猫じじいのブログ

子どもたちや若者や弱者のために役立てばと、人権、思想、宗教、政治、教育、科学、精神医学について、自分の考えを述べます。

支持率20%をわった韓国大統領が戒厳令を宣言した、民主主義の否定である

2024-12-04 03:11:23 | 国際政治

韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、きのう、12月3日午後11時にテレビで「自由を守るために戒厳令をしく」と宣言した。戒厳令は、まだ軍事政権の時代の1979年を最後に、この45年間しかれることはなかった。尹錫悦大統領の与党が、今年の4月の総選挙で大敗しており、彼の思うような国会運営ができない状態にあった。

深夜、息子に起こされて、はじめて、この事態を知った。信じられないことだ。しかし、アメリカ軍は事前に知っていたのではないか、とも思った。また、トランプが来年からアメリカの大統領になることの、負の影響ではないか、とも思った。

韓国議会は、すぐに、戒厳令の解除要請を可決した。いっぽう、韓国軍は戒厳令を支持しているとのことだ。

詳しく事態を知りたいのだが、私が起きたのが午前1時近くなので、日本のテレビは緊急ニュースを終えており、BBC放送がほかの番組をやめ、午前3時まで、韓国の戒厳令関係の報道と解説をつづけていた。

戒厳令は民主政の否定である。あらゆる政党活動を禁じる。どうやって民主主義を守るか、韓国国民にとって、この戒厳令は最大の試練である。また、日本を含めた周辺国に、大きな影響を与えることは間違いない。日本国民も韓国の戒厳令に危機意識を持つべきである。日本国憲法に戒厳令の条項を加えるべきでない。

[追記12月4日朝]

韓国の尹錫悦大統領が、午前5時には、戒厳令を解除を宣言した。閣僚が戒厳令に反対したとか、大統領の与党代表も戒厳令の解除を要求したとか、をBBCがネットで報道している。

韓国の民主政が守れたことに、ひと安心するが、この戒厳令に日本のテレビの危機感が薄いのに心配する。これは大変な事件である。


流行語大賞「ふてほど」にピントこない

2024-12-03 10:49:13 | 社会時評

今年の流行語大賞が「ふてほど」と、放課後デイサービスにくる中3の男の子に言われて、すぐには何のことがわからなかった。その子に聞くと、TBSドラマ『不適切にもほどがある!』からくる言葉であった。

今回の受賞語「ふてほど」のネット上の評をみても、そんなものかね、という冷めた声も少なくないようだ。現在、社会は多様化しており、流行語といっても、集団によって異なるようになった。

私に「ふてほど」の受賞を伝えた男の子は、クラスで孤立しており、勉強は強いられてするものと思っている。それだけでなく、「民主主義」が悪い、「独裁」が良いと思っている。現在の学校教育に反感をもつまでは理解できるが、「民主主義」が悪い、「独裁」が良い、となると、ちょっと心配になる。心の緊張を解いてやりたく思う。

それとともに、今年の3月30日の朝日新聞〈多事奏論〉のくらし報道部科学みらい部次長の岡崎明子の論説を思い出す。彼女の『「ほめて育てる」親は不適切?』という論説は、TBSのドラマを引きながら、昭和の不適切を肯定的に捉え、「ほめて育てるは不適切」と主張するものだった。

その記事を見て、昭和にもいろいろな風潮があり、彼女の昭和末期の右傾化を懐かしむ考えに納得できないものを感じた。下記のブログはそのときの私の率直な意見である。