青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

僕の値打ちは385円~マスクとワクチンと集団性自己中心社会

2021-05-09 20:20:10 | コロナ、差別問題と民主化運動、野生アジサイ


★5月8日の記事に、いいね!その他ありがとうございました。


 
「集団性自己中心社会に対しての批判」は、自己中心と見做され排除される。
マスク社会を、一言で表わせば、こうなります。
(あと、「陰謀論禁止」という「公式陰謀」)。
 
>ワクチンに副作用があるかも知れないので、打つのは怖い。
>しかし打っておかないと、ウイルスに感染した時の事を考えれば怖い。
>誰か(政治家、科学者etc.)なんとかしてくれ。
もう「自己中心」も極まり尽くせりだと思うのですが、、、。
亡くなった方(僕だってそのうち)が“ウイルス”に罹っていて、何が問題なのでしょうか?
人間にとって都合悪いものは、全て否定し、排除する。
人類の文明・科学の思い上がりですね。
 
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御岳山(僕んちの最寄り駅河辺から20数分220円で御岳駅)に、野生アジサイ(ガクウツギ)の探索に行ってきました。
 
*2日前のブログ(2021.5.6)記事に、重大な誤記(既に訂正済み)。「御岳山(東京都青梅市)」に分布する「野生アジサイ9種」の名を羅列したのですが、うっかり「ギンバイソウ」を「バイカアマチャ」と間違えて記してしまいました。「ギンバイソウ」です。これまでに撮影したギンバイソウの写真は、全て修復費未支払い(あと30万円余)のハード・デスクに収めているので、手元に戻ってくるのは、まだ2年ほどかかりそうです。ギンバイソウの外観は特異ですが、本質的に(基本形質&DNA)は他の野生アジサイと変わりありません。一応独立属とされていて、奥多摩地方から九州山地にかけてごく稀に分布するギンバイゾウ(花姿は特異で純白)と、中国湖北省西北部山地に分布する青色味を帯びたもう一つの種の、2種(同一種とする見解もある)から成ります。
 
8時間、歩き通して、沢に下って、崖を登って、くたくたです。でも、いくら頑張っても、一銭にもならないので、悲しいです。
 
むろんケーブル道は(バス道も)歩いて上り下りしました。ここを歩いていた人は余り多くなく、トータル20人程度かな? そのうちの一人の、黒マスクをつけて周りに誰もいない道を黙々と歩いてきた一人の男性(30才台くらい)に、つい質問しました。
 
僕:
いきなり申し訳ないのですが、、、この誰もいない山道をマスクして歩いている、僕には、不思議でなりません、どうしてなのですか? (人との対面時には常に一応エチケットということで僕もマスクをします)。
 
ぶしつけな質問に、きちんと真面目に答えて下さいました(とても感じの良い方でした)。
 
男性:
いや、私にもわからんのです。マスクは、皆していて「当たり前の日常」と言う状況なので、つけっぱなしなのです。 なぜ、とは考えたことは有りません。考えてみれば、確かに不思議なんですけれど、、、、、。
 
バスもケーブルも満員(もちろんお金の無い僕はそんなの乗れない)。山上は、ラッシュアワーみたいな様相、でも観光案内に載っていないらしい山道(素晴らしい夏緑広葉樹林内を行くトレイル)は、誰ひとり歩いていません。今更ながら、「変なの」と思います。
 
メイン・ハイキングコースを歩いている人の多くは、完全装備登山スタイルです。どうやら今“流行(はやり)”みたいですが、老若男女問わず多くの人がピッケルを両手に持って歩いています(「流行」というのは凄いパワーですね)。リュックを背負って(たぶん非常食とか沢山入っている)、立派な登山靴を履いて、高価なカメラぶら下げて、、、。
 
装備だけでも10万円じゃ効かんでしょう(100万円ぐらいかけている人もいそう)。それが悪いとは言いません。山は怖いですから万全の準備をしておくに越したことはありません。山で遭難のニュースがあると、ヤフコメの方々は、一斉に山の怖さを説き、遭難者を集中避難します。「準備を怠るから」「人に迷惑をかける」ということで、どんなちっぽけな裏山みたいなところにでも、万全の完全装備で“遠征”することが「正しい行動」となっているようです。
 
しかし、裏山のハイキングコース(大抵は舗装道)に、リュックを背負って、登山靴を履いて、大量の食糧を持参して、そしてピッケルを両手に持って、、、、それは、かえって負担になって、遭難しちゃうんじゃないでしょうか? その場その場に合った臨機応変なスタイルを選ぼう、と考えたことは無いんでしょうか?
 
僕なんて(僕と比較しちゃならんでしょうけれど、笑)、近場の場合は手ぶら(ポケットに麦茶、おにぎり2個)でカメラ1台。カメラはモニカから借りっぱなし、ズボンとジャケットは、上海芸術家村O氏やヨドバシカメラM君らからの貰いもの(一応常に持参しているマスクは毎週日曜日に教会で貰う)。自分で購入したのは、税込110円のブリーフとTシャツと老眼鏡、165円のサンダル、、、トータル495円の価値です。今日は途中で眼鏡落っことしたので、値打ちが385円に下がっています。
 
10万円100万円の完全装備でハイキングする「正しい人たち」と比べれば、僕の値打ちは、300分の一、3000分の一しかないわけです。
 
沢の中で、サンダル履きで、泥んこ水浸しになって撮影している時、近くを通った満員のバスやケーブルの中の人々から「可哀そうな人ね」「ああはなりたくないな」と蔑まれているのだろう視線を、痛い程感じてしまいます。
 
*ちなみに僕は、道のないところを歩くときは、臆病なぐらい慎重に模索して、少々遠回りになろうとも、絶対に安全であることを確かめてから先に進みます(当たり前と言えば当たり前の事なのですが、実際には退却や遠回を決意することは結構難しい)。
 
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昆虫関係の偉い人とか、植物関係の偉い人とか、いろんな人から「写真を貸してくれ」と頼まれます。それでもって、図鑑とか雑誌とかに、どっさり僕の写真を使っています。
 
僕:
>報酬は戴けるのですか?
 
偉い人達:
>青山さんの値打ちはお金では測れないので、、、
ということで、感謝の言葉だけは山ほど戴けるのですが、やっぱり、一銭にもなりません。
 
「青山さんは仙人なのでお金は必要ない」と言う事らしいのです。
僕は「仙人」ではないのですけれどね。
 
納得いかないのですが、385円の価値しかない人間が、何を言ってもダメですね。
 
ときどき、ふと思います。
「布団でゆっくり眠りたい」(一応人間なので)
贅沢言っちゃいかんですね、僕にはそれ(布団を使って寝ることが出来る)だけの価値はないですから。
 
とまあ、たっぷりと嫌味を言って僻んではいますが、そんなに我が身が不幸だとも思ってません。
 
昨日は、とても嬉しいことがありました。スーリンから久しぶりにメールが来た。2週間遅れの誕生日祝い(「メールのチェックが難しくて、遅くなってしまってゴメン、元気でいるか?」と)。
 
中学校の伊藤建夫先輩(元日本鱗翅学会会長、日本分子生物学会会長)からも、「元気にしていますか?」とメールが来ました。
 
モニカも2人目の赤ちゃんの写真を送ってくれたし、、、。
 
そこら辺、僕は結構幸せなような気もします(あと、三世とジョージ、心配かけんで下さいよ!)。
 
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以下、ガクウツギ。
 
「ヤマアジサイ~ガクアジサイ種群」とともに、“真正(野生)アジサイ”に属する一群が「ガクウツギ種群(いわゆる“カラコンテリギ~トカラアジサイ”群)」です。その分布域の東限が、ここです(西限はミャンマー北部山地)。
 


山上部の個体は、まだ蕾。
 






(午後5時近くになって)麓に下って来たら、花を満載した株が渓流の向こうに咲いていた。装飾花の白が直射日光下では姿が消されて見えなくなってしまうので、晴れていた「行き」には気が付かなかったのです。大変な苦労をして(30分以上かけて)撮影出来る場所まで辿り着きました。
 


トカラアジサイやカラコンテリギなど同様に、意外に大きな花(装飾花)を付けます。 
 


花に見えるのは装飾花。各片のバランスが余り変わらない他のガクウツギ群各種と異なり、一片が他の片より顕著に大きくなるのがガクウツギの特徴です。
 


こちらが花(正常花、普通花、両性花、などと呼ばれます)。バリエーションに富む装飾花や葉と違って、同じグループ(ガクウツギ種群=“カラコンテリギ~トカラアジサイ”群)内では共通しています。ちなみに、沖縄本島与那覇岳周辺と、中国南部地域には、装飾花を全く欠き、正常花だけで花序が構成される一群(単系統であるか否かは不明)が分布していて、それらの集団(リュウキュウコンテリギ、カントンアジサイなど)と、装飾花を持つガクウツギ種群各種(コガクウツギ、ガクウツギ、ヤクシマコンテリギ、トカラアジサイ、ヤエヤマコンテリギ、カラコンテリギ、ユンナンアジサイ)との関係は、よく分かっていません(今後の探求課題)。
 


花序の基部に一対の葉がつきます(近縁のヤマアジサイ~ガクアジサイ種群では通常基部からやや隔たった下方につく)。また、カラコンテリギやトカラアジサイなど他のガクウツギ種群の種と異なり(特に顕著な切れ込みの鋸歯群を持つヤクシマコンテリギとは対照的に)、葉縁は滑らかで、鋸歯は全く(あるいはほとんど)生じません。
 
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御岳山点景
 




これはケーブルカー沿い登山道。いやもう、ピッケルが大ブームみたいです。山を歩くためには万全の準備をして、ピッケルも常備するように、、、と誰かが言いだしたんでしょうね。
 






山上には、ハイカーが列を成して歩いています。道脇には色とりどりの園芸植物。「自然を満喫」という事なんでしょうけれど、人間(殊に日本人)にとって「大切な自然」とは、「人間が作り出した(人類の役に立つ)“自然”」でしかないのだと思います。
 






メインコースの賑わいをよそに、ここは誰一人歩いていません。このコースは、観光的なプッシュが為されていないらしく、メインコース沿いの案内板にも、シラっとスルーされちゃっています(前掲地図上方の「入口」「出口」とあるところ)。
 
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テンナンショウ(マムシグサ)の仲間。ガクウツギ以外の今回撮影した植物は、テンナンショウ類だけピックアップして紹介しておきます(単に綺麗なので)。テンナンショウ属は、日本で50種以上あることになっています。種分割についての見解は研究者毎にまちまちなようですが、、、。僕は面倒なので、(例えば霞丘陵で出会った個体などは)全部「マムシグサ」で統一しています。御岳山のものについては、知りません。
 
必ずと言って良い程、道側(広い空間のある側)に背を向けて生えているので、撮影は結構難しいです。






コメント
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