会報から
前記の「耳寄りなおしらせ」のつづきです。
多くの支えに救われた
現在19歳。初めて仕事を経験し、働く喜びを感じているという諒大さん。大好きなバレーボールも続けています。「不登校になってもずっとバレーを教えてくれた父。家にこもっていると外に連れ出してくれた母。いつもそばで見守ってくれた妹と弟、おじいちゃんおばあちゃん。導いてくれた先生。励ましてくれた友達……。本当にたくさんの人の支えがあり、今は前を向いて生きています。つらいこともたくさんあるけど、『一人じゃない』ということに気づくことができました」
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Case2親の心情
自分の常識では考えられない毎日
まさか自分の子どもが不登校になるなんて思いもしませんでした。病気でもないのに学校を休みだしたときは「嘘つき、怠け者」と思い、全く理解できませんでした。嫌がる息子を無理やりに車に学校まで連れて行ったことも何度もあります。信号待ちで停車したとき、車から飛び降りて逃げだした息子を泣きながら走って追いかけたこともありました。
自分の常識では考えられない出来事に苦しむ毎日。「なんで言うことを聞かないの。なんで当たり前のことができないの。私に恥をかかせないで!」と、現実を受け入れることができなかったんです。子どもを傷つける言葉を何度も言いましたし、手を上げることもありました。…省略…
受け入れられて楽になれた
当時、私の周りには相談できる場所がありませんでした。息子が高2になるまで、ずっと一人で戦ってきました。その5年間は、母親なのに息子を理解できず、受け入れることができなかった自分自身との戦いだったかもしれません。
今まで自分が当たり前だと思っていたことが、そうでなくなったときの苦しみは本当につらかった。…省略…
息子とぶつかりあう中で、徐々に現実を受け入れるようになったんです。同時に、息子の内面がみえるようになりました。すると、「この子は嘘つきじゃない、正義感が強い子なんだ」と気付けました。「生きているだけでいい、笑ってくれるだけでいい」と思えるようになると、周りと比べることもなくなり、気持ちがスーッと楽になりました。自分本位だった私を変えてくれた息子に感謝しています。
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本当は、不登校を減らそうとするより、学校が楽しい所になるような対策をとって頂くと、いいと思うのですが…文責・石井 インターネットを利用される方は、下記のアドレスで検索して頂ければ、全文をみられます。 http://www.city.kikuchi.lg.jp/q/aview/314/14481.html