自民党総裁選で思うこと(多くの国民が最も変化が少なくて済むという消極的理由で望んでいるらしい菅官房長官のワンポイント登板を、多くの国民が忌み嫌う中韓寄りの二階幹事長の根回しによって為されそうになっていることに対する戸惑いに対して)。
まあ、僕が何を言おうとしているのか、受験脳のエリートお偉いさんたち(ことにメディアの人たち)には、わからないでしょうが。
昔、神戸(僕の地元です)に飛行場を作る、という話がありました。
市民の大勢は、「神戸に飛行場は絶対に必要!」という声で一致していたようです。と同時に「騒音とかは嫌、だから(絶対に必要だけれど)神戸市内には作らずに、隣の芦屋とか淡路島に作ってくれ」ということも。
どう考えても変なのだけれど、当時神戸市民の大半は、そう思っていたみたいなのですね。
同じ頃、「山、海に行く!」の一大キャッチフレーズをもって、神戸は全国(全世界)に名を轟かせました。六甲山西部の須磨アルプスを切り崩し、ベルトコンベアーで土砂を海に運んで、「ポートアイランド」「六甲アイランド」の埋め立て地を造り、土砂を切り取った跡地に「西神ニュータウン」を造成しました。
新しい人類文明の成果の象徴として、多くの人々が賛美し、神戸市民は誇りに思っていたのです。
「思っていた」と過去形で書きましたが、今も多くの人々の思想・価値観は、同じようなところにあるのでしょうね。
ちなみに、「冷房」が各家庭に一気に普及しだしたのも、その前後からだったと思います。
須磨アルプス、、、、、素晴らしい自然の宝庫だったです。地元民として、僕の誇りでした。
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「オガサワラシジミ絶滅」、というニュース。
新宿御苑のケージとかに、飼育個体19頭を残すのみ、とか、書かれていました。くれぐれも願うのですが、せめて「飼育個体を増やして現地に放蝶」みたいなバカなことは辞めてくださいね。
オガサワラシジミに関しては、僕は世界で一番詳しいと自負しています。その僕からの願いです。静かに終わらせてあげたいです。
この蝶をメインに構成した白水社刊「緑の島の進化論~小笠原の自然」は、くしくも今年、実質絶版になったそうです。具体的には、在庫が10冊を切り、再版はしないと。
最後に残ってる数冊は、僕に無償で頂けるはずなので、必要な方があれば連絡を下さい。
なお、「現代ビジネス」にも、2年ほど前にオガサワラシジミの保護運動に関する批判記事を掲載したことがあります。30回近い掲載記事中、最も人気がなかったのがこの回らしいです。
追記しておきます。
僕の直感ですが、野生個体は、まだ残っていると思います。
人の行けない場所、例えば、母島石門山の奥の海岸断崖上に生える、クス科のタブノキ(ムニンアオガシ)の高木樹冠の蕾に産卵・生育する集団。
一般的には、シソ科ムラサキシキブ属が食草とされていますが、母種(僕はあえてそう位置づけています)のルリシジミ同様に、(樹木を含む)多岐に亘る科を食草としているのです。