先週、水戸値植物公園の植物館で、茨城山草会による第49回秋の山野草展が開催されていました。下は、そこで見た花のいくつかです。
イワショウブ(出品者 細谷由紀子)
チシマゼキショウ科。葉の姿がショウブに似ているのでいわれたようですが、ショウブはショウブ科だそうです。亜高山帯の岩地ではなく、湿った地にはえ、実は秋に赤くなるそうです。
オオヤマボクチ(会場には「オオヤマボクチ」とありました 出品者 萩原千枝子)
キク科。雄山火口(オヤマボクチ)と書くそうで、葉裏の綿毛が、火をつける火口(ほぐち)につかわれたからいうそうです。ヤマゴボウといわれる植物の一つで、この綿毛をつなぎにしてそばを打つ地区があるそうです。根はヤマゴボウといわれる漬け物になるそうです。日本固有の植物だそうです。
オケラ(出品者 細谷由紀子)
キク科。古名がウケラで、それが変化したようですが、ウケラの語源は分からないようです。若芽は山菜としておいしく食べられ、根茎は白朮(びゃくじゅつ)という健胃、利尿などの生薬として使われるそうです。
ダンギク(出品者 松坂翠)
シソ科でキク科ではないそうです。段状に花が咲くのでついた名前のようで、海に近い岩場などで見られるそうです。
ツリガネニンジン(出品者 細谷由紀子)
キキョウ科。花が釣り鐘に、根がチョウセンニンジンに似ているのが名前の由来だそうです。根は、沙参(しゃじん)などといわれて、健胃や鎮咳(ちんがい セキ止め)などの生薬として使われるそうです。若芽はトトキと呼ばれる山菜だそうです。
ノコンギク(出品者 引田妙子)
キク科。ごく一般に山野で見られるキクだそうです。園芸品種はもっと紫色が濃いようです。葉は大きな鋸(のこぎり)の歯状になり、葉先はにぶくとがるそうです。