視聴率がどうだこうだってのは、一時期に比べると最近は大分減った。CMスポンサーや番組関係者ではない俺にとって、視聴率の速報なんてあまり必要ないからちょっとホッとしてる。映画の動員が何万人突破っていうのと同じくらい、俺には必要のない情報。
視聴率の速報とかを見て、「こんなに面白いのに視聴率が悪いだって?なぜみんな見ないんだ!」とか怒ったりする人がいるんだろうか?「視聴率が高いんだからこれは見とかなきゃ」とか、そんなふうに捉える人もいるんだろうか?
NHKの朝ドラは2000年代はイマイチ話題にもならなかったのに、松下奈緒と向井理の「ゲゲゲの女房」あたりから視聴率が高いぞって話題になり、「あまちゃん」で一気に高視聴率キープ。「見てない」って言うと「何故見てないの?」って言わたくらい。その後の「ごちそうさん」「マッサン」「まれ」そして「あさが来た」。好調なのは、「これは高視聴率の番組ですよ」「見てないと話題に乗り遅れますよ」って煽られたからかもしれない。今回の「とと姉ちゃん」はどうなのかね。朝ドラは時間的な都合(起きれねぇよこんな朝早く)で見てないから、どうでもいいんだが。
逆に低視聴率スタートとか発表されると、「低視聴率なの?面白くないんだろうな」って勝手に誤解して、ますます観なくなって低視聴率になってしま場合もありそうだ。
NHK大河ドラマで、井上真央主演の「花燃ゆ」の視聴率が上がらなかったのは、脚本家とか井上真央のせいではなく、このお節介な視聴率報道のせいだと思ってる。視聴率報道の上にさらに知事だったか市長だったか忘れたが「映像が汚い」って発言まで報道しちゃったから、松山ケンイチ主演の「平清盛」がコケた。こんな報道先にされたら、日曜日の夕飯どきに見ようとは思わないわな。
今回の「真田丸」は視聴率がどうだってのは、最初の数回だけで今はほとんど言われなくなった。
内容は三谷幸喜お得意の「キャストは豪華だが、内容はスカスカ」だが、視聴率云々さえ騒がれなければ、ある程度の大河ファンで安定して終われるのではないかな。
三谷幸喜の脚本は案の定ちょっと時代劇には向かない。草刈正雄(父-真田昌幸)や高畑淳子(母-薫)のちょっととぼけたコミカルな演技は秀逸だが、内野聖陽(徳川家康)や高嶋政伸(北条氏政)のコミカルさは異常。目立たない脇役をクローズアップとか言われてるが、肝心のシーンや重要であるはずのストーリーをナレーションだけ説明してすっ飛ばす。
本能寺の変、山崎の合戦、賤ヶ岳の戦い、小牧・長久手の戦いなどがナレーションだけで説明されるだけだから、秀吉が織田信長亡き後、戦って一気に勢力を伸ばしてきてたことが全然伝わらない。
石田三成や加藤清正が今回登場したが、織田時代からの家臣だけではなく彼らが活躍した(と言われる)賤ヶ岳の戦いが描かれてないから、歴史ファンじゃなければ「誰これ?」とかしか思えないだろう。茶々も今回初登場だが、この当時はそんなに明るいわけないだろうって突っ込みたくなる。
キャラ被りもどうするんだろう?石田三成は直江兼続とカチカチに頭がお堅いところが、加藤清正は本多平八郎(忠勝)とむさ苦しいところが、茶々(竹内結子)はきり(長澤まさみ)とウザさがかぶってるんだが。
小牧・長久手の戦いを描いてないから、徳川家康が秀吉が攻めてくるって焦ってるのもよくわからない。(しかも廊下ですっ転ぶコメディ付き)
ナレーションだけで終わらされてたが、羽柴軍10万に対し織田・徳川連合軍は3万で挑んで、負け知らずの秀吉に唯一家康だけが勝ってるんだけどね。織田信雄が勝手に和解したから家康は戦う名目を失って引き上げた。けど、秀吉の勢力も怖さもこの戦いで家康は知ってる。だから「次は俺だ、どうしよう」って怯えてるんだけどね。
しかもこの信雄と秀吉の和解に関わるのが、徳川家内で本多正信(近藤正臣)と争ってた石川数正。今回登場したんだけど、この和解あたりも描かれてないから歴史を知らない人(結構マニアじゃないと知らないよ)は、徳川を裏切り豊臣に寝返った石川が、一体どういった人なのかよくわからん。
ついでに言えば、この戦いの最中(10月)に秀吉は朝廷より従五位下左近衛権少将に叙位任官されて、11月に従三位権大納言に叙任(公卿に値する)になってる。秀吉が羽柴姓を使うのをやめてるのはこの頃だが、関白になったのは翌年7月で、豊臣を賜り使うのは9月。加藤清正はこの時に従五位下・主計頭に叙任されてるから、今回の真田丸で加藤清正がぼやいてたのは、時代考証が無茶苦茶ってことだ。
今回の真田丸は、時代劇ファンにとっては観たいところをナレーションだけで終わらしたり、主要人物(今後のキーになる人物含む)をおざなりに描き、本当に意味のないところをクローズアップしてる。
だって、石田三成(山本耕史)や加藤清正(浅利陽介)と同じく賤ヶ岳の7本槍の片桐且元(小林隆)も今回登場したけど数秒。しかもなぜかちょっと年配。石田三成、福島正則、加藤清正より片桐且元は長生きしたんだけどね。しかも関ヶ原の戦い以降は大阪方と徳川方の橋渡しをしてた重要人物よ。
豊臣秀頼の側近であり、大阪城及び城下を切り盛りし、徳川が難癖をつけるきっかけになった方広寺鐘銘事件にも関わり、真田信繁(=幸村/堺雅人)の名を轟かす大坂冬の陣夏の陣のキーマン。なのにちょっと軽く扱われてないか?
徳川家臣の本多平八郎(=忠勝/藤岡弘)も、もうすこしちゃんと描かないとね。これまたネタバレになるが(こういった戦国物は広く知られてるから今更ネタバレもクソもないが)、娘の稲(吉田羊)が真田信之(=信幸/大泉洋)に嫁ぐのが意味がわからんようになっちゃうよ。
ひょっとしたら、飲み屋で時代劇マニアがこのブログのように、あーでもないこーでもないとか、ここがおかしい、いやこれも抜けてたとか議論されやすいように作ってるのかね。NHKには時代考証だけのチームもあるし、こういった歴史量なんて三谷幸喜もかなり読んでるし調べてるはずだろうしね。
なのに本当に意味のないところをクローズアップしてるのは、わざとかな。
信繁の最初の奥様である梅(黒木華)が、行くわけもない戦場にわざわざ行ったり(そして死んだり)、兄の堀田作兵衛の畑(家)は上田城からかなり離れた場所にあるはずちゃうんかいって思わせたり、長澤まさみが現代っ子みたいな口をきいたり、はしゃいだり、「私が育てる」って先週言ってたのに今週は「もう無理」って子育て放棄したり。
そうやって、わざと視聴者及びネット住民が突っ込みやすいように煽ってるのかな。
戦場のシーンで全然人や馬がおらず、まるで手抜きの学園ドラマ(他のクラスや学年の生徒が全然いない)のようになってしまってるのは、豪華キャストのギャラのせいでエキストラが集められないのか?予算が足りないのか?って思わせるのもわざとか?
こうなったらもう視聴率や時代考証なんか気にせず好き勝手やってくれ。
いっその事、戦国BASRAみたいにしてしまえ。
視聴率の速報とかを見て、「こんなに面白いのに視聴率が悪いだって?なぜみんな見ないんだ!」とか怒ったりする人がいるんだろうか?「視聴率が高いんだからこれは見とかなきゃ」とか、そんなふうに捉える人もいるんだろうか?
NHKの朝ドラは2000年代はイマイチ話題にもならなかったのに、松下奈緒と向井理の「ゲゲゲの女房」あたりから視聴率が高いぞって話題になり、「あまちゃん」で一気に高視聴率キープ。「見てない」って言うと「何故見てないの?」って言わたくらい。その後の「ごちそうさん」「マッサン」「まれ」そして「あさが来た」。好調なのは、「これは高視聴率の番組ですよ」「見てないと話題に乗り遅れますよ」って煽られたからかもしれない。今回の「とと姉ちゃん」はどうなのかね。朝ドラは時間的な都合(起きれねぇよこんな朝早く)で見てないから、どうでもいいんだが。
逆に低視聴率スタートとか発表されると、「低視聴率なの?面白くないんだろうな」って勝手に誤解して、ますます観なくなって低視聴率になってしま場合もありそうだ。
NHK大河ドラマで、井上真央主演の「花燃ゆ」の視聴率が上がらなかったのは、脚本家とか井上真央のせいではなく、このお節介な視聴率報道のせいだと思ってる。視聴率報道の上にさらに知事だったか市長だったか忘れたが「映像が汚い」って発言まで報道しちゃったから、松山ケンイチ主演の「平清盛」がコケた。こんな報道先にされたら、日曜日の夕飯どきに見ようとは思わないわな。
今回の「真田丸」は視聴率がどうだってのは、最初の数回だけで今はほとんど言われなくなった。
内容は三谷幸喜お得意の「キャストは豪華だが、内容はスカスカ」だが、視聴率云々さえ騒がれなければ、ある程度の大河ファンで安定して終われるのではないかな。
三谷幸喜の脚本は案の定ちょっと時代劇には向かない。草刈正雄(父-真田昌幸)や高畑淳子(母-薫)のちょっととぼけたコミカルな演技は秀逸だが、内野聖陽(徳川家康)や高嶋政伸(北条氏政)のコミカルさは異常。目立たない脇役をクローズアップとか言われてるが、肝心のシーンや重要であるはずのストーリーをナレーションだけ説明してすっ飛ばす。
本能寺の変、山崎の合戦、賤ヶ岳の戦い、小牧・長久手の戦いなどがナレーションだけで説明されるだけだから、秀吉が織田信長亡き後、戦って一気に勢力を伸ばしてきてたことが全然伝わらない。
石田三成や加藤清正が今回登場したが、織田時代からの家臣だけではなく彼らが活躍した(と言われる)賤ヶ岳の戦いが描かれてないから、歴史ファンじゃなければ「誰これ?」とかしか思えないだろう。茶々も今回初登場だが、この当時はそんなに明るいわけないだろうって突っ込みたくなる。
キャラ被りもどうするんだろう?石田三成は直江兼続とカチカチに頭がお堅いところが、加藤清正は本多平八郎(忠勝)とむさ苦しいところが、茶々(竹内結子)はきり(長澤まさみ)とウザさがかぶってるんだが。
小牧・長久手の戦いを描いてないから、徳川家康が秀吉が攻めてくるって焦ってるのもよくわからない。(しかも廊下ですっ転ぶコメディ付き)
ナレーションだけで終わらされてたが、羽柴軍10万に対し織田・徳川連合軍は3万で挑んで、負け知らずの秀吉に唯一家康だけが勝ってるんだけどね。織田信雄が勝手に和解したから家康は戦う名目を失って引き上げた。けど、秀吉の勢力も怖さもこの戦いで家康は知ってる。だから「次は俺だ、どうしよう」って怯えてるんだけどね。
しかもこの信雄と秀吉の和解に関わるのが、徳川家内で本多正信(近藤正臣)と争ってた石川数正。今回登場したんだけど、この和解あたりも描かれてないから歴史を知らない人(結構マニアじゃないと知らないよ)は、徳川を裏切り豊臣に寝返った石川が、一体どういった人なのかよくわからん。
ついでに言えば、この戦いの最中(10月)に秀吉は朝廷より従五位下左近衛権少将に叙位任官されて、11月に従三位権大納言に叙任(公卿に値する)になってる。秀吉が羽柴姓を使うのをやめてるのはこの頃だが、関白になったのは翌年7月で、豊臣を賜り使うのは9月。加藤清正はこの時に従五位下・主計頭に叙任されてるから、今回の真田丸で加藤清正がぼやいてたのは、時代考証が無茶苦茶ってことだ。
今回の真田丸は、時代劇ファンにとっては観たいところをナレーションだけで終わらしたり、主要人物(今後のキーになる人物含む)をおざなりに描き、本当に意味のないところをクローズアップしてる。
だって、石田三成(山本耕史)や加藤清正(浅利陽介)と同じく賤ヶ岳の7本槍の片桐且元(小林隆)も今回登場したけど数秒。しかもなぜかちょっと年配。石田三成、福島正則、加藤清正より片桐且元は長生きしたんだけどね。しかも関ヶ原の戦い以降は大阪方と徳川方の橋渡しをしてた重要人物よ。
豊臣秀頼の側近であり、大阪城及び城下を切り盛りし、徳川が難癖をつけるきっかけになった方広寺鐘銘事件にも関わり、真田信繁(=幸村/堺雅人)の名を轟かす大坂冬の陣夏の陣のキーマン。なのにちょっと軽く扱われてないか?
徳川家臣の本多平八郎(=忠勝/藤岡弘)も、もうすこしちゃんと描かないとね。これまたネタバレになるが(こういった戦国物は広く知られてるから今更ネタバレもクソもないが)、娘の稲(吉田羊)が真田信之(=信幸/大泉洋)に嫁ぐのが意味がわからんようになっちゃうよ。
ひょっとしたら、飲み屋で時代劇マニアがこのブログのように、あーでもないこーでもないとか、ここがおかしい、いやこれも抜けてたとか議論されやすいように作ってるのかね。NHKには時代考証だけのチームもあるし、こういった歴史量なんて三谷幸喜もかなり読んでるし調べてるはずだろうしね。
なのに本当に意味のないところをクローズアップしてるのは、わざとかな。
信繁の最初の奥様である梅(黒木華)が、行くわけもない戦場にわざわざ行ったり(そして死んだり)、兄の堀田作兵衛の畑(家)は上田城からかなり離れた場所にあるはずちゃうんかいって思わせたり、長澤まさみが現代っ子みたいな口をきいたり、はしゃいだり、「私が育てる」って先週言ってたのに今週は「もう無理」って子育て放棄したり。
そうやって、わざと視聴者及びネット住民が突っ込みやすいように煽ってるのかな。
戦場のシーンで全然人や馬がおらず、まるで手抜きの学園ドラマ(他のクラスや学年の生徒が全然いない)のようになってしまってるのは、豪華キャストのギャラのせいでエキストラが集められないのか?予算が足りないのか?って思わせるのもわざとか?
こうなったらもう視聴率や時代考証なんか気にせず好き勝手やってくれ。
いっその事、戦国BASRAみたいにしてしまえ。
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