Tの店にラーメンを食べに行くと、厨房から出て来たTは、オイラの顔を見つめ「へへへへ・・・」と悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「オイオイ、オイラその気は無いんで勘弁してくれよな~」と怯えつつ、「ハテ!?ラーメンの具に指でも入っているってか?」
「実を言うと・・・お前に黙っていようと思ったんだが、昨日山へ行ってキノコを仰山採ってきたんだわさ」と思わぬことをTは仰る。
は~ん?梅雨真っ最中のこの時期にキノコを採っただと??? いくら何でも「バカ"せって"(言って)んじゃねぇっつぅの!旦那」
久々のXL250R出動!

「それがさぁ、キイチゴを採りに行った帰り、もしや?と思い、畑(山中の自分だけが知る場所)を覗いたら、ショウゲンジがボコボコ出てたって訳よ」
ショウゲンジ(コムソウ)やマツタケ(サマツと呼ぶ)が早い時期に一度出ることがあるとは知ってはいたが、例年だと7月下旬から8月上旬のこと。
それが7月の上旬の今出るとは驚きだが、それにも増して驚くのはTの嗅覚の鋭さ。「トリュフ探しのプロ豚ちゃんも真っ青であるな」
ショウゲンジ(コムソウ)見っけ!

「ホラ、お前も知ってるあの場所、多分ショウゲンジ(コムソウ)がボコボコ出ているかも知れんぞ。今日これから一緒に採りに行くか?」
ってなTの誘いを受け、キノコが出ているとなれば一時もじっとしてられないオイラ「行く、行く、彼女とのデートを断ってでも行く!」
見事だなや

やって来た山は、TとオイラそれにMとKもが知っている共通の場所で、以前オイラがマツタケを採った場所でもある。
相変わらずTは、「オイ、マツタケを採った場所を教えろ」としつこく尋ねる(脅迫?)のだが「ダメ!おせぇない!」
結局、収穫はショウゲンジ(コムソウ)が二十数本とアミタケが数本という貧果であったが、この時期にしては上出来か?
キノコ採りを終え一服

帰路の途中、某キャンプ場脇にて休憩ということになり、ベンチに腰掛けまったりとしていると、キャンプ場に隣接する野池に魚影が?
魚体の大きさ、姿形から察するに、「アレは鯉か?」それも一匹や二匹なんて数ではなくかなりの数の鯉が生息している気配。
<休憩場所脇の池> 「おやおや?でっけぇ鯉が!?」

「オイ、いつかコイツを釣っちまうべか?」とオイラが言うと、「鯉はお利口さんだから、お前さんなんかにゃ釣れっこねぇよ」とTは仰る。
確かに山上湖の鯉は難しいんだが、「ア~タねぇ、あたしゃこう見えても鯉釣りのプロ(自称)でっせ。釣れたら驚くんじゃねぇよ」
本日の収穫~

出掛ける前、「今頃キノコ採りだと?お前とうとう頭がおかしくなっちまったか?」と青ざめた婆さん(ボクのママ)であったが、
「ほらよ」と言ってキノコを眼の前に差し出すと、「お前、これ毒キノコじゃねぇだろうな?」と疑心暗鬼の顔で見つめた。
キノコ、アスパラ、ソーセージのバター炒め

水洗いしたキノコにアスパラとソーセージを加え、バターを溶かしたフライパンで炒め、赤ワインと醤油、黒胡椒を少々・・・
「何て名の料理かとな?」「サテ?オラにも分かんね」強いて言うならば、無国籍料理又は創作料理ってことで納得してくれ給え。
だが、しか~し、この得たいの知れないキノコ料理だが、これが旨いのなんのって、あたしゃ感激したね、自分の料理の腕前に・・・
ボチボチ更新しますんで、ヨロピク!
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