なぜこれを選んだ。
2025年の大阪万博ロゴマーク。
応募総数5894点の中から厳選に選ばれたらしいが、選んだ人の脳みそが見てみてみたい。
日本国際博覧会協会(万博の運営団体)のジジイどもは本気でこれを「2025年の大阪・関西万博にふさわしいロゴだ」って思ったのか。
もし本気だとしたら、暑さでボケてるか、イっちゃってるかだ。
みんなはこれを見てどう思うんだろう。
俺は最初パッと見て、「気持ち悪(キモ!)」と思い、そして「気味が悪い(きっしょ!)」としか思わんかった。
セル(細胞)をコンセプトとし「いのちの輝き」を表現した作品らしい。
赤い円や楕円が細胞を表し、形の異なる細胞が連なって輪を作ることで「いのちの輝き」を表現したんだそうだ。
この目みたいなのはなんだろう?核かな?
ケチをつけるな。これぞアートじゃないか。
そんな声も聞こえてきそうだが、何でもかんでもアートと言えばなんとなく納得するって風潮やめようよ。
こんなものはアートでもなんでもないわ。
まぁ作った本人が「これはアートだ」といえばARTだし、高名な先生が理解不能に陥った時「う〜ん・・・アートだ・・・」といえばアートなのだけどね。そんな程度のものだよ。
先日、愛知で行われたアート展で天皇陛下を侮辱したりするものまで「これはアートだ」とぬかし、助成金までとってたバカがいただろ?
最終選考に残った5作品の中で、この作品だけ浮いている。
他の4作品は「いかにも」ってロゴだ。良く言えば「うーんどれも捨てがたい」だし、悪く言えば「うーん、いかにもって感じでおもんない」だ。
だからってこの妖怪の出来損ないのようなロゴを選ぶとは。面倒臭くなったのか、それともこれが大阪らしいとか勘違いしたのか。
全世界に向けて発信するんだぞ。いいのかこれで。
ネットでは
「ガラナの実に似てる」
「ポンデリング?」
「キャラメルコーン(東鳩)」
などと盛り上がり類似画像が掲載されたり、早速二次創作物が作られてたりしてる。
ついには「いのちの輝きくん」とか「コロシテくん」とかニックネームまでついて盛り上がってる。
「悪名はなんとかに勝る」ってやつだね。宣伝にはなっただろう。
受賞作の作成デザイン事務所TEAM INARIがどんな団体だとか、シモダタモツさん(活動名)がどんな人なのか知らないし、知る必要もない。
だが、会見で披露した「1970年の大阪万博を訪れ、太陽の塔に衝撃を受けたエピソード」には「嘘くさ〜」と思った。
現在55歳のシモダさん。1970年の大阪万博時は5歳だ。小学校あがる前だ。
そんな半ズボンのガキが太陽の塔を見て「でかいな〜」とか「なんじゃこりゃ〜」くらいは思っても、あの人混みの中だぞ。長蛇の列に飲み込まれながら次々と流れるように移動させられてたんだぞ。
じっくり太陽の塔を眺めて「こりゃ、すごいぜ、いつか俺も大きくなったら」なんて大樹の片鱗が当時から・・・なんて話はあるわけない。せいぜい胸にバッジつけて迷子にならないように気をつけてたくらいだろ。アポロが持ちかえった月の石を見るだけでヘトヘトになってたくらいだろ。
嘘はいかんよ。
EXPO'70を象徴する岡本太郎さん作の太陽の塔。
確かにインパクトあるよな。未だに中央環状走ってる時とか、モノレール乗ってる時に見ると「よくもまぁこんなもん作ったなぁ」と感心してしまう。
その太陽の塔。内部が一部公開されていた。
ガイドブックで紹介はされてはいたが、実際に中に入ったことがある人は少数だろう。俺も無い。
で、その中はというと、これまた外側に負けじと劣らずの奇々怪界なのよ。
太陽の塔にインスパイアされたのなら、今回のロゴ受賞作が気持ち悪い作品であるのも仕方が無いかもしれん。
大友克洋の名作『AKIRA』で、金田が乗るバイクもなんかこんなイメージだな。
ちょうど1970年万博の頃に流行った、丸い卓上ラジオもこんなイメージだ。
っていうか、ロゴ作ったはいいが、2025年に大阪万博できるのか?
知らんけど。
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