アフガン南部の掃討作戦、「完了まで30日」と司令官
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アフガニスタン南部のタリバーン掃討作戦に従軍する米海兵隊隊員=代表取材団の撮影
(CNN) アフガニスタンに展開する北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)などが同国南部ヘルマンド州で今月13日から開始したイスラム強硬派勢力タリバーンの掃討作戦は、完了までにあと25―30日間かかる見通しだ。南部でISAFを指揮するニック・カーター司令官が17日、現地からのテレビ中継で語った。
カーター司令官によると、作戦完了後もタリバーンの逆襲がないことを確認するため、さらに3カ月を要するとみられる。
同司令官は作戦について、「ヘリコプターによる部隊投入から24時間後に、武装勢力は完全に退去した」と述べ、「初期段階の終了」を宣言。同州ナダリ地区はおおむね制圧したとする一方、タリバーンは主要拠点マルジャ地区で抵抗を続けていると語り、同地区の治安確保までには時間がかかるとの認識を示した。
作戦2日目の14日には民間人12人が死亡したと報じられたが、同司令官によると、死者は10人だったという。