登校拒否・不登校に学ぶ フレンズネットワーク くまもと  【不登校 命を守る 子の反応】  一人で悩まないで!  

不登校から学んで、子どもたちを取り巻く環境を改善しようと1997年に設立した団体です。その活動や想い等をつづります。

会報ふれんず133号 より

2021-08-29 18:32:14 | 会報「ふれんず」から

参加して思うこと

        「聴く」のは難しい

                                     石井嘉寿絵

 人は心配事があると、なかなか人の話に親身に耳を傾けることができません。心に余裕がないと、人の心配事など聴けないものだなと思いました。聴いているつもりでも、自分の不安を解消したいという想いが優先します。だからでしょうか、子どもの不安な思いが親に伝わりにくいのは。親は「子どもが学校へ行くのが当然だ」と思っていますから、行かなくなったことへの不安で心の中は一杯になっています。だから、子どもの話を聞いても、理解できないのではないでしょうか。そして教師は「学校にどうしたら早く戻せるか」ということで心は一杯になっていますから、子どもの異変に気づかず、深刻さに気づかず、「授業に出るように」などと言ってしまうのでしょう。

 「聴く」のはほとほと難しいことなのです。だから、親の会のような聴く訓練をする会が必要なのかもしれません。親の会は「素直に話す会」でもあり、「親身に聴く会」でもあるのです。親の会で「自分だけじゃないんだ」と思えたら、少し心に余裕ができて、子どもの話が聴けるようになるかもしれませんね。 

コメント
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