9月30日の最高裁大法廷判決から。
一票の格差が4.86倍だった一昨年の参議院選挙の定数訴訟。
10対5で合憲の多数意見だった。
注目は那須裁判官の反対意見。
前回の裁判では合憲の補足意見だったが、今回は違憲の反対意見に転じた。さらに、東京都選挙区については「事情判決から竿頭一歩を進めて、端的に主文で違憲確認をすることを認めてもよいのではないかと考える」との画期的な結論まで提唱している。
先日の最高裁裁判官国民審査で、この問題に対する意見を基準に「一票の不平等を容認」した那須・涌井両裁判官への×点集中運動が新聞の全面広告で展開されたことは記憶に新しい。投票結果でも、両裁判官の×点率は有意に高かった。運動の成果と見ることもできよう。
もちろん、那須意見を読むと、前回は合憲で今回は違憲とする理由は示されている。
今回は合憲とした多数意見や補足意見も、次回または次々回には違憲判決をする可能性を示唆していることを見逃してはならない。
一票の格差が4.86倍だった一昨年の参議院選挙の定数訴訟。
10対5で合憲の多数意見だった。
注目は那須裁判官の反対意見。
前回の裁判では合憲の補足意見だったが、今回は違憲の反対意見に転じた。さらに、東京都選挙区については「事情判決から竿頭一歩を進めて、端的に主文で違憲確認をすることを認めてもよいのではないかと考える」との画期的な結論まで提唱している。
先日の最高裁裁判官国民審査で、この問題に対する意見を基準に「一票の不平等を容認」した那須・涌井両裁判官への×点集中運動が新聞の全面広告で展開されたことは記憶に新しい。投票結果でも、両裁判官の×点率は有意に高かった。運動の成果と見ることもできよう。
もちろん、那須意見を読むと、前回は合憲で今回は違憲とする理由は示されている。
今回は合憲とした多数意見や補足意見も、次回または次々回には違憲判決をする可能性を示唆していることを見逃してはならない。