韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、きのう、12月3日午後11時にテレビで「自由を守るために戒厳令をしく」と宣言した。戒厳令は、まだ軍事政権の時代の1979年を最後に、この45年間しかれることはなかった。尹錫悦大統領の与党が、今年の4月の総選挙で大敗しており、彼の思うような国会運営ができない状態にあった。
深夜、息子に起こされて、はじめて、この事態を知った。信じられないことだ。しかし、アメリカ軍は事前に知っていたのではないか、とも思った。また、トランプが来年からアメリカの大統領になることの、負の影響ではないか、とも思った。
韓国議会は、すぐに、戒厳令の解除要請を可決した。いっぽう、韓国軍は戒厳令を支持しているとのことだ。
詳しく事態を知りたいのだが、私が起きたのが午前1時近くなので、日本のテレビは緊急ニュースを終えており、BBC放送がほかの番組をやめ、午前3時まで、韓国の戒厳令関係の報道と解説をつづけていた。
戒厳令は民主政の否定である。あらゆる政党活動を禁じる。どうやって民主主義を守るか、韓国国民にとって、この戒厳令は最大の試練である。また、日本を含めた周辺国に、大きな影響を与えることは間違いない。日本国民も韓国の戒厳令に危機意識を持つべきである。日本国憲法に戒厳令の条項を加えるべきでない。
[追記12月4日朝]
韓国の尹錫悦大統領が、午前5時には、戒厳令を解除を宣言した。閣僚が戒厳令に反対したとか、大統領の与党代表も戒厳令の解除を要求したとか、をBBCがネットで報道している。
韓国の民主政が守れたことに、ひと安心するが、この戒厳令に日本のテレビの危機感が薄いのに心配する。これは大変な事件である。