徳丸無明のブログ

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一枚絵・『ドリニ・ヴィエストニツェ』

2022-11-21 23:11:54 | イラスト



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ブルボン ガトーレーズン

2022-11-18 23:15:59 | 
今日は加藤の干しブドウです。




北海道土産に同じようなのありますけど、それに近い質のものをお手軽な値段で味わえるのですから、これはもう御の字と言うほかないでしょう。
子供のころの思い出話をします。小学生のときの話。
たしか小5のときだったと思いますけど、全校集会で校長先生の挨拶がありまして、その中で校長がひとつの提案をしたんです。それは、「朝のひと回り運動」というものでした。
校長先生は、「朝学校に来たら、教室に入る前に学校の敷地を一周してゴミをひろいましょう。みんなが毎日それをやれば学校がきれいになります」と説明しました。それが朝のひと回り運動です。学校をきれいに保つため、そして生徒の規範意識や衛生管理の意識を高めるための提案でした。
子供のころは素直な一面もあった僕は、「なるほど」と思いました。そして翌朝、毎日一緒に登校していた友達と2人で連れだって、ひと回り運動をしました。
当時は放課後に子供たちがお菓子をもって学校に遊びに来ることがよくあり、今よりもゴミのマナーが悪かったため、お菓子を食べ散らかし、ゴミを平気ですてていくヤツらがいっぱいいました。なので、けっこうたくさんゴミが見つかりました。
ゴミのすて方から、誰がどのようにしてお菓子を食べたのかが推測できるため、ゴミひろいはけっこう面白く、僕と友達は笑いながらひと回り運動を行いました。
しかし、僕らは遅刻してしまいました。家を出たのはいつもと同じ時刻でしたが、ひと回り運動に時間を取られてしまったぶん遅くなったのです。
その日の日直が「なんで遅れたんだ」と訊いてきたので、「朝のひと回り運動をしていたからだ」と答えました。
すると、「そんなのは理由にならない」と言われました。
ひと回り運動という、学校に貢献する活動をしていたので、遅刻は免除されるものと思ったのですが、認められなかったのです。
しかも、同じクラスでひと回り運動をしていた生徒は、ひとりもいないようでした。いや、それどころか、全校生徒の誰もひと回り運動をしていた様子はありませんでした。
ふり返ってみると、僕と友達がゴミをひろっていたとき、あたりには誰もいませんでした。明らかに、僕と友達しかひと回り運動をしていなかったのです。
僕と友達は憤りました。自分たちだけ真面目にゴミをひろったのに、評価されるどころか遅刻扱いされるなんて、こんなバカバカしい話があるかと。
もう2度とひと回り運動などするものかと誓い合ったのです。
それにしても、周囲の様子は実に不可解なものでした。校長が呼びかけた運動であるならば、先生たちは生徒が実行しているかどうかを気にかけるはずです。なのに、担任の教師は何も確認してこなかった。「お前らちゃんとやったか」という質問を投げかけることすらなかったのです。
そのうえ、校長ですら気にしている様子はありませんでした。運動の呼びかけ人である校長本人でさえ、生徒たちがひと回りしているかどうかを見回ったり、先生たちに監視させている様子はなかったのです。
まるで、朝のひと回り運動という呼びかけ自体がなかったことにされているかのようでした。僕と友達の2人以外は記憶がなくなってしまったようでもありました。
不思議と言えばあまりに不思議です。それとも、僕と友達だけが狐に化かされたのでしょうか。
僕と友達しか覚えておらず、2人とも2度とやらないと心に決めたので、朝のひと回り運動はそれっきり忘れ去られ、誰も口にすることすらありませんでした。
今でも、あれは一体なんだったのかと思います。
謎の呼びかけ、朝のひと回り運動。