弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

まずい!患者を 取り違えては 麻酔の前には まず確認

2007年04月06日 22時02分22秒 | 未分類
3月26日の最高裁決定から。
(産経神奈川版から抜粋)
 横浜市立大付属病院で平成11年1月、患者2人を取り違えたまま手術をしたとして、業務上過失傷害罪に問われた麻酔医の女性(37)の上告審で、最高裁第2小法廷(津野修裁判長)は麻酔医側の上告を棄却する決定をした。無罪を言い渡した1審・横浜地裁判決を破棄し、罰金25万円とした2審・東京高裁判決が確定する。決定は26日付。
 津野裁判長は決定で、(1)同病院では以前から麻酔前に患者の姓にあいさつなどを加えて呼びかける慣行があったが、患者の同一性の確認としては不十分(2)麻酔後に外見的特徴などから別の患者ではないかと疑いを持ち、主治医らに指摘して確認したものの、確実な確認措置を取らなかった-と過失を指摘し、「注意義務を尽くしたとはいえない」と判断した。
 1、2審判決などによると、麻酔医は執刀医ら5人=いずれも罰金50万円確定=とともに11年1月11日、男性患者2人を手術室に運ぶ途中で取り違えて手術を実施。肺疾患患者=当時(84)=に心臓の手術を、心臓病患者=当時(74)=に肺の手術を行い、それぞれ5~2週間の傷害を負わせた。