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如才ない、祭如在から、妻女に如在なき為と、意味変化

2015-09-05 | 日本語百科
如才ない人だ、どんな人か。要領がよい、たちまわりがうまい、とか、そういう意味になる。そつなくやる、そして、うらやむように言うと、ずるがしこいとなる。頭の回転の速さもあって、それほどに悪い意味はなかったものだが、言い回しの古さから、良い意味がとらえにくくなったのだろう。ちょうどよろしくしていると理解すればよいのだが、そうはいかない。グーグルを5ページ繰ってみて、それなりの解説があるものの、如才ない、ぬかりない、というふうである。如才を如在とも書くとすると、語源用法を確かめることになる。日本国語大辞典の項目の初めに、>(「論語‐八」の「祭如在、祭神如神在」による語)神・主君などが、眼前にいるかのように、つつしみかしこむこと。また、そのような態度で、ことをとり行なうこと。にょざい。 とあり、その用例は9世紀に見える。時代が下がって、下学集には、>元和本下学集〔1617〕「如在 ジョサイ 此二字即尊敬之義也、然日本之俗書状云不存如在、大失正理也、論語曰、祭如在祭神如神在云々可思之也」 とあって、用法として書状に使われたようである。 . . . 本文を読む