青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

遺書 44

2020-08-30 16:37:12 | 香港デモ、新型ウイルス、日記




自民党総裁選で思うこと(多くの国民が最も変化が少なくて済むという消極的理由で望んでいるらしい菅官房長官のワンポイント登板を、多くの国民が忌み嫌う中韓寄りの二階幹事長の根回しによって為されそうになっていることに対する戸惑いに対して)。

まあ、僕が何を言おうとしているのか、受験脳のエリートお偉いさんたち(ことにメディアの人たち)には、わからないでしょうが。

昔、神戸(僕の地元です)に飛行場を作る、という話がありました。

市民の大勢は、「神戸に飛行場は絶対に必要!」という声で一致していたようです。と同時に「騒音とかは嫌、だから(絶対に必要だけれど)神戸市内には作らずに、隣の芦屋とか淡路島に作ってくれ」ということも。

どう考えても変なのだけれど、当時神戸市民の大半は、そう思っていたみたいなのですね。

同じ頃、「山、海に行く!」の一大キャッチフレーズをもって、神戸は全国(全世界)に名を轟かせました。六甲山西部の須磨アルプスを切り崩し、ベルトコンベアーで土砂を海に運んで、「ポートアイランド」「六甲アイランド」の埋め立て地を造り、土砂を切り取った跡地に「西神ニュータウン」を造成しました。

新しい人類文明の成果の象徴として、多くの人々が賛美し、神戸市民は誇りに思っていたのです。
「思っていた」と過去形で書きましたが、今も多くの人々の思想・価値観は、同じようなところにあるのでしょうね。

ちなみに、「冷房」が各家庭に一気に普及しだしたのも、その前後からだったと思います。

須磨アルプス、、、、、素晴らしい自然の宝庫だったです。地元民として、僕の誇りでした。

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「オガサワラシジミ絶滅」、というニュース。

新宿御苑のケージとかに、飼育個体19頭を残すのみ、とか、書かれていました。くれぐれも願うのですが、せめて「飼育個体を増やして現地に放蝶」みたいなバカなことは辞めてくださいね。

オガサワラシジミに関しては、僕は世界で一番詳しいと自負しています。その僕からの願いです。静かに終わらせてあげたいです。

この蝶をメインに構成した白水社刊「緑の島の進化論~小笠原の自然」は、くしくも今年、実質絶版になったそうです。具体的には、在庫が10冊を切り、再版はしないと。

最後に残ってる数冊は、僕に無償で頂けるはずなので、必要な方があれば連絡を下さい。

なお、「現代ビジネス」にも、2年ほど前にオガサワラシジミの保護運動に関する批判記事を掲載したことがあります。30回近い掲載記事中、最も人気がなかったのがこの回らしいです。

追記しておきます。

僕の直感ですが、野生個体は、まだ残っていると思います。

人の行けない場所、例えば、母島石門山の奥の海岸断崖上に生える、クス科のタブノキ(ムニンアオガシ)の高木樹冠の蕾に産卵・生育する集団。

一般的には、シソ科ムラサキシキブ属が食草とされていますが、母種(僕はあえてそう位置づけています)のルリシジミ同様に、(樹木を含む)多岐に亘る科を食草としているのです。







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遺書 43

2020-08-30 12:25:39 | 香港デモ、新型ウイルス、日記




追悼。Milly Smille

3か月余遅れなんですが、今知りました。5月に亡くなっていたんですね。73歳。僕の一つ上です。

僕がこよなく愛したカリビアン女性シンガーです。1963年にデビュー。64年「マイ・ボーイ・ロリポップ」の世界的大ヒットで、「スカ(ジャマイカ音楽)の女王」として終生を過ごします。

60年代前半の女性歌手のヒット曲は、コニー・フランシスとブレンダ・リーの2大女王で、大部分が占められていました。男性歌手を加えても(エルヴィスを除けば)2人の実績が突出しています。

男性陣の場合は、一曲大ヒットを放ったなら、その後10~20曲以上のチャートインを続ける例が結構多くあります。一方、女性陣の大半は、ほぼ一発ヒット(小ヒットを含めてせいぜい2~3曲)。

60年代前半の女性歌手で、トップ10ヒットを2曲以上持つ歌手と言えば、、、ティミー・ユーロー、アニタ・ブライアント、スー・トンプソン、ディディ・シャープ、レスリー・ゴーアら、数人しか思い浮かばない(ナンシー・シナトラ、ペトゥラ・クラーク、ディアンヌ・ワーウイック、ダスティ・スプリングフィールドらは、60年代中期以降)。

群雄(雌?)割拠だった50年代や70年代とは対照的です。

「ジョニー・エンジェル」のシェリー・フェブレー、「内気なジョニー」のジョニー・ソマーズ、「ロコモーション」のリトル・ヱヴァ、「アイ・ウイル・フォロー・ヒム」のリトル・ペギー・マーチ(彼女の場合はトップ40ヒット曲が他に2曲ありますが)、「ボビーに首ったけ」のマーシー・ブレイン、「ドミニク」のスール・スーリール、「ネイビー・ブルー」のダイアン・リネイ、、、、。

ただし、彼女たちの場合は、それらの「一発ヒット」が強烈な印象を持つことから、むしろ数多のヒット曲を持つコニーやブレンダ以上に、後の存在感を得ています。

ミリー・スモールは、「マイ・ボーイ・ロリポップ」のあと、もう一曲Hot100チャート曲があります。また、チャートインはしなくても、その後何年にも亘り佳曲をリリースし続けています。でも、生涯“「マイ・ボーイ・ロリポップ」のミリー・スモール”として、ジャマイカの英雄(雌?)であることを受け入れ続けてきたわけです。

以下、女性、ということに焦点を当てての僕の想い(以前にも書いた)です。この曲がヒットしたリアルタイムでは、17歳。歳にしては子供っぽいイメージで、はっきり言って、タドンのようで(ゴメン!)色気ゼロ。それが10年後の映像では、ムチムチのお姉さんになっています。なんか、この流れ、僕は好きなんですね。

「My Boy Lollipop」 1964 Billboard Hot100 No.2
Milly Smille(1947~2020)


Millie Small - Live at the Myer Music Bowl (1965)



Millie Small-My Boy Lollipop (1973).flv



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ミリー・スモールの逝去を知ったのは、「ペパーミント・ツイスト」(ジョイ・ディ)→「ザ・ツイスト」(チャビー・チェッカー)→ディディ・シャープ→ミリー・スモール、、、と検索していった結果です。

昨日、アメリカン・ポップスにおける“「ペパーミント」アーティスト”として、「ペパーミント・トロッリー・カンパニー」を取り上げたのですが、曲としての「ペパーミント」も紹介しておくべきですね。60年代初頭のツイストのブームは、それはもう物凄いものでした。チャビー・チェッカーの「ザ・ツイスト」と、
ジョイ・ディー&スター・ライナーズの「ペパーミント・ツイスト」(藤木孝の「ツイストNo.1」はこちらが原曲)がNo.1ヒットになっています。

映像の左側の4頭身(に見える)人がジョイ・ディです(この時代の映像は、何故か向かって左側に映ってる人が、頭でっかちに見えることが多いようです)。

ジョイは実際に背が低いことは確かなのでしょうが、、、それにしても、これはないですね(もうちょっとまともなのも合わせて張り付けておきました)。

「Peppermint Twist」 1962 Billboard Hot100 No.1
Joey Dee (1940~) & Sterliters


Joey Dee & The Starlighters - Peppermint Twis


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最近は、腹が立つことだらけです。ことにインターネット上での広告。ほんとにウンザリ&イライラします。まさにストレスの溜まり場です(特にユーチュブに入ってるやつ)。

それと、(むろんコロナ騒動や熱中症騒ぎに対してもですが)人種・性別などへの、差別に対しての、人々の反応。 

人種差別に関しては、あまりに大きく複雑なので、僕自身は、黙って、かつ深い部分で(ある意味人生かけて)アピールしていくつもりですが、性差別については、正面切って言いたいところがあります。

「女性」の「呼び名」の変更提案に対する、ハリーボッターの作者(僕は個人的には映画も作者も余り好印象はもっていませんが、それは別として)の反応。僕は、彼女の気持ち分かるように思います。

「男は男」「女は女」(両性は両性)、それでいいじゃないですか。「ジェンダー・フリー」とか、何もかも「一律公平」にする必要が、どこにあるのでしょうか?

それで、その話題が出たときの、僕の「一発回答」として用意していたのが、ロジャー・ミラーの「キング・オブ・ザ・ロード」のユーチュブ動画(「クイーン・オブ・ザ・ハウス」動画とのセットで)です。

ところが、それがユーチュブ上から消えてしまった。

白黒画面の「キング・オブ・ザ・ロード」。たばこが充満している画面がいけないのでしょうか?貨物列車にタダ乗りしている画面がダメなのでしょうか?貧乏そうな汚いジジイばかりが出てくるのがいかんのでしょうか?「男」の本質?を見事に捉えている映像だと思っていたのですが、、、。

「クイーン・オブ・ザ・ハウス」のほうの動画は、ユーチュブに残っていました。「女性」の本質を、見事に捉えていると思います(そんなこと言うと「差別」と指摘されてしまいそうですが)。でも、「キング・オブ・ザ・ロード」の僕のお気に入り動画との対比出なければ、面白さは半減以下になってしまいます。残念です。

「King Of The Road」 1965 Billboard Hot100 No.4/C&W No.1/Adult No.1
Rodjer Millor (1936~1992)
 [探してるのがな無かったので]

「Qween Of The House」 1965 Billboard Hot100 No.12/C&W No.5/Adult No.4
Jody Millor (1941~)


元歌のロジャー・ミラー「キング・オブ・ザ・ロード」と、アンサー・ソングのジョディ・ミラー「クイーン・オブ・ザ・ハウス」両方とも、ポップ/カントリーで大ヒットしました。

ちなみに、ロジャー・ミラーとジョディ・ミラーは、血縁も姻戚関係も、全くないとのこと。ともに本名で、偶然なのですね。

「キング~(+クイーン~)」は、1965年のグラミー賞で、7冠(のちにマイケル・ジャクソンが「スリラー」で為すまで唯一の達成者)を獲得しています。

グラミー賞は権威ある賞なので、当時のティーン・アイドル歌手には縁遠い存在だったのですが、ジョニー・ティロットソンは、2度ノミネートされています。ティーン・ポップ歌手としては、異例の待遇と言えるでしょう。

「涙ながらに」が、1962年の最優秀男性C&Wシングルに、「ハートエイクス・バイ・ザ・ナンバー」が、1965年の最優秀男性歌唱Adult Contemporaryシングルに、それぞれノミネートされています。

後者に関しては、ほとんどジョークとしか言いようがありません(笑)。ノミネート面々は、「イエスタディ」でポール・マッカトニー、「イッツ・ノット・アンユージャル」でトム・ジョーンズ、「1・2・3」でレン・バリー、それにジョニー・ティロットソンの「ハートエイク・バイ・ザ・ナンバー」と、受賞曲のロジャー・ミラーの「キング・オブ・ザ・ロード」。面子を見るにつれ、ジョニーとしては、身分不相応な栄誉ではあると思います。

なお、ジョディ・ミラーは、ジョニーの「涙ながらに」をカバーしてくれています。数多のカバーの中で、最もダイナミックに歌い上げています。

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台風9号に関するニュースにコメント入れときました。

>>7月豪雨。8月猛暑。9月台風。絵に描いたように律義にやってきますね。昔から、当たり前、と言えば当たり前なんですけれど、、、。

批判楽しみにしていたのですが、「そう思う0/そうは思わない0」全くスルーされています(笑)。

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昨日の安倍さんの会見、リアルタイムでしていました。今日のネット上にも、その話題が溢れています。

笑ったのは、室生卯月(安部さんの天敵)女史のコメント(ネタ?)。
「明日から何を考えて生きていこう、、、」

この人、きっと安部さん好きだったんですよ(笑)。本人は絶対拒否するだろうけれど、そんな人沢山いそうだし、三世だって最近カミングアウトしています。僕だって、、、(口が裂けても言いたくはないですが、笑)。

はっきり言えることは、マスコミの記者の質問の、余りの醜さ。

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100m、今回はケンブリッジ飛鳥が0.02秒差で桐生に雪辱しましたね(僕は昔陸上をやっていたので、ことのほか興味があります)。まさに「切磋琢磨」。

ところで、陸上短距離コラム記事には、いつものようにこんなコメントが付きます。

>差別っぽい事いうけど、ケンブリッジ、サニーブラウン、日本人に全く見えんのだよ。やはり桐生を応援してしまう。
↑“これは差別ではなく区別です”とか言ってないことだけは評価しますかね。ちょっと辛いのは、「そう思う4/そうは思わない1」。

>まぁ、あまり日本人と認めたくないけど、せいぜい頑張ってくれ。

こんなのもありました。

>単一民族としての日本人を応援したい。

僕のリコメント。

>>意味が良く判らない、、、。










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遺書 42

2020-08-28 20:48:56 | 香港デモ、新型ウイルス、日記




ElvisとBeatlesの狭間で~Johnny Tillotsonの時代

“ペパーミント”と「一期一会」

「Baby You Come Rollin' Across My Mind」 
Glenn Yarbrough 1969 (from an album 「Somehow, Someway」)


明日(日曜日)、「チエチエのギリシャオンライン旅行」で、専門家の方を招いて、ハーブについての
講義を行うのだそうです。
【8/30限定¥500!ライブ中継!】ギリシャ築300年の古民家と自然 (午後8時から)

22111
僕にも何か話せ、とのことですが、僕はハーブについて、何も知りません。全く何も知らない、ということでもないのですが、「一般的」な視点からでは、完璧に無知です。知っていることを話していくと、ちょと奥が深すぎて(アリストテレスみたいな観点)、聞いている人は呆れかえってしまうことになるでしょう。バカにするな!と怒り出す方も出てきそうな気がします(参加費500円返せ!とか)。

ごく一般的な意味での「ハーブ」と言えば、「ペパーミント」とかもそうですね。たぶん「ペパーミント」の話題とかをしていれば、そこまで顰蹙は買わないかも知れません。

「ミント」は、シソ科ハッカ属Menthaの総称です。植物体に含まれる精油の成分によって「ペパーミント」と「スペアミント」に分けられています(様々な定義がある)。約40種(種数のカウントは研究者ごとに異なる)が、ユーラシアの温帯域に分布し、日本にはハッカが在来分布しています。しかし、
属内種間で古くから交雑が繰り返され、「種」の区分や野生の特定が難しい、というのが現状です
(一般に「ペパーミント」と呼ばれる「セイヨウハッカ」は、ヨーロッパ自生する2つの種の交雑起源と考えられています)。日本に自生する集団(ハッカ)は、外観も地味で、香りもいわゆるハーブとしては弱いように思われます。

ちなみに、同じシソ科の「タイム」は、Thymus属の総称(種を特定する見解もある)で、やはりユーラシア大陸を中心に40種近くが分布するとされます。いわゆるハーブとしての利用は、地中海地方産の種(または集団)を起源としますが、やはり日本にも1種が分布していて、イブキジャコウソウ
と呼ばれています。高山帯を含む山地の岩礫地帯に生育し、非常に鮮やかで美しい花が咲きます。

「サルヴィア」は、シソ科の中でもメジャーな世界各地700種余を擁するサルヴィア属Salvia属
のハーブで、同属の種は日本にもキバナアサギリ、ミコウジュ、アキノタムラソウなど7~8種が、在来野生しています。

逆に、「シソ」は東アジアのマイナーなシソ属Perillaに属し、全ての集団をシソ一種に纏め、多くの亜種や変種に分ける見解や、幾つもの独立種が存在すると見做す見解があります。日本に自生する集団は、変種レモンエゴマとされます。

とまあ、今日、突然、「ペパーミント」という言葉が、頭に入ってきたわけです。全く別の(三つの)きっかけで、別経路を経て、ほぼ同時に。

一つは無論上記したような、三世からハーブの話題を振られて、少しは調べておかきゃ、という想いから。それについては明後日のオンラインで語ることにします(専門家の方が話してくださると思うので、僕は補足だけ)。

ここでは、あと2つの経路で関わりあった「アメリカン・ポップス」関係の「ペパーミント」について話して行くことにします。

クラヴィング・エクスプローラーの利用方法が一変し、以前と比べて、信じられないほど扱いが簡単
になりました。それで、この一年間ほど行なっていなかった、ユーチュブからの曲の収録を、少し前からやりまくっています(あんまりよい傾向ではない、笑)。

突然、ブライアン・ハイランドが歌う、「Baby You Come Rollin' Across My Mind」が聴きたくなりました。以前、ユーチュブで探したことがあるのだけれど、その時は見つかりませんでした。今回再チャレンジすれば見つけられるかも知れません。彼のレパートリーの中で、僕が最も好きな曲なのです。

1969年にリリースされたアルバムの収録曲。ジョニー・ティロットソンの自作デビュー曲「夢見る瞳」をシングルA面でカバー(全くヒットしなかったのは時代が時代だからしょうがないけれど、ジョニー本人歌唱盤より遥かに良い出来)し、その曲をフィチャーしたアルバムです。そこに取り上げられている一曲が「ベイビー・ユー・カム・ローリング・アクロス・マイ・マインド」。

余程のポップス・ファンでないと、知らない曲だと思います。「Peppermint Trolley Company」というロック(フォーク?)グループの、
1968年夏の一発ヒットで、Billbpard Hot100の59位にランクされています。59位という位置ながら、10週間に亘りチャートされている
ので、なかなかのヒット曲であるともいえます(どこか限られた地域で大ヒットを続けたのかも知れません)。

残念ながら、やはりハイランド盤は見つけることが出来ませんでした。それでオリジナル・ヒット・バージョンのペパーミント・トロッレー・カンパニー盤「ベイビー・ユー・カム・ローリング・アクロス・マイ・マインド」を聴いてみることにしたのです。

アメリカン・ポップス黄金期における「ペパーミント」は、何と言っても「ペパーミント・ツイスト」が有名です(今回は紹介を割愛します)が、アーティスト名としての「ペパーミント」は(時代がやや後になりますが)、この「ペパーミント・トロッレー・カンパニー」。

Trolleyを辞書で引いたら、名詞で「トロッコなど(車両)」、形容詞で「気が狂った」となっていました。「変てこなペパーミント株式会社」というグループなのですね。

ハーブのことが頭にあったわけではなく、突然聴きたくなった曲が、「ペパーミント~」の曲だったという、偶然です。

「Baby You Come Rollin' Across (Cross) My Mind」
Peppremint Trolley Company 1968 Billboard Hot100 No.59

https://www.youtube.com/watch?v=c2ktopK1Nds

2つ紹介したのは同じ音源ですが、上はActaから、下はDotからのリリース、メジャー・レーベルの
ドット盤がヒットバージョンです。タイトルが僅かに違っていて、Acta盤は「クロス」、Dot盤は「アクロス」。最初に紹介したグレン・ヤーブロー盤も「アクロス」で、このあと紹介する各バージョンは「クロス」です。

もう一つ、異なる出発点から、偶然同じ曲に行き当たりました。「ベイビー・ユー・ローリング・アクロス・マイ・マインド」は、「ペパーミント・トロッレー・カンパニー」の一発ヒットであるとともに、ジョン・エドワード・べランドというアーティストの一発ヒットでもあります。もっとも、こちらはヒットと言っても、更にマイナー、Hot100以下のアンダーバブリング(最大135位まで)チャートに、ペパーミント~盤のー年後の69年暮れに、1週間だけ110位にランクされています。バブリング・アンダーとはいえども、一応記録に残るヒット曲には違いありません。

ジョン・べランドは、個人のヒット曲はその一曲だけですが、実は、バック・ミュージシャンとして、かなり有名なアーティストです。ギタリストで、歌も歌います。1970年代には、ジョニー・ティロットソンの バック・アップ・ミュージシャンとしてジョニーとともに行動し、マネージャーやプロデユーサー的な役割も兼ねていたようです。その間、エルヴィスに引き抜かれそうになった、という話題もあります。ジョニーがコロンビアから別レーベルに移籍した後の80年代には、リック・ネルソンのバック・アップを務めていました。

非常にハンサムで、声も素晴らしく、歌手としてもっと活躍しても良かったのではないか、と思っています。もっとも、最近のジョニーとの2ショットを見ると、でっぷり太って(もともとジョニーよりも遥かに大柄)、禿げ上がったオッサンになっていて、、、僕より1つ下、ジョニーの日本ファンクラブ会長の村田さんより3つ下、村田さんとは誕生日が一日違いゆえ、ジョニーから合同で誕生パーティして貰ってたらしいです。それにしても、昔は美青年だったのに、今の変わりようは、、、鏡を見ることが少ないので、自分もそうなのかな、と思いますが、月日の流れは残酷なものです(笑)。 

そんなわけで、彼のバージョンも見つけました。他のアーティスト盤とは異なり、(冒頭に語りを交えての)思いっきりスローなテンポの、秀逸な佳作です。

「Baby You Come Rollin' Cross My Mind」
John Beland 1969 Billboard Bubbling-under No.110


実は、べランド盤のほうは、最初から「ベイビー~」を探していたのではなく、別の経緯から見つけ出したのです。

ジョニー・ティロットソンの全ての歌唱曲をユーチュブから収納しようと目論んでいるわけですが、まだ聞いたことがない曲が、僅かに残っています。その一つが、ジョン・べランドの曲にゲスト出演?をしている「ア・ソング・フォー・ハンク・ウイリアムス」。正確には、ずっと以前に、非常に録音状態の悪い音源がユーチュブ上にアップされていたことがあるのですが、すぐに消されてしまっていました。

もしかしたら、改めてアップされてるかも知れないと想って、トライしてみました。苦労して見つけました。写真はジョニー・ティロットソンで、歌も「ジョニー・ティロットソン、そのほか」となっていました。いくらなんでも、それはないでしょう(あとで、ごく最近アップされた、「ジョン・べランド」名の同じものも見つけました)。

曲の冒頭に、30秒ほど、ジョニー・ティロットソンが、ハンク・ウイリアムスの「ラブシック・ブルース」の断片を唄っています。それがラジオから聞こえてくる、というシュチュエーションらしいです。それにしても、ジョニーの歌は下手くそですね。対照的に、ジョン・ベランドは声も良いし上手いしハンサムだし(当時は)。

「A Songs for Hank Williams」
John Beland (with Johnny Tillotson) 1973 non-chart

https://www.youtube.com/watch?v=Knyx37s-wqg

ジョン・べランドは、他にもジョニーと一緒に何曲か作成しているようです。1975年にリリースされたノン・ヒット・シングル「ビッグ・オレ・ジェーン」もその一つ。この時代のジョニーの曲としては、最も出来が良い曲だと思います。C&Wのスター名前を並べて、競馬?に例えたようなコミカルな曲です。最後に入ってる掛け声は、ジョン・ベランドでしょうね。メル・ティリスのところでトチって、ティロ、、、、ットソンとか、かなり凝った構成です。ちなみにC&W女性歌手で“ジェーン”といえば、ジェーン・シェパード、あるいはノーマ・ジェーン。2人の先輩歌手ともに、「涙ながらに」をカバーしてくれています。

「Big Ole Jean」
Johnny Tillotson (with John Beland) 1975 non-chart


「Baby You Come Rollin' Cross My Mind」に戻りましょう。チャート・ヒット2バージョンのほかにも、何人かの歌手のバージョンがあります。
Bob Youngs (イギリスの歌手 1945~) 1967


最初に紹介したグレン・ヤーブロー(1930~2016)は、シングル・チャートでは、1965年の、ほぼ一発大ヒットの「Baby The Rain Must Fall」(Billboard Hot100No.12/Adult No.2)で知られています(65年にもう一曲Hot100で54位/Adultで9位、70年にAdult35位、および61年にフォーク・ソング・トリオThe Limelitersとして60位の曲あり)。それとは別に、60年代にはトップ200位入りのアルバムを10枚持つという大物です。

ヤーブローの「Baby You Come Rollin' Across My Mind」は、1969年にリリースされたアルバム「Somehow, Someway~Yarbrough Country」の収録曲です。ジャケットの写真に、
白人とアジア人と黒人の子供、、、、。

「Baby, You Come Rollin' Across My Mind」、、、、一応、失恋歌の想定だと思いますが、
タイトル・フレーズを何度も何度も繰り返す限りなくシンプルな歌詞の解釈は、どのようにでもできます。僕の好きな言葉「一期一会」とも重なりますね。そういえば、ヤーブロー盤のアルバム・タイトルの「Somehow, Someway」(どういうわけか、とにかく)も、ある意味「一期一会」です。明日からスタートする予定の、「中国オンライン・トリップ」のコンセプトも、「一期一会」です。

最後に、オリジナル(作詞作曲者)バージョンを紹介しておきます。

「Baby You Come Rollin' Cross My Mind」
Jesse Lee Kincaid (1934~) 1969


シングルでリリースされていますが、ヒット・チャートには登場していません。キャピトルP5906ということは、ビートルズやビーチ・ボーイズのキャピトル後期と同じ頃ですね(ちなみにビーチ・ボーイズは途中から2000番台)。

もう一曲、彼の自作のノン・ヒット・シングルに、素敵な曲がありました。

「She Sang Hymns Out Of Tune」 “彼女は調子っぱずれの讃美歌を唄った”
Jesse Lee Kincaid 1967
https://www.youtube.com/watch?v=G_rgK4UdCQM
映像(もちろん後付け)が素敵です。シンプルを通り越して“雑”とも言えそうですけれど、部屋の中の笑顔の女の子、ドブのような池のほとり、、、、なぜか、心に染みます。




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遺書 41

2020-08-27 20:21:07 | 香港デモ、新型ウイルス、日記


 
これも数日前に掲載された、あるネット・コラムへの感想です。
 
まず、最初に断っておきますが、僕の思想(無論“思想”といえるほど大袈裟なものではない)は、一般的な見方からすれば、かなり左寄りなのだと思います。ネトウヨの人たちから見れば、「アカ」とか「パヨク」とか「売国奴」とかですね。そのような意味では、ここで取り上げる「プロデユーサー氏」と同類かも知れません。その前提で、以下に感じたことを記します。
 
まずコラム内容の要約。
 
>ある番組で、外国人(中韓人?)と結婚した日本女性に降りかかった事件を取り上げた。
 
>視聴者からクレームが付いた。「中韓人などと結婚すれば日本の純性が失われてしまう、日本人としてこの女性を許せない、即刻放送をやめろ、応じねば、担当プロデューサーやその周辺の人々(女性アシスタントなど)を殺害する」、という予告が寄せられた。
 
>警察に通報し、犯人は逮捕された。その過程で、プロデューサーやアシスタントの住所が犯人に知れてしまった。
 
>警察は失態を謝罪した。しかし、謝罪で済むようなことではない。大変な問題である。
 
>犯人にも、弁護士を通じて謝罪を求めた。しかし、彼は拒否をした。
 
>これは、言論の自由を踏みにじる行為に繋がる。許せることではない。
 
コラム自体が見つけられなくなってしまったので、僕が把握している範囲で梗概を記しておきました。細部は異なるかもしれませんが、全体としては概ねこんなところだと思います。
 
無論このプロデューサー氏の言う通りではあるのですが、僕には、どうにも違和感が残ります。2つ。
 
思想は同じでも、立場が異なる、ということが、その違和感の素かも知れません。
 
まず、あくまで僕の立場で(一般常識とはかけ離れている感想であろうことは承知の上です)。
 
住所が知れることが、そんなに重要な問題なのでしょうか? 近年、「個人情報」(を守ること)の大切さが説かれているわけですが、僕には実感としてよく分からない。個人的な意見(感覚)でいえば、情報など皆共有でよいと思っています。なんも知られて困ることなどないですし(笑)。
 
僕だったら、この犯人と、ゆっくり話し合ってみますね。まあ、「自分たちに危害を与えないこと」は確約して貰わねばなりませんが、「主張自体は間違っているとは思わないので、取り下げること(その発言に対する謝罪)は出来ない」と言うのは、個人の自由でしょうから、受け入れるしかありません。
 
より気になるのは、「脅迫」を「言論の自由の封鎖」、と捉えていることです。もちろん、(基本的には)その通りです。そんなこと(「脅迫」による「言論の自由」の封鎖がまかり通ること)は、忌々しきことです。絶対にあってはないことです。
 
でも、僕がこの記事に、何とも言えない「うさん臭さ」のような部分を感じることも事実です。
 
そりゃ、全ての日本国民、誰にでも「言論(発言)の自由」はありますよ。飲み屋で管を巻いていたり、個人のブログで鬱憤晴らしていたり、駅のプラットホームで独り言言ってたりする限りにおいては。
 
でも「公け」の場においての「個人の発言」の自由は、実質的にあるのでしょうか?
 
「エリート」は、「発言の場」を保障されていますね。でも、一般庶民に、その(現実的な)自由(発言を公けに向けて発言する場)があるとは思えない。ましてや、この犯人は、いわゆる「閉じ籠り」の「落ちこぼれ」のようですから、正面から自分の意見を言えるような「場」は、まずないでしょう。
 
もちろん、それとこれとは全く別の話であって、だからと言って、人に危険を与える行為に及ぶ(それを暗示する)ことなど言語道断です。そのようなことは絶対に禁止されねばならないし、現状、刑罰が軽すぎると思う。「殺害予告」などに対しては、禁固刑数10年の(それ自体を反省しないならば終身刑でも)罰を与えて然るべきだと思っています。
 
しかし、「思想」(それを訴えたいという想い)に関しては、謝る必要はありません。
 
繰り返し確認しておきますが、僕は基本的には、このプロデューサー氏の考えに同意しています。
 
と同時に、上から目線で弱者(この犯人のような人)を押さえつけてしまっては、結果として、巡り巡って、自らの訴える「自由」を、自ら「拒否」してしまうことになるのではないだろうか、と思うのです。
 
ちなみに、独裁政権の中国には、「自由」はありません。あからさまな監視社会です。でも、僕は平気です。監視されて困ることなど、どこにもないですし。
 
公安の人たちと一緒に、天安門事件の話題を話していても、大抵は何も起こりません。むろん、不都合なことは日本よりは多いでしょうし、建前的には党の批判はNGなわけですが、あくまで建前ということであって、実際には、大方の日本人が思うほどには、ピリピリはしていません(基本、中国人はアホですから←親愛的表現です)。
 
一方、日本は(建前上は)自由が完全保障されています。でも現実には、世界にも類を見ないほどの、「相互監視社会」なのですね(一番の問題は、皆そのことに気付いていないこと)。 
 
「無意識強要同調空気」、すなわち「集団的な自己中心思想」が「正論」として客観化されて成り立ってしまっている。
 
「空気によって形作られた特権としての力」を得ることを、最も大事な要素として、概ね「科学の恩恵」とか宣りつつ、安易な方向、楽な方向にひたすら向かう。
 
そんな「ご都合民主主義」は、ブタにでも喰わせてやれば、と思っています。




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遺書 40

2020-08-27 20:19:07 | 香港デモ、新型ウイルス、日記


 
ここ数日、「中国オンライン旅行」40コース作成の準備をしていたので、少し前のヤフーニュースのコラムについてのメモを、書きかけたままにしていました。
 
「現代ビジネス」U氏に、改めて考えて貰いたいことです。
 
U氏は、僕の思考や文章が、くだらなく、商品とするに値しない未熟なものであると言います。思惑(U氏が根は優しい方だということは知っていますので)はともかくとして、僕が業界で生きることを、結果として否定しているわけです。
 
U氏は、第三者ではなく、権力を有する側(殺生権をもつ雇用側)にあります。その立場にある人間が、(40年間、この仕事を生活の糧にしてきた僕に対して)「仕事としてはいけない」と言っているのです。一種のパワハラだと思っています。決して看過ごすことは出来ないですね(といって、どうしようにもないわけですが、笑)。
 
U氏はまた、僕の幾つかの未掲載記事(具体的には「社会にとって一見無駄に思えても実は極めて重要な要素を担っている“過疎地”の存在意義」「温暖化を阻止するためにはその主要因をなすエアコン社会からの脱却が必要」)を嘲笑否定し、対極的な見解かつ作品としてのアプローチを成す某作家(U氏の大学先輩のエリート社会学者)の記事を評価してきました(そのことについては僕のブログでも何度か取り上げてきました)。
 
今回の記事は、「現代ビジネス」とは違うメディアからの、別の作者・編集者による、全く異なる分野の発信ですが、僕は同じような印象を感じ取りました。
 
一言で表すなら、「地頭が良い人は対象を体系的捉えることが出来る人」「バカは俯瞰的にしか捉えられない」。今の地球は、「体系」(科学、ひいては学問です)を過信し、「俯瞰」をないがしろにしているのだと思います。
 東大生から見た「地頭がいい人」の典型的な特徴


東大生から見た「地頭がいい人」の典型的な特徴(東洋経済オンライン)
milk****
 
>たぶん僕がバカだからだと思いますが、この人が言ってることがサッパリ分からない。結局は、単なる「受験脳」のような気がするのだけれど、、、。「無駄なもの」の大切さを分かっていない、エリートたち、ということなのでしょうね。
 
↑この僕の意見には、ほとんど反応はないのですが、一応「そう思う2/そうは思わない0」になってはいます(笑)。
 



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遺書 39

2020-08-24 20:39:46 | アメリカン・ポップスearly60’s




ElvisとBeatlesの狭間で~Johnny Tillotsonの時代

今日は、主治医F医師の日だったので、福生のスタバに来ています(今月の残り財産が3600円になってしまったので、当分インターネットが出来ないかも知れません)。

今月スタバでかかってる曲から3曲。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Dasty Springfield 1939~1999
「Wishing And Hoping」 1964年 Billboard Hot100 No.6/AC No.5

バート・バカラックの曲(ハル・デヴィッド詞)。ビートルズ出現以前のバカラックのヒット曲としては、他に、ジーン・ピットニーの「オンリー・ラブ・キャン・ブレイク・ア・ハート」(1962年 Billboard Hot100
No.2/AC No.1)とか、ボビー・ヴィントンの「ブルー・オン・ブルー」(1963年 Billboard Hot100 No.3/AC No.2)とかもそうですね。黒人女性歌手ディアンヌ・ワーウィックのヒット曲は「ウオーク・オン・バイ」(1964年 Billboard Hot100 No.6/ACNo.7/R&B No.1)ほか大多数がバカラック&デヴィッド作品です。

大衆におけるアメリカン・ポップスの「好み」が、(極論すると)ビートルズとバート・バカラックの出現以降、ガラッと変わったように感じます。受け身で能天気な楽曲よりも、攻撃的で難しい内容の楽曲を良しとする傾向に。もともとマイナーな曲調好みの日本では、その傾向がより顕著に表れているような気がしますね。バート・バカラックの曲は、僕の感性とは最も遠いところにあるように思えるのですが、ボビー・ヴィントンの「ブルー・オン・ブルー」は好きだったのですよ。「涙の紅バラ」とか「ブルー・ベルベット」よりも、リアルタイムではずっと好きでした。この、ダスティ・スプリングフィールドの「ウイッシン(←パソコンで片仮名を書くのは意外に難しいようで、この単語も片仮名で書こうとして、どれほど苦労したことか)・アンド・ホッピン」も結構好きだったのですが、同じような曲調(と僕には思える)のバカラックの曲が持て囃されるようになるにつれ、わざとらしさが鼻につくようになって、、、。

ダスティ・スプリングフィールドですが、日本では1966年の「この胸のときめきを」が圧倒的に有名ですね。この曲ほど「日本人好み」の曲は、そうそうないと思います。一応、Billbard Hot100への初チャートが、(同じイギリスのミュージシャンである)ビートルの米初登場とほぼ同時(一週間前)で、「ビートルズ世代」ということになりますが、ソロとして活動を始める前に、ザ・スプリングフィールズというグループのリードボーカルをとっていたので、その時代を含めると、「ゴールデンポップス時代」にも属していることになります。ジョニー・ティロットソンとは(公式)誕生日が三日違いです。

ジョニー・ティロットソンのキャリア・ハイは1962年で、他の「ゴールデン・ポップス時代」(僕の言う「エルヴィスとビートルズの狭間の世代」)の歌手の多くも、この年がキャリア・ハイです。そして、この年のアメリカン・ポップス界の主役は、いわゆる「ナッシュビル・サウンド/ポップ・カントリー」。レイ・チャールズの歌った「愛さずにはいられない」ほか、数多の「ナッシュビル・サウンド」的「アメリカン・ポップス」大ヒットが生まれた年です。しかし、不思議なことに、それらのカントリー調ポップヒットは、ほぼ一曲もカントリー・チャートのほうにはランクされなかった。数少ない例外が、ジョニー・ティロットソンの「涙ながらに」と「夢の枕を」であることは、これまでに何度も触れてきました。

この年、ポップとカントリーにクロスオーバーして上位チャートインした(若手歌手の)曲は、ジョニーの2曲の以外にどんな曲があるのだろうか?と調べてみました。数少ないクロス・オーバー・ヒット曲が、ザ・スプリングフィールズ(ダスティ・スプリングフィールド)の「銀の糸と金の針」。Pop20位、C&W16位を記録しています(ちなみに、ビートルズ以前に、最初にアメリカのポップチャートベスト20にランクされた曲だそうです)。ジョニーとダスティのほかには、若手C&W歌手のボビー・ベアー(1935~)の「シェイム・オン・ミー」(Pop18位、C&W23位)ぐらいしか見つかりませんでした。

「Silver Therads And Golden Needles」 The Springfields


「Wishin' And Hopin'」 Dasty Springfields

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Neil Diamond 1941~
「Song Sang Blue」 1971年 Billboard Hot100 No.1/AC No.1


https://www.youtube.com/watch?v=Ru6oaMLzXYA
https://www.youtube.com/watch?v=7F38csaCYws

この曲の原曲は、言うまでもなく、モーツアルトのピアノ・コンチェルト21「アンダンテ」ですね。
Wolfgang Amadeus Mozart 「Piano Concerto No. 21 – Andante」

https://www.youtube.com/watch?v=sQtcnjO8bBs

でも、「そう言われればそうだ」と思うほど、一応同じ曲なのに、「余りにも別の曲」です。まるで魔法にかかっているような、、、。

(クラッシック音楽のことは全く無知な)僕にとっては、「ソング・サング・ブルー」のほうが“原曲”で、「アンダンテ」のほうは後になってから知って、「こっちもなかなかいいな、、、」って感覚なのですが、ピアノの専門家のあや子さんだったら、どう感じるのでしょうか?なにか意見を聞かせて貰えれば嬉しいですね。

ニール・ダイアモンドの活動期は70年代に入ってからですが、年齢的にはジョニーたち60年代初頭の「ゴールデンポップス」主役の「狭間の世代」に属します。

実際、デビューそのものは、1960年(60年代初頭にブレイク出来なかった歌手だけが、70年代以降になって永く活躍できる、という法則?に沿っています)。

高校の同級生と組んだディオ「Jack&Neil」。当時人気絶頂の、エヴァリー・ブラザース・スタイルです。ここに紹介したのは、60年に録音、62年にリリースされた自作曲で、もちろん全然ヒットしませんでした。

ちなみに、エバリー・ブラザースは、日本でも今では「アメリカン・ポップスの元祖」みたいな位置づけになっていて、「バイバイ・ラブ」「夢を見るだけ」以下の大ヒット曲群は誰もが知るところになっていますが、リアルタイムでは、どの曲もほとんどヒットしなかったようです(それ以前に初期のケイデンス音源ヒット曲群は発売されていなかったはず)。

唯一ともいえるリアルタイムでの日本ヒット曲(64年)が、アメリカではシングル・ノンリリース?(60年のワーナーからの初アルバム収録)の「素敵なデイト」。

この曲が、同じ60年に録音されたニール・ダイアモンド(ジャック&ニール)の「What Will I Do」
(ニール・ダイアモンド作、アービング・バーリン作のクラシックポップスでジョニー・ティロットソンの62年のB面ヒット曲とは同名異曲) とそっくり?なのですね。ほぼ同じ時期の作品(エバリー兄弟のほうは、たぶんブライアト夫妻作)なので、偶然だとは思いますが、、、。

「What Will I Do」 Neil Diamond & Jack Packer


「That's What You Do To Me」 The Everly Brothers



ニール・ダイアモンドも、デビュー当時は、ノー天気な典型的「アメリカン・ポップス・オブ・ゴールデン・エイジ」の一員だったわけです。

といって、70年代になってブレイクしてからも、(バート・バカラックのような「新時代のスタイル」ではなく) ある意味「時代遅れ」と言ってもよさそうな、「アメリカン・ポップス」を貫き通しています。

この「ソング・サング・ブルー」も、文句なしの綺麗なメロディで、きわめてシンプルな歌詞。アダルト・コンテンポラリー界ナンバー・ワン歌手の一人(1位:エルトン・ジョン、2位:バーバラ・ストレイサンド、3位がニール・ダイアモンドです)としては、日本での知名度がもう一つ低いように思えるのも、その辺りに原因を探れるように思います。

意外なことに、カントリーのほうのチャート・ヒットが一曲もありません。「カントリー・フレバー」ということでは、例えば、グレン・キャンベル辺りよりも、ずっと感じるように思うのですが、、、。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Patsy Cline 1932~1963(飛行機事故)
「Crazy」 1961年 Billboard Hot100 No.9/AC No.2/C&W No.2
https://www.youtube.com/watch?v=na5Y9FxR0lg
パッツイー・クラインは、60年代初頭に圧倒的な人気を誇った女性C&W歌手です。チェロキー・インディアンの血を引いています。一つ前の 「アイ・フィール・トゥ・ピーセス」が典型的なカントリー・バラードなのに対して、この曲は余りカントリーっぽい雰囲気がしません(作者はC&W界の大御所のウイリー・ネルソン、パッツイー・クラインより一つ年下で、今も現役で活躍しているようです)。その辺りも、日本で人気を得ている要因なのかも知れません。






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遺書 37

2020-08-22 19:54:17 | 香港デモ、新型ウイルス、日記




(再)
正義の味方、柴玲女史&周庭小姐を想いつつ、
悪の味方、青山潤三と一緒に、
もう一度立ち止まって、「真正面」から考えて行きませんか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【8/23限定¥500!ライブ中継!】ギリシャ築300年の古民家と自然

↑明日の三世のオンライントリップ「ギリシャの古民家と自然」で何か語れ、というのですが、ギリシャの自然についてなど何一つ知りません。期待しないでください。

自己紹介もしろ、というので、それに替えて、今、想っていることを、以下に箇条書きで羅列しておくことにします(以前ブログに挙げたのとほぼ同じ)。

大本営発表 今日の感染者数
>ワクチン作って コロナやっつけよう
>冷房完備して 熱中症やっつけよう

*コロナの敵はマスク!
*熱中症の敵は冷房!

体系と俯瞰

●「動き続ける極相」
●「繁栄する遺存種」
●「集団性自己中心」
●「無意識強制同調空気」

流れる空気 地球
留まる空気 人間

地図を読めない中国人 共産主義
地図を読めない日本人 民主主義

自由とは何か? 平和とは何か? 平等とは何か?
科学とは何か? 学問とは何か? 文明とは何か? 

戦争は、軍部や、財閥が、為したもの、ではない。
平和が、自由が、と叫ぶ、我々、大衆、によって、為された、ものである。

新型ウィルス騒動/マスクは諸悪の根源
香港民主化運動/自由とは取得権確保
米人種差別問題/ミンストレルショー考
温暖化異常気象/冷房を無くしましょう






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遺書 36

2020-08-20 20:36:53 | 香港デモ、新型ウイルス、日記





猛烈に眠たい。スタバのコード席(窓際)に凭れかかって眠りこけています。すると誰か(姿見えない人、怖っ!)が左肩をたたきます(三度ぐらい繰り返した)。そういや去年の夏(ギリシャで)、もしかすると今日と同じ日だったかも知れない、寝てる最中に左腕を誰か(見えない人)に触られたことがある。飛び起きて三世を見たら、なんか訳の分からん呪文のような寝言を言っていた。黒魔術かも知れません。




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遺書 35

2020-08-20 20:35:17 | 香港デモ、新型ウイルス、日記





それにしても、夕方以降は、極端に辛くなります。胸が締め付けられるように苦しく、頭が割れるように痛い、、、。ふと思いました。朝からずっとスタバやジョナサンにいるからだ、と。そう、僕は、冷房に極端に弱いのです。中国南部やタイやべトナムで、夏の炎天下に活動してるときは一日中平気なのに、日本のスタバの冷房室内では体調悪くなる。

僕は、変なのでしょうか?そうじゃないと思うけれど、、、。べトナム人だってタイ人だって広東人だって変なわけないでしょ。一日冷房の中にいて、体調変化起こさず、野外に出て「熱中症」とか言ってる日本人のほうが、ずっと「変」だと思いますけれどね。




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遺書 34

2020-08-20 20:33:40 | 香港デモ、新型ウイルス、日記



昨夜は、キュウリ(一箱50円ほどで買った)の唐辛子和えのようなのを食べようとしたら、(いつものごとく)切れ端がするりと軟口蓋の内側(喉チンコの奥)に吸い込まれていった。慌ててキュウリの尻尾
を噛んで吸い込まれるのを止めようとしたのだけれど、一歩遅かった。空振りで思いっきり舌の先を噛んでしまった。また血だらけです。ちなみに吸い込まれたキュウリは、今朝「ドングリの穴」から出てきました。

かように、72歳にもなると、周りは危険な要素に満ちているのです。僕にとっては、コロナよりも、熱中症よりも、キュウリやイカの脚のほうが脅威です。

23日には、キュウリの話をしようかな?メロンとキュウリは同属種で、その祖先種は謎に満ちていて、、、とか。




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遺書 33

2020-08-20 20:32:00 | 香港デモ、新型ウイルス、日記





3日前(8月17日の月曜)、通院のあと、突然左耳の激痛が始まった。少し前にも、水が鼻や眼ではなく耳に回りだしたのだけれど、それは治まっていたのです。たぶん、それとは別。

原因はほぼ特定できています。例の「ドングリの穴」を、新しく作った(いわゆる)差し歯のようなもので塞いだ直後なので、それが何らかの原因をなしているのだと思います。

18日に歯科口腔外科で、今日耳鼻咽喉科と内科でチェックしてもらった。もちろん(いつものことで)なんら異常はありません。熱もないし、血圧も180ほどで(やや高位)安定しています。



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遺書32

2020-08-20 20:29:42 | 香港デモ、新型ウイルス、日記



僕の標語。

*コロナの敵はマスク!
*熱中症の敵は冷房!

「マスク」が、「無意識強制同調空気」の象徴であることは、僕は香港デモの成り行きについての考察から一貫して述べているわけですが、そろそろ某大学の教授辺りも論文発表しているようですね。権威が「数値」とかを示して言えば、マスコミも靡くかも知れません。そうなると、今度はそれ自体が「同調空気」を示すことになるわけで。

「マスク」への疑問が、ある程度人々の頭の中に沸き起こりつつあるのだと思いますが、「熱中症対策=冷房過信・賛美への戒め」についても、そろそろ本気で訴えていかねばならぬ時期に差し掛かっているようです。




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遺書 31

2020-08-20 20:28:04 | プロフィール




マスクの集団、「熱中症」とか騒いでるやつら、、、、つくづく気が重くなってきます。

僕のお気に入りの自家製造語は、「無意識強制同調空気」のほかに、
●「動き続ける極相」
●「繁栄する遺存種」
がありますが、
もうひとつ加わりました。
●「集団性自己中心」




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遺書 30

2020-08-20 20:26:24 | 香港デモ、新型ウイルス、日記




ほぼ毎日の病院通いで、お金なくなりました。9月4日までブログ更新できないかも知れない(でも多分生きてます、笑)ので、今日纏めて幾つかアップしておきます(8月23日は可?)。

オンライン講座(三世から報告が行くはずです)参加、よろしくお願いします。




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遺書 29 再

2020-08-20 13:19:56 | 香港デモ、新型ウイルス、日記



(昨夜寝る前に投稿した記事をもう一度載せておきます)

東京・熱中症の死者100人超、“エアコン不使用”8割以上(TBS系(JNN))

正直、怒りを感じています。

僕のコメントです。

milk

>72歳です。エアコンは使いません。夏暑いのは当たり前です。団扇と扇風機、日影と窓からの風で十分です。ちなみに小生、現役の動物カメラマン。東南アジアなど現地の人たちは、エアコンなしでも平気です。

今の日本人は、永い間エアコン漬けで、体がエアコンなしには耐えられなくなっています。

加えて、エアコンの過度の使用による温暖化への拍車。

悪循環です。

人類の将来を長い目で見た場合、逆に今こそエアコン脱却に向けて、根本的な対策をとるべきです。

コロナ騒動にしてもそうですが、危険なウイルスは昔から存在します(実際、僕は中国の奥地などで、何度も未知のウイルスにかかってきています)。ワクチンが出来れば良い、という問題ではありません。

何でもかんでも「科学」や「文明」に頼るのではなく、今人類に必要なのは、自然・地球との共存。それが出来ない日本人を、情けなく思っています。

そう思う 0  そうは思わない 8

↑今チェックしたら、これは間違いでした。
同時に投稿した
>9回無駄に高山中谷四球出塁アホクサ!
というコメントが(昨夜チェックした時点で)
そう思う 8  そうは思はない 0
となってたので、それと勘違いして、0-8としてしまったようです(試合も神0-8巨でボロ負け)。

実際は、そう思う 3 そうは思わない 5
他のコメントを読んでいる感じでは、0対100ぐらいになっても仕方がない、と思ってたのですが、意外に、、、。




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