千手観音は、手にも目があるそうで、千手千眼観音、千眼千臂(せんぴ)観音などともいうようです。臂は手、腕のことで、千は無数ということを意味しているようです。そして、たくさんの慈悲の手ですべての衆生を救う仏をあらわしているようです。一般的な千手観音像は十一面四十二臂が多いそうです。
観音堂(河和田町)
共同墓地内にある、一心庵という堂内にある小さな千手観音です。手がだいぶなくなっているようですが、聖観音や如意輪観音などに混じって、千手観音も何体かあるようでした。観音信仰がさかんな地域だったのでしょう。
仏性寺(栗崎町1984)
千手観音(子)、虚空蔵菩薩(丑、寅)、文殊菩薩(卯)等、8つの仏が十二支にそれぞれ対応して、その干支生まれの人の守り本尊になっているようです。千手観音は、子年(ねどし)生まれの人の守り本尊だそうです。石像の千手観音です。
慈眼寺(有賀町1071)
ここも仏性寺と同じように、生まれ年の守り本尊の中にありました。銅像だけに、右手の戟(げき 鉾)、左手の錫杖(しゃくじょう 杖)が、目立つようです。
安国寺(大足町 1184-1)
本堂脇にある福縁堂(観音堂)に、桜花慈母観世音菩薩を中心にして、向かって右に満願千手観音、左に浄心不動明王の三仏が並んでいました。欄間には、釈迦の一生が彫られていました。
吉沼観音堂(吉沼町)
観音寺跡にある観音堂に千手観音がありました。吉沼観音堂保存会の人たちが保存活動をおこなっているようです。
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