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水戸の見て歩き

水戸の懸魚(8)

2022-02-22 13:01:39 | 水戸

 梅の花をデザインした懸魚(げぎょ)を梅鉢懸魚というそうです。今回はその梅鉢懸魚です。梅の花は五弁ですが、懸魚は六角のようです。もしかすると、名前のできた頃の梅鉢懸魚は、左右斜めの破風板に上部が隠れていて、背後から見ると上の部分が直線の五角形だったのかもしれません。梅鉢だから天神社に多いのかなと思って見てみましたが、水戸ではどの天神にも使われていないようでした。梅鉢懸魚は平安時代にはすでにあったらしい、古い形の懸魚のようです。

 

二の丸角櫓(すみやぐら 三の丸2-5-18)
 復元された角櫓には梅鉢懸魚もありました。戦火から櫓を守るために漆喰が塗られています。

 

回天神社(松本町13-33)
 壁のない拝殿らしい建物にある梅鉢懸魚です。懸魚下部の曲線が真っ直ぐなものを、切懸魚(きりげぎょ)というそうです。

 

水戸八幡宮(八幡町8-54)
 手水舎(ちょうずや)の懸魚です。左右も湾曲しています。

 

第二中学校(三の丸2-9-22)
 校門にある梅鉢懸魚です。水戸城では門に梅鉢懸魚がよく使われたのか、旧二の丸の学校にある復元門にはすべて梅鉢懸魚があります。ここも、下の杉山門等の懸魚も、左右がゆるやかな曲線になっています。

 

杉山門(三の丸36°22'25.8"N 140°28'54.4"Eあたり)
 近くにある柵町坂下門も梅鉢懸魚です。

水戸の懸魚(7)


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