追悼 門田博光
読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。
【Ⅰ】
マスクは、なぜ必要なのですか?
【Ⅱ】
「沖縄に対する日本」
「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」
の違いを教えて下さい。
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前回の記事で「ギリシャ東南部はトルコのクルド地方に隣接」と書いたけれど、正確には接してはいないですね。「ごく近い」ぐらいの表現の方が良いと思います。
ところで、トルコ(欧米人は“テュルッキー”みたいな発音してます)は「アジア」であることを知ってますか?
いわゆる西側社会(除・日本)の人たちは、エーゲ海から東側の地域は、アジアであると認識しているわけで、、、。西アジア(中東)とか南アジア(インド)とかも、日本と同じ「アジア」の括り。まあ、大多数の日本人だって、そこいら辺のことはよく理解できていないのだろうと思います。
下の地図の、赤丸はアジア(トルコ・イスタンブール)、青丸はヨーロッパ(ギリシャ・アテネ)です。ついでに(いちいち説明する必要はないだろうけれど)黒丸が東京。
もひとつついでに。
空色の丸が(ちょうど今かかりきりになって原稿制作に没頭している)僕のメインフィールドの中国雲南省梅里雪山。ピンクの丸がミャンマーの少数民族が住むカチン州。
薄緑の丸が中国ウイグル自治区の西端(カシュガルの辺りで、山脈で言えば、崑崙‐カラコルム‐ヒンドゥクシュ‐パミール‐天山などの連接地)、白丸がアフガンの山岳少数民族の在住地。
だからどうした? って話ではないのですが、正義とか平和とか自由とかを考える際に、そのようなことを(理論的・体系的にではなく、漠然と、俯瞰的に)チラリと頭の片隅に入れておいても、損はないと思います。
ここのところ天気が悪いので、山には行かずに、地下のWi-Fiスペースでデスクワークに専念しています。午後になると、ロシア人とかイラン人とかキューバ人とかが集まってきて騒ぎ出し、なんだかんだ話しかけてくるので、仕事になりません。
「中国の蝶」のほかに、「中国の野生植物」にも並行して取り組むことにしました。全100巻、各数100頁。すでに出来上がっている7~8巻を再構成しています。蝶のように一冊の中に「日中英」文を詰め込むのではなく、それぞれ独立の巻にしようと考えています。中には、英訳した後、日本語の原文を廃棄してしまっているのもあって、それらは改めて日本語に再翻訳します。大変な作業なのですが、頑張るしかありません。
今日も、さっきまでキューバの兄ちゃんが横のテーブルに来て、落ち込みまくっていた。こいつは滅茶ロー・テンションで、普段はスマホでキューバにいる家族と大声で延々と話している。自称37歳(でもどう見ても27歳以上には見えないんだけれど)。とにかく“かまってちゃん”で、毎日のようにいろんな不満を延々と聞かされる。聞かされる、といっても、英語が全く喋れないということで、スマホ翻訳機でスペイン語からの翻訳。悩みの内容はいつも同じ。「37歳にもなるのに仕事にありつけない」「このホテルに10か月も泊まってるのに全然予定(フランスに行こうとしている?)が進行しない」「みんな英語ばかり喋ってスペイン語を喋らないので頭がおかしくなりそうだ」「家族と一緒に暮らしたいのに離れ離れになって何年も会っていない」「俺はキューバ人なのにアフリカの黒人と間違えられている」「キューバのパスポートで行ける国は僅かしかない」「キューバに生まれたというだけでなんでこんなに差別されなきゃなんないんだ」「それもこれもキューバの政治家のせいだ」「世の中狂ってる」、、、。と、毎日のように聞かされる(スマホの翻訳機の声で)わけです。
誰かが近くにいたら、その人に振ります。この間は、自転車でヨーロッパ一周しているベルギーのおじいちゃんに振りました。この人が滅茶真面目な人で、真剣に相談に乗ってあげていた。結論は「君は来るところを間違えた、スペインに行けばよかったのだ、みんなスペイン語が喋れる」。
さて、どうやってスペインに行くか?キューバ・パスポートでは飛行機に乗れないんだそうで。ちなみにお金は持ってるみたい(なんせ10か月もホテルに泊まってる)。スマホで見せて貰ったキューバの実家は、凄い豪邸。紹介してもらった(しょっちゅうスマホで喋っている)お姉さんは、凄いセクシーで美人のカリビアン、でも、やっぱり20代にしか見えない。
昨日は、ロシアの姉ちゃんに振った。この人もまじめで、いちいち一生懸命(一時間以上!)応えていた。「なんでキューバ人というだけで差別されにゃならんのか?」「家族にずっと会えない(毎日スマホで話しているけれど)、こんな理不尽で不幸なことは許されるのか」、、、、そんなこと言われてもねぇ~。
そりゃ、私たちロシア人も同じ。ここにいる日本人のおじいちゃんだって、天涯孤独で、74歳になっても一人で頑張ってんだよ。あんたは若いし、家族もいるし、幸せじゃない。
今日も、キューバ人が現れたタイミング(昼飯の時間)で、運悪くロシアの姉ちゃんがやってきて、また捕まって同じ愚痴を延々と聞かされていた。キッチンに行った隙に、うまくトンズラしました(僕もほっとした、笑)。
ロシアの姉ちゃんは、静かでおとなしい人なんだけれど、前からずっといるロシアの22歳青年は、躁うつ病の躁状態ではないかと思えるほど、ハイテンション。イランの兄ちゃん(こいつがまたハイテンション)とセットで、毎日なんだかんだやってます(彼らが何のためにギリシャにいるのか、良く把握していない)。今日もこれから出現する(さっきから何度も顔を出して、いまも来ていて、僕が書いてるパソコンを覗いてる)ので戦々恐々です。昨日は、夜中の0時まで、ロシアン・ポーカー(複雑なルールのトランプ)に付き合わされた。「僕はやり方知らん」と、隣のテーブルにいたイラクのおっさんに振った。そのおっさんは普段は寡黙なんだけれど、トランプと聞くと突然饒舌になって、大声でまくし立て始めた。曰く「断る、俺はプロのギャンブラーだ、そんな子供の遊びみたいなのは出来るわけがない」と、ギャンブルが何たるかを、延々と説明し始めた。
ということで、結局昨夜は仕事が出来ずに、延々とトランプをやらされていたわけです。今日はどうやって逃がれるか、今から考えときゃなりません。
このロシアの青年(見かけは10代にしか見えない)は、滅茶苦茶クレバーで、例えば日常的に使えるメジャー言語が5か国語(ロシア語・英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語)、日本語も相当喋ります。イスラム語とか中国語とかヒンズー語とかも。日本語以外はほぼ全く喋れない僕からしたら、どんな頭の構造してんだろうと思ってしまいます。
まあ、安いゲストハウスなんで、いろんな国からのゲストがいるわけなんですが、不思議とアメリカ人が少ないですね。ボストンのお婆ちゃん(ロシアの青年と会うのを嫌がって逃げ出してしまったみたい)と、同じくボストンの旅行作家のおじいちゃん(同じく別のホテルに逃げ出した、明日街でお茶を飲みます)だけです。
アメリカ人が少ない、ということで言えば、5‐6年前までズ~ッと利用し続けてきた、中国各地のユース・ホステルでも(ヨーロッパ人は多いのに)何故かアメリカ人は少なかった。ベトナムの外国人観光(避暑)地サパでは、白人メインなのにアメリカ人はほぼ皆無。アメリカ人は一体どこにいるのでしょうか?
そういえば、今回のギリシャでも、3か月近くもウロウロしてるのに(三世以外の)日本人にもほとんど会っていない。このホテルで一人、(日本語を喋らない)日本人にちょこっと出会っただけです。中国人や韓国人にも出会っていない(サモス島でズボンとサンダルを買った露店?の姉ちゃんが中国人でした)。
日本人、どこにいるのでしょうか? ちなみに、以前度々行ったハワイ(オアフ島やハワイ島)でも、なぜか(空港以外では)日本人にほとんど出会っていないんですね。不思議と言えば不思議です。
一晩だけこのゲストハウスにとまっていたベルギー人のサイクリストのじいちゃんと。
今日も一日ゲストハウスの地下?のWi-Fi室で過ごしました。午前中はあまり人が来ないので、仕事がはかどります。この数か月間(ギリシャに来た2月10日よりも前から)ずっと取り組んでいた「週刊中国(と東アジア)の蝶2月5日号」(Tribe Limenitidiniタテハチョウ科イチモンジチョウ亜科イチモンジチョウ族)が、やっと完成しました。これ一冊で3か月かかってしまったです。
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先日から、ヨーロッパでは日本のヤフーニュースを見れなくなってしまっています。で、グーグルでチェックしているのですが、ヤフコメ欄がないわけで、記事に対するコメントを読むことが(投稿することも)できません。それで、ただ記事を読んでいるだけなので、あまり面白味を感じないのですが、言い換えれば気が楽ということで、これはこれでグッド・シチェーションではないかな、と思っています。
嫌いな有名人は山のようにいます。以下にピックアップした記事の発信者の大半は、嫌いな人に属します。でもなぜ嫌いなのか、自分ではよくわかっていない。なんとなく、ですね。実は、なかなか良い事言ってます。
【舛添直言】プーチンはなぜこれほど冷酷になれるのか 東方正教会文明が生み出した「現代のツァーリ」(1/4) | JBpress (ジェイビープレス) (ismedia.jp)
舛添は、ほんとに嫌いです。珍しく、大衆と意見が一致します。でも、この記事を読んだら、「意外にまともなこと言ってるじゃん」と、ちょっと見直しました。彼の言うように、ロシア/ウラクイナ問題には、深く巨大な背景が存在するのです。
ウクライナ情勢を語るために、日本人が絶対に見なければいけない5つの映画がある(猪瀬 直樹) | 現代ビジネス | 講談社(1/4) (ismedia.jp)
舛添を出すからには、猪瀬も出さにゃなりません。現代ビジネスのU氏は両方取材したことはあるそうで、舛添は結構いい人、猪瀬は滅茶イヤな奴、と言ってました。その猪瀬が何故か現代ビジネスに寄稿しています
(注:舛添・猪瀬ら僕と同世代の著名人は呼び捨てにして良いというルールを勝手に作ってます)。
鳩山由紀夫氏、ロシアのウクライナ侵攻で「米国が利益」 (msn.com)
(ヤフコメ民に代表される大衆からの)嫌われ者ということで言えば、この人に尽きるでしょう。「日本国籍を剥奪せよ」という声も少なからず聞こえてきます。でも僕はこの人好きですね。
「会ったこともない人と籍を入れた」「実質夫婦だったのは2時間だけ…」7回離婚したビッグダディ(57)が明かす、それでも結婚したワケ (msn.com)
一世代下の人で、名前しか知りません。何してる人なのかも知らない。一応有名人なのですね。顔も知らないし、どんなこと喋ってるのかも知らないのだけれど、嫌な人であることだけは確定していました。でも、この記事読んだら、案外素敵な人じゃん、と思いを改めました。
「あの出来事があってから『幽霊は本当にいるのかもな』と…」元火葬場職員・下駄華緒が語る、覆された“死生観” (msn.com)
僕は、霊とスピチュアルとかは、全く信じないのですが、そのことと、それが存在するか否かということは、全く別次元の問題だと思います。そういったものは、日常の中にもちゃんと組み入れられている。いや、日常というもの自体が、実は特殊な存在なのかも知れない、、、と。
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昨夜は、デンマーク人(イラクで生まれ育って、デンマークに移り住んで50余年)のおじいちゃんと遅くまで話し込んでいました。数日間、顔を見るだけで言葉は交わしていなかったので、遠避けられているのかな、と思っていたのだけれど、単に(見かけによらず)シャイなだけで、喋り出すと止まらなくなってしまう。
今朝、昨夜泊まっていたアルジェリア(現国籍はフランス)の若い女の子がチェックアウトするとのことで、余った食料をどっさり僕にくれました。
昼食は、イラン人がチャーハン作ってくれた。イラク人とイラン人が共存してます。僕の知る限り、対立してたのは、ボストンのお婆ちゃんと、ロシアの青年(22歳だけれどもっと若く見える)だけです。
そのロシアの青年(住んでいるところはドイツみたい)は、昨日アパートを契約してきたと(月200ユーロ/3万円ぐらい)。夜はこのゲストハウスに遊びに来ます。
ボストンのおじいちゃん作家のケンも、ホテルを移りました。このゲストハウスは居心地が良くない(キューバの男性が大声で喋りまくるのがウザい)からと、メールが届きました。アメリカでの(メディア関係の)仕事の橋渡ししてくれそう。
あと、永らくクレタ島で過ごしていて、一昨日(カメラを買いに)アテネに来ていたイギリスの青年。野生の野菜に興味があって、それをクレタ島で調べているのだそう。彼もいろいろレクチャーしてくれます。
アルジェリアの女の子からのプレゼント!