マスクに続き、ティッシュやトイレットペーパーが売ってない。
2月の終わりに、近くのチェーン薬局に行った時、ティッシュやトイレットペーパーを複数抱えてレジに並んでる人を多く見かけた。
チラシかなんかで今日はティッシュとかの特売日(セール)とかなのかなぁって。あっそういや俺んちもティッシュペーパーがそろそろ切れる頃だな〜、あと一箱くらいか。
ティッシュやトイレットペーパーを売ってるコーナーを探し向かってみる。
あれ?無い。
ちょっと高級な鼻セレブとかはあるのだが、ネピアとかスコッティとかの5パック売りとかが無い。簡易包装タイプとかも無い。
トイレットペーパーも、ネピアもエリエールも、シングルだろうがダブルだろうが、2,4,6,8,12・・・入ロール数も関係なし。根こそぎ無い。
一瞬、中華圏訪日観光客爆買い軍団のせいか?って思ったが今はそんなに来ていない。ましてやここはミナミやキタのダイコク薬局とかでも無い。ローカル駅からちょっと離れた商業ビルの中のマツモトキヨシである。
安売りの日なのか?とか思ったが、棚に無残に残された価格ラべルを見たが、そうでも無いみたいだ。まぁ、普段の相場ってあんまりよくわかってないけどさ。
そろそろ花粉症の季節だから買っておかなくっちゃとか、ティッシュを買うならついでにトイレットペーパーも買っておくか、どうせ腐るもんじゃないしって感じで売れたのかな。
スーパーに行くと、こちらはまだティッシュもトイレットペーパーも残り少ないとはいえまだあったので、ティッシュ5箱だけカートに入れた。レジで並んでるとカートやカゴにボックスティッシュセットや、トイレットロールパックを入れてる人が多い。
家に帰ってからネット見て納得。
何々?
「生活紙用品(ティッシュとか)は中国で作ってるのだが、今、中国はそれどころじゃなくて作れないから、日本の在庫もソロソロ無くなる。」とか、
「原料を中国から輸入してたり、現地で製造してるのだが、日本に入ってきてない(これない)。」とか、
マスクを作るのに原料を回してるから、トイレットペーパーなどが作れない状態だ」
「どの店舗も発注をかけてるが、メーカーの在庫も尽きてる。」などなど。
一瞬信じてしまったよ。
王子製紙(ネピア)も大王製紙(エリエール)も日本製紙(Scottie)も日本に工場があるはずなんだけどなぁ。
昔、紙製品の工場で夏だけバイトしたけど、今は中国に工場移したのかな?それにティッシュにしろトイレットペーパーにしろ、元はかなりでかいローラーだ。それが何個も在庫あったぞ。これ一つでトイレとペーパー何万個分って聞いた記憶があるぞ。そない簡単に無くならんやろ。
それに、こんなデマに今時踊らされる人っているの?
そうこうしてるうちに各メーカーや政府筋から、ティッシュやトイレットぺーパーについてのコメントが出された。コメントというより警告ね。
『「在庫がない」はデマです。メーカーには充分在庫あります。』
「店頭で品切れになっていても、数日でまた店頭に並びます』
『デマに惑わされず、くれぐれも買い占めや必要以上の購入はお避け下さい』
ご親切なことである。
そして、どうやらこのデマは熊本あたりから発生したようである。相変わらずネットパトロールの方々は仕事が早い。バカッターと呼ばれる奴らのふざけた映像から、名前や住所、職場まであっという間に調べてさらけ出す彼ら彼女らにいつも感心する。
今回もデマ発生地からどんなふうに広まったかまで既に分析済み。桜の名簿も領収書も奴らに任せればすぐ解明してくれるかもしれない。
これなら、今回はすぐおさまるなぁ、っと呑気に思ってた。
今度は昔のオイルショックの時のように買いだめ、買い占めするバカは出ないだろうと。
しかし、やはりいたのである。
ティッシュやトイレットペーパーを慌てて買い占め、買いだめする奴はいたのである。それも少数では無い。かなりの人が不安にかられ買っているみたいだ。
「自分らしく生きたい」「他人と比べてもしょうがない」などと普段は言ってても、こんな時に粗が出る。所詮は日本人のDNA。赤信号、みんなで渡れば怖くない。あいつがやるから俺もやる。仲間はずれはごめんだ。
おかげで、今日も店にはティッシュもトイレットペーパーも無い。
マスクが店頭から消えたのは、中華圏の方たちの爆買いのせいであることは明白だ。
1月初期から中旬、まだ新型コロナウイルスのコの字も出てない頃から、そろそろ「どうやら中国で新型コロナウイルス発生して患者がどんどん増えてる」と広まり始めた中国の春節くらいまで、箱買い、ダース買い、まるで農作物を食い荒らすバッタのように、薬局で在庫あるだけ買って去って行った。スーパーやコンビニまでも店頭にあるだけカゴに入れて持って行きやがった。
以前も書いたが、その頃の各地方自治体とか友好団体とかやらは「困ってる時はお互い様」と呑気に、非常時・災害時用のストックを中国に送って悦に入っていた。奴らは世界一とも言える生産国だぞ。どんだけお人好しやねん。って書いたが、心狭いなぁって批判された。
気がつけば、日本中どこにもマスクは無くなり、危機感感じた日本人が、店に商品が届いても店頭に陳列する前に次々と買うため、いつまでたっても店頭にマスクは無い。
インフルエンザ予防したい人も、花粉症の人も、挙句に病院や医療関係、福祉の方々までもが危機感感じるほどになった。
そうこうしてるうちに日本でも新型コロナ患者が次々と出て、日本からマスクはさっぱり綺麗になくなった。マスク求めて複数の店をはしごする人や、マスク難民があちこちに出て、メーカーは時間延長、休日返上、フル回転で量産。政府も「量産体制支援」を打ち出し、間もなくマスクは店頭に並びますと。
それでも未だにマスクは無い。
量産されてるんだろうけど、店に入荷するたびみんながこぞって買うもんだから、いつまでも店頭にはない。
店も隠してるわけでも、店員が横取り横流ししてるわけでも無い。在庫が無いものは無い。入荷してもすぐ売れてしまい、無い。それなのに「なぜ無いんだ」とキレる奴。「常に在庫用意しておくのは店の義務だ」と、お前それ同じセリフを銀座の高級寿司屋で言ってみろってツッコミたくなる奴も出てくる。
入荷時に運良く店にいれば買えるのだなと、「いつ次の入荷あるの?」と店員に聞く人もいる。薬局の店員は何百回この質問されてるんだろうな。この質問に「もう飽きた」とか「いっその事、自動音声で流してくれないか?」とうんざりしているだろう。
店頭に「商品入荷は未定」と大きく書いてても、文字が読めないのか、それとも聞けば何とかなると思ってるのか。子供が好きなレトルトカレーとか、自分お気に入りのチョコが商品棚に並んでなくて「あの商品は無いの?」とか「あれはもう扱わなくなったの?」って聞くのなら別だが、日本中どこもマスクは無いってわかってるのに聞く人の神経ってどうなってんだ。
「在庫は?(入荷予定は?)」の質問に定員が『ありません』と答えても、普通は「がっかり」するだけなのに、「何でだぁ」とか店員に説教し出す奴まで出てくる。マスクせずに怒鳴るな。お前のその唾で店員が感染したらどうする。
マスクはメーカーも必死に量産してるはずなのに未だに店頭に無い。
ティッシュもトイレットペーパーもどうやらマスクの二の舞になりそうだ。
政府が慌てて買わないでとか、メーカーには在庫あるから、今日無くてもすぐ入荷しますので、とか言ってもまったく無駄。
今日もティッシュもトイレットペーパーも無かった。そこにあったのは無残というより清々しいほどからっぽな空間。
何をそんなに不安になってるのだ?
誰が買い占めてるんだ?
そりゃ、普段よりちょっと多めに買ってストック、予備をキープしておきたいのもわかるよ。
生鮮食品のように日持ちしないものでも無いし、いつ使うかわからない乾電池とかと違って、どうせ普段使ってりゃ無くなるし、どうせ買うもんだしと余分に買ってる人の気持ちもわからんでも無い。
だが、ちょっと冷静になれ。ここ一ヶ月で必要な分はどれくらいだ?お前が余分に買ったせいで、今週には家のストックが切れてしまう人が買えなくなってるかもしれないとか考えないのか?
花粉症で鼻を1日に100回くらい擤んで1日に一箱ボックスティッシュ使う人なのか?家族全員シモがゆるく、しょっちゅうトイレに行く・こもってしまう家なのか?
こうなったら政府や各地方自治体行政からの支給・配給制にするか。
戦時中や終戦直後のような配給制にしたいのか?そうなったらなったで闇市で稼ぐやつが出たりするんだろうな。
いや、もうそうしないと、入荷しても(暇な人に)すぐ買い占められて在庫切れ、弱者(平時働いてる人)はいつまでも買えない。いつまでもいたちごっこのようになるだけだ。
新型コロナ19のせいで閑古鳥が鳴いてるとお嘆きの飲食店やレジャー施設。
今がチャンスだ。
駅前でポケットティッシュを配れ。
ポケットティッシュにはチラシを挟むかつけるの忘れるな。
普段なら面倒臭そうにスルーされる宣伝ティッシュも、今ならみんなありがたく受け取ってくれるぞ。
店に来てくれるかどうかは、また別の話だが・・・。
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