登校拒否・不登校に学ぶ フレンズネットワーク くまもと  【不登校 命を守る 子の反応】  一人で悩まないで!  

不登校から学んで、子どもたちを取り巻く環境を改善しようと1997年に設立した団体です。その活動や想い等をつづります。

耳寄りなお知らせ  会報 ふれんずNo.215 より

2018-01-10 16:47:40 | 会報「ふれんず」から

会報から一部を

耳寄りなお知らせ

不登校の割合が過去最高になったという文科省が公表した2016年度の不登校調査結果を受けて、菊池市が12月の広報誌で不登校の特集をくみました。4~11ページに、大きく取り上げられています。その冒頭の一部に「不登校は家庭や学校だけが考えるべき問題なのでしょうか」とあり、とても真摯に不登校に向き合って書かれた記事だと感じました。
フレンズネットワークの代表へのインタビュー記事や、本「ありがとう不登校」のことも8、9ページに載りました。でもここでは、「子どもの思い」や「親の心情」が皆さんの参考になると思いますので、その一部をご紹介します。

特集 親に笑顔を 子どもに夢を
Case1子どもの思い

自分を責め続けた

「出口の見えない真っ暗なトンネルをさまよっているようでした」。中学と高校で不登校を経験した山口諒大さんは、ゆっくりと語り始めました。
中学1年の冬。突然学校に行くのが怖くなり、登校できない日が続きました。「部活動も楽しくて友達とも仲良くしていました。なぜ行けなくなったのか、自分でもよく分からないです」
将来有望なバレー選手として、両親や周りからも大きな期待を受けていました。「朝から『何で行かんとや』とひどく叱られました。毎日けんかしてずいぶん反発もしましたが、本当は『自分が悪い』と感じていたんです。なんで学校に行けないんだろう。なんで当たり前のことができないんだろう。親の期待にも応えられない…なんで…。ずっと自分を責め続けていました」

襲い掛かる深い闇

一番つらかったのは、誰にも自分を理解してもらえないことでした。「つらい思いを吐き出すと少し楽になれたんです。それなのに、話しても全く理解してもらえない。だんだん人と会うのが嫌になって、部屋に引きこもるようになりました」
人とのつながりを拒み、助けを求めることをあきらめた諒大さんに深い闇が襲い掛かります。「毛布をかぶって悩み苦しんでいたら、『もうおれなんてこの世からいなくなった方がいいんじゃないか』と考えるようになりました」
極限まで追い込まれた諒大さんを救ったのは母親の法子さんでした。「死のうと思って2階から飛び降りようとしたとき、母の大きな声が聞こえてきて我に返りました。親もどうすれば息子を助けられるのかと、毎日悩み、苦しんでいたのだと思います。それから少しずつ親と話し合えるようになりました」

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