今日はホワイト・ベアー・グレートです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/33/ce16fd12e5d8a47652aaabdd85e21ddd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/73/49e8911af88a7fd83e13f1c1f8e55e1f.jpg)
丸永製菓は以前白熊を紹介しましたが、今回はその豪華版です。一般的なシロップの代わりに練乳をかけて、果物や小豆やアイスや寒天などの甘味を盛りつけたかき氷、白くま。こちらはクリームと小豆甘納豆と黄桃と糖炊き苺が入ってます。
こいつでプチぜいたくとシャレこもうぜ。もう言わないですかね、プチぜいたく。
かき氷は甘くて冷たい。そう、甘くて冷たい話をいたしましょう。
僕はちっちゃい子が大好きです。子供好きってやつです。
一番好みは1,2歳くらい。とにかくちっちゃいというだけでもう、たまらなくキュンとなるんですね。頼りない足取りでヨタヨタ歩いてる姿とか、いとおしくてしかたないのです。
んで、そんなんだから保育士資格も持っているのです。保育士は国家資格で、取得には学校に2年通うか、試験を受けなくてはなりません。
僕は働きだしてから保育士になりたいと思ったので、試験を受けるほうを選びました。
試験についてのこまごまとした説明は煩雑でしょうから、おおざっぱに言いますと、筆記と実技の2段階ありまして、筆記の科目すべて合格して実技に進めるのですね。実技まで合格して、晴れて資格がもらえるのです。
その、筆記試験を受けたときの話です。日曜に、福岡市内の某高校で実施されました。この手の試験は校舎を借り切って会場とするので、通例日曜日に行われるのです。
普段は高校生がいる教室、高校生が使っている机を借りて試験に臨みます。1科目終わると、15分ほど休憩がありました。その間は教科書読もうがトイレに行こうが自由なのですが、途中で一度、受験生全員が教室の外に出される時間帯がありました。
それはなんのためかと言うと、カンニング防止のためで、試験官が教室内を検めるのです。カンニングの仕掛けが設置されてないか、机やら椅子やら、教室中を徹底的に調べるのですね。受験生はそのあいだ、廊下で待機するのです。
待機中の受験生は、みな参考書や単語帳を見て過ごします。試験直前だから当然ですね。少しでも記憶を高め、覚えるべきことが頭に入っているかをチェックするのです。
しかしそのとき、電話をかけている人がいました。50代くらいのおばさんでした。
ほかの人たちはみな黙って参考書などを読みふけっているのに、ひとりだけケータイでペラペラとしゃべっていたのです。けっこうな大声でした。
おばさんは、「もう別れるよ。あの3人とはこれ以上暮らしていけんもん」と言っていました。
会話の内容からして、別れ話です。おそらく電話の相手はおばさんの友達でしょう。その友達に、離婚すると宣言していたのです。3人というのは、夫とその両親のことだったはずです。
結婚して、長年夫と連れ添ってきた。夫の両親とも同居していたのでしょう。そのあいだいろんなことがあって、イヤなこともガマンしてきたけど、もう愛想が尽きた。ガマンの限界に達した。だから離婚する。そういう話だったようです。
僕は度肝を抜かれました。
「今、その話する?」
保育士試験の真っ最中なのです。赤ちゃんのお世話をするための資格を取ろうとしているのです。
なのに、よりによってその最中に、離婚の話?
おばさんの心理が信じられませんでした。試験の直前に、少しでも知識を詰め込もうとせず、電話をかける。それもよりによって、離婚の話。
試験が終わってからでもいいはずです。なのにわざわざ、試験の合間の時間にかけるなんて。よほど抑えきれなかったのでしょうか。
おばさんの話し声は、ほかの受験生全員に聞こえていました。みんな黙って参考書や単語帳を読んでいましたからね。
そんな、全員に丸聞こえの状況でありながらも、おかまいなしとばかりに話していたというのも信じられないのです。どれだけ神経が図太いのかと。
ほかの人たちも呆れていたはずです。「今!?」って。
おばさんは赤の他人なので、試験に合格したかどうかはわかりません。もし合格したとして、こんな電話を平気でするような人が保育士になったらと想像すると、なかなか恐ろしくもあります。
甘かったはずの夫婦生活が、離婚という冷たい結末を迎えたという話です(うまいね!)。
ちなみに、僕は無事試験に合格しました。保育士試験の合格率というのは、たしか10%ほどで、けっこう狭き門なのですね。
合格のコツについてお話ししてもいいんですけど、興味ある人いますかね?
聞きたい人はコメント欄からリクエストしてください。
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丸永製菓は以前白熊を紹介しましたが、今回はその豪華版です。一般的なシロップの代わりに練乳をかけて、果物や小豆やアイスや寒天などの甘味を盛りつけたかき氷、白くま。こちらはクリームと小豆甘納豆と黄桃と糖炊き苺が入ってます。
こいつでプチぜいたくとシャレこもうぜ。もう言わないですかね、プチぜいたく。
かき氷は甘くて冷たい。そう、甘くて冷たい話をいたしましょう。
僕はちっちゃい子が大好きです。子供好きってやつです。
一番好みは1,2歳くらい。とにかくちっちゃいというだけでもう、たまらなくキュンとなるんですね。頼りない足取りでヨタヨタ歩いてる姿とか、いとおしくてしかたないのです。
んで、そんなんだから保育士資格も持っているのです。保育士は国家資格で、取得には学校に2年通うか、試験を受けなくてはなりません。
僕は働きだしてから保育士になりたいと思ったので、試験を受けるほうを選びました。
試験についてのこまごまとした説明は煩雑でしょうから、おおざっぱに言いますと、筆記と実技の2段階ありまして、筆記の科目すべて合格して実技に進めるのですね。実技まで合格して、晴れて資格がもらえるのです。
その、筆記試験を受けたときの話です。日曜に、福岡市内の某高校で実施されました。この手の試験は校舎を借り切って会場とするので、通例日曜日に行われるのです。
普段は高校生がいる教室、高校生が使っている机を借りて試験に臨みます。1科目終わると、15分ほど休憩がありました。その間は教科書読もうがトイレに行こうが自由なのですが、途中で一度、受験生全員が教室の外に出される時間帯がありました。
それはなんのためかと言うと、カンニング防止のためで、試験官が教室内を検めるのです。カンニングの仕掛けが設置されてないか、机やら椅子やら、教室中を徹底的に調べるのですね。受験生はそのあいだ、廊下で待機するのです。
待機中の受験生は、みな参考書や単語帳を見て過ごします。試験直前だから当然ですね。少しでも記憶を高め、覚えるべきことが頭に入っているかをチェックするのです。
しかしそのとき、電話をかけている人がいました。50代くらいのおばさんでした。
ほかの人たちはみな黙って参考書などを読みふけっているのに、ひとりだけケータイでペラペラとしゃべっていたのです。けっこうな大声でした。
おばさんは、「もう別れるよ。あの3人とはこれ以上暮らしていけんもん」と言っていました。
会話の内容からして、別れ話です。おそらく電話の相手はおばさんの友達でしょう。その友達に、離婚すると宣言していたのです。3人というのは、夫とその両親のことだったはずです。
結婚して、長年夫と連れ添ってきた。夫の両親とも同居していたのでしょう。そのあいだいろんなことがあって、イヤなこともガマンしてきたけど、もう愛想が尽きた。ガマンの限界に達した。だから離婚する。そういう話だったようです。
僕は度肝を抜かれました。
「今、その話する?」
保育士試験の真っ最中なのです。赤ちゃんのお世話をするための資格を取ろうとしているのです。
なのに、よりによってその最中に、離婚の話?
おばさんの心理が信じられませんでした。試験の直前に、少しでも知識を詰め込もうとせず、電話をかける。それもよりによって、離婚の話。
試験が終わってからでもいいはずです。なのにわざわざ、試験の合間の時間にかけるなんて。よほど抑えきれなかったのでしょうか。
おばさんの話し声は、ほかの受験生全員に聞こえていました。みんな黙って参考書や単語帳を読んでいましたからね。
そんな、全員に丸聞こえの状況でありながらも、おかまいなしとばかりに話していたというのも信じられないのです。どれだけ神経が図太いのかと。
ほかの人たちも呆れていたはずです。「今!?」って。
おばさんは赤の他人なので、試験に合格したかどうかはわかりません。もし合格したとして、こんな電話を平気でするような人が保育士になったらと想像すると、なかなか恐ろしくもあります。
甘かったはずの夫婦生活が、離婚という冷たい結末を迎えたという話です(うまいね!)。
ちなみに、僕は無事試験に合格しました。保育士試験の合格率というのは、たしか10%ほどで、けっこう狭き門なのですね。
合格のコツについてお話ししてもいいんですけど、興味ある人いますかね?
聞きたい人はコメント欄からリクエストしてください。
今日は暴虐の支配者です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/db/895263fee4c9b74a1316142279012c61.jpg)
発売直後は一大ブームを巻き起こしていましたが、最近あまり見かけませんね。ファミリーマートのファミマルに入ってはいますが。
このお菓子が発売された当時、20年くらい前はハバネロが世界一辛い唐辛子でしたよね。でもその後、ブート・ジョロキアとかキャロライナ・リーパーとか、ハバネロを上回る辛さの品種が次々誕生していき、今一番辛いのはペッパーXっつーやつ。
「スコヴィル値」っつー辛さを計る単位でいうと、ハバネロが10~35万。それに対し、ペッパーXは約318万なのだそうです。(ちなみにブート・ジョロキアは約100万で、キャロライナ・リーパーが約220万)
品種改良って、やろうと思えば無限にできるわけだから、この辛さのエスカレーションには終わりがないってことですよね。ということは、今後致死レベルの辛さの唐辛子が生み出されるかもしれない、ということではないでしょうか。いや、「しれない」というより、品種改良が延々続けば、必然的にそうなるのでは。おそろしやおそろしや。
・・・と、そんなことを書こうと思っていたら、こないだ激辛ポテトチップスを食べた高校生14人が救急搬送されるという事件が発生。それに付随して、アメリカでは激辛ポテトチップスで死亡した人もいるという情報が出ていました。
この、日本とアメリカの激辛お菓子に、唐辛子が入っていたかは定かではないのですが、やはり度が過ぎる辛さというのは致死性を備えているということなのでしょう。激辛はハバネロ程度にとどめておくのが無難ということですね。
唐辛子は辛い、辛いは態度。辛い対応について話しましょう。警察の制圧の話。
20年くらい前、「実話ナックルズ」だったか、「劇画マッドマックス」だったか、その手の裏社会ネタを扱ってる雑誌を読んでたら、警察に逮捕された男の体験談が載ってたんですね。
その人は元々、その雑誌に寄稿していたライターさんなんですけど、ある日、お酒を飲んで酔っ払っていたんですね。そしてその帰り道に、たまたま停まってるパトカーを見つけた。すると、頭がおかしくなっていたのか、気が大きくなっていたのか、ついボンネットに飛び乗っちゃったそうなんです。で、近くにおまわりさんがいたので、すぐに取っ捕まっちゃった。
そのときのおまわりさんの押さえつける力がものすごく強かったので、息ができなくなってしまった。苦しいのでもがいたら、「暴れるな!」と言われ、さらに強い力で押さえつけられた。
暴れる気などさらさらなく、なんとか呼吸をするために動こうとしただけなのに、それを「暴れている」、もしくは「逃げようとしている」と解釈され、ひらすら力任せに押さえつけられてしまった。苦しくて死ぬかと思ったのだそうです。
なんか、こーゆーのってわりと頻繁に起きてるんじゃないでしょうか。必要以上に強い力で容疑者を取り押さえ、押さえられた側は息ができなくてもがいてるだけなのに、それを抵抗しているととらえて、「暴れるな」っつってさらに力を込める。余計苦しくなったのでまたもがいたら、抵抗を続けていると思われて、さらに強い力で押さえ込まれる。そんな悪循環。
警察のやりすぎっつーか、考えのなさっつーか、相手の動きを止めることしか考えてない、危険な制圧。
相手が容疑者だから、悪いヤツだからって問題にされてないだけで、本当は真剣に考えるべき、命にかかわる案件なんじゃないでしょうか。
実際に警察の制圧で死んじゃった人もいますしね。
アメリカじゃジョージ・フロイドさんが、警察による行き過ぎた制圧により窒息死するという事件が起き、それがブラック・ライブズ・マター運動へと発展しました。実は日本でも、同じような事件が起きているのです。
僕も詳細は知らないんですけど、知的障害者の人が、自転車をフラフラと運転していて、不審に思った警察が取り押さえたら、そのまま死んでしまったという事件が、何年か前にあったらしいんです。知的障害者なので、警察の呼び止めを理解できず、暴れてしまったらしいんですね。それで数人がかりで、強い力で取り押さえた。
警察側は、「死亡と制圧の因果関係は不明」みたいな説明してたようですけどね。
なんでこれがあまり知られてないかっつったら、メディアがほとんど取り上げていないからで(僕はTBSで観た記憶があります)、事件当時、もっと大々的に報道されていたら、日本版ジョージ・フロイド事件のようになっていたかもしれないのです。
そして、そのような大きな騒ぎになっていないから、警察の危険な制圧は、今もなお行われているのです。
この実情が放置されたままなら、いつの日か、とんでもない出来事が起こってしまうかもしれません。警察ってのは自分が正しいと信じて疑わないところがありますからね。
制圧とは少し違う、拘束の話もしましょう。体験談です。
僕が小学二年ぐらいのとき、かかりつけの病院に行ったときのことです。よく風邪を引いたときに来院していたんですけど、その日どんな症状だったかは覚えていません。
なんか、治療しなくちゃいけない、そこそこ悪い症状だったみたいなんですね。先生が付き添いの母親にヒソヒソ話してたんですけど、けっこう痛みをともなう治療をしなければならなかったみたいなんです。
なので、先生は僕が嫌がるだろうと考えた。治療のために、体を押さえつけようということになった。看護婦さん(当時はまだ看護師とは言わなかったのでこう書きます)に耳打ちしたのでしょう。
ベッドに寝かされていた僕は、看護婦さん3人から、いきなり手足を押さえつけられました。
何の説明もなく押さえつけられた僕は、不快になり、「なんね?」と訊きました。ですが、大人たちは誰も答えてくれません。
もう一度「なんね?」と訊きましたが、やはりみんな無言です。その態度にすごくイヤなものを感じた僕は、身を守る意識が働き、全力で抵抗しました。看護婦さんたちもなんとか押さえようとしていましたが、すぐに拘束を振りほどきました。
僕は頭に血が上った獣のようになっていました。看護婦さんたちはすぐにあきらめましたが、なおも押さえつけようとしてきたら、暴力を振るっていたかもしれません。
先生はその様子を見て、これじゃしかたないと、薬を処方する妥協案を選びました。
僕は、大人になってから思いました。なぜ先生たちは、治療についてちゃんと説明してくれなかったのだろうと。
なぜ症状について「こうなってる」と説明し、「こういう治療をしなければならない。痛いけどガマンしてくれ」と言わなかったのだろうと。
もし、あらかじめ説明してくれていたら、僕は抵抗しなかったかもしれない。痛いのをガマンし、治療を受け入れていたかもしれない。
なぜ最初から説明してもムダだと、何も言わず押さえつけるしかないと判断したのだろうと思うのです。それが逆効果だとは考えなかったのでしょうか。
相手がまだ物心ついていない年頃の幼児であれば、そのような対応しかないでしょう。でもそのときの僕は、大人とちゃんと話のできる年齢にありました。
なぜ、ハナから説得を放棄したのでしょうか。当時の時代的背景として、子供は有無を言わさず押さえつけるべし、みたいな考えがあったのかもしれませんが、それにしても、あまりに頭ごなしです。
いや、なんかもう『北風と太陽』そのまんまな話ですよね。
力ずくというやり方、正しいのかどうなのか、一度みんなに考えてほしいです。
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発売直後は一大ブームを巻き起こしていましたが、最近あまり見かけませんね。ファミリーマートのファミマルに入ってはいますが。
このお菓子が発売された当時、20年くらい前はハバネロが世界一辛い唐辛子でしたよね。でもその後、ブート・ジョロキアとかキャロライナ・リーパーとか、ハバネロを上回る辛さの品種が次々誕生していき、今一番辛いのはペッパーXっつーやつ。
「スコヴィル値」っつー辛さを計る単位でいうと、ハバネロが10~35万。それに対し、ペッパーXは約318万なのだそうです。(ちなみにブート・ジョロキアは約100万で、キャロライナ・リーパーが約220万)
品種改良って、やろうと思えば無限にできるわけだから、この辛さのエスカレーションには終わりがないってことですよね。ということは、今後致死レベルの辛さの唐辛子が生み出されるかもしれない、ということではないでしょうか。いや、「しれない」というより、品種改良が延々続けば、必然的にそうなるのでは。おそろしやおそろしや。
・・・と、そんなことを書こうと思っていたら、こないだ激辛ポテトチップスを食べた高校生14人が救急搬送されるという事件が発生。それに付随して、アメリカでは激辛ポテトチップスで死亡した人もいるという情報が出ていました。
この、日本とアメリカの激辛お菓子に、唐辛子が入っていたかは定かではないのですが、やはり度が過ぎる辛さというのは致死性を備えているということなのでしょう。激辛はハバネロ程度にとどめておくのが無難ということですね。
唐辛子は辛い、辛いは態度。辛い対応について話しましょう。警察の制圧の話。
20年くらい前、「実話ナックルズ」だったか、「劇画マッドマックス」だったか、その手の裏社会ネタを扱ってる雑誌を読んでたら、警察に逮捕された男の体験談が載ってたんですね。
その人は元々、その雑誌に寄稿していたライターさんなんですけど、ある日、お酒を飲んで酔っ払っていたんですね。そしてその帰り道に、たまたま停まってるパトカーを見つけた。すると、頭がおかしくなっていたのか、気が大きくなっていたのか、ついボンネットに飛び乗っちゃったそうなんです。で、近くにおまわりさんがいたので、すぐに取っ捕まっちゃった。
そのときのおまわりさんの押さえつける力がものすごく強かったので、息ができなくなってしまった。苦しいのでもがいたら、「暴れるな!」と言われ、さらに強い力で押さえつけられた。
暴れる気などさらさらなく、なんとか呼吸をするために動こうとしただけなのに、それを「暴れている」、もしくは「逃げようとしている」と解釈され、ひらすら力任せに押さえつけられてしまった。苦しくて死ぬかと思ったのだそうです。
なんか、こーゆーのってわりと頻繁に起きてるんじゃないでしょうか。必要以上に強い力で容疑者を取り押さえ、押さえられた側は息ができなくてもがいてるだけなのに、それを抵抗しているととらえて、「暴れるな」っつってさらに力を込める。余計苦しくなったのでまたもがいたら、抵抗を続けていると思われて、さらに強い力で押さえ込まれる。そんな悪循環。
警察のやりすぎっつーか、考えのなさっつーか、相手の動きを止めることしか考えてない、危険な制圧。
相手が容疑者だから、悪いヤツだからって問題にされてないだけで、本当は真剣に考えるべき、命にかかわる案件なんじゃないでしょうか。
実際に警察の制圧で死んじゃった人もいますしね。
アメリカじゃジョージ・フロイドさんが、警察による行き過ぎた制圧により窒息死するという事件が起き、それがブラック・ライブズ・マター運動へと発展しました。実は日本でも、同じような事件が起きているのです。
僕も詳細は知らないんですけど、知的障害者の人が、自転車をフラフラと運転していて、不審に思った警察が取り押さえたら、そのまま死んでしまったという事件が、何年か前にあったらしいんです。知的障害者なので、警察の呼び止めを理解できず、暴れてしまったらしいんですね。それで数人がかりで、強い力で取り押さえた。
警察側は、「死亡と制圧の因果関係は不明」みたいな説明してたようですけどね。
なんでこれがあまり知られてないかっつったら、メディアがほとんど取り上げていないからで(僕はTBSで観た記憶があります)、事件当時、もっと大々的に報道されていたら、日本版ジョージ・フロイド事件のようになっていたかもしれないのです。
そして、そのような大きな騒ぎになっていないから、警察の危険な制圧は、今もなお行われているのです。
この実情が放置されたままなら、いつの日か、とんでもない出来事が起こってしまうかもしれません。警察ってのは自分が正しいと信じて疑わないところがありますからね。
制圧とは少し違う、拘束の話もしましょう。体験談です。
僕が小学二年ぐらいのとき、かかりつけの病院に行ったときのことです。よく風邪を引いたときに来院していたんですけど、その日どんな症状だったかは覚えていません。
なんか、治療しなくちゃいけない、そこそこ悪い症状だったみたいなんですね。先生が付き添いの母親にヒソヒソ話してたんですけど、けっこう痛みをともなう治療をしなければならなかったみたいなんです。
なので、先生は僕が嫌がるだろうと考えた。治療のために、体を押さえつけようということになった。看護婦さん(当時はまだ看護師とは言わなかったのでこう書きます)に耳打ちしたのでしょう。
ベッドに寝かされていた僕は、看護婦さん3人から、いきなり手足を押さえつけられました。
何の説明もなく押さえつけられた僕は、不快になり、「なんね?」と訊きました。ですが、大人たちは誰も答えてくれません。
もう一度「なんね?」と訊きましたが、やはりみんな無言です。その態度にすごくイヤなものを感じた僕は、身を守る意識が働き、全力で抵抗しました。看護婦さんたちもなんとか押さえようとしていましたが、すぐに拘束を振りほどきました。
僕は頭に血が上った獣のようになっていました。看護婦さんたちはすぐにあきらめましたが、なおも押さえつけようとしてきたら、暴力を振るっていたかもしれません。
先生はその様子を見て、これじゃしかたないと、薬を処方する妥協案を選びました。
僕は、大人になってから思いました。なぜ先生たちは、治療についてちゃんと説明してくれなかったのだろうと。
なぜ症状について「こうなってる」と説明し、「こういう治療をしなければならない。痛いけどガマンしてくれ」と言わなかったのだろうと。
もし、あらかじめ説明してくれていたら、僕は抵抗しなかったかもしれない。痛いのをガマンし、治療を受け入れていたかもしれない。
なぜ最初から説明してもムダだと、何も言わず押さえつけるしかないと判断したのだろうと思うのです。それが逆効果だとは考えなかったのでしょうか。
相手がまだ物心ついていない年頃の幼児であれば、そのような対応しかないでしょう。でもそのときの僕は、大人とちゃんと話のできる年齢にありました。
なぜ、ハナから説得を放棄したのでしょうか。当時の時代的背景として、子供は有無を言わさず押さえつけるべし、みたいな考えがあったのかもしれませんが、それにしても、あまりに頭ごなしです。
いや、なんかもう『北風と太陽』そのまんまな話ですよね。
力ずくというやり方、正しいのかどうなのか、一度みんなに考えてほしいです。