文体とは何か。検索すると、文章の様式とあり、和文体、漢文体、あるいは書簡体などを挙げる。また、筆者の個性的特色が見られる、文章のスタイルのことであるという。中国にして、写作风格とある。英語は、literary styleとある。いずれも訳の一部表示である。日本語の文体は書き言葉と話し言葉に分けることがある。日本語教育で話し言葉の学習に始まり、文法要素として書き言葉にステップアップする。さきの和文漢文が書き言葉である。文字を見て、書記された文体である。すると、書簡はどうかというと、やはり書き言葉ではないかととらえるところ、話し言葉としての由来を見ることになって、この文章様式に文章の文体と、口頭または演説の文体を見るようなことになる。それがまた、普通と丁寧と、言い換えれば常体と敬体となるわけである。 . . . 本文を読む
難民の受け入れをニュースで伝える。シリア難民という言い方である。行く先はドイツであるが、それはブローカの誘いによるし、欧州連合を揺るがす。あらためて、難民の悲惨な動きを知る。シリアの政情不安定に、いま国境を超えることが緩められたことがくわわった、それはイラクでの国境沿いのアイシスの攻勢が高まり、その地を追われるからである。1951年、難民の地位に関する条約では、人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた人々と定義されている。シリアからの難民は、1枚の写真によって世界に衝撃を与えた。アイランちゃんの溺死写真がメディアに報じられたのである。
>今日、難民とは、政治的な迫害のほか、武力紛争や人権侵害などを逃れるために国境を越えて他国に庇護を求めた人々を指すようになっている。 また、紛争などによって住み慣れた家を追われたが、国内にとどまっているかあるいは国境を越えずに避難生活を送っている「国内避難民」も近年増加している。このような人々も、難民と同様に外部からの援助なしには生活できない。適切な援助が実施できなかった場合、これらの人々は国境を越えて難民となり、結局、受け入れ国の政府や国際社会は、より重い負担を強いられることになってしまう。 . . . 本文を読む
である について、語法の機能と、文法の機能と、それを考える。文体において論文体とするのは文章法である。この、である を用いて文末を言い切ると、表現作用として、断定、指定とに代表して語法説明ではとらえるが、これに加えて、措定があり、さらには、規定、決定の言い方に、認定、判定など、文の表現内容を見ることになる。Aは Bである Aが Bである Aとは Bである Aは/が Bするのである Aは/が Bなのである このように文の表現には表現する主体による判断があらわされる。ある は、存在を示す。その存在は実在するものをいう。事物の、Aが ある について実在の存在をいうには、Aがあるのである という表現で、Aは存在する というとらえ方で、判断を示している。その思考作用を、Aが ある とするのは、存在を現在として、*Aは ある と言わない、それを表現するのは、Aで ある と、とらえて、そこにあることを言う。論文には事物現象を論証して主張意見を持つので、この文章法である文体が用いられる。 . . . 本文を読む