ハッカーがコンピュータのプログラムのスキをついてホームページに侵入したりウイルスを作り出すイメージを与えたことは、かつてあったのであるから、ハッカーをコンピュータ上で悪さをする人たちと思われたのも致し方がないことなのか。ハッカーに対してクラッカーと呼ぶそのおこないのイメージを払拭することはむずかしい。ハッキングが行われてそれを悪意をもったものの結果としてみるなら、クラッカーによるクラッキングであるから、その行為にはどのような区別がつけられるか定かなことはその動機によるということである。マスコミではクラッカーのことをハッカーと呼ぶことが認められているようなことで、本来の意味は何かと問うてみて、ニュースで騒がれるようなハッカーはクラッカーになるということだ。中国語訳の黒客とは言い回しにイメージはどうか。 . . . 本文を読む
万葉集の成立論をみる。
1960年代後半に研究があらわれ、伊藤博氏の、万葉集の構造と成立、1974年刊行、による説がある。
学説によって興味のある事柄が明らかになったので、それを見てみようと思う。
それまでは万葉集の編纂過程には、
複数の人びとが数次の編纂を経て完成、
その年号を特定することは困難である、
それは歌の日付により、天平宝字3年、758年正月以降のことだけしかたしかにできない、
また、巻によっては、大伴家持の私家集的な内容を持つこと、
などが指摘されていた。
万葉集の巻末歌は、天平宝字3年、758年正月の日付をもち、大友家持の歌である。
年号が記されている万葉集の作品の中で、もっとも新しい年号であることから、このあとに成立したとみられる。
この日付の記載には万葉集の作歌事情を記すものとして、題詞そして左注などから巻全体に及ぼすことがある。
すなわち、たしかな日付があるのはこれよりあとにはなく、時代と巻の構成によって成立についてのことがらが言われている。 . . . 本文を読む
0201 中日新聞201400201トップ記事の見出しは、3割がボーナスゼロ 12年度 厚生年金加入者 とある。リードには、民間企業の正社員とフルタイムに近い勤務形態の非正規社員ら厚生年金加入者のうち、二〇一二年度の年間賞与がゼロだった人が29%に達したことが、厚生労働省の調査で分かった、と見える。さらには、賞与ゼロは現在の手法で調査を始めた〇三年度の23%から6ポイント増え、逆に150万円超の層は減った、とある。年間賞与の動向を調査する対象は、3471万人で、非正規社員で勤務時間がその4分の3以上の条件を満たす人は厚生年金に加入している。その分布は、30万以下の層は46%、150万超は12%になったようだ。年間賞与で2か月分を払おうとした経営者がかつてはいたという話を伝える。 . . . 本文を読む
いがみ合う、という語を聞いて、いがんで見るからそうなるのだろうねと応えて、果たしてそれで正しいのかとふと思って、いがんで見るという言い方がそもそもあるのか、気になって、辞書を検索すると、まず、いがみあう、という複合語がヒットしないので、しばらくして、ヒットして、動物が互いに互いに吼え噛みつくとあって、これかなと思った。啀字を用いて、いがむ、という語に出くわした。これだと、威嚇行為から説明しているし、用例もそのようである。いがんで見る、という言い方は正しくない。いがんで言い合う、とでもなる。辞書義では、いがみ合い、いがみあう、という語の成立で、さらに表現としては、敵視、敵対、罵り合い、という表現に捉えていることが分かる。どうも啀字にありそうなこと、犬がかみ合うことから、つくりは音符である。 . . . 本文を読む