18日の「眼鏡店」逆転敗訴大阪高裁判決から。
(朝日新聞HPから抜粋)
「黒人男性への不快態度認める 眼鏡店経営者に賠償命令」
大阪府内の眼鏡店で黒人であることを理由に入店を拒否されたのは人種差別にあたるとして、京都府精華町の米国人デザイナー、スティーブ・マクガワンさん(42)が同店経営者を相手に慰謝料など550万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が18日、大阪高裁であった。田中壮太裁判長は「差別的意図は認められないが、原告を追い払う身ぶりをするなど理不尽な行為があった」と判断。マクガワンさんの請求を棄却した一審・大阪地裁判決を変更し、経営者に35万円の支払いを命じた。
判決によると、マクガワンさんは04年9月、同店前で黒人の友人とショーウインドーの眼鏡を見ていた際、店外に出てきた経営者に「道路の向こうに行ってくれ」と何度も言われ、腕を振って追い払う身ぶりをされた。
マクガワンさんが「経営者に『黒人、嫌い』と言われた」と主張した点について、田中裁判長は今年1月の一審判決と同様に「日本語を正確に聞き取れなかった可能性もある」などとして退けたが、マクガワンさんへの経営者の言動については「客になるかもしれない原告に対し、強い不快感を抱かせる不当なものだった」と認定した。