(親の会の記録です。聞きとってメモしたものをまとめています。話された全てをそのまま書いているわけではありません。個人が特定できないように表現を変えている箇所もあります。)
2 不登校の先に何があるのか
E祖父:不登校の先に何があるか?私たちが一番心配するのは、ひきこもりが長期になることです。
C : 不登校の人がひきこもりになった人もいますが、不登校が必ずひきこもりになることはないと思います。真っ最中の時、どう見守られたか、信じて任せて待つ、この事で子どもが自立して行くのではと思います。
B : 子どもさんの健康状態が整っていかないと、動き出せない。でも、待つのは難しいですね。
うちの息子は小5から休んでいたけど、地元にデザイン専門の学校があると知って動き出し、虫歯がない事が自慢だった下の娘は、歯科検診をきっかけに学校に行きました。
熊本地震後、テレビで修復の仕事を見ていて"あの仕事!"と言って動き出した子もいます。人それぞれちがいます。
D祖母:うちの孫は3年から6年まで同じ担任で、部活のサッカーも同じ先生でした。クラスである出来事がおこった時に、担任に「うそつき!うそつき」と言われて本人はとてもきつかったんです。親たちは、もしかしたらうちの孫が悪いと思ったのか、学校に抗議に行きませんでした。孫は「憲法違反だ、親なのに何でかばってくれなかったんだ!」と言います。
今の中学の担任は穏やかでいい先生だと言うけど、「クラスみんなでうちに押しかけようか」と言ってるんですよ。「ちょっと待って、フレンズに行って(私が話を聞いて)から」と言ってあります。
本人は「(来んで)よかっ!」と言ってます。
C : 子どもによっては、「来んでよか」と言ってても、行くと喜んでくれる子もいます。
D祖母: 孫に学校の勉強を言うと「こんな事ためにならん」と言い、親は「勉強したくないから、そんな事言う!」と言います。
私は孫の言うことを否定しないことにしています。そして、うちに引き取りました。話を聞いてくれるばあばが一番信用できると言います。スマホで課金して親とトラブったことがありました。その事は私が「いけないよね」と言ったら、「オレが悪い」と認めました。うちに来てからはそんなことはないです。お金を取ったりしてたのは大人を試してたのかな?主人も一緒に「黙って待っとけ、言うな」と言います。私は「いろんなこと考えとるねぇ。はぁー、面白いねぇ!」と、言うようにしています。
塾やネットでする勉強もあるけれど、「オレはゴロゴロしてるように見えるかもしれんが、勉強してる」と言い、2階の主人の本の部屋でよく本を読んでいます。
B : 基本的なこと、読み書きや、たし算、ひき算など分かっていればそんなに心配いらないと思います。
D祖母 :「パソコンよこせ!文字が打ちたい。」と言ってローマ字入力してます。
C : パソコン触ることで変わるきっかけになるかも。布団の中でゲームしていて、「音楽が綺麗だ」とその道に行こうとしたら、受験資格に「高卒」とあったので、定時制に入学してきた子がいます。