそこらにあるし、どこに行くのも便利だからいきなり田舎暮らし、しかもポツンとある一軒家になんてなかなか住めないだろう。
休日に別荘として使うならともかく、生活をするのはなかなか性根が座っていないとダメだろうね。買い物なんかもともかく、生活するための収入源(仕事)も田舎なら少ないし、農業や林業で暮らそうと思ってもなかなか近隣の先住民に認められなくて断念する人も多いらいしい。
田舎というのは仲間意識が強く、結構閉鎖的。よそ者に対して警戒心も強いからね。
今回の番組でもスタッフがGoogleEarthで見つけた場所へ行くため、麓の集落で情報を聞こうとすると「あぁ、あそこはもう誰も住んでない」とか「それなら何々さんのとこはどうだ」なんて教えてくれる。村人みんなが知人で情報を共有してるんだね。みんなで助け合って生活してるのだろうけど、以前そんな村から大阪に出てきた人に聞いたのだが「どこへ行ってもみんな知り合いで、何をやってもすぐ伝わるから嫌だった」って言ってた。良し悪しだな。
以前ちょっとトラブルで、岡山の山間の町(村)に人を探しに行ったことがある。手がかりは名前と住所だけなのだが、頼りのカーナビは田んぼ道の途中で「目的地周辺です。音声案内を終了します。」って。
で、その住所のあたりを歩き一軒一見探すのだが、まず表札が出ていない。誰かに聞こうにも人が歩いていない。車も走っていない。吉幾三の「おら東京さいくだ」のメロディが頭に流れてたよ。
交番を見つけて「何々町の●●さんのお宅を探しているのだが、どこらへんですかねぇ」と聞いたが、めっちゃ曖昧な答え。「知らないねぇ」とか「そんな住所はここら辺じゃないねぇ」って全然地図も住民名簿も見ないで答えられた。明らかに俺を怪しがってるのがまるわかり。よそ者だから警戒してるんだろう。寒い時だったのでロングコートに革の上下のいつもの黒ずくめ姿だったが、警察まで閉鎖的だ。
仕方がないのでちょっと車を走らせてたら一軒の農家の庭に人影発見。車を降りて話しかけると「まぁ、お上がりよ」と家に引き入れてくれた。事情を話すと「それはまた大変だねぇ」と地図まで引っ張り出してきてくれた。親切な人もいる。
で、俺の言う住所は確かにここら辺だが、この辺りにその●●△△って人は住んでないよ。って。さすが田舎は近所のことはすべてツーツーなんだなぁ。
その苗字●●ならあの辺りの集落に多いからそこで聞けば何かわかるかもしれないとのこと。
でも、あの辺りは雪がすごいから、あんたのあの車じゃ上がれないかもって。田舎の降雪量をなめていたよ。で、その地区には役場(出張所)があるから、今日の雪の状況聞いたげるって電話してくれた。
雪がすごく路面は凍結、4WDとかスノータイヤ履いてる車じゃないと無理という役場の返答だったが、またもやおじさんが電話を代わり「●●△△って知らないか?」と聞いてくれた。返答は曖昧で言葉濁された感じだったが、ってことは逆にその名前のやつはいるってことだ。
おじさんに礼を言い、さぁ、どうするか、ガソリンスタンド探してチェーンを購入するか、それともその集落まで行くバスとかあるか探すか。
なんて車の中で考えてたら携帯が鳴った。
探してる本人から。
観念したような声で「まさかわざわざ来るとは・・・」てな感じだった。
会話から察するに、どうもいろんな人から奴に連絡が入ったのだろう。「お前を探してる変な奴がいるけどなんかあったんか」ってな感じでね。さすが田舎。こういうときの伝達は早い。よそ者が入り込んだらすぐ広まるのだね。で、これ以上探し廻られたらいろんな噂たてられると思って、観念したんだろうか。結局夕方に麓のちょっと大きなスーパーの駐車場で待ち合わせることになった。おかげで山の上までスリリングな運転をしなくて済んだので助かったのだが、田舎の情報網と伝達に改めて脅威を感じた。
話は「ポツンと一軒家」に戻すが、そんな村社会、集落の良さも悪さもこの番組は映してる。
先に書いたように「あぁ、それなら何々さんのところがいい」とかだけではなく、何々さんはどういう人かまでも平気で喋ってる。
何々さんのとこは以前家族であそこ住んでたのだが、麓に新しい家を建てて引っ越したけど、息子さんが一人でまたあそこに住みだしたとかね。
第一回目の放送ではそんな感じで一人で住んでいながら、山の道路や配線、水源のパトロールなどを村の役場の代わりに行ってる人。そして夫婦でセカンドライフとして移住してきた人が登場。古民家を移築し、花を愛で、紙を漉く生活。どちらも近所付き合い(近所という距離じゃないけど)は良好のようだ。
第二回目の放送では竹細工の職人で、彼が作るカバンなどは2年以上待ちだそうだ。いい竹が手に入る場所ということでそこに移住してきたのだそうだ。彼は料理をほとんどしない(一人暮らしなのにできないってのはどうよ)らしいのだが、近所の人がおかずとか食事を持ってきてくれるそうだ。
もう一人は元々は週末に利用してたのだが、定年後に本格的に生活。当初は仕事仲間や家族などが多数集まり、農園菜園やバーベキュー、郊外アウトドアライフを楽しんでたみたいだが、最近はもうめっきり訪ねてくる人は減ったみたいでちょっと寂しそうだった。
都会の暮らしに疲れ、田舎に住みたい、辺鄙なとこに住みたいって思ってる人は多いと思うが、実際に生活するとなるとなぁ。
アウトドアが好きですとかってレベルでは無理だな、実家がその村にあるとか、本格的に農業を始めたいとかじゃなければ余程の決意がないとダメだろうな。
俺も将来は離島に住みたいとかちょっとは思ってるのだが、とてもとても無理だろうな。
スマホとPCさえあれば何とかなる現代でも、人との関わりを全く持たなくても大丈夫なのは都会で、逆に村社会ではちょっと無理かもしれない。
この番組を観てると「見てるぶんには面白いし憧れるけど、実際に住むとなるとなぁ・・・」ってつくづく思わされる。
グーグルアースで探した、人里離れたところにポツンとある一軒家を訪ねる番組。
所ジョージさんと林修先生がMC、毎回ゲストが2名参加でVTRを見ながら語る。
今まで単発で何回か放映されてたのだが、この秋からレギュラー番組化が決まった。
この番組が面白い。
BSで放送されてた「空から日本を見てみよう+」という番組が好きだったのだが、残念ながら9月で終了してしまった。日本各地を空から見て、ナレーションの伊武雅刀と柳原可奈子が気になるところをクローズアップして訪ねたりする番組だったのだが、いやはや、日本というのは広いんだなぁと毎回感心してたのだ。
ある時は都会だったり、ある時は山の中の集落だったりするのだけど、日本という国は山間にも多々人が住んでいるのだね。かなり昔から住んでたりするのだが、過疎化が進んで自治体としての機能が危ぶられる限界集落も中にはある。
今回のポツンと一軒家はそんな山間の、さらに集落や人里から離れたところにポツンとある一軒家をクローズアップ。
レギュラー第一回目は2時間半スペシャルで、ゲストは米倉涼子と三浦翔平。米倉涼子は虫が嫌いだから山間の一軒家にはとてもじゃないけど住めないって言ってた。都会に住んでるとコンビニはあるし飲食店はそこらにあるし、どこに行くのも便利だからいきなり田舎暮らし、しかもポツンとある一軒家になんてなかなか住めないだろう。
休日に別荘として使うならともかく、生活をするのはなかなか性根が座っていないとダメだろうね。買い物なんかもともかく、生活するための収入源(仕事)も田舎なら少ないし、農業や林業で暮らそうと思ってもなかなか近隣の先住民に認められなくて断念する人も多いらいしい。
田舎というのは仲間意識が強く、結構閉鎖的。よそ者に対して警戒心も強いからね。
今回の番組でもスタッフがGoogleEarthで見つけた場所へ行くため、麓の集落で情報を聞こうとすると「あぁ、あそこはもう誰も住んでない」とか「それなら何々さんのとこはどうだ」なんて教えてくれる。村人みんなが知人で情報を共有してるんだね。みんなで助け合って生活してるのだろうけど、以前そんな村から大阪に出てきた人に聞いたのだが「どこへ行ってもみんな知り合いで、何をやってもすぐ伝わるから嫌だった」って言ってた。良し悪しだな。
以前ちょっとトラブルで、岡山の山間の町(村)に人を探しに行ったことがある。手がかりは名前と住所だけなのだが、頼りのカーナビは田んぼ道の途中で「目的地周辺です。音声案内を終了します。」って。
で、その住所のあたりを歩き一軒一見探すのだが、まず表札が出ていない。誰かに聞こうにも人が歩いていない。車も走っていない。吉幾三の「おら東京さいくだ」のメロディが頭に流れてたよ。
交番を見つけて「何々町の●●さんのお宅を探しているのだが、どこらへんですかねぇ」と聞いたが、めっちゃ曖昧な答え。「知らないねぇ」とか「そんな住所はここら辺じゃないねぇ」って全然地図も住民名簿も見ないで答えられた。明らかに俺を怪しがってるのがまるわかり。よそ者だから警戒してるんだろう。寒い時だったのでロングコートに革の上下のいつもの黒ずくめ姿だったが、警察まで閉鎖的だ。
仕方がないのでちょっと車を走らせてたら一軒の農家の庭に人影発見。車を降りて話しかけると「まぁ、お上がりよ」と家に引き入れてくれた。事情を話すと「それはまた大変だねぇ」と地図まで引っ張り出してきてくれた。親切な人もいる。
で、俺の言う住所は確かにここら辺だが、この辺りにその●●△△って人は住んでないよ。って。さすが田舎は近所のことはすべてツーツーなんだなぁ。
その苗字●●ならあの辺りの集落に多いからそこで聞けば何かわかるかもしれないとのこと。
でも、あの辺りは雪がすごいから、あんたのあの車じゃ上がれないかもって。田舎の降雪量をなめていたよ。で、その地区には役場(出張所)があるから、今日の雪の状況聞いたげるって電話してくれた。
雪がすごく路面は凍結、4WDとかスノータイヤ履いてる車じゃないと無理という役場の返答だったが、またもやおじさんが電話を代わり「●●△△って知らないか?」と聞いてくれた。返答は曖昧で言葉濁された感じだったが、ってことは逆にその名前のやつはいるってことだ。
おじさんに礼を言い、さぁ、どうするか、ガソリンスタンド探してチェーンを購入するか、それともその集落まで行くバスとかあるか探すか。
なんて車の中で考えてたら携帯が鳴った。
探してる本人から。
観念したような声で「まさかわざわざ来るとは・・・」てな感じだった。
会話から察するに、どうもいろんな人から奴に連絡が入ったのだろう。「お前を探してる変な奴がいるけどなんかあったんか」ってな感じでね。さすが田舎。こういうときの伝達は早い。よそ者が入り込んだらすぐ広まるのだね。で、これ以上探し廻られたらいろんな噂たてられると思って、観念したんだろうか。結局夕方に麓のちょっと大きなスーパーの駐車場で待ち合わせることになった。おかげで山の上までスリリングな運転をしなくて済んだので助かったのだが、田舎の情報網と伝達に改めて脅威を感じた。
話は「ポツンと一軒家」に戻すが、そんな村社会、集落の良さも悪さもこの番組は映してる。
先に書いたように「あぁ、それなら何々さんのところがいい」とかだけではなく、何々さんはどういう人かまでも平気で喋ってる。
何々さんのとこは以前家族であそこ住んでたのだが、麓に新しい家を建てて引っ越したけど、息子さんが一人でまたあそこに住みだしたとかね。
第一回目の放送ではそんな感じで一人で住んでいながら、山の道路や配線、水源のパトロールなどを村の役場の代わりに行ってる人。そして夫婦でセカンドライフとして移住してきた人が登場。古民家を移築し、花を愛で、紙を漉く生活。どちらも近所付き合い(近所という距離じゃないけど)は良好のようだ。
第二回目の放送では竹細工の職人で、彼が作るカバンなどは2年以上待ちだそうだ。いい竹が手に入る場所ということでそこに移住してきたのだそうだ。彼は料理をほとんどしない(一人暮らしなのにできないってのはどうよ)らしいのだが、近所の人がおかずとか食事を持ってきてくれるそうだ。
もう一人は元々は週末に利用してたのだが、定年後に本格的に生活。当初は仕事仲間や家族などが多数集まり、農園菜園やバーベキュー、郊外アウトドアライフを楽しんでたみたいだが、最近はもうめっきり訪ねてくる人は減ったみたいでちょっと寂しそうだった。
都会の暮らしに疲れ、田舎に住みたい、辺鄙なとこに住みたいって思ってる人は多いと思うが、実際に生活するとなるとなぁ。
アウトドアが好きですとかってレベルでは無理だな、実家がその村にあるとか、本格的に農業を始めたいとかじゃなければ余程の決意がないとダメだろうな。
俺も将来は離島に住みたいとかちょっとは思ってるのだが、とてもとても無理だろうな。
スマホとPCさえあれば何とかなる現代でも、人との関わりを全く持たなくても大丈夫なのは都会で、逆に村社会ではちょっと無理かもしれない。
この番組を観てると「見てるぶんには面白いし憧れるけど、実際に住むとなるとなぁ・・・」ってつくづく思わされる。
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