きのう3月15日、自分の住居の近くの小児科病院で3回目の新型コロナワクチン接種を受けた。ファイザー社のワクチンである。非常に上手に筋肉注射をしてくれるので、今回も痛くもかゆくもなかった。問題は副反応である。
寝ている間に微熱がでて真夜中に汗をかいた。朝、起きたら、熱は36.8度に下がっていた。ところが、接種した腕が前回と違い、とても痛い。きょうは、運悪く、NPOでの指導がはいっている。とにかく田園都市線にのって教室に向かった。田園都市線はすごく揺れるのである。普段はなんでもない田園都市線に酔ってしまい、吐き気に襲われ、とても苦しかった。前回、感じたことのない苦しさであった。
そこで、接種券に貼られた注意書きに、気になった。ワクチンの有効期限が2月28日になっていた。その下に、6カ月の有効期間が9カ月に延ばされたことを告知する張り紙があった。有効期限が厚労省の判断で、有効期限が2月28日から5月28日に変更されているのである。
厚労省のサイトを見ると、
《新型コロナワクチンは、貴重なワクチンであり、これを無駄にせず、有効に活用する観点から、このようなバイアルについては、有効期間が9か月まであるバイアルとして取り扱って差しつかえないこととしています。》
「これを無駄にせず」というのは立派な心がけであるように聞こえるが、それなら、6カ月の有効期限を過ぎないうちに、3回目の接種を進めるべきでなかったのか。単に、2月28日以前に接種すればよいだけである。6カ月を超えた在庫があるのに、なぜ、3回目の接種が遅れたのか。
「取り扱って差しつかえないこととしています」とあるが、いかなる根拠があるのか。
もう一度厚労省のサイトに戻ると、つぎのようにある。
《ワクチンの有効期間は、一定期間ワクチンを保存した場合に品質が保たれるかについて、当該ワクチンを製造・販売する企業において集められたデータに基づき、薬事上の手続きを経て、設定されます。》
厚労省はワクチンを適切に管理してきたのか、本当に確認したのか。厚労省の在庫管理の都合で有効期限が延長されたことはないのか。RNAワクチンの難点は品質管理の難しさである。RNAは壊れやすいのだ。
筋肉注射は異物を腕の筋肉に接種するわけだが、副反応があるというだけで、品質が保証されるわけではない。痛い思いをして、すでに、有効性を失ったものが筋肉注射されただけかもしれない。品質が保たれていなかったら、誰が責任を取るのだろうか。
無料で接種できたから、厚労省は国民に我慢しろと言うのか。ワクチンは国民の税金で買われているのだから、厚労省の一方的通達で済まされることではない。厚労省の在庫管理のまずさは批判されないといけない。