青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

屋久島に於ける分布南下種と分布北上種

2024-08-25 09:23:20 | 屋久島 奄美 沖縄 八重山 その他
★追伸
報告
コメントをくださった方(ゆみさん)、ありがとうございます。近くご返事を差し上げますので、しばらくお待ちくださいね!   2024.10.7 青山潤三

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しつこい空咳と切れない痰で、胸が猛烈に苦しくて、何にも出来ない状況が続いています。ブログを書く気力もありません。でも、ずいぶん更新していないので、何か書いておこうと。
 
まず、夏の甲子園優勝韓国系高校校歌の「東海」問題、およびNHK中国語放送の尖閣領土(南京虐殺・慰安婦)問題についての僕の見解、、、。言いたいことが山ほどあるのだけれど、でも、ちょっとテーマが重すぎるので、今回は保留。
 
ぐっと柔らかく、ミーハーな話題。アラン・ドロンとか、フワちゃんとアノちゃんとか、大谷君の40(本塁打)40(盗塁)の同日達成をサヨナラ・グランドスラムで達成とか、、、。まあ、わざわざ僕が書くことはないですね。
 
実は今屋久島にきていて、6月に10日間ほど18年ぶりに(ジョージの気まぐれの巻き添えを食って、笑)屋久島渡島、いろんな成り行き上「屋久島の植物・大和と琉球と大陸の狭間で、パート2」を作ることになって、第二巻(240頁×2)まで完成したので、10日前から再度屋久島で、知り合いの旅館の一室に居候して、関係各位との打ち合わせなどを行っています。
 
ほとんど終日室内に籠りきって、ひたすら連絡待ち、および第三巻以降の執筆に没頭しているのですが、今日の午後、珍しく宿舎の周り(といっても宮之浦の町はずれ)を散策してみました。
 
20年前と、(植生など)環境は変わっていますか?といろんな方に訊ねられるのだけれど、(山の中には行っていないのでともかく)少なくとも集落周辺の植生環境は、さほど変わっていない様に思われます(帰化植物だらけの本土と違って在来種も結構残っている)。
 
しかしです、蝶のメンバーが、がらりと変わっている。これは、予想外でした。6月に来た時に驚いたのは、ベニシジミがいたるところにいること。従来は、大隅半島止まりで、屋久島以南には分布していなかった。それが、2006年に僕が最初に記録し(おそらく食草のスイバ類にくっついて卵や蛹が持ち込まれた)、今では島全体で最もポピュラーな蝶のひとつになってしまっています。ベニシジミは、ヨーロッパからアジアの北半部を経て北米大陸まで広域に分布する“北の蝶”の代表種なわけですから、「地球温暖化で南の生物が北上している」という教科書的説明は当て嵌まりません。
 
もちろん、南の蝶の北上も著しい。その一つがアオタテハモドキで、北半球温帯広域分布種の代表ベニシジミとは真逆の、アフリカ~アジア~オセアニア(~近縁種が中南米)に広く分布する、熱帯広域分布種の代表的存在です。こちらも以前は屋久島にはいなかった。確実な定着地は沖縄も南の八重山諸島で、沖縄本島や奄美大島では不定期的に発生、屋久島ではごく稀に迷蝶として飛来するだけでした。それが今(今年の6月と8月のチェック)では島中(宮之浦-安房-尾之間)で、群れ飛んでいます。
 
ということで、2006年に撮影した初記録のベニシジミと、今さっき宿舎の前で撮影したアオタテハモドキの写真を紹介しておくことにします。
 
写真



アオタテハモドキ(雄と雌) 2024.8.24 屋久島宮之浦

写真

ベニシジミ(夏型)2006.8.5 屋久島安房




コメント (4)
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