青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

中国のリンドウ(竜胆Gentiana)のこと Ⅳ ヘツカリンドウの写真(花の拡大)➀ 【屋久島産/伊平屋島産】

2021-01-31 21:29:24 | 香港デモ、新型ウイルス、日記


屋久島産

1a屋久島産 2007.11.5 モッチョム岳中腹


1b屋久島産 2007.11.5 モッチョム岳中腹


1c屋久島産 2007.11.5 モッチョム岳中腹


1d屋久島産 2007.11.5 モッチョム岳中腹


1e屋久島産 2007.11.5 モッチョム岳中腹


1f屋久島産 2007.11.5 モッチョム岳中腹


1g屋久島産 2007.11.5 モッチョム岳中腹


1h屋久島産 2007.11.5 モッチョム岳中腹


1i屋久島産 2007.11.5 モッチョム岳中腹

伊平屋島産

2a伊平屋島産 2010.12.17 役場裏


2b伊平屋島産 2010.12.17 役場裏


2c伊平屋島 2010.12.29陽賀山中腹


2d伊平屋島産 2010.12.29 陽賀山中腹


2e伊平屋島産 2011.1.15 役場裏


2f伊平屋島産 2l:2011.1.7 役場裏


2g伊平屋島産 2l:2011.1.7 役場裏


2h伊平屋島産 2011.1.8 陽賀山中腹


2i伊平屋島 2011.1.1陽賀山中腹


2j伊平屋島産 2011.1.3 陽賀山中腹


2k伊平屋島産 2l:2011.1.7 役場裏


2l伊平屋島






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「コロナとマスクと日本の民主主義社会」の断片 Ⅱ

2021-01-31 20:19:25 | 香港デモ、新型ウイルス、日記


「コロナとマスクと日本の民主主義社会」の断片 Ⅱ

最初に断っておきます。僕は川内優輝選手のファンです。そして、マラソン(陸上長距離)経験者です。

大阪国際女子大会。注目の若い女子選手が、「優勝したけれど日本記録は更新出来なくて悔し涙を流した」という記事。

それは、良いのです。気持ちは分かります。

日本記録更新目指して、男性ランナー(川内選手もその一人)のペースメーカーを付けた。最近のマラソン大会では、ペースメーカーは常識ですね。川内選手は実力も知名度もあるので、うってつけです。女子マラソンに男性ペースメーカー、それもありだとは思います。

イタリアの女子マラソン界のレジェントの一人、モタ選手が、それに疑問を呈しています。「女子マラソン界の将来を考えれば、憂慮する事」と。

それが正論というつもりはありません。でも、耳を傾けるべき意見だと思います。

僕が哀しいのは、モタさんの意見に、多くのヤフコメ民が、当たり前のように反発・否定していること。

曰く、「ペースメーカーは常識、別に女子競技に男性の先導を付けても問題ない、それに、(一生懸命走った)川内選手や優勝した若い女子ランナーに対して失礼だ」。

そうなんだろうか、、、と、僕は思います。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「コロナとマスクと日本の民主主義社会」の断片 Ⅰ

2021-01-31 20:14:10 | 香港デモ、新型ウイルス、日記





ヨドバシカメラのM君に手伝って貰って、念のため、新しいアドレスを作りました。

最初、ヤフーで作ろうと思ったら、「携帯電話持ってない人はアカウント作れません」という指示が出てきた。それでグーグルで試したら、こっちは問題なく作れました。

日本もヤフーも、民主主義社会だから、しゃーないですね。

↓中国共産党の場合。

大分前の話ですが、、、。

どこもかしこも“ピッ”とかざして清算出来る電子マネー(呼び名が違う?)を使いだした。スタバでも現金拒否されました。店長呼んで「それはおかしい」と訴えると、「拒否するつもりなかったのですが、あいにくお釣りの小銭を用意してなかったので」と、自分のお金でつり銭払ってくれた。

次回訪れたとき、
>高齢者や地方の人などは、“ピッ”の使い方知らない人もいるので、必ず現金も使えるような体制にしておくこと、と、国から命令が来たので、現金もスムーズに使えるようになったです。安心してください。

一党独裁の命令ですね。正義の民からすれば、それは民主主義じゃない、ケシカラン、ということなんでしょうけれど、きっと。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国のリンドウ(竜胆Gentiana)のことⅢ リンドウ科センブリ属アケボノソウ組ヘツカリンドウ種群の分布

2021-01-31 12:38:39 | その他


★1月30日の
「中国のリンドウ(竜胆Gentiana)のことⅡ 南西諸島と中国大陸のヘツカリンドウ」

 「コロナではなくパソコンのウイルスのほうの話です」にいいね!、応援をいただきました。ありがとうございます。




●常に赤~褐色【ヘツカリンドウ(アズキヒメリンドウ)】屋久島/伊平屋島
●赤~褐色を除き多様【ヘツカリンドウ(オキナワセンブリ)】沖縄本島北部/奄美大島
●常に白色【ヘツカリンドウ】九州大隅半島*/沖縄本島石川岳/久米島*
●鐘状開花【シマアケボノソウ】石垣島*/西表島
●【シンテンセンブリ】台湾北部*
●【タイコウサンセンブリ】台湾南部*
●【大陸産シンテンセンブリ】福建省東部/広東省東部**
●タイプ未確認(種子島・三島列島・口永良部島・トカラ列島・徳之島・沖永良部島)***

* ネット検索
** 「中国植物図像庫」から
*** 「北琉球の植物」(初島住彦)などによる

注:「南沙諸島」の地図が邪魔してるのは僕の責任じゃありません!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナではなくパソコンのウイルスのほうの話です

2021-01-30 16:47:10 | 香港デモ、新型ウイルス、日記




次の支給日(たぶん実質3万円)まで後5日、残り3500円。明後日の月曜日は通院日なので、交通費などを併せて1000円ほどかかります。でも、それを差し引いても、4日で2500円は本来なら楽勝です。

ところが、10日ほど前から、マクドナルドとイオンのWi-Fiが使えなくなってしまっているのです(マクドは宝くじ的にときどき繋がる、イオンは完全アウト)。

一日の食費を300円とすると、マクドやイオン利用の場合は1日400円ほどで済みます。スタバやジョナサン利用の場合は(外での食費を含めると)1日1000円以上かかります。

それで、これまでも(元々マクドとイオンは繋がらないことがあったりWi-Fi使用に様々な障害があったりしたので)、
通院時を含む週3回平均スタバ、4回平均マクドかイオン、というローテーションを組んできたのです。でも、それが出来なくなってスタバ遠征かジョナサン利用の2択になってしまっています。でもまあ、あと4日ですから、ジョナサンの入口で電波を拾えばいい。

*月3万円の予算では(電気代なども含めれば)かなり難しくなってくるのだけれど、そのことは5日になってから考える。

ところが困ったことが発生。パソコンのウイルス?問題です。

本来なら、吉祥寺のヨドバシカメラに行って、担当のM君と解決策を相談したいのですが、電車賃が1000円以上かかります(公衆電話からの電話代は電車賃以上にかかる)。今は無理です。

それでM君にメールで相談することにしました。この際、それをブログの記事にも書いて、読者の方々にも紹介しておこうと思います。

一昨日、溜まっていた迷惑メールを削除することにしました。通常は「全部削除」にしてしまうのですが、たまに普通のメールが迷惑メールのほうに行ってしまっていることがあります。あや子さんや三世からのメールでさえ、そっちの方に行ってしまうことがある。昨年は、三世からのメールが10日間ほど全部迷惑メールの方に行っていたことがあります。僕が返事しないので、かなり険悪な状況になってしまった。

そんなこともあって(あと未知の方からの重要なメールの可能性もある)一応、「迷惑でないメール」が紛れ込んでいないかチェックしてます。まあ、大抵はそのまま全部捨ててるのですが、一昨日見たゴミ箱の中には、よく分からない書き出しの(他の明らかな迷惑メールとはちょっと違う)メールがあった。

まあ、なんかの手の込んだ広告とかでしょうから、無視すればよかったのですけれど、念のため開いてみた。

すると、「あなたの情報を全て把握した、このメールを開いたからには、ここにお金を振り込まねば、大変なことになる(ネット操作をコントロールする)」との恐喝文です。

以前「中国で一番有名な日本人」の話題と、「アダルト女優の小説が文学賞にノミネート」の話題の記事を書きました(たぶんその時も同じのが来たのだろうけれど気が付かずに削除したのでしょう)。先週、芥川賞と直木賞が発表され、両受賞者が女性だったこともあって、上記のノミネート(別の文学賞ですが)のその後の成り行きをチェックしておこうと、先日関連映像を検索したのです。

といっても、何しろ衆目注視のスタバの店内(コロナ以降、席は全て内側向きなので、パソコンの画面はスタッフや他のお客に丸見え)で行うわけですから(笑)、一瞬のうちに操作を繰り返さねばならない。ヤバいのかも知れないのでも躊躇せずクリックせざるを得ません(ヤバければすぐに消す)。たぶん、その関連だろうと思うのです。

以下が、その恐喝文章です(どうせ一度開いたのでもう一度開いてコピーして示しておきます)。


残念なお知らせですが、どうぞご安心ください。ご説明させていただきます。
私はあなたのデバイスにアクセスし、すでに数か月に渡ってあなたの活動をモニターしています。
どうしてそのようなことが起きたのでしょうか?あなたがハックされたウェブサイトを閲覧したことにより、そこに仕掛けられた私の個人的なマルウェアにあなたのデバイスが感染したのです。
これはとても複雑なソフトウェアであり、トロイの木馬のような働きをます。また、個人的なマルウェアなため、アンチウィルスソフトが検知することが出来ないのです。
キーボードの操作を監視・記録するキーロガーが仕掛けられており、これにより私は、あなたのデバイスにおけるカメラやマイクの操作、ファイルの転送、あなたのローカルネットワークへのアクセスを行うことができます。
デバイスの情報にアクセスするのに少し時間がかかりましたが、現在、私はあなたの連絡先やテキストの全情報を入手しています。

正直なところ、最初は悪いことはしたくないと思っていたので、遊びでやっていました。 でも、COVIDで体調を崩してしまい、仕事を失ってしまいました。

そこで思いついたのが、これを使ってお金をもらう方法です。
あなたが性的な行為を行っていた間、私はビデオを作りました。
あなたが映るのは分割画面の動画です。 自慢はできませんが、お金が必要なのです。

のは、取引をしてみましょう。 あなたは私が求めるものを私に支払います、そして私はあなたの友人や親戚にこのビデオを送りません。
あなたは、これは冗談ではないことを理解しなければなりません。 私はあなたの電子メール、テキスト、さらにはソーシャルメディアを通してそれを送ることができます。
レッツは、私は2日間あなたを与えるだろう、契約上の期限を置きます。 あなたがこのメールを開いたときに私が表示されます。

これを防ぐには、0.045 Bitcoin(約1500ドル)を私のウォレットに送っていただかなくてはなりません 1DgXiNzh9dhwQMMqLvxqZdUdXwydrW8e4S

Bitcoinの使用方法をご存じない場合は、「Bitcoinの購入」をbingやgoogleで検索してください。
私がこの金額を受け取り次第、あなたのデバイスから入手した動画を削除いたします。また、あなたのデバイスから私のマルウェアを削除し、あなたにご連絡を差し上げることは二度とありません。
P.S. これを警察に報告しようとしないでください。私はTORを使用しており、ビットコインを追跡できません。 あなたは愚かな何かをする場合、私はビデオを配布します。



さて、どう対処すればいいのでしょうか?
(文章で察するに、日本からではないですね)

僕自身は、別にメールのやり取りが知れても、変なことや困ることは書いてないし、無視しちゃって一向に差し支えはありません。お金も持ってないので、そこを狙われようもないですし。

問題は、僕が送ったメール先のアドレスが知れてしまうこと。でも、そこに何か変なメールが行くからとしても、前もってその可能性を僕から伝えて置けば済むことです。

一番の懸念は、それらの人のアドレスもコントロールされちゃうことですね(たぶんそれは無いと思うのですが)。

一つの方法は、僕のアドレスを凍結して、新しいのを作る。メール相手には、新しい方に送ってもらうように伝える(最悪の場合はアカウントを変えて貰うように要請)。

その場合、メールで送信すると「犯人」にも知れてしまうので、口頭で誰か(とりあえずM君)に伝え、そこから新しいアドレスを皆に伝えて貰う。そして、古いアドレスからのメールは無視して貰う。

「犯人」は、僕のメール内容とかは全部チェックできるのかも知れないけれど、送った相手のアカウントまでコントロールすることは出来ないでしょうから、それを考えれば、そこまでする必要はないのかも知れませんが。

何処に通報すれば良いか、ということを含め、ご意見を伺いたいので、よろしくお願いします。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国のリンドウ(竜胆Gentiana)のことⅡ 南西諸島と中国大陸のヘツカリンドウ

2021-01-29 20:51:25 | 中国の竜胆


★ 「コロナ(←としておかないと読んで貰えないだろうから、すみません、ほとんどコロナ書いてません)」
「コロナとマスクと三四郎」に、いいね!、応援、役だった、続き希望を押してくださった方々、ありがとうございました。


 
“お前を社会的に抹殺してやる”、、、、もう40年以上前から、いろんな世界(昆虫や植物など自然科学の分野、いわゆる「文学」の分野、個人的な問題etc.)で、そう言われ続けて来ました(そのようなことを言えば、第三者は「被害妄想」と決めつけるので、更に辛くなる)。
 
冒頭に記した表現では余りに扇情的かも知れません。もう少し柔らかく「あなたのようスタンスでいればこの社会では生きて行けませんよ」という忠告、と受けとったほうが良いのでしょうが、実際にはそんな生易しいものではないです。「地位も資格もないのに勝手なことをやるな、続けるなら村八分にする」これでも穏やかなほう。概ね良く知っている人からではないのですよ(面識ない人多数)。僕の存在自体が忌避されているのですね。そして無視される。
 
なぜそこまで嫌われねばならぬのか、僕には分かりません。まあ、よほど人徳がない(with頭が悪い)ということなんでしょうが(笑)。
 
今、中国のリンドウに取り組み始めて、様々な文献を当たっています。植物に限らず、蝶や蝉の場合も含め、印刷本で刊行したもの、ブログなどで発表したものに関わらず、僕の仕事は、ことごとく無視されていますね(笑)。
 
心が折れてしまいます。
 
リンドウ科センブリ属のヘツカリンドウについても、2011年から数十回に亘って「青山潤三の世界・あや子版」に書き続け、2012年の春、それらの記事を基に、『Swertia tashiroi complex:辺塚竜胆(沖縄千振、琉球曙草)と小豆姫竜胆/Some document about Swertia tashiroi(Gentianaceae)Vol.1~Vol.3』として、計466頁(493photos)の作品の販売を始めましたが、結局一冊も売れることなく、完全無視されたまま今に至っています。
 
この機会にブログに再録しておこうと思います。内容を重複記述していますが、とりあえずはそのままにしておきます(ただし「ヘツカリンドウとアズキヒメリンドウの比較」の纏めの部分は三度繰り返されているので最初の一つを削除)。
 
先に文章だけ紹介し、本来の主題である(vol.2/vol.3を併せた)466枚の写真と(組写真を付随した)19の表は(ブログ作成上の手間がかかりそうなので)一時保留し、後ほど付け加えていく予定でいます。
 
もともと今回のブログ「中国のリンドウのこと」は、第2回目に『ヤクシマリンドウGentiana yakushimensisと中国産近縁種群について』、3回目は『屋久島と中国産のツルリンドウ属Tripterospermumについて』(前回のブログ記事で「“社会的抹殺云々”の実例を次々回に示します」と予告した話題はこちらに含まれる)で進めて行く予定だったのです。急遽「ヘツカリンドウ」を前倒しで紹介したのは、わけがあります。
 
それは上記したようなネガティブな問題ではなく、僕にとっては久々のポジティブな朗報を得たからです。そのことについては、末尾に記します(太文字下線の部分の実証)。
 
・・・・・・・・・・・・・
 
Swertia tashiroi complex辺塚竜胆(沖縄千振、琉球曙草)と小豆姫竜胆/Some document about Swertia tashiroi(Gentianaceae) Vol.1
 

ヘツカリンドウは、リンドウ科センブリ属の野生植物。本土の人々には馴染みのない南の植物だが、沖縄では冬の風物詩として親しまれている。
 
花はごく小さく、通常、径1㎝あるかないか。原則として、照葉樹原生林内の暗く鬱閉した急な斜面に生育、茎は細長く雑然と枝を散生し、花は下向きに咲くため、普段は裏側の地味な緑しか目に留まらない。冬のごく限られた時期にだけ咲くことも、この花に出会うのが至難の業である要因の一つとなっている。
 
といって、決して見つけるのが困難な植物と言うわけでもない。どの植物にも負けない、絶好の目印がある。異様ともいえる、肉厚の幅の広い葉。それが崖や地面にへばりついている様は、否応にも目立つ。冬の沖縄の山歩きをすれば、誰もが遭遇しているはずである。しかし、その(一度見れば忘れ難い印象を残す)異様な大きな葉の上に、細長い茎が伸び、小さな美しい花が咲いているとは、ほとんどの人が気付かずに通り過ぎていることと思う(もっとも沖縄の自然愛好家の間では非常に有名な植物ゆえ、この花の探索を目的に冬の山歩きをしている人も多いかも知れない)。
 
和名は、最初に発見された、九州南端大隅半島の小集落「辺塚」にちなむ。「リンドウ」とは似ても似つかぬ(一見、極小の「ユリ」を思わせる)外観だが、紛い無きリンドウの仲間である。学名の種小名は、南九州の植物の研究に多大な功績を遺した、田代善太郎氏に献呈されたもの。
 
その大隅半島(稲尾岳や甫与志岳周辺)を北限に、屋久島や奄美大島を経て、南は沖縄本島周辺(南限は久米島)まで分布する。この分布様を式は、クロイワツクツク(昆虫、セミ科ツクツクボウシ属)とほぼ一致し、幾つかの生物の分布様式の典型となっている。
 
大多数が寒冷地に分布するセンブリ属の中では、例外的と言って良い、亜熱帯性の種である。近縁種としては、南琉球(八重山諸島石垣島と西表島)に固有分布するシマアケボノソウ(ヘツカリンドウと同一種の別変種とする見解も多い)があり、近年になって、第3・第4の種が、台湾の北部と南部から発見されている。
 
中国大陸からは、(筆者の知る限り)現在まで、特に近縁な種は知られていない。しかし、島嶼部などの限られた地域のみで繁栄するこれらの種の祖先種(関連種)は、必ずや大陸部でも見つかるはずである。上海から香港にかけての沿岸山地での調査を期待したい。
 
ヘツカリンドウには、この後述べるように、いくつかの地域間で明瞭な差異(「変異」ではなく「安定差」)がある。しかし、これまで地域間の分類群(種、亜種、変種など)は、特に分けられないできた。沖縄本島産に、著しい個体変異が生じることから、他の産地の特徴は、そのバリエーションの延長と考えられてきた節がある。
 
 その反面、系統的な分類とは無関係と思われる、生育環境などに即した変異型に対して、幾つかの分類群名が記載されている。奄美大島の海岸個体群に対し変種オニヘツカリンドウSwertia tashiroi var.latifolia、屋久島高標高地産の矮生集団にSwertia tashiroi var. yakumontanus、同じく屋久島産で花被片4数の個体に対し変種ジュウジアケボノソウSwertia tashiroi var.cruciata、伊平屋島産の花被片多数の個体に品種ヤエザキヘツカリンドウSwertia tashiroi f.plena、が、その例である。
 
ヘツカリンドウの生育環境・標高は、各産地とも多岐に渡る。著者の確認地に限って示すと、屋久島では、モッチョム岳下部の標高100m~500m付近(主な撮影地は300~400m付近)と大株歩道の標高1000~1100m付近、伊平屋島では、集落部の標高50m付近と賀陽山上部の標高200~250m付近、奄美大島では、名瀬市街地周辺の標高50~100m付近と、湯湾岳上部の標高550~600m付近、沖縄本島では、与那覇岳中腹の標高250m付近と、山頂近くの標高450m付近、津野岳上部の標高350m付近、および石川岳山頂近くの標高180~190m付近。おそらく、各島とも、海岸部から山上部(屋久島の山頂部は除く)まで、広い範囲に亘って生育しているものと思われる。ただし(偶然かも知れないが)著者の印象では、連続して分布しているというより、低地帯の人里周辺と山頂部付近に分かれて見られる傾向があるように感じる。
 
生育環境に関しても、大きく2分し得るように思われる。一つは、人為が強く加わった、車道の法面などの比較的日当たりの良い開けた環境(伊平屋島の集落に近い駐車場、沖縄本島与那覇岳中腹の森林公園、奄美大島名瀬市街地の公園や海岸近くの農園など)。もう一方は、人為的な介入がほとんど成されていない原生的な環境で、急峻な斜面の鬱閉した照葉樹林内林床(屋久島モッチョム岳中腹、伊平屋島賀陽岳上部、奄美大島湯湾岳山頂付近、沖縄本島与那覇岳山頂付近など)。いずれも平坦地ではなく、垂直に近い傾斜地の土壌が崩壊するような場所に生育していることは共通する。傾向として、前者では、草丈の高い(1m近くに及ぶ)株が多く見られるが、後者では比較的草丈が低く、中にはほとんど花だけが地面から直接咲いているように見える株も含まれる。ただし、同一地点でも、微環境の違いに因って、各々の株や花の形状は大きく異なる。
 
結局のところ、上記した花被片の枚数(同じ株に4片~7片の花が付くこともある)や、葉の厚さや広さ、全体の大きさなどは、環境の違いに基づいた適応的な変異と見るのが妥当であろう。
 
著者は、この後、それとは対極の次元にある、固有性を有した、かつ安定的な地域集団間の差異についての検討を試みるのだが、アカデミックな立場からは、上記したような、不安定で連続する集団のみを、この植物の種内分類群と結論づけ、何らかの系統関係を反映している可能性のある地域間の固有の特徴は、完璧に無視されてしまっている、というのが現状なのである。
 
その「根本的」な次元での、変異の実態を、おおざっぱに(主にビジュアル的な側面から)指摘・検証していくことにする。屋久島、奄美大島、沖縄本島(北部と中部)、および伊平屋島産は、自らの調査・撮影による。大隅半島産と久米島産(八重山産の「シマアケボノソウ」や台湾産近縁2種も)は、インターネット上のブログなどを参照した
 
最初の発見地、大隅半島産は、純白(うっすら緑)の地色。基本5枚の花被片の中央に、丸い緑の密線(蟻が群がる)を配する。シンプルで清楚な印象の、いわば緑の日の丸。
 
奄美大島や沖縄本島(中~北部にのみ分布)産もこれに準じるが、地色は白に加えて淡緑~青~紫を帯び、花被片の先半部などに様々な模様を配する。蜜腺の数や形も、単一のものから2分するものまで様々。ことに与那覇岳周辺産は著しく多様で、まるで宝石箱から散らばったような趣である。
 
沖縄本島には、北部の与那覇岳(498m)周辺の他に、もう一か所産地がある。中部の石川岳(190m)。興味深いことに、多様極まりない与那覇岳産とは対照的に、大隅半島産と同じ、シンプルなタイプのみ(白~淡黄緑色の地に丸い大きな緑の蜜腺)。ちなみに、本島の南西に位置する久米島産も、大隅半島産や石川岳産同様にシンプルなタイプ(インターネットでのチェック)。
 
さて これらとは全く異なる色彩斑紋の集団が、屋久島に分布している。濃赤色の地に金色の単一の蜜腺。花被片先半部に濃色の班点群を配する。その特徴は、全島でごく安定している。奄美・沖縄の集団は、地域によっては著しく多様な、おそらくあらゆるパターンと言っても良いほどのバリエーションが見られるが、唯一、赤~褐色系統の花は見出せない。
 
しかるに屋久島産は、全ての個体が、例外なく鮮やかな赤色を示す。どう考えても、大隅半島や奄美大島や沖縄本島産との間には、大きなギャップがある。なのに、誰もその事実を検証しないでいるように思える。その理由の一つは、沖縄本島産に著しいバリエーションが見られるため、そのうちの一つ(例えば紫色の個体)と重なると、漠然と思われている可能性。

加えて、屋久島などの「北琉球」と、奄美・沖縄の「中琉球」は、全く無関係の植物区系に属するとの妄信(「渡瀬線」の過度の評価)から、両地域の固有的生物相を、トータルに見渡そうという機運に欠けていること(その反面、「中琉球」と八重山などの「南琉球」については、常にトータルに捉えられている=「蜂須賀線」の過少評価)も、遠因となっているように思われる。
 
北の大隅半島産や、南の奄美・沖縄産は共通するのに、それらの地域に挟まれた屋久島産は全く異なる、それだけなら、似た例は他にもいくつかある。究極の興味深い現象は、もう一か所、屋久島から遠く離れた、かつ基本型の分布する、沖縄本島北部(国頭半島)と目と鼻の先の離島、伊平屋島に、屋久島と同一タイプの集団が分布するという事実。この島の個体群も、屋久島産同様、例外なく赤~褐色の地色と、花被片先半部の濃色の斑点群を持っている。屋久島産に比べ、色調がやや淡いなど幾つかの差異があるが、近接する沖縄本島産とは、こと色調に於いては、共通点が全くない。明確で安定した特徴で、沖縄本島産との間には、中間的個体、移行的個体を含め、何らの共通点も見だせない。
 
伊平屋島産と屋久島産の類似、および沖縄本島産との相違は、系統的な繋がりを反映しているのであろうか?それとも、単に偶然の出来事なのであろうか?
 
余りに不思議なこの現象は、偶然の所作として捉えるのが賢明なのかも知れないが、この島には、他にも同様の例が幾つか存在するのである。例えば、対岸の沖縄本島には分布しない(別系統の種が稀産)、野生アジサイのトカラアジサイ(近縁種を含め、屋久島やトカラ列島、徳之島などに分布)が見られる。
 
これら、南西諸島に於いて、「順番通り」ではない不思議な分布をする種は、非常に遠い過去(南西諸島が大陸と繋がっていた時代)に祖先集団が既に存在し、その後、陸地や島が何度も何度も切り離されたり、くっついたりを繰り返してきた結果、それぞれの地域で今に至っている(近い類縁関係の集団が順番に並ぶのではなく、バラバラに組み合わさっている)と捉えることが出来るかも知れない。
 
 改めて整理しておく。沖縄本島(中部の石川岳、および久米島=南限)産は、北限の大隅半島産と共通の形質を示し、中でも北部国頭半島(与那覇岳周辺)産は、著しく多様なバリエーションがある。そして、国頭半島と至近距離に位置する伊平屋島産は、その変異の中に全く含まれることのない、独自の形質を示す。その特徴は、遠く離れた屋久島産と共通する。屋久島・伊平屋島産(アズキヒメリンドウと仮称)の特徴は、沖縄本島産を含めた他の地域集団には、一切現れないのである。
 
仮に両者の間に、直接的な系統上の繋がりがないとしても、「祖先形質の共有」という可能性は、否定できないと思う。それは、系統とは別の意味で、重要な類縁関係を表示しているのだが、その辺りの事実は、DNA解析では知ることは出来ない。分子生物学的手法による本質の把握の、限界であるように思えてならない。
 
検証を行った、大隅半島、屋久島、奄美大島、沖縄本島、伊平屋島、久米島(大隅半島と久米島はインターネット画像に因る、他の地域も著者自身の調査に加え、ネット画像を追加チェックした)以外にも、文献上に記録のある産地として、種子島、三島列島(黒島)、口永良部島、トカラ列島(口之島、中之島、諏訪瀬島など)、徳之島、沖永良部島、慶良間諸島などが挙げられる。それらの地域の実態を検証したい。
 
南琉球八重山諸島の石垣島・西表島産のシマアケボノソウSwertia makinoanaも、種としてはヘツカリンドウに含める見解がある(その場合は、Swertia tashiroi var.makinoana)。しかし、少なくても花の印象は、他地域産のヘツカリンドウとは余りにもかけ離れていて、単系統上に位置するか否かの検証を行わねばならない。
 
台湾の北部と南部の、ごく限られた地域から、それぞれ最近2種の近縁種が記録されている(シンテンアケボノソウSwertia shintenensis/タイコウサンアケボノソウSwertia chengii)。写真図版と文章から判断する限りシマアケボノソウとの関連は薄いように思われる。ただし、北部産は、色彩斑紋に幾らかの共通点があるようにも思える。南部産はシマアケボノソウと全く共通点が見出されず、むしろ沖縄本島産などに類似するように思える。そして、屋久島・伊平屋島産以外には、唯一赤色系の花被片を持つように見えることは、興味深い。
 
今後、ヘツカリンドウの実態解明に当たっては、屋久島・伊平屋産と、大隅・奄美・沖縄・久米島産の比較だけでなく、上記以外の産地(例えば九州南西方の宇治・草垣諸島とか、台湾東南方の緑島や蘭嶼など)での分布の確認と併せ、既知各産地に於けるより詳細な調査が望まれる。
 
九州(南端部)~南西諸島~台湾(一部地域)で成立した、島嶼タイプといって良いこの種(または上種)の母集団は、どこかに存在するのであろうか? 中国大陸東南部(上海~香港間の沿岸島嶼や沿海山地)、或いは熱帯アジアが、その候補地と思われる。
 

最後に、系統分類上の諸問題は別にして、日本産の野生植物で、花の外観がこれほど多様なバリエーションに富んだ種は、他にないのではなかろうか? 宝石箱、あるいは万眼境を除いているようである。沖縄では、既にその魅力は知れ渡っているようだが、冬、野生植物の花が僅かしか見られない季節、この花の観察を目的に、各産地を訪れる自然愛好家が、もっと増えても良いのではないかと、期待している次第である。
 
2011年11月~2012年1月に、ブログ「青山潤三の世界・あや子版」に連載し、その一部をまとめて同年春に、青山潤三ネイチャークラブ会報「Nature Asia」に掲載した内容を、そのまま再掲した(電子ブック刊行際して、上記巻頭文のみ追加)。
 
*写真(77枚)は割愛しました。改めて紹介する予定です。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
ヘツカリンドウとアズキヒメリンドウの比較
*図表(1~2)は省略。
 
・・・・・・・・・・・・・
 
屋久島および伊平屋島のヘツカリンドウ(アズキヒメリンドウ)について
*図表(3~4)は省略。
 
ヘツカリンドウSwertia tashiroiは、北は鹿児島県の大隅半島や甑島から、屋久島、奄美大島を経て、南は沖縄県の沖縄本島や久米島に至る地域に分布する、リンドウ科センブリ属の野生植物。八重山諸島(石垣島・西表島)産は、ヘツカリンドウと同一種に含める見解や、近縁別種のシマアケボノソウS.makinoanaとする見解がある。
 
各地域産がどのような関係にあるのかについては、ほとんど全くと言って良いほど検証されていない。ことに、屋久島産と他の地域(沖縄本島、奄美大島、九州大隅半島)産との間に、著しい色彩の違いがあるらしい、ということは、指摘されてはいても、深く詮索されることはなかった。
 
屋久島産の花色の基調は、全て濃小豆色(蝦茶色、赤褐色、チョコレート色)。基本的な色調や斑紋は極めてよく安定していて、花冠内面の色調が白色(帯淡緑色、帯淡青紫色)になることや、花弁先半部や周縁に青紫色の班紋が出現することはない。
 
一方、奄美大島産や沖縄本島産の花色の基調は、うっすらと緑がかった白色(沖縄本島産はしばしば地色が薄紫色を帯びる)。花色、斑紋、花弁の数(4~7 枚)や形(細長いものから円形に近いものまで)の変異は著しいが、基本的に地色は常に白(~淡緑、淡青紫)色、斑紋も青紫色で、小豆色や赤褐色を帯びることはない(九州の大隅半島産と沖縄本島中部の石川岳産は、白い花のみが咲くが、多様な変異の中の一形質が安定して出現しているものと考えている)。
 
このように、屋久島産と、その他の地域産とは明確に特徴が異なるのにもかかわらず、両者の関係は積極的に検討されていなかった。その理由は、奄美大島産や沖縄本島産のバリエーションが余りに豊かなために、「奄美大島や沖縄本島にも、紫色系の花が出現する、屋久島産の小豆色に連続しているのでは」と推測されてしまっている可能性。それと、全体の姿に、草丈が高いものや低いもの、葉が広く大きいものや狭く小さいものがあり、その多様な細部の変異にのみ目が行って、基本的な形質を基にした比較に取り組もうとする姿勢自体を、欠いていたからではないかと思われる。
 
これまでヘツカリンドウの種内分類群として報告されたものとしては、奄美大島産により記載された、変種オニヘツカリンドウvar.latifolia、沖縄県伊平屋島産により記載された、品種ヤエザキヘツカリンドウなどがあるが、前者は生育環境の違いに伴って出現する、多様で著しい変異を示す生態型の一つ、後者は八重咲きの個体変異に過ぎず、本質的な系統を探る分類形質とは無関係と考えてよい。
 
伊平屋島は、沖縄県の西北端に位置する、一島一村からなる離島である。筆者は、野生アジサイのトカラアジサイ Hydrangea kawagoeanaの探索に、度々この島を訪れている。トカラアジサイは、鹿児島県の三島列島黒島・口永良部島・トカラ列島の各島に分布し、なぜか奄美大島に欠如、徳之島と沖永良部島を経て、与論島や沖縄本島ではなく、伊平屋島に現れる、という不思議な分布様式を示している(屋久島のヤクシマコンテリギH.grossaseratta、台湾や中国大陸のカラコンテリギH.chinensisと同じ種とする見解もある)。
 
筆者は、そのトカラアジサイの探索と並行して、ヘツカリンドウの調査も行ってきた。この島のヘツカリンドウは、屋久島以外では唯一、小豆色の花が咲くのである。屋久島産同様に、例外なく地色が小豆色(屋久島産より色が淡く、チョコレート色と言ったほうが良いかも知れない)で、先半部に濃小豆色の多数の斑点を散布する。奄美大島と沖縄本島産は、著しく個体変異に富み、あらゆる班紋パターンが出現すると言って良いほどだが、屋久島産や伊平屋島産に共通する色彩・斑紋の個体は、全く見出せない。
 
伊平屋島の生物相は、トカラ列島や屋久島と、何らかの繋がりを持つように思われる。筆者は、その繋がりは、人類の活動が始まるより遥かに以前の、琉球弧が形成された、数 100 万年前まで遡って検証しなければならないと考えている。数100万年の時間の中で、沖縄の島々と、九州や、台湾や、中国大陸は、様々な組み合わせで、繋がったり離れたりを繰り返してきたはず。伊平屋島のトカラアジサイやヘツカリンドウも、その永劫の時間の流れと共に、今に至っているのである。
 
沖縄本島や奄美大島(及び九州大隅半島)のヘツカリンドウと、屋久島や伊平屋島のヘツカリンドウ(仮に“アズキヒメリンドウ” と名付けておく)は、全く別物(別種?別亜種?別変種?)の可能性がある。今後、分布北限とされる鹿児島県甑島や、分布南限とされる久米島の探索、石垣島・西表島の近縁種「シマアケボノソウ」との関係などを調べたうえで結論を出したいと考えている。
 
アズキヒメリンドウ=地色が小豆色(蝦茶色、赤褐色、チョコレート色)、班紋パターンは安定。
→小豆色で基半部も濃色【屋久島】
→チョコレート色(→☆)で基半部はやや淡色【伊平屋島】
 
(→☆)伊平屋島産の変異の傾向
●花色は、一般に屋久島産ほど鮮やかではなく、屋久島産に近い赤味強い濃色の個体、やや黒ずんだチョコレート色の個体、明るい茶褐色の個体など。いずれも屋久島産同様、蜜腺から先半分に多数の濃小豆色紋を散布する。
●花弁の形は比較的多様で花色にも(同一株の花でも)かなり顕著な濃淡差があるが、それ以外の変異は少ない。
●蜜腺は単一。
●花被片の数は 4~6 枚(現時点でのチェック)。
■については、沖縄本島・奄美大島産と共通。
 
ヘツカリンドウ(リュウキュウアケボノソウ、オキナワセンブリ)=地色は小豆色(蝦茶色、赤褐色、チョコレート色)でない。
→一様に白(帯淡緑)色【大隅半島、沖縄本島石川岳】
→様々な斑紋パターン(→☆☆)
→→地色は通常白色【奄美大島】
→→地色はしばしば淡青紫色【沖縄本島ヤンバル】
 
(→☆☆)奄美大島産・沖縄本島産の変異の傾向
●花弁の形と班紋の変異は著しい。
●一般に山上部原生林の個体は、花被片が細くて華奢。
●一般に山麓部の開けた環境の個体は、花被弁が幅広く大型。
●蜜腺は単一または二分、形は多様。
●花被片の数は 4~7 枚(現時点でのチェック)。
●花弁先半の模様は様々だが、常に濃青紫色。一様に塗りつぶされることが多く、斑点となる場合は、通常、側辺や下辺が濃く縁取られる。
●同一地点に生える株でも、花色、斑紋、蜜腺の形状などの変異は多様。
●同一株に咲く花にも、花の形、花色の濃淡、花被片の数などに顕著な変異が見られる(花色と花弁の模様は共通する)。
●場所により、白一色の個体のみ出現する地域(石川岳ほか、大隅半島産も同様)、多様な色彩斑紋の個体が出現するが白一色の個体は見られない地域、白一色の個体を含む多様な色彩斑紋が出現する地域、地色の青紫色が強く表れる地域、など様々。
■茎高や葉の大きさは、環境により著しい変異を示す。人為の手が入った場所の、例えば刈り取られて主茎が切断された株などでは、茎高1~2 ㎝の株に、小さな葉と、比較的大型の花を多数付けることがある。
■当年の実生株と、2 年目以降の株では、花数、(開花期を含む)開花状況などに、かなりの差が見られる。
 
 
【要約】
 
屋久島・伊平屋島産は、例外なく地色が小豆色(蝦茶色・赤褐色・チョコレート色)で、単一の蜜腺を中心に、先半部に濃小豆色の多数の斑点を散布する。
 
その他の地域(大隅半島・奄美大島・沖縄本島)では、地色や模様が小豆色になる個体は無い(地色は白・淡緑・淡青紫、斑紋は濃青紫)。奄美大島と沖縄本島産は、著しく個体変異に富み、あらゆる班紋パターンが出現すると言って良いくらいだが、屋久島・伊平屋島産に共通する色彩・斑紋の個体は、全く見出せない。
 
大隅半島(ネットでの検索画像による)・沖縄本島石川岳産は、白地(帯淡緑色を含む)に緑色の蜜腺を備えただけの、最もシンプルなタイプ。これは、奄美大島・沖縄本島(ヤンバル地域)産に見られる、著しい変異の一方の端の形質が固定されたものと仮定しておく。
 
本来のヘツカリンドウ(リュウキュウアケボノソウ・オキナワセンブリ)と、屋久島・伊平屋島タイプは、異なる系統に帰属する可能性が強く、近い将来、分類群を分けるべき(別亜種または別種)と考え、アズキヒメリンドウの和名を仮称しておく。
 
文献上の分布記録がある、甑島、徳之島、久米島産が、それぞれどちらのタイプに属するかの検証。種子島、三島列島、口永良部島、トカラ列島、沖永良部島など、未記録地域の再調査。石垣・西表島産シマアケボノソウとの関係の考察。台湾(文献記録あり)および中国(文献記録なし)などにおける(近縁種の)分布可否のチェック。DNA の解析による、各地域個体群の系統解析。以上を行った後、分類群の再編成を行う。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・
 
形質の類似性は、おおむねⅠ⇔Ⅱ⇔Ⅲ⇔Ⅳ⇔Ⅴ⇔Ⅵ⇔Ⅶの順に沿って認められる。
 
*以下に付随する図表(5~10)は省略
 
●Ⅰ 石垣・西表島(シマアケボノソウSwertia makinoana) 花冠裂片内面の地色は白で、全体に明瞭な青色条を施す。裂片の幅は中位または広い。花冠は大型で、通常内向して漏斗状に開く。蜜腺溝は単一。
 
●Ⅱ 伊平屋島(イヘヤアズキヒメリンドウSwertia tashiroi?) 花冠裂片内面の地色は褐色~赤(淡白赤褐色・淡褐色・茶褐色・チョコレート色・蝦茶色・小豆色)。先半部に濃赤褐色班点をほ ぼ均質に散布する。裂片は幅広いものが多い。花冠はやや大型で、内向気味に開くことが多い。蜜腺溝は単一。
 
●Ⅲ 屋久島(ヤクアズキヒメリンドウSwertia tashiroi?) 花冠裂片内面の地色は赤(蝦茶色・小豆色・赤紫色)。先半部に濃赤褐色班点をほぼ均質に散布する。裂片の幅は中康ないしはやや幅広い。花冠は比較的大型で、反り返る傾向が強い。蜜腺溝は単一。
 
●Ⅳ 台湾(シンテンアケボノソウSwertia shintenensis/S.chengii) 花冠裂片内面の地色は紫(淡紫色・濃青紫色・濃紫色)。先半部は一様に濃紫色または濃色斑点を散布。裂片の幅はやや狭い。
 
●Ⅴ 沖縄本島(ヘツカリンドウ・リュウキュウアケボノソウ・オキナワセンブリSwertia tashiroi/S.kuroiwae) 花冠裂片内面の地色は白~青紫(白色・帯淡緑色・帯青紫色)。先半部は(無班を含む)様々な斑紋パターンを示す。花冠の大きさや裂片の幅の変異は著しい。蜜腺溝は一個(大きさや形は多様で、しばしば 2 個が接続した瓢箪形になる)または2 個。
 
●Ⅵ 奄美大島(ヘツカリンドウ・リュウキュウアケボノソウ・オキナワセンブリSwertia tashiroi・S.kuroiwae) 花冠裂片内面の地色は白~淡青紫(白色・帯淡緑色・帯淡青紫色)。先半部は(無班を含む)様々な斑紋パターンを示す。花冠の大きさや裂片の幅の変異は著しい。蜜腺溝は一個(大きさや形は多様で、しばしば 2 個が接続した瓢箪形になる)または2 個。
 
・・・・・・・・・・・・・・
 
筆者の観察に加え、インターネット上で検索可能な、ヘツカリンドウ近縁種群の特徴を纏めて見た(●▲は筆者の観察、○はネットによる確認)。先に記したように、抽出形質の類似性は、おおむねⅠ⇔Ⅱ⇔Ⅲ⇔Ⅳ⇔Ⅴ⇔Ⅵ⇔Ⅶの順に沿って認められる。
 
■草丈、葉の大きさと形、花冠裂片数は、全ての集団で多様な変異を示す。それ以外の形質について比較した。
 
*以下の表と写真(11~19)は省略。
 
対象地域:西表島/伊平屋島/屋久島/台湾(北部)/沖縄本島/奄美大島/九州(大隅半島)
 
比較形質:花冠内面の地色/花冠裂片先半部の紋の色/花冠裂片先半部の紋/花冠裂片の幅/花冠の大きさ/花冠の向き/蜜腺溝の数・形・大きさ/蜜腺溝の色
 
2011/01/09 記
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

南西諸島産リンドウ科センブリ属の一新種 ≪記載準備草稿:東アジア生物地理学研究会会報Ⅱ2011/01/22≫
 
ヘツカリンドウ(リンドウ科センブリ属)には、従来から個体ごとに著しい変異があることが知られていた。そのため、花冠内面が小豆色をした屋久島産と伊平屋島産も、多様な変異の一端に含まれると考えられ、これまで他地域産との比較が行われないでいた。
 
屋久島・伊平屋島産は、例外なく地色が小豆色(茶褐色・チョコレート色・淡赤褐色)系で、単一の蜜腺溝を中心に、先半部に濃小豆色の多数の斑点を散布する。
 
その他の地域(大隅半島・奄美大島・沖縄本島)では、地色や模様が小豆色になる個体は無い(地色は白・淡緑・淡青紫、斑紋は濃青紫)。奄美大島と沖縄本島産は、著しく個体変異に富み、あらゆる班紋パターンが出現すると言って良いくらいだが、屋久島産や伊平屋島産に共通する色彩・斑紋の個体は、全く見出せない。
 
屋久島産および伊平屋島産は、その他の地域のヘツカリンドウとの間に、上記の形質において明確かつ安定的な相違があり、新たに独立種として記載する。
 
Swertia hottai Condensmilk, sp.nov.
Holotype:Japan, Okinawa Pref., Iheya-son, Feb.1,2011(伊平屋村役場).
和名:アズキヒメリンドウ 分布:屋久島、伊平屋島
 
ヘツカリンドウSwertia tashiroiは、北は鹿児島県の大隅半島や甑島から、屋久島、奄美大島を経て、南は沖縄県の沖縄本島や久米島に至る地域に分布する、リンドウ科センブリ属の野生植物。八重山諸島(石垣島・西表島)産は、ヘツカリンドウと同一種に含める見解や、近縁別種のシマアケボノソウS.makinoanaとする見解がある。
 
各地域産がどのような関係にあるのかについては、ほとんど全くと言って良いほど検証されていない。ことに、屋久島産と他の地域(沖縄本島、奄美大島、九州大隅半島)産との間に、著しい色彩の違いがあるらしい、ということは、指摘されてはいても、深く詮索されることはなかった。
 
屋久島産の花色の基調は、全て小豆色(蝦茶色)。基本的な色調や斑紋は極めてよく安定していて、花冠内面の色調が白色(帯淡緑色、帯淡青紫色)になることや、花弁先半部に青紫色の班紋が出現することはない(*1)。
 
一方、奄美大島産や沖縄本島産の花色の基調は、うっすらと緑がかった白色(沖縄本島産はしばしば地色が薄紫色を帯びる)。花色、斑紋、花弁の数(4~7 枚)や形(細長いものから円形に近いものまで)の変異は著しいが、基本的に地色は常に白(~淡緑、淡青紫)色、斑紋も青紫色で、小豆色や茶褐色を帯びることはない(九州の大隅半島産と沖縄本島中部の石川岳産は、白い花のみが咲くが、多様な変異の中の一形質が安定して出現しているものと考えている)。
 
このように、屋久島産と、その他の地域産とは明確に特徴が異なるのにもかかわらず、両者の関係は積極的に検討されていなかった。その理由は、奄美大島産や沖縄本島産のバリエーションが余りに豊かなために、「奄美大島や沖縄本島にも、紫色系の花が出現する、屋久島産の小豆色に連続しているのでは」と推測されてしまっている可能性。それと、全体の姿に、草丈が高いものや低いもの、葉が広く大きいものや狭く小さいものがあり、そ の多様な細部の変異にのみ目が行って、基本的な形質を基にした比較に取り組もうとする姿勢自体を、欠いていたからではないかと思われる。
 
これまでヘツカリンドウの種内分類群として報告されたものとしては、奄美大島産により記載された変種オニヘツカリンドウvar.latifolia、伊平屋島産により記載された品種ヤエザキヘツカリンドウf.plena、屋久島産により記載された変種ジュウジアケボノソウvar.cruciata、などがあるが、前者は生育環境の違いに伴って出現する多様な変異を示す生態型の一つ、後 2 者は花冠裂片の数の違いに基づく個体変異(同一株でも花ごとに花弁数が異なる)に過ぎず、本質的な系統を探る分類形質とは無関係と考えてよい。
 
伊平屋島は、沖縄県の西北端に位置する、一島一村(*2)からなる離島である。私は、野生アジサイのトカラアジサイHydrangea kawagoeanaの探索に、度々この島を訪れている。トカラアジサイは、鹿児島県の三島列島黒島・口永良部島・トカラ列島の各島に分布し、なぜか奄美大島に欠如、徳之島と沖永良部島を経て、与論島や沖縄本島ではなく、伊平屋島に現れる、という不思議な分布様式を示している(屋久島のヤクシマコンテリギH.grossaseratta、台湾や中国大陸のカラコンテリギH.chinensis と同じ種とする見解もある)。
 
そのトカラアジサイの探索と並行して、ヘツカリンドウの調査も行ってきた。この島のヘツカリンドウは、屋久島以外では唯一、小豆色の花が咲くのである。屋久島産同様に、例外なく地色が小豆色(屋久島産より色が淡く、チョコレート色と言ったほうが良いかも知れない)で、先半部に濃小豆色の多数の斑点を散布する。奄美大島と沖縄本島産は、著しく個体変異に富み、あらゆる班紋パターンが出現すると言って良いほどだが、屋久島産や伊平屋島産に共通する色彩・斑紋の個体は、全く見出せない。
 
伊平屋島の生物相は、トカラ列島や屋久島と、何らかの繋がりを持つように思われる。筆者は、その繋がりは、人類の活動が始まるより遥かに以前の、琉球弧が形成された、数100万年前まで遡って検証しなければならないと考えている(*3)。数100万年の時間の中で、沖縄の島々と、九州や、台湾や、中国大陸は、様々な組み合わせで、繋がったり離れたりを繰り返してきたはず。伊平屋島のトカラアジサイやヘツカリンドウも、その永劫の時間の流れと共に、今に至っているのである。
 
沖縄本島や奄美大島(および九州大隅半島)のヘツカリンドウと、屋久島や伊平屋島のヘツカリンドウ(アズ キヒメリンドウと名付けておく)は、全く別由来で成立した集団である可能性が考えられる。
 
アズキヒメリンドウ =地色が小豆色(蝦茶色、赤褐色、チョコレート色)、班紋パターンは安定。
→小豆色で濃色【屋久島】
→チョコレート色~茶褐色で淡色【伊平屋島】
 
ヘツカリンドウ(リュウキュウアケボノソウ、オキナワセンブリ) =地色は小豆色(チョコレート色、茶褐色)でない。
→一様に白(帯淡緑)色【大隅半島、沖縄本島石川岳】
→様々な斑紋パターン
→→地色は通常白色【奄美大島】
→→地色はしばしば淡青紫色【沖縄本島ヤンバル】
 
奄美大島産・沖縄本島産の変異の傾向
●一般に山上部原生林の個体は、花冠裂片が細くて華奢。●一般に山麓部の開けた環境の個体は、花冠裂片が幅広く大型。●同一地点に生える株でも、花色、斑紋、蜜腺溝の形状などの変異は多様。●同一株に咲く花にも、花の形、花色の濃淡、花冠裂片の数などに顕著な変異が見られる(花色と花弁の模様は共通する)。●場所により、白一色の個体のみ出現する地域(石川岳ほか、大隅半島産も同様)、多様な色彩斑紋の個体が出現するが白一色の個体は見られない地域、白一色の個体を含む多様な色彩斑紋が出現する地域、地色の青紫色が強く表れる地域、など様々。■茎高や葉の大きさは、環境により著しい変異を示す。人為の手が入った場所の、例えば刈り取られて主茎が切断された株などでは、茎高1~2㎝の株に、小さな葉と、比較的大型の花を多数付けることがある。■当年の実生株と、2 年目以降の株では、花数、(開花期を含む)開花状況などに、かなりの差が見られる。
 
伊平屋島産の変異の傾向
●花色は、一般に屋久島産ほど鮮やかではなく、屋久島産に近い赤味の強い濃色の個体、やや黒ずんだチョコレート色の個体、明るい茶褐色の個体、白味を帯びた淡赤褐色の個体、など。いずれも屋久島産同様、蜜腺から先半分に多数の濃小豆色紋を散布する。●花冠裂片の形は比較的多様で、花色にも(同一株の花でも)かなり顕著な濃淡の差があるが、それ以外の変異は少ない。■については、沖縄本島・奄美大島産と共通。
 
【花冠裂片の大きさと質】
ヘツカ:より小さく(10~20 ㎜)華奢
アズキ:より大きく(20~25 ㎜)剛健
 
【花冠裂片の概形】
ヘツカ:卵型~被針形(前後長/幅=1.5~3.5)
アズキ:卵形~楕円形(前後長/幅=1.5~2.5)
 
【花冠裂片数】
ヘツカ:4~7
アズキ:4~6(8 の報告有り)
 
【蜜腺溝の数】
ヘツカ:1~2
アズキ:1
 
【蜜腺溝の大きさと形】
ヘツカ:円型~楕円形(しばしば瓢箪型)、大きさの変異は著しい。
アズキ:円型~楕円形、大きさの変異は少ない。
 
【蜜腺溝の位置】
ヘツカ:中央(またはやや先方寄り)
アズキ:中央(またはやや先方寄り)
 
【蜜腺溝の色】
ヘツカ:明黄色~明黄緑色~明緑色~濁緑色(鶯色)
アズキ:明黄金色~濁黄金色(黄土色)
 
【花冠裂片内面の地色】
ヘツカ:白色~淡緑白色~淡青紫色~青紫色
アズキ:淡赤褐色~淡小豆色~茶褐色~小豆色
 
【花冠裂片内面先半部の模様】
ヘツカ:無班・中央や縁に青紫班・青紫斑を散布(非均一で部分的に集中)・全面濃青紫、など多様。
アズキ:常に濃小豆色の大型(時に小型)の斑点を、ほぼ均一に散布する。
(*1)伊平屋島産には、稀に地色の白っぽい個体が見出されるが、その場合でも常に淡赤褐色を帯びている。屋久島産にも、同様の傾向を示す個体が存在する可能性がある。
(*2)南端に小さな野鋪島があり、本島とは橋で結ばれている。
(*3)屋久島産と伊平屋島産に見られる共通性は、分化前の母集団から選抜された個体が、たまたま同じ形質を持っていた、あるいは、遺存的な潜在形質が、並行的に再現されたもの、と考えることが出来るかも知れない。しかし、母集団と考えられる近隣の地域(大隅半島・奄美大島・沖縄本島など)の個体群の中に、屋久島産や伊平屋島産と共通する形質を持つ個体が(多くの地域で著しいバリエーションを示す中にあって)全く見出せないのは、不思議である。将来の、DNA 解析の結果如何に係わらず、両集団(アズキヒメリンドウと典型的ヘツカリンドウ)の相関性については、様々な方向から、検証を重ねて行かねばならないものと思われる。
 
≪要約≫
 
屋久島・伊平屋島産は、例外なく地色が小豆色(茶褐色・チョコレート色・淡赤褐色)系で、単一の蜜腺溝を中心に、先半部に濃小豆色の多数の斑点を散布する。
 
その他の地域(大隅半島・奄美大島・沖縄本島)では、地色や模様が小豆色になる個体は無い(地色は白・淡緑・淡青紫、斑紋は濃青紫)。奄美大島と沖縄本島産は、著しく個体変異に富み、あらゆる班紋パターンが出現すると言って良いくらいだが、屋久島・伊平屋島産に共通する色彩・斑紋の個体は、全く見出せない。
 
大隅半島(ネットでの検索画像による)・沖縄本島石川岳産は、白地(帯淡緑色を含む)に緑色の蜜腺溝を備えただけの、最もシンプルなタイプ。これは、奄美大島・沖縄本島(ヤンバル地域)産に見られる、著しい変異の一方の端の形質が固定されたものと仮定しておく。
 
本来のヘツカリンドウ(リュウキュウアケボノソウ・オキナワセンブリ)と、屋久島・伊平屋島タイプは、異なる系統に帰属する可能性が強く、分類群を分けるべきと考え、アズキヒメリンドウの和名を提唱しておく。
 
文献上の分布記録がある、甑島、徳之島、久米島産が、それぞれどちらのタイプに属するかの検証。種子島、三島列島、口永良部島、トカラ列島、沖永良部島など、未記録地域の再調査。石垣・西表島産シマアケボノソウとの関係の考察。台湾(文献記録あり)および中国(文献記録なし)などにおける(近縁種の)分布実態のチェック。DNAの解析による、各地域個体群の系統解析。以上を行った後、分類群の再編成を行いたい。
 
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
 
上記した“新種記載”は、最初から「有効」とは考えずに行いました。無視されることは織り込み済みで、ヘツカリンドウの面白さに注目を向けるための「釣り」です。でも「有効/無効」や「注目」以前に、ここまで完全無視されるとは、思っても見なかった。
 
というわけで、その後、冬には毎年のように、台湾での追調査&中国での探索を行いたい、そして改めてより内容の充実した作品を著そう、と思い続けてきたのですが、あっという間に10年が経ってしまいました。 
 
今回、中国のリンドウ科に取り組むに当たって、「中国植物誌」や「中国植物図像庫」のネット検索を続けていた際、もしや?と思って、センブリ属を詳しく検索してみました。ヘツカリンドウは載っていなくても、台湾産のSwertia shintenensisは載っているはず、と思ったのです。
 
アケボノソウを含むsectionの中に、Swertia shintinensisを見つけた。記述の上では台湾固有種となっていて、大陸部の分布には全く触れられていません。「正式には」大陸側には分布していないことになっているわけです(ちなみに台湾南部産のS.changiiは紹介されていない)。
 
しかるに、「画像」として付随されている「中国植物図像庫」の方には、いくつかの台湾産(撮影地の特定は曖昧)の写真に混じって、大陸側の個体が紹介されています。
 
2か所。福建省と広東省。
 
紛いなきSwertia shintenensis、いや、むしろ、ヘツカリンドウそのものと言って良いような、、、、。ちなみに、検索表では、アケボノソウSwertia bimaculataと同じセクションに位置づけられています。それが妥当かどうかはひとまず置くとして、肉質で著しく広く大きな葉を持つことなどをはじめとした、このグループ(八重山産や台湾産を併せた広義のヘツカリンドウ)の特異性には、気が付いていないようです。
 
花の色は、やや赤味がかった紫色、ヤンバルの紫味の強い個体と屋久島産の中間ぐらいです。密線溝の位置や形、花冠裂片の模様のパターンは、より屋久島/伊平屋島産(アズキヒメリンドウ)に類似して見えます。台湾産2種が、明らかにヘツカリンドウとは異なる固有の特徴を著しているのに対して、この大陸2地域産は(花冠裂片がごく細いことを除けば)ヘツカリンドウとの共通点をより多く保持しています。
 
(屋久島産や伊平屋島産をヘツカリンドウ一種に含めるなら)大陸産も同一種(Swertia shintenensisではなく、ヘツカリンドウSwertia tashiroi)として扱っても良いのではないか、と。
 
概ね、僕が思っていた通りの筋書きですね。南西諸島産ヘツカリンドウが「順番通りに繋がらない」という謎の鍵を、対岸地域(上海~香港沿海山地)の未知の集団が持っているはず、という。
 
広東省の記録地の方は、僕のアパートからさほど離れていない場所です。撮影は11月25日となっていますね。ヘツカリンドウとも一致します。まだ咲いているかも知れない。飛んで行きたい。それともモニカに行ってもらう?
 
でも、ここは落ち着いて、来年(今年の年末)の目標として、じっくりと計画を練っておくことにしましょう。
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
10年前にアップしたアズキヒメリンドウ関連の旧ブログを紹介しておきます。
 

ヘツカリンドウ(辺塚竜胆)とアズキヒメリンドウ(小豆姫竜胆)-1

(2011-01-09 10:15:05 | 屋久島 奄美 沖縄 八重山 その他)
Swertia tashiroiの2つの系統につい...

ヘツカリンドウ(辺塚竜胆)とアズキヒメリンドウ(小豆姫竜胆)-2


(2011-01-10 15:48:08 | 屋久島 奄美 沖縄 八重山 その他)

ヘツカリンドウ(辺塚竜胆)とアズキヒメリンドウ(小豆姫竜胆)-3


(2011-01-11 15:34:24 | 屋久島 奄美 沖縄 八重山 その他)

ヘツカリンドウ(辺塚竜胆)とアズキヒメリンドウ(小豆姫竜胆)-4


(2011-01-12 16:28:26 | 屋久島 奄美 沖縄 八重山 その他)
屋久島および伊平屋島のヘツカリンドウ(アズキヒメリンドウ)について


(2011-01-13 22:21:27 | 屋久島 奄美 沖縄 八重山 その他)
 
 
2006.11.6 屋久島モッチョム岳 アズキヒメリンドウ 1

(2011-03-15 14:48:27 | 屋久島 奄美 沖縄 八重山 その他)
*1~19まで続きます。アズキヒメリンドウ(ヘツカリンドウ)の登場は、3からです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナ(←としておかないと読んで貰えないだろうから、すみません、ほとんどコロナ書いてません)

2021-01-27 20:52:26 | 香港デモ、新型ウイルス、日記

コロナ(←としておかないと読んで貰えないだろうから、すみません、ほとんどコロナ書いてません)

ブログ記事、読み返してみたら、相当に酷いですね、毎回全く同じことばかり書いてる。いや、いくら読んでくださっている読者が少ないからとはいえ、その方々に失礼です。反省しています。
*宣言した「一年前の旧原稿再紹介」も未だスタートしていないし。

一応弁解を。

●僕はもともとバカだということ。年齢による痴呆もあって良いのですが、それ以前にもう何十年も同じような失態を繰り返しています(病的なほどの忘れ物の多さとか)。

●なんせ、「中国の野生植物」の、写真の整理や、記事の執筆や、資料の(ネットからの)検索や、原版写真送信や、いくら時間があっても足りない状態。その隙間で、ブログ記事書いているわけなので、

●これが一番大事で、本心なのですが、大事な問題が、言っても言っても伝わっていないようなので、敢えて繰り返し述べています。まあ、それにしても、つまらんことも何度も繰り返してますが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

茂木健一郎氏が次のような意見を述べられています。
>「#自民の二大老害(2F氏とあっそう氏)は政界を去れ」というタグがついた投稿が大量に出回っている。
>このハッシュタグ、ぼくは苦手です。政策の内容を具体的に批判するのならいいし大いにやったらいいけれども、『老害』というエイジズムに基づく言葉を平気で使っている時点で、即アウトです。こういうものが許容される日本のネット文化はおかしい。

むろん、炎上していますね。僕自身はオリンピックもGo Toも反対の立場だし、2Fあっそうガース森蜃気楼諸氏は、そろそろ若手に道をお譲りになった方が良い、とは思っています。でも、それとこれとは別です。

「年寄りは早く死ね」と大合唱しているのですが、彼ら(金太郎飴のヤフコメ民たち)は、自分たちの立場(大衆との同調協和だけで自分の考えを全く持たない)や自分の言っていること(「これは差別ではないのですが」と言いながら露骨な差別を行っている)が分かっているのでしょうか?

ボケ年寄りの僕より、もっともっとアホな気がします。

子供のイジメと同じレベル。大人の社会に於いても、平然と苛めが行われる文化になりつつあります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨日のヤフーニュースに僕が入れたコメントやリコメントです。

緊急宣言解除のタイミングの話題。珍しく「非金太郎飴」的な、まともな意見がありました。

Yosさん
>コロナ感染者数の発表データなんて、国や自治体の思うがままに操作出来るんだから、全部がストーリーだと思っていい。
>支持率低下に危機感を感じる政府与党は、緊急事態宣言を以ってしても感染拡大に歯止めをかけられなかった、なんていう事態があってはならない。
>そういう思惑が入ってしまうんだから、何一つ信用なんて出来ないし、この国は国民の印象操作が上手い国。国民のコントロールのやり方は、第二次世界大戦とほぼ同じ。
>宣言や発表される数字に惑わされることなく考えることが重要だと思う。

Milk
>全くその通りだと思います。
>ただ、重要なことは、
>「国民の印象操作」の大基にあるのは、「国民の印象(要望)」だ、ということ。
>「この国」と「国民」が、(無意識なうちに)プロレスごっこやっているようにも思えます。

“印象操作”が、何に導かれて行われているのか、、、ということを、ほとんどの人たちは気付いていないのだろうなぁ~(その人々が当人なので)。

大抵のコメントやリメインとには、仮に「そう思う」が無くても「そうは思わない」は結構来るわけですが、今回のリコメントには、両方ゼロ、という珍しい結果になっています(その予感はあった)。コメ主のコメントのほうには「そう思う」がどっさりついている(殆ど時間差無しに僕のリコメントを入れた)。相反する意見を、両方とも肯定したり否定したりする場合は、多くの人は戸惑うのでしょうね。彼らは僕と違って頭がいいんで。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もひとつ、素直な感想(僕は間違いなくバカで無能なんだけれど、賢ければ良い、というものでもないんじゃないか、いや、敢えていうと、そいつらは本当に頭が良いのだろうか?という疑問)。

銀河同士が衝突し、ブラックホールが冬眠? 東大などが発表

Milk
>宇宙って何なのですか?
>僕には何のこと言ってるのか、まるで理解が出来ないんですが、、、。
>たぶん、僕がバカなんでしょうね。
>IQが一桁とか違うと、互いの会話が通じない、という話も聞いたことがあるし、、、。
>いずれにせよ、僕は“科学”ってのは、あんまり信用してません。
>科学の発展により、たぶんそのうち、“永遠の命の獲得”とか、“宇宙の果てへの到達”とか可能になるのかも知れないですが、それがどうした、って思いでいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前回のブログも前々回のブログも、「インドネシア」ネタで終えた(気付いてない人多いでしょうけれど)ので、今回は、「ジョニー・ティロットソンとインドネシア」(“1963年”とは、どういう年であったのか?)で行くつもりでいたのですが、次回に後回しです。

それよりも、早く次の「リンドウ」に取り組まなきゃ、、、。どんどん膨れ上がって、一大論文の様相を呈してきて、このまま進むとブログに挙げられなくなってしまいそうです。

追記:
最後に挙げた「宇宙」関係のコラムに、何人かの方々が「SF小説の素晴らしさ」をコメントされておられますね。(僕はほとんど読んだことがないんだけれど)非常に同意します。SF小説が、文学としても、科学の面からも、正当な評価を受けていないということに、今の人類の問題点(欠陥)が如実に現れていると思います。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナとマスクと三四郎(つづき)

2021-01-26 16:19:12 | その他


 1月24日の記事、「ひたすら自己保身の人々、趣味で“人助け”する人々、、、デリカシーに溢れた、美しい日本の「正義」の民」と、1月25日の「コロナとマスクと三四郎」に、いいね!と応援を押していただきました。ありがとうございました。


※前回ひとつ訂正*。

誤:「枠に捉われちゃいけない、君の頭の中より東京は広い、東京より日本は広い、日本より、、、」
正:「枠に囚われちゃだめだ、熊本より東京は広い、東京より日本は広い、日本より、、、、頭の中は広い」
全く正反対でしたね、、、。むろん、こっちの方が、はるかに奥深い言葉です。

*僕のブログ、いつも思い付きのまま書き流してるので、このような(無責任な)思い違いはしょっちゅうあります。気が付いた時は訂正しますが、読み直さないことも多いので、読者のかたが気が付いた場合は、ご指摘いただければ幸いです。ちなみに表題ですが、たまたま三四郎のフレーズが出てきたので、コロナとマスクにくっつけただけ(なんとなく語呂が良い)で、深い意味はありません。

**僕が「いいね!ひとつも来ないよ~(;´д`)」と愚痴を言ったら、あや子さんが「ブログ村」に登録して下さりました。何かのジャンルに所属しなくてはいけないそうです。それで「自然科学」のジャンルを選んでくださったのですが、別に大した根拠はありません。他に選びようがないし、まあ、昆虫や野生植物を対象に50年以上取り組み続けてきているわけですから、それでいいだろうと。

僕の考える「頭」の存在意義は、
「賢い」よりも「広い」
「体系に沿う能力」よりも「俯瞰的に見つめる能力」
「体系」に沿って考え(や研究)を進めていくことは大事なことだと思います。しかし、いくら立派な(人類の役に立つ)成果が成し得ても、その大基に俯瞰的な視点が欠けていれば、無に等しいのではないでしょうか。仮に「永遠の命」が成し得た(可能性は充分あるでしょうね)としても、じゃあ、それでどうするの?ということです。

「民主主義」の「自由」は、人々が皆「自分が望む享楽」を手にすることが可能な自由ですね。自由という言葉は、「自分(自分たち)の自由」と「他の排除」が、セットになって成り立っている。

「自分(たち)の自由」とは、言葉を置き換えれば「“みんなが自分勝手/自己中心になった状態”を保ち続け、自分もその中に身をおくこと」によって成り立つわけです。力を持ったもの、概ね、皆と足並みを揃えたものが勝ちあがり、足並みを揃えぬものを排除していくことによって、「取得権保守」の集団が、正義の存在(自己中集団を自己中と批判する人が自己中と見做される社会構造)として確立される。

しかしそれは、「枠」の中にあってだけ無し得る「囚われた自由」「偽りの自由」です。

「悪」(例えばマスクをしない人)への鉄槌は、上から為されるのではなく、大衆によってです。自由の民によって、別の自由が抹殺される。

無意識同調強要空気の中で「囚われた自由」に従っている限りは、「マナーが良く」「時間を守り」「圧倒的に清潔で」「親切で優しく賢い」、そして「隠すことが上手で」「自己保身に徹する」、「美しい日本人」の一人たる権利が与えられるわけですね。そして日本は(気が付かないうちに、かつ急速に)破滅に向かう。

なんにもできるけれど、なんにもできない。それが「自由な」「民主主義国家」の正体です。

「共産党一党独裁」の中国では、むろん人々の自由は束縛されます。そりゃもう醜いものです。大衆の要求も、外野(国外の)忠告も、完全無視して、(権力者たちは)思い通りの政策を推し進めます。人権蹂躙はなはだしい。

でも、考え方によれば、トップ(権力)からの拘束や圧制は、単純に従ってれば良いだけです。「大衆の空気」への気配り・同調などは、考えずに済みます。

「マナーに欠け」「時間を守らず」「圧倒的に不衛生で」「うるさく乱暴で」「デリカシーはゼロ」「驚くほど間抜け」

そして、なんにもできないけれど、なんでもできる。それが中国。

あるコラムに「共産主義社会の国ほどコロナ感染者が少なく、人々は(例えば普段はマスクなしで)自由に暮らしている」という指摘がありました。良い悪いではなく、事実(のひとつ)です。
「そりゃ隠蔽に決まってる」
(そうかも知れないとしても)それを言ってはなりません。

日本の政府は、大衆の御用聞きです。大衆の「総意」(を最大公約数化したもの)に沿って政治を司る。自分たち(大衆)の要求が、権力とやらのお墨付きを得て自分たちに戻ってきているわけで、それでも不満なネトウヨたちは、日本が共産社会化すれば気が済むのかな?と思ったりします。

「コロナ」ですが。パンドラの箱を開けて、収拾がつかなくなった。どうすれば良いか。箱の蓋を閉めて、無かったことにする。というのも、一つの手ではないでしょうか。たぶん、それしか方法はないと思います。そして、(今後も紆余曲折の末)たぶんそうなるのでしょう。

そして、またそれを繰り返す。その都度、「正義」ではない側の人々が、謂われなき迫害を受け消えてゆき、人類は総ロボット化に向かって邁進する。

僕は「開けっぱなし」でも良いのではないかと思うのですが、、、。

話を変えます。

僕は、なんでこんなに嫌われているのでしょうね(笑)。嫌われ出したのは、いつ頃からだったのだろうか?

今思うと、中学の頃には、相当に酷い(集団的)イジメに会っていました。でも本人はイジメられているとは感じていなかったのだと思います。

成人になってからは、一体何十回何百回と「お前を抹殺してやる」「この社会で生きて行けないようにしている」と言われたことか(具体的な例の一つを、次の次の回の「リンドウの話」で紹介予定しています)。

まあ、物質的な命は繋いでいるわけで。でも社会的には確かに抹殺されていますね。

あと注記。2度続けて同じ話を書きますが、、、。僕の「健康」に対する取り組みは、「健康マニア」の人々や「食生活リスク徹底排除」の人達とは対極にある、それらの人々からすれば地獄と言ってよいだろう劣悪な環境・状況下で成されてきたわけです。

なのに、血液検査で43項目チェックして、CTや脳波や心電図をとって、(骨が曲がっていること、肺の一部と頭の一部に穴が開いてることを除けば)何一つ異常がない。奇跡の73歳だそうです。

なのに、毎日(特に午後)筆舌に表せぬ苦しさが続きます。どのような苦しさなのか表現は難しいのですが、敢えて具体的に言えば、頭が痛い、胸が痛い、お腹が痛い、ということなのかな?それも半端なく。一体何でそうなるんでしょうか?

F先生の意見は一貫しています。
「ストレス」
でも、その意見は甘受しがたい。

「ストレス」には自信があります。世界一強いんではないかと。そんなのに負けてたら、とっくに首吊ってます。でも、考え方によれば、「ストレスに負けていない」からこそ、目に見えぬ(気が付かぬ)ところでの多大な「ストレス」を抱え込んでしまっているのかも知れませんね。

「好きな事やってていいなぁ~」
という言葉を、度々聞きます。一番言われたくない(落ち込んでしまう)言葉ですね。

とにもかくにも、「お金を稼ごう」と必死なんですから。人殺し以外は何でもやります。でも、仕事くれませんね。ハローワークじゃ、ほぼ門前払いです。一年前の冬になんとかありついたマクドの深夜清掃では、背骨をひん曲げてしまったし。

それで、(結局は本業の)写真や文章を売ろうと、あるいは、ブログを書くことで何らかの糸口を見つけようと、必死でもがいているわけです。

それが、「社会の流れの中にいる人」たちから見れば、「自由気ままに生きていて羨ましい」と映るんでしょうね。社会の(空気の)中の住人も、上とか下とか(むろん横とかも)特定の人や組織に気を使って、むろん相応のストレスが溜まることは分かります。でも僕のように、社会から排除されてしまっている(その理由が分からない、ということが最大の問題点です)にもかかわらず、「社会の中で生きなければいけない」という立場にある(すなわち「特定の人や組織」に対してだけではなく、全ての人や組織に気を巡らさねばならない)ことが、どんだけ大変なことなのか。

それを想えば、中国においては、上とか下とか横とかからの理不尽極まりない拘束はあっても、むしろそれがある分、大衆とか社会とかの空気などを気にせずに、ある程度やりたいことが出来る。

ちなみに、好きなことが出来るんだったら(お金があったら、ということですね)、こんなブログとか書いてません。ちまちま日本と香港・中国往復なんかしてません。

部屋に籠って蝶々のオ0000をひたすら覗いているなり、あるいはフィールドに出るとしたら、各地各種のセミの鳴き声の録音に励んでいます(新しい顕微鏡を買うか、録音機材=携帯電話でもよい=を買うかが必須条件)。

究極の夢は、インドネシア(セレベスかモルッカ=ハルマヘラ、セラムなど)で、現地の可愛い女の子と結婚して、蝶の観察・調査を続けたい。今からでは遅いですが、永遠の夢です。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナとマスクと三四郎

2021-01-25 20:37:06 | 香港デモ、新型ウイルス、日記



Sky3731さん
Kawada88さん
Rei9172015さん
「いいね」有難うございます。

ぼくは“いいね”の入れ方が分からないので、ここでお礼しておきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さっき病院の待合室でT.V.を見ていたら、“「武漢が隠蔽している」由、許されざるべきことである”みたいな、「相変わらずのニュース」が流れていました。日本は正義ですもんね。武漢、可哀そうだな~(まるで牛若丸に退治されている赤鬼青鬼です)。

武漢が発祥、というのは、事実なのかも知れません。事実の一つ。いろんな事実がある。

※訂正済み「枠に囚われちゃだめだ、熊本より東京は広い、東京より日本は広い、日本より、、、、頭の中は広い」と、夜行列車の中で広田先生も言っていたし。

陰謀論に成っちゃうといけないのですが(三世もジョージも「陰謀論」が好きで、それはそれで傾聴に値する)、コロナ問題は「香港デモ」の続きです(「天安門」から連綿と続いている)。香港警察に代わって、武漢がターゲットにされた。まあ、されるだけの根拠はあったのだろうけれど、それが全てでも、本質的な問題でもありません。

パンドラの箱を開けた。

そして、

空気の操作。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

え~と、さっきの(いつもながらの)T.V.ニュース見て、冒頭に(僕の方もいつもながらの)戯言を入れておきました。

本来の書き出しは↓ここから(以下、支離滅裂です、書き直すの大変なので、そのままアップします、笑)。

大相撲、無事に?千秋楽終えましたね。今春、プロ野球も開幕するのでしょうか?「進むも地獄、退くも地獄」ということで、とりあえずやるしかないんでしょうけれど。

一年余り前、照ノ富士の記事を半分載っけたところで、残り半分(ほぼ完成)がお蔵入りになってしまいました。来場所大関に再昇進すれば、引っ張り出してきて掲載せねばなりません。

いや、いろんな分野で、「ほとんど完成しているのにも関わらずブログにアップしていない」記事が多数溜まってます。概ね、一生懸命真面目に書いた記事です。最後の「詰め」を考えているうちにそのままになってしまった、というパターンが大半です。

概ね、僕の「守備範囲」対象の記事ですね。「蝶」とか「蝉」とか「野生アジサイ」とか「野生レタス」とか、、、、。どうしても「本気」になってしまって、後回しになってしまう。

アメリカン・ポップスだったら、むろんジョニー・ティロットソンですが、ジョニー本人や同時代歌手の記事はなかなか書けない。「ケイデンス・レコード物語」などは、超大作(しかも99%完成)なんだけれど、もう丸2年以上ほったらかしです。それで、当たり触らずの、(時代やジャンルが)ちょっと外れたところばっかり書いている。

「アメリカン・ポップス(60’s)」「明治文学(19世紀末)」はともかくとして、いわゆる「人間社会」には全く興味も知識もない僕なのに、どこで風向きが変わったのか、ここ数年、「中国のあれこれ」「香港デモ」「コロナウイルス」、、、と、人間界の俗っぽい(?)話題ばかりに関わっていて、我ながら呆れています。

それが収入(原稿掲載)に繋がる、と思って取り組み始めたわけで、実際初めのうちは「貧乏日本老人の見た中国」という、それなりの一般受けするスタンスだったのが、やがて「大衆の総意に基づく要求」みたいなところから大きく乖離し始め、(読者はともかく)大手メディアからは見放されてしまったわけです。

でも、しつこく書きます。
「マスクとワクチンが人類を滅ぼす」
「“無意識強要同調空気”社会への警告」

誰もいないところでマスクしている人(ほぼ全員ですけれど)が気味悪くって仕方がない。その人が、ではありません、その社会の空気が。まあ、そんなこと気味悪がってると生きていけませんが(笑)。
 
マスクは、僕が今更ここで言うまでもなく、本来は(一般的な意味でも)「悪の象徴」なんですね。日本(とか香港とか)は別なんでしょうが、欧米では、「悪い事する人」がマスクしている、もしくは「重篤患者」が使用するもの、というのが、本来のイメージだったと思います

しかし、日本人(や「香港デモ」の若者たち)は、本当にマスクが好きなんですね。「自分たちは悪ではなく善である」と信じ込んでるので、正義のためには何やっても許されるはずなんだけれど、バレルと困ることも少なからずある。でもマスクしときゃ安全です。マスクしてることが、心地よいのです。

マスクは、個人情報漏れリスク管理社会の行きつくところです。そのうち、(自分の家族とか以外の他人に)顔を見せるには、(肖像権みたく)お金支払ってパーミット確保することが必要(ある意味ストリップショーだ)、という社会になってしまうのかも知れません。

もちろん、(意識上は)「コロナウイルスの脅威」のための防御策、ということで、皆マスクをしているわけですが、、、。

でも、(歴史的に見て、マスク強要に値する)特別な脅威なんですかね?

「仮説はダメ」という人がいます。ならば、「定説」の肯定も、確たる根拠はないと思いますが。

「脅威」は、これまでにもあった。「ウィルス」をはじめとした幾多の様々な脅威がありました。それを考えれば、人類誕生時から「マスク必須」だったはずで、、、。今頃気付いた(マスク必須を思い立った)わけです。

科学(文明)が発展すればするほど、(様々な「事実」が判明し)全ての自然界の現象が「脅威」となって、人類と「敵対」する。科学によって、それらを蹴散らそう、としているのです。

マスクとワクチンの行きつくところは、いつか人類は“改造人間(実質ロボット)”になってしまう、ということでしょう。

しばらく前に、「脅威の殺人オオスズメがアジアからアメリカに侵入」というニュースがありましたね。

無論、それを撲滅しなければ、というのですが、幸い?というか、その後あまり話題になっていないようです。

日本は、その「殺人スズメバチ」と、奇跡的に共存し得ている。それを欧米の人たちが知って、新たな考えを巡らせているのだと思います(本来の「文明」というのはそういうものだと僕は思う)。

そんな素晴らしい「文化」があるのに、「マスク」「ワクチン」一辺倒ですか。まあ「コロナ」は「中国発祥」だから、最初から敵対一辺倒で進まざるを得なかった。

もっとも「殺人オオスズメバチ」、アメリカに見習って「撃退すべし」という意見が出てこないとも限りません。「絶滅危惧種」として人間社会から切り離し、手厚く「保護」し、そしてオガサワラシジミみたく消えていく。そうなって欲しくはないですね。

コロナに対しては、ともかく今、自分が助かればいい、とだけ思っているわけです。確たる根拠もなく、いや確たる根拠がないからこそ、「みんなそう思ってるから」と、ひたすら不安に浸る「集団」と化す。

僕は、「教育」とは「洗脳」の同義語だと捉えています。大事なことは、自分の頭で考えること、だと思っています。「教育」によって、「体系」に沿った能力のみが必要とされ、物事を俯瞰的に見渡す能力が失われつつある。

俯瞰的に物事を捉える事ができない、いや、それを為すことが怖くて踏み出せない(受験脳だけ備わったバカなので単に出来ないだけなのかも知れんけど)人々が、今のマスクの集団です。

その人たちに戯れにアドバイスしておきます(こないだのブログでも同じこと書いたけれど)。僕は、もうすぐ73歳ですね。仮に今消えちゃったとしても、早死にというわけではないです。まあ平均には近い。今でも(交通費さえあれば)5000m級の山にも登れるだろうし、あっちの方も(10数年間試してないので分からんですが)可愛いコを用意しといてさえくれれば、たぶん大丈夫だと思う。

健康マニアの人や、リスク回避食生活徹底の人たちとは対極にある、(ストレスとかも含め健康管理面では)滅茶苦茶最悪な生活環境下に置かれ続けてきました。にも拘わらず、年齢上は(一応ですが)いわば「勝ち組」です。それがどういう意味を持つのか、皆で考えて欲しいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・

広田先生「枠に捉われちゃだめだ」
三四郎「日本はどうなるのでしょうか?」
広田先生「滅びるね」

人間、ことに日本人は、「枠」が好きです。枠の中にいることが、美徳のように思われている。そして、その枠の中で、「体系」とか「方法論」とかを前提に、知識さえつければ、それを駆使して何でも出来ると。

科学の驚愕すべきスピードでの発展(それは「方法論」に沿って「答え」を見つけ出すことで成されている*)を考えれば、永遠の命の獲得も、宇宙の果てへの到達も、案外さほど遠からぬ日に実現可能なのかも知れません。でも、そうなることが、それがどうしたということなんでしょうか?

*小保方さんも、何とかという現象をたまたま見つけた(その一端に出会った)。しかし、それを体系に沿って再生することは出来なかった。役に立たない発見、というわけです。役に立たないもの(実証再現出来ないもの)は科学として否定されます。その中に、何らかの暗示があるのかも知れない、ということは考えないのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

僕は、幼稚で無能で、かつ老人で痴呆症かも知れんので、何度でも繰り返し言いますが、、、、。

「自己中心」な人々が集まって「標準」を成し、「自己中心」的な人々を批判する人間を「自己中心」的として排除していく、というのが、今の世の中(殊に日本社会)だと思っています。

「思いやり」といった言葉をよく聞きますが、本当の「思いやり」には、(自他共に)痛みが伴うものではないかと。といって、目の前にいる人を傷つけたくはない(それで僕は、近くに人のいるところではマスクをしている)。

(次元が全然違いますが)敵に襲われる瞬間の小動物などを目前にすれば、つい手助けをしたくなる。難しいところでしょうけれど、、、。 

・・・・・・・・・・・・・・

**三四郎のヒロインは美禰子(40年ほど前に僕が失恋した相手とイメージがそっくり!)ですが、僕は「三輪田のおみつさん」(注:作中に本人は一度も現れない)が真のヒロインではないか、と思っています。

付録:

全然関係ないけれど。ジャクリーン・ボイヤーというドイツの女性歌手の、「おみつちゃん」。1963年のドイツの大ヒット曲で、ジョニー・ティロットソンの「ユー・キャン・ネバ―・ストップ・ミー・ラビン・ユー“恋に弱い子”」(「ジュディ、ジュディ、ジュディ」のA面です)と、ドイツのヒット・パレードのNo.1を競っていました(同時期の日本/アジア関連のヒット曲は当然のように「スキヤキ“上を向いて歩こう”」と日本では見做されていますが、世界的な視野で見渡せば必ずしもそうでないことが分かります)。たしか以前にも紹介したと思いますが、何バージョンもユーチュブに紹介されている中、この映像(インドネシアだ!)が特に気に入っているので、最紹介しておきます。*ジョニー・シンバルも「明日があるさ」のB面で歌っている。

Mitsu, Mitsu, Mitsu" by Jaqueline Boyer

(“フジヤマ”“ヨコハマ”“着物高いです”)








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いいね!

2021-01-24 20:37:30 | 香港デモ、新型ウイルス、日記




マクドナルドもイオンも、Wi-Fiがなかなか繋がらない。スタバに行くと電車賃かかるし(ジョナサンの角で拾ってます)。明日は病院の日なので、スタバにも行けます。

前々回のブログ訂正。愛媛県の「女の子」じゃなくて「女の人」ですね。言い訳をすれば、僕の歳になれば20代ぐらいの(場合によっては40代ぐらいまでの)女性は、皆「女の子」にしか見えないので(「男の子」も同様)。

それと、あや子さんからの(僕の“愚痴”に対する)叱責がありました。なるほど、説明受けて良く分かりました。結論を言えば、「いいね」とか「応援」とかは、それなりの「貰う努力」をしなくてはもらえない。そして沢山貰っても「営業」に繋がるわけではない、ということ。一つでも貰えたことは、大いに感謝すべき事なんだと改めて思います。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひたすら自己保身の人々、趣味で“人助け”する人々、、、デリカシーに溢れた、美しい日本の「正義」の民

2021-01-24 20:29:10 | 香港デモ、新型ウイルス、日記



以下、表題とは無関係の話題。

若者のウイルス感染率が、抜群に高いそうです。本人たちは、ウイルスが介在して病気が悪化するというようなことは余りなく、大抵の場合(知らぬ間に)何事も無かったかのようにウイルスは消えていき、しかし高齢者にうつして、 運悪くもともと疾患があったり、体が弱っていたり、ともかく抵抗力に欠ける老人が、ウイルスが介在することで死んでいく。

昔から、そうだったんではないかな? 気付いていなかっただけで、、、。

ヤフコメの若者?たちは、老人をボロクソに扱き下ろして、“早く死んでしまえ”と大合唱しています。いいんですか?(見方によれば、とんでもない差別的発言だと思うけれど)。

上記ウイルス感染媒体のことを考えると、実際、思ったり言ったりしているだけじゃなく、手を貸しているわけです。合法的な老人抹殺。現代の姥捨て山。まあ、別に悪い事ではないのかも知れません。生命のシステムからすれば、“なるほど”と納得がいきます。

若さは「正義」です。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「服部桜」改め「勝南桜」への応援メール

2021-01-23 20:25:10 | 香港デモ、新型ウイルス、日記



彼(史上最弱力士)のニュースが出ると、ヤフコメ民は揃って“とっとと辞めてしまえ”と、ボロクソに叩きます(まるで2Fさんに対してみたいです、笑)。今日も負けて、3勝217敗1休。
これで83連敗で、来場所は自己の持つ89連敗更新かも知れませんね。
でも、3つも勝ってるのだから、胸張って良いですよ。そのうちに勝てます。

相変わらず金太郎飴のボロクソコメントが並ぶ中、aさんという方が、励ましのコメントを投稿していました。僕も助け舟を。

a*

>土俵に上がって自分より大きい相手を前にすると、あまりの恐怖心で思ったように体が動かないという、相撲取りには致命的な問題を抱えています。
>しかしどれだけ怖かろうと、周りにどうこう言われようと、そこからに逃げずに相撲を続けるという信念を持った人でもあります。
>それは偏に相撲が好きで、親方のことを尊敬しているからです。
>結果ばかりが求められる世の中で、心が何度も折れそうになる中で、足掻いてでも続けているという点は尊敬に値します。
>周りで好き勝手言っている人達が居ますが、そんなストレスに耐えながらでも好きなものを続ける信念をあなた方は持っていますか?

milk*****

>うん、僕は彼のファンです。自分の道を行く。それが「正義」であるか「悪(邪道)」であるかは、ヤフコメ民が決めることではありません。応援しています。
削除



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「いいね」を押してくださった愛媛県の女の子に/有難うございます

2021-01-23 13:36:17 | 香港デモ、新型ウイルス、日記



さっき、あや子さんからメールがあって、「“いいね”押してくれた人がいましたよ!良かったですね」と。

素直に嬉しいですね。10数年間に亘り、1500回のブログを更新してきて、「いいね」とか「応援」とか(僕はそれらの意味さえ知らないのですが、笑)を貰ったことは、ほとんどありません。殊にこの一~二年は、ずっとゼロですし。

この四国愛媛県の女の子が、何年かぶりでの(もしかしたら“いいね”などの表示が付くようになってから初めての?)「いいね」「応援」です。

この方のブログの紹介もあったので、チェックしてみました。(いわゆる「コロナ騒動」に対して)僕と同じような想いでいる方も存在する、ということが確認できたことも良かったです。

でも、「いいね」や「応援」は150ぐらいありますね。常にゼロ(幼稚で程度の低い内容であることは自覚していますが、結構大事なことも言ってるのです)の僕と、どこが違うのでしょう?

それを想うと、なんで僕はこんなに嫌われている*のだろう、と、哀しくなります。正直、生きているのが辛いです。

*たぶん「嫌われる/排除される/無視される“オーラ”」みたいなものが漂っているのでしょうね。昔、ベトナムのラオカイの駅からサパに向けてローカルバスに乗ろうとしたら、一緒にいた欧米人たちから引き離されて「日本人は10倍の運賃を支払え」と強要されたことがあります。それを拒否したら、ボコボコに殴られてしまった。同じバスに乗ろうとしていた、ドイツ人の女の子三人組が、助け出してくれました。なんだか、その時のことを思い出した。

「いいね」「応援」を押してくださった愛媛県の女の子、本当に感謝しています。

・・・・・・・・・・・

「中国のリンドウ」。たまたまパソコン画面に消し忘れて置かれていた一枚の画像がきっかけで、とりあえず【1】を掲載して、あとは適当に書き流そうと思ってたのですが、うっかり真面目に取り組みだしたため、大論文になってしまいそうです(笑)。一週間ぐらいかけてアップしていく予定です。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

喉とお腹が猛烈に痛い!

2021-01-21 20:25:06 | 香港デモ、新型ウイルス、日記


昨夜は血を吐いた、、、は大袈裟かな、例の奥歯と鼻孔を結ぶ空洞の奥から排出する大量のゼリー状の痰の塊に血が混じっていた。まあそれ自体はよくあることなんで、、、。

自己診断では、長い間(今年で8年目)、そのゼリー状の塊を終日嚥下し続けていることが原因で、胃がやられてるんだと思います。

ということで、朝から病院(公立福生病院)に行き、いろいろ検査を受けてきました。

血液検査が大変だったです。僕の血管は、外からはほとんど確認できないとのこと(めちゃ細いのだそうです)。看護婦さんでは採血できず、ベテラン医師が左右何度かやり直して、やっと成功した。あと、体全体のCTスキャンも撮りました。

結果は、血液検査43項目、全て正常です。以前はやや高めだった尿酸値(ここんところ痛風は起こっていない)も正常に戻っています。F先生曰く、「こんな70歳台は珍しい」(大抵の老人はどっか一つぐらい引っかかるのでしょうね)。

「内臓的には全く問題ないです、でも、別の問題が、、、、」。

背骨がぐにゃぐにゃに曲がってるのだそうです。こんな例もあんまり見たことないそうな。殊に、ちょうど胃の裏側の節の端から、胃の方に向かって大きな棘状突起が突き出している。「そりゃ胃が痛むのは当たり前です」と。僕自身が「胃が痛いのか腰が痛いのか判別つかなくなる時がある」と言ってた事とも整合します。

背骨の障害については前から指摘されていました。でもごく一部だったはず。レントゲン写真見ると、確かに爬虫類のように曲がりくねってる。1年前のマクドでの過労が、よほどダメージになったのかも知れません。

手術すると大手術になるので、痛み止め飲んで我慢しているのが現実的、とF医師。僕もそれに賛成です。そういえば、以前夜中に誤嚥で救急車で「徳洲会病院」に運ばれたときも、レントゲン撮ったら「肺の入口に大きな穴が空いてる、たぶんそれが誤嚥の原因、ただし手術すればかなりの大手術になる」と言われました。

あとで、F医師に伝えたら、「それ知ってます、たぶんずっと前からあるはず、先天的かも知れません、無視してても良いでしょう」と。僕もそう思います。

いずれにしろ、内臓的には全く問題がないそうな。今、血液検査の結果の一覧表を見てて、少なからぬ感慨にふけっています。世の、健康自己管理マニアの方々、栄養バランスとか、食品成分のリスク排除を必死に行ってる方々だって、この歳になれば、43項目中の2つや3つはダメ出しされるはず。なのに、健康管理、栄養摂取、リスク防御を全く行っていない(健康管理マニアの人々からすれば“地獄”のような生活を続けている)僕が、全く問題なし。なんか申し訳ない気がします。

それはともかくとして、今朝勃発した喉の痛み(今は収まっている)。これに対してだけは、デリケートになっています。この10数年、毎年冬になると、まず喉を傷め、それが肺に来て、地獄の苦しみに至るのです

コロナがあろうがなかろうが、毎年冬は「肺炎ウイルス」の脅威に向き合い続けているわけで、、、、。でも、なぜか去年はセーフだった。今年も今んところ安泰です。案外「コロナ禍」で世間が自粛していることに、ちょっとは恩恵受けてるのかも知れません。

それにしても、、、、なんでこんなに(毎日午後は七転八倒の辛さ)苦しいんですかね~。コロナ以外の疾患は見向きもされない状況のなか、冗談じゃなく、「マスク着用(が原因の一つ)で元々悪かった体調を更に悪化させる人」も少なからずいる(僕もその一人かも知れない)わけで、それ考えりゃ、やっぱり迷惑の方が大きいです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナの幻想(マスクとワクチンが人類を滅ぼす)

2021-01-20 20:57:32 | 香港デモ、新型ウイルス、日記



【自己保身(責任逃れ)のため互いに洗脳しあう大衆によって構築された日本の「民主主義」】

「コロナ」についての一年間の過去記事を振り返って行きます(断片的な再紹介)。

この一年間(その前の「香港デモ」からと言っても良いかも知れません)、ずっと同じことを言い続けてきました。改めて、過去のブログをチェックしてみました。もちろん、余りに下手で幼稚な文章に赤面する部分は少なからずありますが、全体としては、今考えていることと同じことを書いています。

バカな大衆(概ね高学歴のエリートが中心を成す、心優しく、礼儀正しい、正義の人々、、、)は、未だに本質が捉えられないのですね。

改めて、一年前からの記事を、(新たな記事の中に織り交ぜながら)再掲載していこうと考えています。自分では、全部まとめて「一つの物語」と捉えているので。さすがに「アメリカン・ポップス」の長過ぎる記事とかは削除し、「余りに下手で幼稚」と感じたところは、それなりに修正しておきたいですが、原則としては、元のまま再掲載していきたい、と考えています。

まず、主な登場人物を紹介しておきます。

僕(青山潤三)
1948年神戸生まれ。Nature-photographer and writer。神戸の甲南中学卒(実質一年で中退、「不登校児」のハシリです)。1960年代初頭から、屋久島をはじめとする南西諸島や小笠原で撮影や調査活動を続け、1980年代後半に、拠点を中国大陸に移しました。目的は、日本の自然の成り立ち(東アジアの生物地理)を探ること。蝶の生殖器構造、蝉の鳴き声様式、および一部の植物(主に野生アジサイ類)の基本形態比較による系統関係の考察。公的メディアに於ける著作(単行本)としては、「日本の高山植物」「日本の蝶」「屋久島の自然」関連を中心に、20冊余(「小学館」「平凡社」「白水社」「岩波書店」ほか)。新聞連載は「朝日新聞」「毎日新聞」「産経新聞」「東京新聞」「神戸新聞」など。2017~2020年にネットマガジン「現代ビジネス」(講談社)に連載。ブログ「青山潤三の世界・あや子版」(ほぼ毎日掲載)と「社会の窓から」(断片的掲載)。

あや子さん
ブログ「青山潤三の世界・あや子版」を、もう15年近く、無償で続けて下さっています。もともとは、僕の作品(旧ブログ)の読者です。お会いしたことがあるのは、10年ほど前に東京駅近くの病院に緊急入院時、妹さんと一緒にお見舞いに来て頂いた時だけ。僕より4つほど若いと思うので、70歳代手前かな? 佐世保に御主人と共に暮らしておられます(2人の息子さんは独立)。個人ピアノ教室を開かれていて、苦しい状況の中、無報酬で(むしろ少なからぬ持ち出し分あり)ブログを管理して頂いています。感謝に堪えません。僕のブログとともに、御本人の「佐世保の自然観察」ブログ(お世辞ではなく、すごく充実した内容です)も長年続けておられるので、そちらの方もぜひよろしくお願いします。

三世
コンデンスミルク三世。「コンデンスミルク一世」は僕です(名前の由来は別のところに何度か書いてるので、機会があったらチェックしといてください)。ブログ「社会の窓から」を管理してくださっています(気まぐれに断続的に掲載されます)。30歳代後半、結構美人で、セクシーで、スタイルが良く、世の男性にはモテそうな外観ですが、他にとりえのない、欠点だらけの人間です。もとい、訂正します。少しは長所もありますね。地頭は非常に良いと思う(あまり表には出さないけれど)。写真、文章、デザインなどの才能は素晴らしい。出身地が僕の父と同じ兵庫県姫路。〇番目の御主人(ジョージ、超イケメンで、頭も体力も抜群で、しかし超偏屈、まるでソクラテスの時代の哲人が、間違って現代に現れたみたい)の故郷、ギリシャはエーゲ海の島で暮らして5年目に入ります(4年間別れていないところも評価ポイント)。三世に対しては、腹が立つことばかりなのですが、ほとんど唯一の日本人の友達なので、これからも喧嘩しつつ仲良くしていこうと思っています。インターネット上で、「チエチエブログ」や「エーゲ海オンライン旅行」などに取り組んでいるので、(ジョージ共々)よろしくお願いします。

モニカ
僕の弟子です。本人は知人に僕のことを「ベスト(スペッシャル)フレンド」と対等関係を強調していますが、最近は素直に「私の先生です」と紹介してくれてるみたいです。広東省の北端の江西省境に近い客家の村出身。雲南省昆明 の大学に4年(修士号とかも持っています)、卒業後同地の企業に4年。10年前に深圳~昆明の夜行列車で出会い、いろいろと手伝って貰うことになりました。8年前、一度大ゲンカして一年近く音信が途絶えたことがありますが、突然「過去の喧嘩は無かったことにしましょう」とメールが来て、その後また僕の仕事を渾身的に手伝ってくれています。対外的には「中国のアシスタント」となっていますが、報酬とかは一銭も払ってないので、ちょっと違いますね。この上もなく出鱈目でノー天気、かつこの上もなく真面目な努力家、中国人の縮図です(笑、でも僕はそこが大好きです)。僕にとって、娘(というか年齢的には孫)であり、妹・お姉さん・彼女であり、実質的にはお母さんみたいな存在です。僕のことをジュンゾウと呼んでくれるのは、20年以上前に逝去した母と、モニカだけです。5年前、中国人男性(一つ下、とても優しい人)と見合い結婚、4歳になる娘さん(小七)がいます。小七が成人するまで元気でいることが僕の究極の目標です(もっとも今年二人目が誕生予定なので、更に長生きせにゃなりません)。せめて、僕が生きているうちに、野生生物関係の写真(原版写真の整理)や資料(記事の英訳)を纏め、モニカや小七の世代に引き継ぐ準備をしておきたいです。

U氏
元・「現代ビジネス」(講談社のインターネットマガジン)の編集者(現在はたぶん別部署に異動)。腹が立つ、と言えば、こいつほど腹立たしい人間はいない。僕より40歳下ですよ(モニカや後述するパラリラと同世代)。なのに、僕のことを、「無知無能なろくでなし」と軽蔑しきっているみたい(実際はどうなのか良くわからない)で、腹立たしいことこの上ありません。岡山県倉敷市出身。東大文学部の、たしか上野千鶴子さんの教室とかで学んだようです。アマチュアロックバンドのベーシストもやってます。まあ、客観的に見れば、なかなか良い人物ではある(ちょっと真面目過ぎるところもある)のですが、僕とは感性や価値観の基準が違いすぎるので、いかんともしようがありません。去年の6月に、コロナ関係の記事『「とりあえずマスク」ですっかり安心している日本人への違和感/ただの「同調圧力の象徴」になっていないか』を掲載した日から、連絡をとることも出来なくなってしまっています。

会長
日本ジョニー・ティロットソン・ファンクラブ(JTFC)の、5代目の会長。僕より2歳年長の女性のMさんです。リアルタイムでは、僕は1~3代目の会長とは仲が良かったのですが、Mさんとの接点はほとんどありませんでした。数年前、僕のブログのジョニー関連の記事を目にして「もしかすると昔神戸からちょくちょく東京に来ていたあの青山さんですか?」とメールを頂き、40数年ぶりに再会したのです。前々回パソコンが壊れた時に、新しいのを購入して下さるなど、多くの恩義があります。頑張って共著の「ジョニー・ティロットソンの時代」を出版せねばなりません。ジョニーとは(度々アメリカに行き)家族ぐるみで交流していたのですが、最近は体調と経済的な事情で訪問は断念しているとのこと。最後にジョニーと会ったのは、僕が誘った(経費はMさんが出してくれた)4年前のバンコクでのブライアン・ハイランドとのジョイント・コンサート。その時に手伝ってくれたのが、当時タイに在住していた三世です。

パラリラ
僕ら(10数年前のバックパッカー仲間うち)では「ジン君」で通っています。若き(今は30歳代半ばになったけれど)天才です。背が高く、ハンサムで、いろんな才能(音楽、写真、文章、そのほか多岐に亘る)を持ち、心も素直で優しい人間ですが、どこか物足らない(才能を持て余している)ところが、、、。最初の出会いは、2008年、成都のユース(日本人バックパッカーのたまり場)で、いろいろと面白いことがあったのですが、そこらへんは彼の昔のブログ「芸大生世界一周」を読んでください。その後もちょくちょく会っていて、2016年の夏、ジョニー・ティロットソン&ブライアン・ハイランドのジョイント・コンサートがタイ・バンコクで行われたときに、当時バンコクに住んでいたパラリラに手伝って貰おうと、彼のいるゲストハウスを訪ねました。でも、「忙しいから」と断られてしまった。代わりにと、押し付けてきたのが、当時同じゲストハウスに住んでいた三世です(彼女は後に、なんとそこ買い取ってオーナーになった)。ちなみに、三世の今の御主人のジョージもそこのゲストでした(三世よりも僕の方が先に会ったのが自慢!)。パラリラのお母さんは中国の方で、東京で中華料理を開かれています。パラリラ自身も別の場所でギョーザ屋をやっているので、よろしければ訪ねてあげてください。

友子さんの父上
僕が33歳の時から、50歳時まで、丸18年間、一緒に過ごしていたのが友子さんです(彼女が19歳~36歳時)。一緒に過ごしていた、といっても一緒に住んでいたわけではなく、しかし、ほぼ毎日のように、お互いの家(前半はすぐ近所だったけれど、後半は世田谷と鎌倉)やその近所のカフェなどで、逢い続けていました(非常におとなしい文学少女です、、、たまに取っ組み合いの喧嘩になると僕のほうが負けてましたが、笑)。男女として、というよりかなりデリケートでイレギュラーな関係で、、、そのあたりの説明は非常に困難なのでパスします。1998年の夏に突然別れ、その後の消息は知りません。家族(というか一族)が絡む問題です。その(日本社会に於いて多大な力を持ち、僕を忌避する)一族の中で、唯一一貫して2人を見守り続けてくれていたのが、友子さんの父上のT氏(家庭裁判所書記間で共産党の熱烈支持者の非常に厳格な方)です。今は、世田谷の別の家に一人暮らしで、先日88歳になりました。年に数度お会いし、コーヒーを飲みながら世間話をしています。去年の秋、二つ目のハードディスクがクラッシュしてしまったとき、併せて80万円余の修復費用が捻出できず、朝一番世田谷のT氏宅を訪ねて泣き付いたのです。年金暮らしなので、とても無理、でもカードに生活費の分が残っている、それで新しいパソコンを買ってやろう(HDD回収は後回し、昔のようにチョウの撮影をして、一からやり直すべき、それにはまともなパソコンが必要)、と、その足で一時間近くかけてヨドバシカメラまで同道して下さり、15万円のパソコンを買ってくださいました(一年に一台くらいのペースでパソコン破壊してるので、今度こそ大事に使います)。あとで、「カードがすっからかんになって自分の生活が大変な状態」というメールが来ました。借金はないのですが、1989年の中国重慶の大学滞在中は、都心のホテル(重慶飯店のフロント)まで行ってほぼ毎日友子さんと電話で話しいていて、そのコレクトコール代が数十万円。「友子と青山さんから半分づつ返してもらうからね」といつも笑いながら話されています。実現するまで互いに長生きせねばなりません。

スーリン
僕の中国行きは、初期の頃は概ね上海イン/アウトでした。1990年代半ば以降は香港イン/アウト。ただし、初めの頃は香港~広州間は大抵直通列車で行き来していて、深圳は素通りしていました。香港の中国返還後、新たなシステムが関係してか、一度深圳で下車し、イミグレで手続きを行ってから、広州、あるいは直接成都や昆明に向かっていました。それでも(イミグレの手続きをして列車を乗り換えるだけで)深圳に滞在することはありませんでした。それが、ある年(2004年)続けざまに予想外のアクシデントが発生(イミグレで三脚が折れてしまった/ATMでカードが吸い込まれてしまった)、それぞれ「新しい三脚を日本の企業から貰い受ける/吸い込まれたカードの返還手続きを日本の銀行で行う」必要から、数日間、深圳に滞在せざるを得なくなったのです。(ボロホテルに泊まる今と違って)なぜか高級ホテルに投宿しました。僕は大都市には全く興味がないので、ひたすら部屋の中にいるだけです(当時パソコンはまだ使っていなかった)。出かけるのはホテルの脇のコンビニに買い物に行く時だけ。そこでバイトをしているスーリンと顔見知りになりました。聞くと、広西壮族自治区の田舎の中学から集団就職で深圳に出てきて、以来10年近くの間、香港企業1つと日本企業2つ(一つは山田電機、日本人社員とは一人も会えなかった由)で働いていたけれど、最近首になって途方に暮れている、とのこと。僕は一月後に広西桂林の山に行く予定だったので、手伝って貰うことにしました。その後の成り行きには、なかなかの“ほのぼの話題(小説とかにもなりそう)”とかもあるのですが、話が長くなってしまうので割愛。やがて結婚を決意し、鎌倉の市役所で必要書類を全て揃え、寸前まで行ったのだけれど破談になりました(30歳の年齢差の外国人、ひいおじいちゃんが日本兵に殺されている、、、等々、田舎では大変な事なのです)。でも、それから15年余、まだ仲はいいですよ!年に一度ほど、(雲南や四川に向かうとき)桂林で下車して、駅の近くのレストランで食事したり。ここ数年は、年に数回のメールでのやり取りですが、僕にとっては、一番大事な人なのです。

広州のK氏
だんだん長くなってしまいます。以下は短くいきます。中国在住の元?(今もかな?)日本人。結構カッコいいのですが、かなりチャラいところもある(高田純次を若くしたような感じ)40歳台後半の男性です。数年前、僕が行きつけの広州のスタバで、たまたまお会いしました。それ以降交流を続けています。中国人の奥さんは、医者です。本人は、日本の結構大きな企業を中途退職し、中国で一旗揚げようと、移住したそうです。なぜ中国なのか、というと、好き嫌いとか思想とかは関係なく、単純に日本と中国を比較すれば、将来の伸びしろは圧倒的に中国の方にある、と考えたからだそうです。結構お金持ちみたいです。でもケチなので援助はしてくれません(一度交通費として1200円貰ったことと、とんかつ定食を御馳走してくれたことがある)。つい先日も、メールが来ました。僕のいたアパートから(ということはモニカのアパートからも)ごく近い場所に豪邸を買って(5000万円とか)引っ越した。私は人生の勝ち組になりました!と。なんか、中国政府のお墨付きも貰って、将来の展望開けっぱなし、らしいです。僕は「勝って兜の緒を締めよ」と返信しておきました。とはいっても、嫌味のない、とても感じのいい方で、僕の「中国指南役」をかって頂いています。難点は、なぜか三世と折り合いが悪そうなこと。会ったこともないし、メールでのやり取りもしたことないし、でも互いに「そいつが関わるなら、私は降ります」というので、頭を悩ませています。

ヨドバシカメラのM君
もう、40年近く前から、ヨドバシカメラにはお世話になってるんですね。ちょうどDVDとかが普及し始めた頃、全国ヨドバシカメラの書店コーナーで、僕の作品(DVD「日本の高山植物」)を販売していた時期があるんですよ(20年ほど前かな?)。それなりに売れているはずですが、原稿料(一括印税)は刊行時に出版社から貰っているので、売れ行きと僕個人の懐具合は(よほどのベストセラーにでもならない限り)関係ありません。でも、癪に障るのは、その大したことのない中身のDVDがそれなりに(印税から逆算すれば少なくても数千枚)売れて、実質その100倍、1000倍中身が充実している自主製作のDVDは一枚も売れないわけで、、、、。メジャーメディア(小学館系列会社)と個人では勝負にならないことは分かっていますが、それにしても納得はいきません。それはともかく、歴代のスタッフの方々には、(今回のHDDのクラッシュのような)よほどの困難なアクシデントでない限り、無償で修理やソフトのインストールをして頂くなど、言葉に尽くせない援助を頂いてます。今の担当のM君(30才手前)も、ズボンとかセーターとかを貰ったり、企画(写真のネット販売、まだ一枚も売れていませんが)の準備を手伝って戴いたりで、感謝に堪えません。

福生のスタバのスタッフたち
やっぱり長くなる(笑)。今、そのスタバでこれを書いてます。あちこち(世界各地)のスタバに通い出してから、かれこれ20年ぐらい経ちます。大船のスタバとか、ロサンゼルスのスタバとか、、、、。今は基本福生のスタバ。たまに立川、吉祥寺、それに東京駅。中国滞在中も、(外出時の電源確保は)概ねスタバです。これまでも何度も書いたように、朝9時から夜11時まで、319円のドリップ・コーヒー一杯で粘っていることが多い(ここしばらくは、時短営業の関係もあって、正午前後から午後8時までのパターン)ので、本心では、申し訳ない思いで一杯なのです。むろん、スタッフの側も本心ではさぞ迷惑に思ってるのかも知れませんが(笑)、そんなことはおくびにも出さず暖かく接し続けて頂いているので、感謝しています。出来るだけ他のお客さんの迷惑にならぬよう、隅っこの電源席に座っています。まあ、顔なじみのスタッフの顔を見るだけでも、なんか気持ちが落ち着きます。現時点で一番古くからいるのは、Iさんという20代後半の女性(胸に名札があるのだけれど名前はまだこの人一人しか覚えていない、誕生日覚える特技があるのに、名前覚えるのは苦手なんです)。Iさんには、たまに休憩時間に話し相手になってもらいます。ありがとう、とここで言っておきます。

病院の事務局長I氏と主治医F先生&K先生
2013年秋の「ドングリ事故(奥歯の崩壊)」後遺症では、長い間苦しみ続けてきて(今でも苦しんでいる)、あちこちの病院での診察や治療も受けて来ました(日本国内だけでなく国外でも)。しかし、いつまで経っても良い方向には進みません。2年ほど前、市役所からの紹介で(いくつかの医院を経て)公立福生病院で再手術を受けることになりました(そのことについてはこれまでも書いてきたし、今後も報告を行う)。結果は“吉”と出た(最も辛かった陥没破壊奥歯の残根を取り除くことが出来た)のですが、それはそれで良かったとしても、また別の症状に襲われることになり、今現在も悪戦苦闘中です。とりあえず、月2回平均で内科で受診を続けています。主治医のF先生(女医、年齢不詳)が、とても優しい方なので、受診するだけでホッとした気持ちになります。それと事務局長のI氏(58歳、元“山男”由)にも、いつも愚痴を聞いて貰っています。なんか、感謝することばっかりですね。その福生の病院とは別に、東青梅の個人医院のK医師(80歳前後?)にも、月に一回診察を受けています。K医師は、週5日、朝から晩まで一人で患者さん(概ねお年寄り)を診察し続けられています。凄いことだと思っています。


他にも、上海でいつも無料で泊めて頂いている、上海芸術家村(仮称)の中国人の大有氏とか、かつて上海で会社を経営していた(今は奥さんの実家の日本に帰っている)日本人のMK氏とか、僕の二番目の“弟子”で、今は故郷のニュージーランドで勉学仕事に励んでいるルイスとか、紹介しておきたい人が何人もいますが、またの機会にしましょう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする