ことばについて 日本語の語について考えてみよう。語とは何か。言葉のことを指している。ことばとは言の端という語源説があって、それを、ことのは と言ったようである。その言の葉に漢字をあてたようだが、いつごろのことか。ことのは は、また口の端からもれ出る声を意味したともいう。これは近代になって意識されたことで、古代にはすでに、ことばを ことのは として用いている。この、ことがなにを表していたものか、その出典によって歌とするものがある。大和言の葉について、モロコシの歌と対比する例もあり、多くは歌を示していたようだ。それを一方で、言葉、言羽、辞とし、さらに詞について読みをあてた。漢字にあてた詞辞は言葉であったが、それでは言は何であったのだろう。言語というのはいつどのようにして用いられたのか。日本語としての語である。こうして考えてみると、言葉と言語の隔たりは大きい距離に感じられる。いま中国語では言語と語言とを違った意味でとらえる。わたしたちの言語は言葉のことであり、普通に使うわたしたちの言語学は語言学である。すると言語となったのは中国語の移入ではない。日本語の語についても近代になってからのことであろうか。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 797 散らかし癖がリバウンドする を、例題にしている。読み直してしまう用例だ。このようなことばの使い方があるのかと早速に検索をかけてみると、ヒットするのはない。それで見ていくと、片づけてもリバウンドしない、という例があった。収納をダイエットと同じという例えで表現したようだ。そしてテレビ番組での内容から、「こんまり」さんの お片づけは、リバウンドしないって本当!? といったフレーズがはやっているようだ。片づけリバウンドというようだ。癖については放置することなどが考えられるが、その状態はまさに散らかし屋敷になるだろうから、ダイエットしてリバウンドを防ぐようなものであろうか。 . . . 本文を読む
辞書解説の述語 日本語の文法について その22 述語2
述語について規定すると、主語についてその動作・作用・性質・状態などを叙述するもの、とあり、鳥が鳴く 山が高い 彼は学生だ の 鳴く 高い 学生だ を例とする。このデジタル大辞泉はさらに、論理学の判断、命題において、主語について何か主張されている概念、とし、例えば、犬は哺乳類である における 哺乳類 とし、賓概念 賓辞、と説明を加える。主語に対するものと捉える。
また、百科事典マイペディアの引用は、主語について陳述する語をいう、とあり、英文法などではその主要語をなす動詞を述語動詞といい、人称・数において主語と呼応する、日本語の場合は述語を形式的に規定することは困難であるが、動詞、形容詞、形容動詞などが述語を構成し,文の主要な成分になっているとして、この引用部分では名詞についての言及がない。これは、サイトで部分を掲載と断る。 . . . 本文を読む