東照宮拝殿(宮町2-5-13)
格子(こうし)形に仕立てた天井を格天井(ごうてんじょう)というそうです。ここでは、格子の組んだ部分に十字金具が付けられ、鏡板には徳川家の家紋・三葉葵や家紋のように見える花々が一面に描かれています。
水戸八幡宮(八幡町8-54)
格天井の格子部分が下方向にそうとう幅広く作られています。これだけ幅広いのは珍しいような気がしました。漆が塗られているようです。
孔子廟(三の丸1-6)
格天井の鏡板は、柾目板(まさめいた)を使用しているようですが、隣の縦横を変えて並べて変化を作っているようです。格天井で、この手法はよく見られるようです。
角櫓(すみやぐら 三の丸2-7)
天井板を張らない、戦国時代の実用性を重視した作り方のようです。大手門の2Fも同様でした。
好文亭竹の間(常盤町1-3-3)
好文亭奥殿にある、竹の間、梅の間、清(せい)の間の3室は、明治2年に柵町にあった中御殿の一部を移築したものだそうです。そのため、ほかの部屋と違って、この3室だけは天井が高くなっているそうです。となりの梅の間との境の欄間(らんま 写真左上)には、飾りの竹があるだけで、障子がありません。冬はいかにも寒そうで、ここに明治になってから一時住んだ、徳川斉昭の婦人吉子は、こたつもなかったのでしょうから、さぞかし大変だったろうと思います。
エクセル本館6F(宮町1-1-1)
ふだんあまり気もかけずにいる、エクセル本館6Fの天井ですが、なかなかこったつくりになっているようです。最近多い、天井板を張らないで配管に吹付をするだけの天井などとは違って、デザインに費用をかけることのできた時代にできた建物ということなのでしょう。