弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

「鶴田」を「亀田」と 変えたとしても ダメだ!彼だと 分かるから

2007年04月15日 00時06分13秒 | 未分類
11日の東京地裁判決から。
(朝日から抜粋)
 週刊現代に連載され、単行本になった高杉良氏の小説「乱気流」を巡り、日本経済新聞社の鶴田卓彦元社長らが「小説のモデルにされ、事実無根の内容で名誉を傷つけられた」として、発行元の講談社と高杉氏に損害賠償などを求めた訴訟の判決が11日、東京地裁であった。菅野雅之裁判長は小説の登場人物が検察の事情聴取を受けるなど一部の記載について名誉棄損を認め、計470万円の賠償を命じた。
 「乱気流」は架空の大手新聞社「経済産業新聞社」の記者が様々な事件に遭遇する物語。社長の「亀田光治郎」を巡るスキャンダルが描かれており、鶴田氏は「亀田」は自らをモデルにしたと主張。同様にモデルになった元常務とともに、計約1億円の賠償を求めた。
 菅野裁判長は「現実と虚構とが渾然(こんぜん)一体となって記載され、截然(せつぜん)と区別できない」と指摘。「亀田」と鶴田氏とは、名前や経歴が似ていることから2人を同一視する読者もおり、「亀田」の社会的評価を低下させるような記述は鶴田氏の名誉をも傷つけるとした。
 小説では「亀田」らが裏金作りのため子会社「ケー・シー・ワークス」(KCW)を作り、不正経理事件で東京地検の聴取を受けたり、赤坂のクラブ経営者を愛人にしたりする記述がある。日経では02年に子会社「ティー・シー・ワークス」(TCW)の不正経理事件が発覚している。