彼岸についていつも、季節の春秋がめぐるたび、この時期に、この語の不思議を思う。それはお彼岸と呼ばれて国民の祝日になる要素を持つこの行事にあると考えざるを得ないからである。彼岸という語はやさしい意味合いを持つ語ではない。サンスクリット pāram パーラムの意訳であり、仏教用語としては、波羅蜜 Pāramitā パーラミターの意訳、至彼岸に由来するという説明で、これは難しい修行またはその結果のようである。そのような語を以て、これほどわたしたちにおなじみのある彼岸とは、まさに彼岸会がったからであり、それは衆生済度の意味合いであったろうか。悟りに至るために越えるべき迷いや煩悩を川に例え、その向こう岸に涅槃があるとする、とする由来だ。そして、日本では彼岸会という法要である。歴史的に、806年、大同元年、初めて彼岸会が行われ、このとき崇道天皇、早良親王のこと、そために諸国の国分寺の僧に命じて、七日金剛般若経を読まわしむ、と、日本後紀に記述されている、という。春分、また秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間、1年で計14日間である。この期間に行う仏事のことである。 . . . 本文を読む
現代日本語文法文章論 題材は、タイトルが、夭折の詩人の願い 次代に とあり、副題に、 新潟・見附の矢沢宰、病床から生きる大切さ説く 加野邦昭とある。日本経済新聞の文化面、20140923付けである。執筆者は加野邦昭氏である。なお、有料会員サイトであり、著作の全文をこのように言語分析に資料としているので、そのことをお断りするとともに、ここにお礼を申したい。
冒頭の文は、次である。
> 「私はいつも思う、/石油のように/清んで美しい小便がしたい と。/しかも火をつければ/燃えるような力を持った/小便がしたい と。」(「私はいつも思う」)
末尾の文は、つぎである。
>苦しい状況にあっても、とにかく生きてほしい。活動にはそのような願いも込めている。
書き出しの文段は、次のようである。
> 「私はいつも思う、/石油のように/清んで美しい小便がしたい と。/しかも火をつければ/燃えるような力を持った/小便がしたい と。」(「私はいつも思う」)
末尾の文段は、次のようである。
> 冒頭の詩は、たびたび血尿のあった宰が健康な体を願い書いた詩だ。彼はどうしても生きたかったが、亡くなった。いじめや自殺が問題になっている、現代の子供たちのことを考える。苦しい状況にあっても、とにかく生きてほしい。活動にはそのような願いも込めている。 . . . 本文を読む
怖い…視覚障害者の日常 外出時 怒鳴られ、蹴られ 67%「危険感じた」 中日新聞トップ記事、見出しである。20140923
リードには、
埼玉県内で白杖(はくじょう)を持った全盲の女子生徒が脚を蹴られたり、盲導犬が傷つけられる事件が相次いだことを受け、県視覚障害者福祉協会(熊谷市)が今月、県内や東京都内などの視覚障害者にアンケートを行い、67%が「外出時に危険を感じた」と回答したことが分かった、
とある。
記事見出しに、白杖に理解を 東海の関係者 とある。
トップ左の見出しは、リニア、2分で500キロ 浮上車両の電力は? 磁界利用し、無線送電 報道陣向け試乗会 とある。20140923
記事には、 二〇二七年に東京-名古屋間でリニア中央新幹線の開業を目指すJR東海(名古屋市)は二十二日、山梨県都留市の山梨リニア実験線で、報道陣向けの試乗会を行った、とある。 . . . 本文を読む
秋分の日 Autumnal Equinox Day 国民の祝日に関する法律、1948年、昭和23年7月20日法律第178号、第2条、祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ ことに趣旨がある。秋季皇霊祭であった。1878年、明治11年改正の、年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム 明治11年6月5日太政官布告第23号 による。太陽が黄経180゜の点で天の赤道をよぎり、北半球から南半球に入る、その時刻を含む日、この日太陽は真東から出て真西に沈み昼夜の長さがほぼ等しくなる、とする説明で、天文学的な日である。そして、彼岸の中日でもある。彼岸行事の墓参、先祖供養、念仏会などを行う。国民の祝日に関する法律は、春分の日に、自然をたたえ、生物をいつくしむ日、秋分の日には、祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日、としている。彼岸は、具注暦にはなく仮名暦にのみ記載された、と説明がある。 . . . 本文を読む