現代日本語「誤」百科 954 耳を疑う衝撃の事実だった を例題にしている。コラムの解説は、耳を疑う衝撃の事実 または、耳を疑うほどの衝撃の事実だった とすればよいと言っている。事実だった という表現に、起こったことを知っているか、知らないかを、説明しようとする。つまり、耳を疑うのだから、まだ事実を知らないことであると言う。この説明もよく分からない。この事実だった というのを、完了また過去というふうに捉える場合と、確認する、発見すると言う話者のとらえ方を表現して時間だけではない用法もあるので、ここも、その驚きを表現すると考えてみてもよい。しかし、それも時間的なことで言えば、それ聞いて、衝撃の事実であるということを確かめるように言っているわけだから、例題のままでよい。疑うほどのほどの衝撃の事実 というふうに言ってしまうと、明らかに表現内容が異なってくるので、それはそれで成り立つとしても、言いかえにはならないだあろう。 . . . 本文を読む
家族会、国連で拉致解決訴え 北と中国は反論 20140318 中日新聞朝刊トップ記事、見出しである。リードには、国連人権理事会は十七日、ジュネーブの国連欧州本部で、拉致問題を含む北朝鮮の人権侵害について議論した、とある。その記事のすぐ下には、自民、慎重論が続出 集団的自衛権の行使容認 とある。トップ記事の左側に、世界最古の「鳥の卵」化石 福井・勝山で発掘 とあり、福井県勝山市の恐竜化石発掘現場で見つかった化石が、約一億二千万年前(白亜紀前期)の世界最古の鳥の卵の化石と判明した、と見える。 . . . 本文を読む
お釣りを用意しなければならないときの表現だとすれば、500円の買い物に1000円の支払いがあったから、1000円から500円を預かります、という表現のことだが、それを手短にわかりやすく言うために、1000円から預かります というようになったのだろう。その場での清算であるならば1000円を受け取り、すぐにもお釣りを渡せばいいところだから、わざわざ預かるということがなくてもよいが、その場でやり取りのためにも使うようなことだとすると、それが丁寧な印象を持つのは、実際にお金を受け取りそれを一度でも自分が持ち続ける、つまりもともとには、それは売り場か、その支払場所から離れて清算を済ませて戻すので、支払金額を預かることになる、つまりは、お釣りの分を含めて、1000円をもち続けるようなことがおこるので、そこをそのままいうと、いったん、手に受け取るのは預かり金額ですというつもりになる。1000円を預かります、という表現と同じことである、なぜそう言わないかは、あくまででその金子は、客にあるものだからである。 . . . 本文を読む