本書のタイトルは、改訂版 古代日本語動詞のテンスとアスペクト 副題は、源氏物語の分析 とある。鈴木泰著、1999年7月、ひつじ書房、日本語研究叢書1-2 である。この書の理解はかなり困難である。読み通すには問題がないが、著述が労作であるにかかわらず、動詞のテンスとアスペクトが著者の分析で明確になりえない印象を持つ。果たして古代日本語動詞にテンスとアスペクトはあるのか、著者はあるともないとも言っていない、それはもともとあるとして述べているに過ぎない。アクチュアルな現在と非アクチュアルな現在が区別できたと言うので、このアクチュアルがキーワードであるか。どうも分析の手法に従えば、基本形があり、その基本形であるが、助動詞の付かない形とあって、テンス、アスペクトを表わす形態論組織がなにかというと、一次的には、ツ・ヌ・タリ・りの付いた形、キ・ケリの付いた形によって形成されていると言い、さらに、二次形式があるとして、テンスアスペクトが、動詞基本形と、それにつく助動詞によって分類されてしまっている。 . . . 本文を読む
錦織選手の名前は錦、織りであるが、にしこり、と読む。錦織の姓の読みは全国的には、にしきおり が多いが、島根県ではにしこおり、同県出身の錦織良成など、またはそれを略した、にしこり、が多い、とウイキペディアで解説する。日本時間の今朝、アジア人初の4大大会の決勝進出を果たした。全英、全米、全仏、全豪とあるうちの一つだ。テニスを知るものに、あの4時間になんなんとするゲームは、シンゾウが破裂しそうだった。しかし、錦織のプレーはゲームが競ってくるほどに、その躍動するボールさばきが冴えて来て、見るものを、四fる物を、そのミラクルに誘い込む。そのスピードが勝る、その一言に尽きる。その経歴には、日本国内ではない苦労があたろう。13歳でテニスをするためにアメリカ留学をしている。そのテニスプレーヤーとしての歩みはプロになるべくして鍛えられてきた。 . . . 本文を読む
古希を話題にして杜甫の詩を思い起こす。古希は、曲江の詩にある。 朝 囘 日 日 典 春 衣 毎 日 江 頭 盡 醉 歸
朝に出かけて春着を質入れし、毎日川の畔を酔って帰る 酒 債 尋 常 行 處 有 人 生 七 十 古 來 稀 酒のつけはゆくところどころ 人生70年と言うのはまれで生きるのは珍しい その「二」の詩で、杜甫47歳の作、詩形は、七言律詩の 頷連の四句にある。この詩に接して、杜甫一代記を詩吟の舞台で台本を書いたことがあって、古希は酒のためにある詞だと知った、というようなことだったらしく、それを白氏と混淆した。白居易もまた酒を愛していた。杜甫、712年 - 770年、盛唐の詩人。白居易、772年-846年、中唐の詩人。この年代が重ならなかったかと、しきりに思いをめぐらしていた。古希は数えの70歳、満69歳のことだとも。 . . . 本文を読む
どうも、クライマーズ・ハイの応用であるらしい。それは、危険な山に挑む登山家が、やがて恐怖すら忘れる精神の高揚を迎える現象を言うようだ。が、恐怖感がマヒしてしまうほどだとは、ハイの使い方にあるか。日航ジャンボ機墜落事故を題材とした日本映画、クライマーズ・ハイ の公開から、知られるようになったそうである。その専門用語であるところから、ストーリーの内容とのかかわりをいぶかしむ向きもある。シュッシャーズとは、これいかに、出社ズのことだろうか。しかし紹介する協会ではそれどころではない。 >平日の朝っぱらから全力で遊んで、定時にはきっちり会社へGO!ここ数年盛り上がりを見せる「エクストリーム出社」 とある。そう言えば、リーガル・ハイと言うドラマがったし、セシューズ・ハイとかタイトルにする議員探偵の本がある。刺激と反応の効果で、それでもって精神の興奮をまねくようなことであろう。刺激に慣れすぎると、どうなることやら。 . . . 本文を読む
朝鮮通信使に日本語教科書があった。朝鮮の日本語学習書として、康遇聖著の捷解新語である。しょうかいしんご と読む。康遇聖 こうぐうせい は、1581-没年未詳である。日本に連行されて10年ほど滞在したようで、20歳で帰国し通訳となる。この書の成立は1636年、刊行は40年後の1676年、それまでの学習書にかわって本書とその改修版が甲午改革、1894年まで用いられと言う。書名の意味は、新しい言語を速やかに修得することのようである。、捷字は、勝利が字の本義、敏捷の意より捷急、捷径のような用法がある、字通による。 >朝鮮司訳院において日本語通訳養成のために使われた日本語学習書。日本、朝鮮両国人の日本語対話、候文体の書簡文が収められ、ハングルで音注・対訳が付けられている。 日本国語大辞典による。 . . . 本文を読む
語彙の論について 語彙調査が行われるようになり、その成果が次々に公開されている。実用日本語でも、ある言語体系や、またはある文学作品などにおいて出現する語彙の総量や語彙数などを調査すること、と、わかりよく説明する。語彙数とあるところは、語数なり語項目の数なりを意味しているのだろう。言語の計算機処理が進んで語彙論が具体化するころ、日本語教育の語彙調査にかかわったことがある。24時間調査を行って、それを日に1時間ずつ、あるいは2時間であった、時間帯をずらして録音する。それをデータ化すると言うので、日本語教育関係者の話し言葉を実際に知るというものであった。毎日のなかで、友人といて会話を録音し、講義をしてそれを録音し、家族と話してそれを録音するようなことで、そのあとの文字おこしが大変だった。テープレコーダーの機会を壊すまでキーをたたいたのを覚えている。 . . . 本文を読む
民衆は素朴であるから、民衆の抱く平和と安全を知らなければならない。政府が民衆の気持ちを踏みにじる。民衆が努力をしているのを知らなければ、政府もその努力を払おうとしない。民衆が何を考えているかをくみ取ろうとしないのは、繰り返し起こされてきた民衆による運動を恐れようとしないからだろう。民衆は知っている。自分たちのことだから、政府が何をしようとするかを知っている。民衆が望むもの、民衆が願うものを、民衆自らが知る。それを抑えることはできない。民衆を利用しようとする政府は、民衆に起こることをわからない。民衆によって支えられている政府は民衆の安寧を図ることを知る。 . . . 本文を読む
肺に炎症が起こった、pneumonia とは、肺の炎症性疾患の総称である。
肺胞性肺炎と間質性肺炎に大別される。 肺炎は肺に吸入された病原菌、菌に感染した環境などによって呼び方が違うそうだ。 細菌性肺炎 肺炎球菌、インフルエンザ菌、S.milleri、黄色ブドウ球菌など一般細菌 非定型肺炎 マイコプラズマ、クラミジア、レジオネラなど細菌以外の病原体 院内肺炎 グラム陽性菌、グラム陰性桿菌など 嚥下性肺炎 口腔内常在菌(連鎖球菌、嫌気性菌、グラム陰性桿菌など) 肺炎は免疫力が落ちるとかかりやすいようである。。
病原菌の感染によって起こるので、体力が落ちているとき、高齢によって免疫力が弱っているときにかかりやすいとされる。
なお、病名の理解をすすめようとするため、説明など誤記、不足がある場合に、医学専門知識によってたしかにしていただくよう、お断りとお願いを申します。 . . . 本文を読む
現代日本語文法文章論 題材は、タイトルが、文化行き交う港 とある。日曜日のエッセイである。日本経済新聞の文化面、20140907付けである。執筆者は中島京子氏である。なお、有料会員サイトであり、著作の全文をこのように言語分析に資料としているので、そのことをお断りするとともに、ここにお礼を申したい。
冒頭の文は、次である。
> 七月の半ばに香港に行った。
末尾の文は、つぎである。
>しかし、100万人が集まるフェア、もう少し日本の出版社なども注目してもよいのではないかしら、と思いながら帰国したのだった。 . . . 本文を読む
県境の橋 建設費で火花 6割負担の愛知「折半望む」 渋る岐阜「治水費用は負担」 中日新聞トップ記事、見出しである。20140907
リードには、折半か傾斜負担か-、とある。
>愛知、岐阜県境の木曽川、長良川に架ける橋の建設費負担の割合をめぐり、両県が静かな火花を散らしている。水源地の岐阜が治水費用を重く負担していることに配慮し、水を使う立場の愛知が五十年近く、六~七割の負担に応じてきた。しかし、愛知県は「時代は変わり、治水と道路は別物。折半が筋だ」と主張。対する岐阜県は「話し合いで決めることだが、今まで通りが基本」としている。
中段見出しには、福島、汚染水と格闘24時間 氷投入過酷な現場 とある。20140907
リードには、東京電力福島第一原発の上空を本社ヘリ「あさづる」で飛んだ、とある。
>建屋地下にたまる高濃度汚染水が地下トンネルを通じて海に漏れると、国内外に大きな問題を及ぼす。その事態を防ぐため、トンネルの接合部に大量の氷やドライアイスを投入し、凍結を促す作業が続く。 . . . 本文を読む