GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

大阪都構想 大阪のおばちゃんはややこしいのが嫌い

2020-10-28 23:14:11 | Talk is Cheap

大阪と抗争。変換間違えた。大阪都構想。

正確には【大阪市廃止・特別区設置住民投票】であるが、とにかく投票に行けと毎日街宣車が煽ってる。

 

さて、この大阪都構想であるが、本来5年前に住民投票をしているのでほとんどの市民は理解しているはずだ。

だから、本来は前回の投票で「よくわからんけど賛成に入れた」と「よくわからんから反対に入れた」の人に説明するだけでよかったはずだ。

どうせ細かな財政がとか、新しい区割による役所の仕事がどうとかなんて、所詮住民は気にしちゃいないのだから。気にしてるのは「今と何がどう変わるん?」だけである。

財政破綻がとか二重行政による無駄がなどと以前から本気で大阪市民が思っていたのなら、大阪市が住之江区に建てたWTCと、大阪府がりんくうゲートタワーを泉佐野に建てた時点で「たった10cmを競って無駄な256mの建物なんて作るな!」って怒ってたはずだ。

 

大阪府と大阪市の二重行政、図書館や博物館やいろんな公共のもんが大阪府と大阪市で両方存在してた。建設費も運営費も経費や人件費、つまり公費の無駄遣い。それを無くして行こうぜっていうので、大阪市と大阪府を統合しようとした。

で、橋下さんが知事から市長になり、同じく維新の松井さんが知事になって、府議会も市議会も維新関連が多数を占めた。今がチャンスだってことで二重行政の無駄の打破と、新しい行政区割を打ち出した都構想で住民投票まで持って行った。

結果1万票の差で反対派が勝った。それが結果だ。

橋下さんが辞め、松井知事になって市長になり、同じく維新の吉村さんが知事になった。

今、大阪には二重行政による無駄は無い(表向きはね)。だから今回の論点に二重行政が如何の斯うのとは維新も強く打ち出せていない。

 

じゃぁ、なんでまた今更住民投票をするねんってのが市民の本音だろう。

大阪市の24区を再編成し4つの特別区にして大阪市をなくす。それはわかるけど、それしたらどんなメリットが私ら(大阪市民)にあんの?って思ってる。「結局大阪都構想ってなんなん?」「区役所無くなるん?」「もう今更やらんでもなぁ。」が本音だ。

維新としては、新型コロナウイルス対策で、吉村知事の人気が急上昇したから今がチャンスだと思ったんだろう。新型コロナの特別給付金の遅れとか、イソジン発言などもあったけど棚から牡丹餅のこのチャンスを最大限に利用して住民投票だ。

 

維新はメリットをアピールする。

本来はそれだけでよかったのだ。

もうややこしいこと言わない方が、吉村人気でそのまま行けたはずだ。

 

メリットはそんなに無いのだけど、実はデメリットもそんなに無い。

 

それでも反対派はやっきになってデメリットをアピールする。

なぜか。

デメリットを大げさに伝えることで、この投票はややこしいことだと思わすことで市民が混乱するからだ。

「結局なんなん?」「したらええのん?セェヘンほうがええのん?」「ようわからんわ」になる。

それが反対派の狙いだ。ややこしく思わすことで、面倒臭い事を嫌がる大阪人の習性を見抜いてる。

 

反対派の立憲民主党が打ち出したポスター。

先日、立憲民主党の批判を書いた。

環境のためペットボトルは使わないって言ってたのに使ってるとか、自分たちが政権の時にはスルーしてた学術会議のことを未だに責めたりとか、言ってることがブーメランだらけで矛盾だらけ、とにかく政権批判してればなんとかなると思ってる党、それが立憲民主党だと。

しかし先日、その立憲民主党が打ち出した「大阪都構想・大阪市廃止にNo!」のポスターはイケてた。

ヒョウ柄のパンツを履いたおばちゃんが「いらんことせんとって欲しいわ」と寝転がってテレビ見ながら呟くこのポスター。

これはかなり大阪のおばちゃんの心を動かしたんやないかな。

 

吉村知事がダメだったのは、この陽動作戦にまんまと乗っかってしまったこと。

「これが反対派の立憲から見た大阪市民のイメージ。酷(ひど)いね」とTweetしてしまったこと。ほっときゃいいのよ。笑いとばしときゃよかったのよ。それをみすみす罠にはまってどうする。

「今度の住民投票のイメージはヒョウだからね」ってヒョウ柄をかぶらせてスルーでよかったのよ。

 

「関西人をナメてる」「大阪のおばちゃんのデフォルメがひどすぎる」「大阪のおばちゃんをバカにしている」など・・・。批判はあったらしいし、いかにももっともだが、それ、大阪人と違うのとちゃう?

実はそんなに大阪人は気にしちゃいないはずだ。

これしきで「バカにしてる」って怒るなら、「秘密のケンミンショー」で「秘密の大阪」として描かれることにいちいち怒らなくてはならない。

「バナナを『これ電話です』と渡されて『もしもし』って言うヤツおらへんわ」「あんなかしましいおばちゃんばっかりが大阪のおばさんやと思われたら腹たつわ」などとなってるはずだ。あんなんはテレビ用(外部向け)のお約束みたいなもんや。いかにもって大阪人を演じてるんや。

大阪人全員がいつでもボケたら突っ込むとは思わんでほしい。

基本「そんな人もおる」(わたしはちゃうけどな)だ。

ためしに「昨日ケンミンショーで大阪のおばちゃんは誰でも飴ちゃん持ってるって・・・大げさやねぇ」と嘆いてたおばちゃんに「じゃぁ持ってへんの?」と聞くと「いや、私は喉がいがらっぽいから飴ちゃん持ってるけど・・・」って。

 

以前、桂米朝さんがまだ御健在の頃、大阪が作ったCMがある。町の迷惑駐輪や迷惑駐車をやめようってキャンペーンCMだ。

駐車禁止のところに車を止めて警官に注意されてるおばちゃんと子供。

パターン1「ごめんねぇ、この子がどうしてもトイレ我慢できん言うて、ほら、謝り、お巡りさん困ってるやないの」とおばちゃんがまくし立てる。そこへ米朝さんの「おばはんが謝れ、大阪の迷惑駐車」とナレーションがいる。

パターン2「何よ、私だけやないやん、ほら、あそこにもおるやん、みんな注意しぃや。」とおばちゃんがまくし立てる。そこへ米朝さんの「まずはおばはんがやめなはれ、大阪の迷惑駐車」とナレーションがいる。

他にも数パターンあったが、このCMでクレームが入ったという記憶はない。

 

オレオレ詐欺が流行り始めた頃、大阪では被害が少ないということで、いかにも大阪のおばちゃんって感じ(それこそきつめのパーマ、ヒョウ柄、アニマル柄、声でかい、化粧濃い)の数人がグループ組んで、各都道府県の警察からオレオレ詐欺に騙されたらあかんデェ〜キャンペーンでひっぱりダコだった。

実はただ単に、大阪では「オレオレ」って電話かけたら『誰々?』って返されるだけで、「僕です」ってまた言っても『だから誰やのん』てなり、「俺、わからへん?」って言っても『俺さんって人は知りませんなぁ』って電話切られるだけの事なんだけどね。

それに「オレオレ」『たけ坊か?』(大阪では身内をあだ名で呼ぶ)と返され、「うん、僕、たけ坊」って言ったら『なんやあんた、自分でたけ坊って』と不審がられて終わり。いくら劇場型にしても『なんであんた標準語なん?』、『そんな金あるかいな』『悪いけど他当たって』って。

 

そんな大阪のおばちゃんも還付金詐欺になったとたん、アホほどひっかり始めた。貰えるもんはなんでも貰うがめつさが仇になったみたいだ・・・。

西原さんのイラストが的をえてる

話がそれてしまったが、ライオンやトラなどが全面にプリントされたTシャツやセーター、ヒョウ柄やゼブラ柄のスパッツ、きつめのパーマ、派手な化粧とブランド品(ロゴがバーンとわかるように入ってないとダメよ)を持った、いかにも大阪のおばちゃんって人は存在する。もちろんポケットやバッグに飴ちゃんも入ってる。

阪急電車の走る北摂側にはあまりいない。が、残念ながらここは大阪市ではないのだ。主に十三(淀川区)、生野区、西成区、阿倍野(天王寺区)に多いが、各区の主要商店街(例:天神橋筋商店街)などに多く存在する。もちろんこれもイメージで、実はどこの町にも存在する。

だから決して大げさでも差別的表現でも、もちろんバカになんかしていない。

 

吉村知事は「立憲民主党が面白いポスター作ったね。このとおりまだまだややこしいことやと思ってる人多いと思うけど、ややこしいことは全部俺ら(政治家や行政)がすることやからね」って言っておけばよかったのよ。

先述したが維新は今回、前回に足りないところだけをアピールしていくだけでよかったのだ。それをいちいち反応して、ムキになって相手の土俵に降りてどうする。吉村さんが政治家としてまだまだなところだ。

 

吉村さんはよそのことに首を突っ込みすぎ。

兵庫県の知事の公用車にも口出したりね。センチュリーでもアルファードでもええやん。兵庫県のことは兵庫県民が決めるからほっとけ。

それやったら、市役所にサウナやベッドを持ち込んだ冨田裕樹・池田市長をかばってやれよ。池田市は大阪府だからな。

リハビリのためならそれでいいやんってのに、池田市民が文句をまだ言うのなら「公私混同というけれど、市長は24時間市長です、従ってプライベートも市長です」って言ってやれよ。「このコロナ禍で家に帰ったりリハビリやトレーニング施設に行く自由な時間は作れません」「それでもダメですか」と言ってあげてよ。

 

そんなことだから毎日新聞にミスリード記事を出されるんだ。

大阪市を解体して4つの行政区になったらコストが218億円増すって。

いかにも市の試算のように発表されてたが、実はこれ、決裁を得た市の試算でもなんでもなく、財政局の担当者(?)が試算した政令市を4つにした時の数字という、出どころも根拠もなんかよくわけのわからない代物。

この毎日新聞夕刊に便乗して、朝日新聞、さらには天下のNHKまでが報道してしまうという結果。

共産党の山中市議がこの218億円という数字を発表前に正確に把握していたことも不気味。松井市長でさえ最初に聴いた時「それ、どこから出た数字?」ていうくらいなのにね。この共産党市議はどこから聞いたんでしょうか?不気味だ。

 

てな感じで、反対派はあの手この手でネガティブキャンペーンをうってくる。

でもね、いちいち相手にしなかったら、そのまま吉村人気で賛成派が多かったまま持ち込めたと思うの。

でもそれが調査では拮抗してしまったり、さらには反対派のほうが多いとかってなったのは、明らかに戦略ミス。いや、戦術ミスか。

 

山本太郎がミナミでパフォーマンスしてたけど、あんなんもほっとけばよかったのよ。

どうせ、山本太郎なんて大阪では人気ないんだしさ。いくら「昔ミナミの帝王に出てた時このあたりは」なんてアピってもそんなんもう誰も覚えてへんし。

それより、街頭演説をやめさせようとした警察官に対し、あれやこれやと言い訳や屁理屈言ってごねてるその姿。こんなんが大阪人一番嫌いやねん。だからほっとけばいいのよ。

 

N国(NHKから日本の国民を守る党)の多田とか言う女が、和泉市の司会議員選挙にもまたもや出しゃばって出馬したけど、見事に落選したやん。定数24人で27人出馬して下から2番目の26位で落選。

大阪の人間は人の見る目はちゃんとあると思うけどな。

 

大阪都構想。

メリットデメリットあるけど、ようわからん。

よくわからんかったら反対に投票をって立憲民主党が言うから、賛成って書こうかな。立憲嫌いだし。って人もいるんじゃないかな。

大阪人は天邪鬼。

そんなもんだよ。

なんかアホの集まりみたいにしか見えんのだが・・・

 



post a comment